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Another story of Kirby [16]



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投稿時間:02/04/28(Sun) 22:21
投稿者名:ゲームの番人中西


番人とレモンがソルビィの加勢に行く数刻前…。
ウルルンスターを離れた宇宙船は、最高速度でポップスターへ向かっていた。
「ポップスターまでどれくらいかかりそうだ?」
メタナイトがカビラスに尋ねる。
カビラスは、注意深くレーダーを見ながら運転をしている。
「最高速度でも1時間はかかるよ。」
カビラスは振り向かずにメタナイトに言った。
「そうか…そこを動くな。」
「…ハァ?」
メタナイトの言葉を怪訝に思い、彼が振り向いた所には、
一人の少女が立っていた。
メタナイトはその少女に剣を突き付けている。
「空間操作の使い手か。
何者だ?ゼロの仲間ならば、少女と言えども容赦はしない。」
メタナイトの剣が僅かだが光る。
恐らく、少女が不審な動きをした瞬間、ソードビームで斬るつもりだ。
騒ぎを聞き付け、他の皆がやって来る。
「…私は、くるみ。昔、空の番人…いや、今は元空の番人か。
とにかく、元空の番人に助けてもらった者よ。
あなた達に、これを届けに来たわ。」
くるみは、手に持っていた虚空の歯車を見せた。
「虚空の歯車だ!!」
スラリンはくるみから虚空の歯車をもらうと、
カビラスと何やら話し始めた。
「あなたが時の番人さん?
ユートさんから話は聞いてるよ。」
くるみが言ったユートという言葉に、番人は反応した。
「…ユートを知っているのか?」
「…あ!宇宙船から半径56500Km以内に闇のエネルギーを発見!!」
突如カビラスが叫んだ。
レーダーに黄色く光る点が点滅している。
スラリンが宇宙船に装備されている、レーザー銃の操作装置を
いつでも操作できる状態にしている。
カビラスはエネルギー源を分析し、何がそこで起きているのかを調べだした。
「…どうやら、誰かがゼロの仲間と戦ってるみたいだ。
対峙しているのは…ソルビィ君だ!!!
敵の数は7体みたいです!!!」
カビラスはそう言った後、レモンが皆に言った。
「私はソルビィ君の加勢に行くよ。
誰か付いて来る人は?」
「俺も行こう。」
番人が名乗りを上げた。
「私も行きます。」
くるみも名乗りを上げた。
「私は一応、ソルビィさん…でしたっけ?
とにかく、その人の所まで三人だけなら転移させる事は出来ます。」
「…じゃあ、私達三人は先に行くから…、
他の皆は後から来てくれる?」
レモンが、皆に言った。
「…わかったよ。
じゃあ、全員戦闘準備しといて!!」
カビラスはそう言い、エンジンをフル活動させた。
「それじゃあ、行きますよ。」
くるみがそう呟いた数秒後、くるみ、番人、レモンはその場から消えた。

「…ナイトメア様!!!」
ポップスターのデデデ城。
主がいない城の中の台座がある部屋に、ナイトメアはいた。
セツは息を切らしながら、部屋の扉を開け、入って来た。
ナイトメアは台座に座り、彼の前にな〜ビィが眠っている。
「セツよ、何用だ?」
「ナイトメア様!何故この娘をぜぼしん様の許可も無く連れ出したのです!!」
息を整えたセツが、ナイトメアに言った。
「許可?許可だと…?クク、何故私があの、獣人の娘に恋した愚か者に、
許可を貰う必要がある?」
そう言い、ナイトメアは立ち上がった。
「我はてっきり、彼奴はこの娘を利用するつもりでダークスターに連れて来たのかと思っていたが…とんだ勘違いだったようだな。
彼奴はこの娘の恋をしていた。ただそれだけだったのだ。」
ナイトメアは、な〜ビィが眠っている傍まで歩いて来た。
誰もいない城内に、足音が響く。
「だから私が利用してやるのだ。彼奴の代わりに。」
「何をするおつもりです!?」
セツは携えている剣に手をかけた。
ナイトメアは跪き、な〜ビィの髪に触れた。
「この娘は今、深い眠りに落ちている。
私の力で、極限まで高めた恐怖の悪夢を見せさえすれば、
私の力は格段に上がる。」
その言葉を聞き、セツは驚愕した。
「そんな事をすれば、その娘は死んでしまいます!!
そうなればぜぼしん様はあなたにお怒りを感じ、
我々の同盟は崩れてしまいますよ!?」
「お前は本気で私がゼロに忠誠を誓っていたと思うのか?
初流乃然り、ぜぼしんも然り。
ゼロに絶対的な忠誠を誓っている者など、少ない。」
セツは剣を抜いた。
剣は紫色に輝き、セツの周囲に闇の波動が沸き起こる。
「ほう、私と戦うか?その魔剣、セツエイブレイドで。
おもしろい、私が直々に消し去って…ぐっ!!!」
ナイトメアの腹から、蟲の手が突き出ていた。
「…拙者のいない間に、好き勝手やってくれたな…。」
冷ややかなぜぼしんの声。
ナイトメアは振りかえり、ぜぼしんを攻撃しようとするが、
その前に彼の持つ鎌が一閃され、ナイトメアは真っ二つに切り下ろされた。
ナイトメアは闇の波動を辺りに放出し、消えた。
セツは、何も言えなかった。


