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Another story of Kirby [44]



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ここよりエピローグです。
       
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投稿時間:02/06/15(Sat) 21:53
投稿者名:ソルビィ


デデデ城の一室。デスクの上に1冊のノートがあった。
あけっぱなしの窓から流れ込む風が、ページをめくった。



○月×日。天気 闇のち晴れ。

今日、ついに長い長い戦いが終わったッス。
あんまり長かったんで中身は明日書かせてもらうッス。
今は…とにかく寝たいッスね。





パラ…また風がページをめくった。
しかしやはり風。一度に2枚のページをめくっていった。





○月△日 天気 快晴

あの戦いからもう3日経ったッス。
戦いの日々、さんざん見ていた闇の空はすっきりと晴れて、もう昔の事のようッス。

番人さん達は大王様の招待でしばらく城に寝泊りしてるみたいッスね。
…そのかわり城の修理も手伝わされてるみたいッス。
リックさん達も一緒ッスね。
ピックさんは「初流乃を追うんだ〜」とかいってましたけど
結局ナゴさん達に呼び止められてまだここにいるみたいッス。


メタナイト様はオレンジオーシャンの基地に戻っていったッス。
今ごろメタナイツの皆さんと一緒にお祝いでもしてるんスかねぇ?
弟の奴元気にしてるッスかね…。


ソルビィさんはダークスターを脱出した日にブルブルスターに帰っちゃったッス。
もっとゆっくりしていけばいいのに…。……なんか苦しそうにしてたッスね。
そういやゼピュロスさんも気がついたらいなくなってたッス。どこいっちゃったんスか?


菊花さんとくるみさんはカービィさん家にいるみたいッスね。
でもカービィさんあれから顔を見せないんスよ…。どうしたんスかね…。


カビラスさんはシルトさん達と一緒にプププランド郊外の自宅で
一緒に複製クリスタルの研究をしてるみたいッスよ。
時々爆発音が聞こえるのは…気のせいッスね。


そうそう、クリスタルで思い出したッス。
結局リボンさんはどうなったんスかね?
まだあのことはカービィさんに話していなかったッス…。
黙ったままの方がいいんスかねぇ…。結構悩むッス。


ゼロの奴はマタ―アサルトと一緒にこっぱみじんになっちゃったんスかね?
幹部の奴らも行方不明ッス…。真実は闇の中ッスね…。
あのあと02達が動く気配も無いッス。…破滅の厄災ってなんだったんスか?
まぁ平和なのには越したこと無いッスね。しばらくはそういうことを忘れてゆっくりしたいッス。


さて…レモンさんのお墓にいかなきゃならないので今日はここで失礼するッス。


P.S
今日、近くの家でワドルドゥの赤ちゃんが生まれたそうッス。なんでも皮膚色が白いんだとか…。


パタン…。


…ちょっと強い風が吹いてノートは閉じられた。


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投稿時間:02/06/15(Sat) 23:11
投稿者名:レモン


カタン…
…ここはどこだろう?
どこかの星の家…のようだ。
部屋全体が白く、とても殺風景な部屋に…
1人。ただ1人。旅の支度をする青年が居た。

「……さぁって。…また…始めるかな」

ラークだ。

「………レクイエム。俺のこと。忘れんなよ」

ゴトッ…

棚から取り出したのは、古い年代のワイン…ラークはそれを、机の上に置いて……『レクイエムへ』っと手紙をはさんだ。



少し黒ずんだ薔薇を置いた………。



「望みなんて…ないのにさぁ…」



ッバン!!!

「なんで俺は…なんでいつも!!!」
机を両手で叩く。おさえきれない感情を拳にこもる。
「なんで!なんでだよ!!」
ドカッ!
「…少しぐらい…願いが…かなってくれて…も……」
血の滲む手がダラリと垂れる…



「…いぃじゃねぇかよぉ………」



…バァァン!!



「…何度戦っても…何度神に祈っても…何度善悪を繰り返しても…」



「自分の親を殺しても…誰かを殺しても…」



「…俺の目には……………」




「涙は……戻ってこないのか…?」









…カタンッ…………キィィ…ィ……。










パタン…。








――床に落ちた黒ずんだ薔薇…。

――優越の薔薇が…。

――ラークが去った後。

――何故か机から…音を立てて落ちた。





バッギャァァァアン!!!



