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Another story of Kirby [42]



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投稿時間:02/06/14(Fri) 17:39
投稿者名:くるみ


ゼロが、攻撃して、カービィが、相殺する。

カービィが、攻撃して、ゼロが、相殺する。

幼い子供のじゃれあい。

そう見える。

しかし、

彼らは、

『思い』をぶつけ合っていた。


ゼロの赤い光線が、カービィを襲う。
カービィは、杖で相殺する。
すかさず、ゼロは、爆発する玉を飛ばした。
カービィは、杖を掲げ、何とかかわす。
そこへ、流れるようにまた赤い光線が。
一瞬の隙をつかれ、一つ、カービィに命中する。
少しよろけたカービィ。なんとか体制を立て直した。
「どうした?降参するのか?」
「そんな気、ぜーんぜんっないよっ!」
カービィは、心の形をした玉をうつ。
ゼロは、よける。
カービィは、連続してうった。
さすがによけきれなくなったゼロは、光線を使い、相殺していった。
消しきれなかった心の玉が、ゼロの白い体に当たる。

「なかなかやるじゃないか。」

「そっちもね。負けないよ!」


心の波動が、

無の波動が、

カービィとゼロの間で爆発する。

ゼロは、無の波動を放ってすぐ、大きな赤い光の玉を放った。
波動を放っていたカービィは、反応が遅れた。

−−−当たる!!−−−

思わず、目を瞑る。
杖を握る手に、力が入る。

爆発が、連続して、カービィを襲った。


衝撃がこない。


うっすらと目をあけた。
杖が、輝きを増している。
気配を感じた。
後ろを振り返る。
そこに、
心の杖を渡してくれた者の、
笑顔が見えた。



”君は、一人じゃないよ”



その者の笑顔が、
みんなの笑顔と重なる。




―― ぼくは、みんなと一緒に戦っているんだ ――




カービィは、ゼロとまた向き合う。


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投稿時間:02/06/14(Fri) 20:17
投稿者名:ひでぶ


「待てよ……」
たろちすとが、感慨深く呟いた。
「さっきの麒麟は、今までどこに行ってた?話の中に出てきた
ゼロツーの艦を攻撃しに行ったのか?……となると、麒麟は
異空間転移をすることができるのか?」

たろちすとの問いに、シルトは首を横に振った。
「異空間を自由自在に操れるのは、空の番人だけだよ。たとえ麒麟でも
同空間上の転移しか無理なんだ。……僕は時人の血を受け継いでいる
から、どんな所にもいけると思ってた。でも、それは違った。
今の『空の番人』に、嫌というほど思い知らされたよ」

溜め息をついて、シルトは続ける。
「でも、麒麟の力だって捨てたもんじゃない。移動はできないけど、
ロックのかかっていない異空間なら、その力で見ることができる。
だから、ポップスター周辺の状況がわかったんだ」

たろちすとは暫く黙っていたが、やがて口を開いた。
「……今の番人が制約を取り締まっていようがいなかろうが、
時の制約が存在するように、空の制約というものもある。
制約を犯す者に時効など存在しない。制約を破りし者、つまり
時間操作や空間操作を一度でも使った者に対して、番人は永続的に
絶対なる力を誇る。時人として、そして空間操作を操る召喚獣の主と
して、敵となった空の番人はお前に対し他の咎人より倍の力を放つ
ようになるんだぞ?お前は、それを分かっていてやったのか?」

シルトは、こくりと頷く。
「僕は、どうにかできるのなら何だってするよ」

それを聞いて豪快に笑うと、たろちすとはシルトの肩を叩いた。
「負けたよ。予想以上にお前は漢みたいだな。
……他の所、壊れている場所が無いか探しに行くぞ」

初めて仲間と認めてくれたようで、シルトは嬉しそうに
笑みを作った。
「わかった!」



『心』を象る光の波動を、ゼロは紅い光線によって跳ね除ける。
そのままカービィへと向かった光線は彼に命中し、吹き飛ばされた。
カービィが戻ってくるまでの間で、リック達がこっちを見ていることに
気がついた。ネレイド達の姿はない。ゼロは、友の生存を確信していたが、
この戦いに巻き込んだことに、今更ながら罪悪の念を覚えていた。

―ネレイド、すまなかったな。

『心』の杖を構えたカービィが、今度は直でゼロに殴り掛かった。
       

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投稿時間:02/06/14(Fri) 21:05
投稿者名:東(あずま)


「・・・クッ」
致命傷は避けたゼロであったが、『心』の杖はゼロの体に当たった。

「・・・フッ・・・どうやらお前も何かに守られてるんだな・・・」
「みんなの笑顔が僕を救ってくれたんだ!」
「知ってるさ。でも俺だってあいつの1言に救われたんだ」
「僕は負けないよ♪」
「それは俺もだ!」

ゼロがふと微笑した。

―俺は今、何に邪魔される事も無く、ただただ純粋にカービィと戦っている。
ネレイド・・・お前のおかげで俺は今、闇に縛られる事無く気持ちをぶつけてる。
お前を巻き込んでしまった俺・・・・。すまないな。
今、俺は気持ちをぶつけなければならない!!!