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投稿時間:02/04/29(Mon) 21:03
投稿者名:ソルビィ


時は戻ってポップスター宙域。
「ガァッ!!!!!」
「グォッ!!!!!」
レモン、番人、ソルビィの攻撃で一気にダークマタ―達が闇に還る。
「おのれ・・・私の強化ダークマタ―達が・・・。」
「さぁ!どうする!?」
「いくらあんたでも4人一度には相手できないでしょう?」
4人がじりじりとレクイエムに詰め寄る。
「くっ…ならば…。」
そのとき、レクイエムの脳にある声が響いた。
『…もうよい、レクイエムよ下がれ。』
(…ゼロ様!?)
『虚空の歯車は奴らに手に渡った。これ以上の戦いは無意味だ。だが我々もそれに匹敵するだけの戦力を手に入れた。体制を立て直すが良い。』
(はっ………。)
「…今日はここで引き下がるとしましょう。
 ブルブルスターとルックグリーンの守護神!時の番人!それと精霊使い!!あなた達のことは覚えておかせてもらいます。さらばです!」
そう言うなりレクイエムは闇に消えてしまった。
「…みなさんありがとうございました。おかげで助かりました。」
ソルビィが礼を言う。
「礼ならくるみにいってくれ。こいつがいなけりゃ…っておい!?」
次に番人が気がついたとき、ソルビィは空間に倒れこんでいた。
「大丈夫!?」
「あは…左腕の「アレ」が再発したようです…すぐに…治るか…と…。」
「気絶しちゃったわ・・・。」
「…とにかくカビラス達が来るまで待とう。」
(ポップスターの守護神が心を奪われたと思えばブルブルスターの守護神は倒れた…。良い前触れではないな。単なる偶然ならいいが・・・。)
番人は一人ぼやいた。

…30分後。カビラスの宇宙船内。
「ふむ…はっきりいうとかんばしくない状態じゃ。」
Ωが治療室から出てくる。
「…二人の状態は?」
デデデ大王が声をかける。
「カービィは未だ心の抜け殻となった状態のままじゃ…。奴らがカービィの心を今どう利用しているかによって戦況は大きく変わる。
 それとソルビィの様態じゃが…これを見てみぃ。」
「…これは!?」
「…見事な闇のエネルギーじゃよ。体の半分近くがそれに侵食されとる。」
「あいつ…それが原因か…。」
「心当たりがあるのかデデデ君。」
「あぁ…。ブルブルスターでのあいつ…。」

ポップスター・デデデ城。
「…ぜぼしん様?」
「…セツか。何故ここにいる?…ごふっ。」
「お客様が攫われたので連絡をしようとかけつけたのですが…必要無かったようですね…。」
そのとき、玉座の間の扉が大きく開いた。
「お前ら!僕の城で何をしているのサ!?」


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投稿時間:02/04/30(Tue) 03:49
投稿者名:ひでぶ


玉座に腰掛けていたマルクが立ち上がって、2人を睨め回した。
ぜぼしんは気にも止めず、マルクの前へと歩き出る。
「憐れな咎人というのはお前のような奴のことを言うらしいな。
我が身かわいさ故にゼロの命令に従い、結局……」
ぜぼしんが右手を振りかざすと、空気を裂く音と共に巨大な鎌が現れた。
「これから宇宙を手にする我が主と敵対することに
なったのだからな!!」