赤黒い花びらが空を舞い。

血に汚れた鉢が床に落ち。

粉々に砕け散る。

…それでもなお、優越の薔薇は…。

――その恐ろしく、醜き美しさの姿を変えなかった…。









ラークは…その後…1人で…ゆっくりと…。



南へと…旅立った。



またいつか…帰ってくる…っと。言い残して。



「………ワタシノスガタハ…ウツクシイ…シカシソレハ…ウソのウツクシサ…。……ツギノエモノハ…ダレノチナノカ…?」

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最後のセリフ。
あれを言ったのは優越の薔薇です。
…第2部(あるの!?)では喋らせないでくださいね♪
……ポツリとなら言わせてもいいですけど(!?)
       

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投稿時間:02/06/15(Sat) 22:57
投稿者名:ネレイドキラー


…ネレイド達の宇宙船の一室…
机の上に日記と書かれた本が置かれていた。
それは何者かが触ったかのように独りでに捲れ始めた…


○月□日

…あの戦いから四日が経った。
いまだにゼロは見つからない。
マターアサルトで消滅してしまったんだろうか…?
いや、必ずどこかで生きている筈だ。
俺の・・ORB使いとしての第六感がそう告げていた。
何にせよこれからしばらくは異層次元で特訓だ。たまには息抜きもするけどな。


○月#日

皆あまりにも暗いので(俺も人のことは言えないが)今日は特訓が終わった後に気分転換の為、皆でダ○ス○ンスレヴ○リ○ーションをやった。
結果
一位:カレス
二位:俺
三位:バール
ビリ(酷):レイヴン
どうしてカレスがあんなに上手いんだよ…ベリーハードの曲でオールグレートなんて…


○月☆日

今日も今日とて特訓の日々…
今日はちょっとした悪戯をやってみた。
今日の晩飯がキノコ汁だったのをいいことにバールの汁に「セイカクハタンダケ」なるキノコを入れてみた。なんでも性格が逆転するそうだ。
結果…えらい目にあった。何があったかは逢えて書かないでおこう。

そういえばあの日から世界の情報収集を行っていたドプケラドプスから気になる報せが届いた。
「ポップスターのある家で皮膚色が真っ白のワドルドゥが生まれた。ちょっと気になったので届けておく」
…まさかとは思うが…
でも、もしそのまさかだとしても放っておいてやろう。
彼はもう充分に戦った。そろそろ休ませてやってもいい頃だ。


ノートは白紙のページで止まった…

と、そこにネレイドが入ってきた。
「…ん?なんだよ。わざわざ次に書くページで開いてやがる。」
だがそこには彼の知っている者の気配が残っていた。
「…ソフィア…?」
「…いや、まさかな。彼女はもう…死んだんだ…」

「…日記つけるか。」

○月%日

今日も特にいい報せは無かった。
02はいまだに動かないようだ。
…それにしても、部屋に入った時にあいつの気配がしたのは気のせいか…?
……ソフィア……。


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投稿時間:02/06/15(Sat) 23:47
投稿者名:レモン


「ねぇ…あなたも死んだのよね…」

ポップスターのどこかにある。花畑。そこに…夜深がいた。

「…えーっと…えーっと……」

夜深は少し悩んだ後…聞きなれた名を言った。

「レモンだよね?」


サァア…


静かに吹く風と共に…黄色の髪の…レモンが現れた…

その顔はとても安らかで…温かで…幸せに包まれていた…

「あなたは…桜の悪魔…夜深だよね?」

「…そうよ」

レモンは、空からゆっくりと下り、花畑へと座った。

「そっか…。夜深。あなたもここにおいでよ」

「………」

やはりレモンの体全体が、薄く透けていた…。

「…どうしたの?」

「………私、あなた嫌いよ」

「………」

「…本当はもっと生きたかったくせに、誰かのために死んで、自分の希望をすてて…」

夜深の口調が強くなる。

「希望?」

「……そうよ…。あなたが本当に果たしたかった事は…あの薔薇を…」

レモンが手を、夜深の口元へと送る。

「……?」

「私は…誰かが幸せになってくれればそれでいいわ…優越の薔薇を探していたのも…本当はそのため」

夜深の桜色の髪が、ゆっくりと揺れる。

「だから、あなたも…幸せに…」

「居なくなって!!!!!!!!!あなたなんか!!!!!!!!!!」


ッパァン…


レモンの姿が消えた…しかし、消えたわけではない……。


もう、無だから。


「はぁ…はぁ………はぁ…」

夜深の呼吸が乱れている、目はいつもよりも血走っている。




「…ハ…ハハ…アハハ…アハハハハハハハ!!!!」



狂っている。

この世界は狂っている。

空が流れ。

風が流れ。

雲が運ばれ。

海が光る。

そして欲望が飛び。

黒ずみ。

赤く染まり。

悲しみが生まれ。

無が…。


…何故そう思うんだろう…


…私が歪んでいるから?…



それとも……。



「もういいの………すべて狂っているから…」


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