また光がぶつけ合った。
そして消える。けれど消え方がいつもと違った。
まるで、コーヒーとミルクが交わるように・・・
光と闇が交わるように・・・
2人の思いが少しづつ溶け合っているように・・・


はじけないで、混ざって・・・

戦いは続く・・・


「マルクがいねぇ・・・」
天気予報まで『闇』といってそうな、闇が蠢いたポップスター・・・。
そんな中暗い声が響いた。声の主は東。今更マルクがいない事に気づいたようだ・・・。
ため息をつき空を見上げる。
見上げた先にマルクがいたりする・・・。陸に向かって急降下しているグリルと一緒に・・・
マルクは余裕そうだが(思念体)、グリルは青くなっている。
それより東はその方向が気になっていた。
「あの方向はご主人の・・・
 助けに行かないといけないかなぁ・・・」
そんな事をぼやきながら東はシャボン玉に乗っていった。


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投稿時間:02/06/14(Fri) 21:38
投稿者名:ネレイドキラー


…宇宙船の中。
ボロボロだったネレイド達の身体は完全では無いが、既に動けるまでに治療されていた。
カレスの羽は元に戻り、レイヴン、バールも元通りの身体に戻っていた。
この物凄いスピードで傷を癒す装置も半次元生命体と一緒に作った物。
そしてこの宇宙船も彼らによって大型の加速粒子砲その他の数々の兵器を積み込まれ、改造された。
そのおかげでメイン動力も永遠にエネルギーを出すという、得体の知れない物質に変わっていた。
ドプケラドプスは既に異層次元に帰っていた。

レイヴンは呟いた。
「…あいつら強かったよなぁ…」
それにネレイドが静かに答える。
「…ああ、そうだな。ったく俺達もまだまだ修行が足りないな…」
「…ゼロ様は無事なんでしょうか…?」
「さあな。だが今俺達があいつを助けに行っても…無駄だ。」
「……」
ネレイドが突然壁を殴りつける。殴られた壁が砕かれ、ネレイドの手から血が滲み出る。
「だぁー!ちっくしょう!!!!俺にはあの程度の攻撃も防げねえのかよぉぉ!!!!」
「こんな…友人すら満足に守れない力の何がパーフェクトオーブだ!!何が完璧なるオーブだ!!!くっそおおおおぉぉおぉ!!!!!!」
ネレイドは気が狂ったように叫びながら側にあった机に突っ伏した。

その時…ぱんっという音が辺りに響いた。

カレスがネレイドの頬を軽くはたいていたのだ。

カレスが叫ぶ。
「しっかりしろ!私が見こんだ者はそんなにヤワな男だったのか!?」
「カレス…?」
「私達にはまだやるべき事があるだろう!」
「そうか…そうだったな。」
そしてレイヴンが言う。
「当然時間ギリギリまでゼロの帰りを待つんだろう?」
「ああ。その後は02の野郎をぶっ殺す。光の者共はともかくあいつだけは絶対許さん。」
「まずは異層次元で兵力を整えましょう。もっとも、この船にあるディバイン・クリスタルがあれば我々だけでも潰せるでしょうが。」
「ディバイン・クリスタルか…久々に様子を見てやるか。ついでに宇宙船の操作確認もな。」
そういうと彼らは宇宙船下層部に行った。
そこにあるガラス越しの空間には赤い光を灯した赤い宝玉が三つ、回転しながら浮いていた。
だが大きさが尋常ではない。人間2人分くらいの直径はある。
そしてそれぞれ金属製の棒のような物をつけていた。
一つはちょっと広がりながら伸びている四つの棒を後ろにつけている。
一つはうねうねと動いている長い金属製の触手が上下に伸びている。
一つは鍵爪のような三つの爪を前面に生やしている。

ディバイン・クリスタル…元は異層次元で発見した物だが、
内部にはクリスタル別にタイプの違うレーザー発振機関や波動砲発振機関のようなものが埋め込まれており、
さらに信じられない事に次元干渉兵器の媒体にもなる。