ぜぼしんに鎌を向けられた時、ようやくマルクは何故ぜぼしんが
ここにやって来たのかを知った。
「そうか……キミはゼロに忠誠を誓ってたわけじゃないんだ。
そして今、ボクを始末しにきたってワケかい?
ほっほっほ……お〜ほっほっほ!!」

高らかに笑うマルクの後ろから、巨大な闇の塊が現れた。
その闇の塊は、たちまち白い球体へと形を変え、三方向から
同色の突起物を数本生やした。三方向のうちの二方向は、突起物を
3つ生やしている。その3つの突起物の先端から、成長する枝のように
赤い羽根らしきものが伸び出てくる。
四方と考えれば、何も生えなかった一方向に、絆創膏が浮き出て、
その上に天使が描かれる時に使われるような光の輪が出現した。
やがて正面で、闇の称号である三本の緋色の筋が拵えられ、その下に
現れた、1つきりの巨大な赤い瞳がゆっくりと開かれた。
闇の種子で創られた、コピーゼロ2だ。

精巧に創造されたゼロ2を見て、素直にぜぼしんは驚いた。
「ほう、そっくりだ。『悪』にならなければ、お前は将来有望な
彫刻家にでもなれただろうな」
「何をぬかす!やるのサ、コピーゼロ2!!」

コピーゼロ2は紅い波動を放った。
ぜぼしんは鎌を前に押し出し、紅い波動を敢えて直接受けた。
ダークマターやミラクルマターよりは強力な攻撃だったが、
やはり複製物は複製物。オリジナルの力を知っているぜぼしんに
とって、戦慄を覚えるような攻撃ではない。
(強さなぞどうでもいい。問題は、我が主の姿をしていることだ。
マルクの抹殺命令は受けているが、コピーゼロ2を消滅させろとは
言われていない。アレを斬ってしまうと、それこそ今度は拙者が
抹殺されかねん)

ぜぼしんは、攻撃対象を変えて、マルクに斬りかかろうとした。
だが、その瞬間コピーゼロ2がマルクの前に立ちはだかった。
(……予想通りか)
鎌を途中で引っ込めたせいで、コピーゼロ2の羽にラリアートを
食らわされたぜぼしんは、空中で体勢を取り直して着地した。

「どぉだ!手も足もでないのサ!!」
駆け寄ってきたセツが、「よろしければ私が」と耳打ちしたが、
ぜぼしんはセツの前に片手を押し出した。
「拙者が受けた命だ。拙者がこなす」

「ゴホッ」と、ぜぼしんが咳き込んだ。
せっかく収まっていたのに。と、溜め息をついて、ぜぼしんは
再び武器を構えなおした。


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投稿時間:02/04/30(Tue) 17:57
投稿者名:堕天使


デデデはブルブルスターでの出来事を皆に話した。
・・・・・・・初流乃との出来事を。

「ふむ・・・・そんなことが・・・・」
Ωは苦い顔をした。それは皆も同様。
・・・・・・その中でも、時の番人が一番、なのだが。
「ポップスターの守護者が『心』を奪われ、ブルブルスターの守護者が『闇』に浸食されたとなると・・・これからの戦いは少しきつくなるかもな。」
と、メタナイト。
「闇には光、とよくいいますけど・・・・誰か守護者様たちを助けて下サイ〜!!」
わめく菊花。
「今のワシ達では到底無理じゃ・・・。たとえブルブルスターの守護者の『闇』を癒すことができるであろうリップルスターの妖精達も居ないしのぅ」
冷静な判断を下すΩ。
「それにカービィさんの『心』。『心』がなければカービィさんをもとに戻せないようですし・・・・」
悔しがるグーイ。

「くそっ!おれにもっと力が在れば・・・!」
「奴、夢見る者を異空間に飛ばすことが出来たのにッ・・・・くそっ!!」
上からデデデ、時の番人。
「そんな!デデデさんたちの責任じゃないですよ〜。」
「そうよ!悪いのはあいつらであって、番人たちじゃないんだし!しっかりしなさいよね、もぅ!!」
と、ピッチとチュチュが2人に喝(?)を入れる。

「そうだよ。それに、今はこっちに『虚空の歯車』があるんだし・・・ね?」
奥からカビラスとスラリンが登場。確かに彼らの言うとおりである。
「カビラス、スラリン。『虚空の歯車』は現在安定しているか?」
時の番人が2人に尋ねる。それに対し、スラリンが口を開く。
「大丈夫大丈夫。すっごく安定してるよー。ま、くるみちゃんの協力もあってだけどね?」
「そんなコトないよー。私はただ単に精霊さんたちを使役しただけだから・・・」
と、カビラス・スラリンの後ろから精霊使い・くるみが現れた。
「精霊使い、か・・・・。これは期待できそうだな」
とたろちすとが少し笑みをこぼす。


「・・・・さて。これからの戦いはどうするか、よね・・・」
と、アドが全員の顔を見渡す。真剣な面もちで。
「・・・そうね。とりあえず、今わかってることだけはまとめておきましょうか。
 一つ、『虚空の歯車』は現在私達の手元にある。
 一つ、ブルブルスターの守護者、ソルビィが『闇』に浸食されている。
 一つ、ポップスターの守護者、カービィは『心』を夢見る者に奪われている。
 一つ、現在だけでも判っている敵の数は・・・・カービィに負けた敵の親玉ズ・ゼロ、マルク、ナイトメア。
 そしていきなり現れてはよくまぁ消えますネェとツッコミをいれたくなる初流乃、吐血しっぱなしだけど血足りてる?と聞きたいぜぼしん、
 アンタ何者よチックな夢見る者、敵ではまぁ珍しい知能戦略方レクイエム・・・
 そして何千匹かの雑魚共(酷)ね・・・」
と、レモンがてきぱきとまとめる。
「(・・・・何かすごいまとめ方だな守護者・・・)」
と思った人も多いようである。




「・・・・っだ、けど・・・大丈夫・・・・だよ」
「!?」
「ソルビィ!!まだ寝て無くちゃだめだ!!」
デデデは治療室から突如現れたソルビィに近寄る。
「大丈夫だよ。このぐらい・・・・
 ・・・・たしかに、今の状況だとヤバイ・・・・だけどさ、負けないよ、僕等は。・・・・・・・だってさ。」
ソルビィは全員の顔を見渡す。そして、力強く微笑んで
「相手がどんなに強大であろうと、ココにいる皆、全員、『想いを共にする者たち』なんだからさ!!」












想いは、繋がる。


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投稿時間:02/04/30(Tue) 19:38
投稿者名:レモン


ぜぼしんが鎌を持ち直す、コピー02は次の攻撃のタメを始めた
「………」
セツは剣にそっと手を置いた
そして…

「やぁ!!」
セツがぜぼしんの後ろからコピー02へと攻撃を仕掛ける!
鋭く光る剣がコピー02の目へと向かうが、コピーと言えど、02は02。今のセツではかなうはずが無い。

キィィン!

やはり、セツの剣はコピー02の紅い羽によって弾かれる。
コピー02は剣を弾いた反動を利用し、くるりと一回転する、しかし自分の上に、棒状の固い先端がのっていることが分かった。

「!?」
気が付いても遅かった。コピー02の上にはぜぼしんが乗っていたのだ!
「はぁぁ!!」
ブォン!!と鎌が空を切る音がする。

「鎌が来る!!」コピー02は、そう思ったが…予想もしないものが飛んできた。

ブシュ!!!!

ぜぼしんの血にまみれた、セツの剣だった。
「!?」
目に刺さったセツの剣は殺傷力をまし、そのまま剣を上へとあげる

シュウゥゥゥゥ…
コピー02は黒い霧を撒き散らしながら、消えていった

「年貢の納め時だな。マルク」

ぜぼしんがマルクの前へと立つ。肩からは血が垂れ流れている。
「い…いつの間に、自分の肩を切ったのサ!!」
「いや、セツが切ったのだ」
「?!」
「さっき拙者がセツへと言ったのだ。『コピー02へと攻撃をした後、拙者を切れ』っとな」
剣に付いた血をどうやって取ろうかと迷っているセツを睨むマルク。自分よりはるかに下の位の奴に、コピー02が倒されたのが悔しかったらしい。

「さらば。次に会う時は地獄だな」

ブシュゥゥ!!!

マルクの体が切られる、血が空を舞い、ぜぼしんやセツの服を紅く染める
そのマルクが死に間際に言った。

「…マダ死なナいのサ…。タトエこノ身が無くナッタトシてモ…僕ノヤボウハ…エイエンニナクナラナイノサ!!!!」

「………」

「ユビヲクワエテミルガイイノサ!!イマニ…イマニカービィヤ…シュゴシンタチガ、ボクノモウヒトツノチカラデ…シンデイクノサ!!!!
 ホーッホッホッホッホッホ!!!!!!!!」

翼の生えた悪魔が…これから起こる事を意味する言葉を残し…
高笑いを残して、消えていった…






――ボクノモウヒトツノチカラデ…シンデユクノサ!!!!――
マルクは…何を言いたかったのだろうか?