元来、次元干渉兵器は超弩級サイズの兵器の筈なのだが・・・
なぜか、この「ディバイン・クリスタル」と呼ばれる兵器は次元干渉兵器としての能力を確かに持っている。

おまけに次元干渉兵器は元来、発動と同時に自身も消し飛んでしまうものであるが
このディバイン・クリスタルは発動媒体であるにもかかわらずどういうわけか消失しないのである。

また、少なくとも人が現在行使しうる、あらゆる攻撃に対し破壊されず、
さらにその破壊エネルギーを内部で蓄積、転換し、次元干渉兵器の力として開放するというとんでもないものである。

わかりやすく言えば、絶対破壊されない上に、超破壊能力をもつ彼らの最強の武器なのだ。


「異常無しっと…いつでも稼動できるぜ。」
「んじゃ試しに久々に運転してみるか。
ネレイドはコックピットに行き、他の者は元の場所に戻った。

ネレイドは射出座席をチェックしシートに身を沈めるとヘルメットを被る。酸素吸入系統問題無し。コンピュータ起動――自己診断プログラムスタート。
フライトデータチェック、FCSチェック、データリンクチェック、索敵システム、火器管制装置チェック。
一番エンジン起動・・・問題無し。二番エンジン起動・・・問題無し。異層次元航行システム問題無し。
MMS問題無し。クリスタルリンク・・・クリスタルリンクは手動にて解除。

チェック・・・、スタンバイ完了。

起動。

次の瞬間HMDの表示が全て消え、代わりにネレイドの視神経に直接、必要情報が転送されてきた。

パイロットの脳に情報を送り、思考通りに機体を動かす事が出来るタイプの手動システムだ。

ディバイン・クリスタルを宇宙船の外に放出するとその三つの球体は宇宙船の前でクルクルと回り始めた。
ネレイドは思考制御装置の確認の為、目の前の宝玉を動かしてみた。

ディバイン・クリスタルはまるで空気抵抗を感じさせず、空中で弾むように動き回る。

機体の前方にあったクリスタル達はネレイドの意思通りに前後左右、360°あらゆる方向に敏捷に飛び回り、それから再び宇宙船の前でクルクル回り始めた。
さながら、小さな子供のような動きだ。

そしてクリスタルを内部に収納し、機能を停止させる。
ヘルメットを脱ぎ、カレス達の方へと向かう。
「ん。異常なし。…やっぱゼロのところに行くぞ。」
「…そういうと思ったぞ。」
カレスが飽きれた風に返事をする。
「でも見守るだけだ。手出しはするな。第一そんなことしたらあいつに殺される。」
「ははは」
レイヴンが笑う。
「じゃあ、行きますか!」
バールが言う。
『ゼロの生還を祈って、出陣!』
彼らは再びゼロの間へと向かった。
       

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投稿時間:02/06/14(Fri) 22:13
投稿者名:星のカーヴィ


元空の番人(本物)ユート卿の種族は、『セラフ』(天使)であり『アンドロギュヌス』(両性具有)は性別であるのです。
従って、絶対神の最も近い使徒であったたろちすとが、知人であるユート卿の種族を性別と間違える術が無いのです。
まぁ、たろちすとが間違って『アンドロギュヌス』と答えてしまったといえば、話はつきますがね……。



では、本編です。


「科学者君。」
シルトが、カビラスの隣に座った。
目の前には、溶液付けにされたエターナルクリスタル(スタカビ64で、リボンがポップスターに亡命した際持っていたクリスタルのこと。)レプリカが浮かんでいる。
「溶液を、抜く……。」
黄色見が買った緑色の液体が、どんどん抜かれてゆく……。
クリスタルの入った容器が、取り外される――――

だが、

しばらくしてから、クリスタルは自然発火してしまった。
業火の如く燃え、竜巻のように鎮火した。
カビラスの重い溜息が、場を襲う。
「何故だ!」
シルトが叫んだ。カビラスは、シルトの手に肩をやる。
「シルトさん。落ち着いて落ち着いて。」
カビラスは、間を空けて言った。
「シルトさんの斬新な構成で、いけるかと思いましたが、やはり無理だったようです。」
「理由は?」
カビラスは少しの間口を告ぐんで、こう述べた。
「エターナルクリスタルは、文字通り水晶の一種。つまり、珪素と酸素で出来ている。
 しかし、エターナルクリスタル――――いや、学名ではフィルバティアは、その珪素と酸素がダイヤモンドのような構造で並んでいるんだ。」
シルトは、黙って聞いている。理解しているのか、していないのか……。
「珪素と酸素が、一段おきに重なって並んでいるんだ。しかし、それではまだ駄目なんだよ。
 フィルバティアには、ケル=ツォーニァと言われる、リップルスターで行われる特別な儀式の中で、完成されると言われている。
 そのケル=ツォーニァの解読がまだなんだ。どうやら、ツァイノイドと呼ばれる、酸素と触れると燃える元素が関係しているらしいんだ。
 そのツァイノイドをフィルバティアの中に収める技術は、まだ開発されていない。君のあの構成でいけると思われたけど、やっぱり無理だった。」
シルトは、長々と難しい話を聞かされて、困惑気味だった。
「つまりは、無理だったんだろ。」
カビラスは、思い留まりながらも首を頷かせた。
「いいんだ。どうせ出来ると思っていなかったからな。」
そのまま、場を立ち去るシルト。それを見つめる、カビラスは黙りこくったままだった。


アトランティス艦隊。エターナル級ディメンションデストロイヤーのブリッジに、02は立っていた。
撤退の道を辿るのみの、アトランティス艦隊。
超強化ガラスの窓からは、どす黒く蠢く星が見える。あまりの黒さに、暗い宇宙空間でも目立っていた。
その星の名は、ファイナルスター。
最期の星である。
そして、そこからポップスターに向けて一隻のシャトルが飛び立っていった。
隊長や、姫の帰還用だろう。
02が、目を閉じ精神を統一させた。
《ぜぼしん。聞こえますか……。》
一方此方は、闇の砦と化したポップスター。
セツは倒れた大木に座り込み、休養している。
ぜぼしんとな〜ビィは、月の光が映った池を見つめながら、二人で話していた。
と、電波――――じゃなくて、02からのテレパシーが届いたことをぜぼしんが察知した。
迷わず、応答する。
《02様。拙者はここに。》
な〜ビィに、散歩しといでと言って立ち去らせ、自分は精神統一させながら通信している。
《ぜぼしん。私たち艦隊は、途中暴走したと思えるL1に壊滅的ダメージを与えられたわ。
 よって、ポップスター侵攻は中止する事に決定しました。今、そちらに迎えのシャトルが向かっているはずです。
 メンバー全員を撤退させ、ファイナルスターで今後の状況について会議します。》
《了解。》
ぜぼしんは、そう言って、な〜ビィとセツを集合させた。しかし、東が見当たらない。
「セツ。東は知らないか?」
ぜぼしんが問い掛けるも、セツは顔を赤くしている。
「やっぱり、東のことが好きなのであろう。」
セツは、無言のままだ。
「正直に述べよ。」
セツは、長い髪の毛を垂らしながらもとても小さく頷いた。
ぜぼしんとな〜ビィは、顔を見合わせてニヤソ(笑)と笑った。
「とりあえず、手分けして探すぞ。もうすぐ、迎えが来る。」
ぜぼしんが、ゴホンと上司のように咳をした。
「ここで迎え撃つのではなかったのでしょうか?」
セツが、真っ赤になった顔で言う。目は横を向いたままだ。恥ずかしいのであろう。
「艦隊が壊滅状態で、戦力の建て直しが必要らしい。とにかく、探すぞ。」
「りょーかい!」
な〜ビィの朗らかな声が、闇に木霊したという。


「くぉらぁ!お前は旧知の仲の友人でさえ裏切るつもりなのかっ!」
グリルが、ふらりふらりとよろめきながら体制を立て直す。
マルクは、そんなことはお構い無しに森へと陰を潜ませる。
「ったく。だから奴に協力するのは嫌だったんだ。
 勝ったらしこたま金は入るし、地位を名誉も得られる。あんな甘い言葉に負けた俺が悔しいよ。」
そう言って、グリルはマルクが降りたと思われる深い森に向かった。
それっきりであろうな、二人の姿を見かけることが無くなったのは。


シャボン玉がふわふわ浮いている。
その中に、すやすや寝ている人間が一人。
「東さ〜ん。」
その声に気づいた東は、目を開けてシャボン玉を割った。

だが、そこは上空。

ということは――――

セツが上を見上げようとしたとき、セツは東の下敷きと化していた。
「――――ごめん。」
そう言って、細身の体のセツから東は退く。
セツは辛うじて生きていたようだ。
「痛……。」
東が膝まづく。どうやら、着陸したショックで捻挫したようだ。
それを心優しい(?)セツが放って置くわけが無かろうに。
「東さん。乗ってください。」
セツが、おんぶの体制に入る。
「それじゃお構い無しに……。」
ズシ――――。その時セツは思った。


意外と重いですね――――



駄目だって。セッちゃん。そんな事考えちゃ。(笑)


ぜぼしんたちがいる場所には、既にシャトルが来ていた。
セツらも乗り込み、二人とも治療を受ける事に。
そして、離陸。
な〜ビィが、シャトルの窓から寂しげに宇宙空間を見ていたと言う――――


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