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投稿時間:02/04/30(Tue) 21:56
投稿者名:レクイエム


――ダークスター――
『最も偉い立場の人達しか入れない場所』に複数の影があった。
「ご報告いたします。
カービィの『心』を闇に塗り替えることに成功いたしました」
影の持ち主の1人、夢見る者がゼロに告げる。
「闇に対し反発があるのかまだ多少不安定ですが、問題はないと思われます。
なお、『心』を身体に戻す手段ですが・・・」
「・・・お前に一任する。下がれ」
「承知いたしました」
その言葉を聞き、夢見る者は出口へと歩いていく。
そして、別の影の主が一歩前に出る。
「マルクさんとナイトメアさん、誰かにやられちゃったみたいです」
影の主、初流乃が笑いながら大事を言う。
「誰の仕業かわからんのか?」
「調べようとしたんですが・・・
何か・・・不可思議な力で妨害されてるんですよ」
「・・・わかった。下がれ」
その言葉を聞いたあと、初流乃は闇に溶け込むように消える。
そして、また別の影の主が前に出る。
「報告します。『影』の実用化めどがたちました。
・・・どうします?マルクさんとナイトメアさんに『影』を使いますか?」
最後の影の主、レクイエムがゼロに言う。
「・・・まだよい」
「あと、私にひとつ提案があります」
「なんだ?」
「カービィの『心』を『身体』に入れるのと、『虚空の歯車』奪取をかね合わせた作戦です」
「ほぅ・・・聞かせてもらおうか」
ダークスターの時は過ぎてゆく・・・


――ポップスター・デデデ城――
ぜぼしんとセツがコピー02を相手にしているころ、
放置されていたな〜ビィの周りに不穏な気配が立ち込めていた。
(グゥゥ・・・・・・まだ・・終われぬ・・・)
不穏な気配はぜぼしんに倒されてなお、
消滅にいたらなかったナイトメアの残留思念であった。
(こやつの体を使って力を回復するか・・・)
ナイトメアの残留思念がな〜ビィの体に入り込んでいく。
床に転がっていたな〜ビィの体がぴくり、と動き、やがて起き上がる。
(・・・何か、落ち着かんな・・・
しかしこやつ、なかなかの力を持っている・・・少しずつ力を奪っていくか・・・)
ナイトメアは乗っ取ったな〜ビィの体を動かし、感覚を確かめている。
(体を操れるのは持ち主が寝ている間だけのようだな・・・
力を回復せねば・・・ダークスターに・・・
しかし、この体ではダークスターには戻れぬ・・・)
な〜ビィの姿をしたナイトメアは腕を組み考え込む。
(・・・とりあえず、ここを離れるか・・・
あとのことはそのときに考えればよい・・・)
ナイトメアはそう結論付け、向こうで戦っている者に気づかれないよう、
デデデ城を抜け出した・・・


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投稿時間:02/04/30(Tue) 22:31
投稿者名:ゲームの番人中西


「そう言えば、お客様がいませんが…」
辺りを見渡し、セツがぜぼしんに言う。
「目が覚めて戦いが終わるまでそこら辺に隠れているのではないか?セツ。」
「それはありませんよ、ナイトメアが彼女にかけたのは…間違いなく、今日一日彼女が眠っていてもおかしくない程の威力です。
それに、自力で解くのは困難ですよ。」
ぜぼしんは暫し考えた。
そして、最悪の答えに辿り着いた。
な〜ビィが何者かに操られているか…もしくは連れ去られたか…乗っ取られたか!!!
ぜぼしんは王の間の扉を勢い良く開け、城の外へ出た。
セツも後に続く。
外にはな〜ビィの足跡らしき物があった。
「…ナイトメア…か…。」
足跡に残っている僅かな闇の波動を即座に分析し、
ぜぼしんは足跡の続く森を見据えた。

「カビラス、何時頃からゼロの本拠地へ移動できるようになる?」
宇宙艇に虚空の歯車を取り付ける作業をしているカビラスに、
たろちすとは尋ねた。
「ん〜…このままの速度だとあと3時間かな。」
「念の為、対闇の波動用のバリアを張っておいたから奇襲はされないと思うよ。」
スラリンはパソコンの回路を弄っている。
そして、パソコンを起動させ、複雑なパスワードらしき物を入力している。
(ソルビィ君は言っていた…ゼロの仲間に宇宙艇のコンピューターに接続され、入りこまれたと。その二の舞になったらたまらない…。)
そう、スラリンはコンピューターのセキュリティシステムをグレードアップしているのだ。
その他の面々は、それぞれトランプしていたり、珈琲を飲んでいたり、
戦いに備えて訓練をしていたり、はたまた眠っていたり…。
ポップスターでのぜぼしんのゼロへの裏切りを知る由もなく、
彼等は休息を取っていた。


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投稿時間:02/05/01(Wed) 16:23
投稿者名:ソルビィ


治療室
「暇だ…な。」
ベッドに横たわったままソルビィがぼやいた。だいぶ調子は良くなったが安静にしているらしい。
横のベッドではカービィがそのまま寝かされている。
「…こうしてても仕方ないか。弾詰めでもしよう。『アレン』はどこかなっと…?」
カウンターに置いてある私物の中からリヴォルバーを取り出す。
「よし…魔法まだ使えるかな…?」
ソルビィは掌から魔法力を浮かせては凝縮して銃に装填した。
「調子は上々…ん?」
4,5発程、弾を装填してから自分の掌に浮かんだ物体の異変に気がついた。
…その物体はそれまでの物と比べて明らかに黒かった。
「まさか…闇の力?………侵食の影響かな?」
ソルビィはそれも同じように凝縮して装填した。
「………利用できるかもしれないな。」

カビラス達の宇宙船からだいぶ離れた位置にある空間
「クックック…。夢見るもの、ラーク、準備は良いですか?」
「もちろんだ。奴らの驚きの顔が楽しみだぁ…。」
「ラーク、あまり調子に乗らないことです。」
「ケッ。分かってるって夢見るもの。俺は奴らに散々な目にあってるんだ。
 クリスタルは横取りされるし、虚空の歯車はねぇしよ…。今日こそ奴らの鼻を明かしてやるぜ。」
「ではいきますよ。私の作戦に失敗などありませんから安心して戦ってきてください。」
「ケッ、前回いきなり失敗したくせによく言うぜ。」
「………。」
「ま、一暴れさせてもらうとするぜ!」
3つの影は同時にその場から消えた。

ヴ―ヴ―ヴ―ヴー!!
宇宙船内の警報が鳴り響いた。乗員全員に緊張が走る。
『宇宙船外壁にダークマタ―の一群が近づいています!!さらに第3、第7ブロックに人型ダークマタ―数体の侵入を確認しました!!
 みなさん、自分の近いほうへいってください!!なお、敵の目的は虚空の歯車と思われます!!
 メインルームの近くにいる人は虚空の歯車の守備にあたってください!!」
「…早速というわけじゃな。」
Ωがつぶやく。
「…いくぞ。」
それぞれがそれぞれ1番近い場所へ向かった。

「…カービィは!?」
アドレーヌとワドルディが治療室へ走ってきた。
「アドさん、ワドルディさん!今のは!?」
ソルビィがベッドから降りる。
「ダークマタ―達が来たの!!カービィも狙われるかもしれない!」
「なんですって!?僕も戦いに…。」
「駄目ッスよ!!ソルさんの体はいまボロボロなんスよ!?オイラ達がここは守るッス!寝ていてください!」
「…分かった。」

「カビラス!?現在の状況は!?」
たろちすととメタナイトが走りこんできた。
「今リック、クー、カインと番人さん、レモンさん、竜轡さん、くるみさんが第3ブロックに走っていったよ!!
 第7ブロックにはΩ爺ちゃんにデデデさん、グーイさん、菊花さん、ピッチ、チュチュ、ナゴさんが向かったみたい!
 それと今ディ―ラさんとスラリン君がこっちに向かってるよ!!」
「分かった!!気を引き締め行くぞ。」
「…ん?」
「どうした!?」
「…さらに第6ブロックに増援!!数は二人です!!一人はラークの様です!!現在まーびぃさんが向かってる様子!!
 あそこは治療室に近いんだ!!!カービィ君が狙われてるかも!?」
「…何だと!?」
「今すぐ放送をいれます!!!」

…戦いの宴が始まった。


















    闇の戦士が目覚めるのを祝福するかのように。
       

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