×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

Another story of Kirby 第二部 [15]



-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/07/22(Mon) 16:05
投稿者名:ソルビィ


ガタン…。突然番人が席を立った。
「な…いきなりどうしたナゴ?」
「…おい、メタナイト。」
「なんだ、番人。」
「会議の続きをしててくれ。ちっと用事がある。」
その一言にメタナイトは何かに気付いたらしい。
「…む、そういうことなら私が行った方が良いだろう。この基地の主は私だ。交渉は私がやったほうがいい。」
「じゃあ俺も行こう。」
「ナゴも行ったほうがいいナゴか?」
「いや、あんまり人数が減ると会議にならない。私とクーで充分だ。」
クーとメタナイトが席を立った。番人が再び席に着きなおす。
…4人とも何か知ってるような口ぶりだった。わけがわからないデデデだけは首をかしげる。
部屋の時計は9時を指していた。


10分前。ディッセはアックスナイトの許可を得て通信室を借りていた。
「くそ…ソルビィの奴、何してるんだぁ?全然繋がらないじゃないかよ…。いくら嵐と距離の問題があるったっておかしい…。
 だいたいカプセルが到着したあと何度も連絡いれてるっつーのに一度も返事が来ない時点でおかしい。」
かれこれ15分。ディッセはずっとブルブルスターへ連絡を入れようとしていたのだった。
しかしいっこうに回線は繋がらない。結局ディッセは諦めて廊下に出ることにした。
「さて…どうすっかな。寝るか…?」
そして自分の部屋に戻ろうと向き直った時。
「…む。俺もちっと外出るか…。」
そういうと彼は急に逆の方向に向けて歩き出しはじめた。


そのころ、なぜかディーラは一人、廊下を歩いていた。
背中には己の愛用する大剣「ラディウスディウス」を背負っている。刃に照明が当たり、そこが黒く光る。
…かなり険しい表情をしていた。

ディーラは廊下の角を左に曲がる。そこでディッセとあった。
「よ、コレカラスターの守護神。どうした?」
「…俺の名前はディッセだ。夕飯の時にも名乗ったろうが。あんたこそどうした。」
ディッセもダイノソードを背負っている。…まるでどちらも戦闘準備をしているようだった。
「…お前、一緒の部屋にいる奴は誰だ?隣の部屋にいる奴もついでに教えろ。」

ディーラがどうでもいいようなことを聞く。
「あぁ、ピックとグレンとリックとカインだ。隣の部屋はアド…とチュチュとエスト、ピッチだけど?」
「そうか…物覚えが良いなお前。で、みんなどうしてる?」
「はぁ?全員寝てるけど?アドとグレンはどっか行ったみたいだが。」
「そうか…アドの事が心配になるが他は安全だな。」
「…安全?…あ、そういう意味か。」
ディッセが納得したような顔をする。

「…お前もそれに気付いているからここに来たんだろうが。それとあんたもいるんだろ。グレンさんよ。」
ディーラが誰もいない方向に向けて声をかける。…その声に反応したかのように丸い人影が現れる。
「あは…ばれてましたか。」
グレンが照れくさそうに顔を出した。…彼もまたバスターソードを背負っている。
3人も大剣を持っているとさすがに迫力が出る。
「よく気付いたな。あんた。」
「いや…ちょっと通信してたのでどうしても廊下にでてないと駄目だったんで…。
 そこにあなたたちの声が聞こえたというわけです。」

「…じゃ、俺らだけでもいくか。魔法攻撃はできないがなんとかなるだろ。」
3人は無言で頷きあい、基地の正面口へ向けて歩き出した。
そして途中でメタナイトとクーの2名と合流した。


…基地正面玄関。
「あー…やっぱり気付かれてるのか。さすがは俺達とまともに渡り合った奴らだな。
 警備システム全部こっそりと麻痺させてやったてのによ…。何人か知らない奴もいるが…それはいいとすっか。」
「…1年半ぶり。貴様らがここに現れると思わなかったぞ。だいたい…何が『気付いた』だ。
 お前が私達会議室にいたメンバー―に予告がわりの電波を送ったのだろうが。」
メタナイトが虹の剣に手を掛けながら目の前にいる団体に言った。
「あいつら…知り合いか?」
ディッセはメタナイトと目の前にいるリーダー格の男のやりとりを聞いてて不思議そうな顔した。
グレンも同じだ。…二人ともあくまで勘と経験で部屋を出たからだ。

「…そっか、お前らは知らないんだっけ。じゃあ…改めて自己紹介といくか。
 俺の名はネレイド。ゼロ親衛隊隊長だ。…もうそんな肩書きは無意味だがな。
 後にいるのは仲間のレイヴン、バール、カレス。それに異層次元から来た海月、海星だ。
 うしろにいるのは他の異層次元から来た皆様方ってわけだ。」
「…ゼロだと?」
とっさにグレンとディッセが剣を構える。しかしそれをディーラが止めた。

「で、用件はなんだ?いまさら復讐か?」
「…まあそんなに堅くなるな。とりあえず奥にいれてくれないか?嵐でこっちはぐしょぐしょなんだ。」
「それは…まだできんな。ここで用件を言ってもらおう。」
メタナイトが虹の剣を抜いた。
「相変わらずほんとうに堅いな…。じゃあ…とりあえず。」

ネレイドが右手を掲げる。…その直後、見えない「何か」がメタナイトを襲う。
それに反応してメタナイトは空を斬った。…手応えをその手に感じる。
さらにネレイドは指を2,3回鳴らす。それにあわせてメタナイトも素早く剣を振る。
メタナイトが剣を振るたび、そこに虹色の軌跡が出来た。

「ほぉ…さすがだな。…だったらこれはどうだ?」
ネレイドの姿がその場から消える。次の瞬間メタナイトの背後に彼はあらわれ、その大剣を片手で振りおろした。
それをメタナイトは素早くマントを羽に変えて空へ上がり、空中で一回転しネレイドの後頭部を蹴り飛ばした。

ディッセ達ははらはらしながら見てるが、レイヴン達は隊長の戦いを見ていてもまったく動く気配は無い。
「…ほう。」
しかしネレイドはそれをものともせず、すぐに左手でメタナイトの足を掴み地面に叩きつける。
…足元は砂地のためにメタナイト自身にたいしたダメージはない。

「…メタナイト!」「メタナイトさん!?」
ディッセとグレンは我慢できずについにネレイドに斬りかかった。
だが。
「…!?」
二人とも「何か」に包み込まれ、そのまま地面にたたきつけられる。
「いてて…最近はどうも透明なものに対する運が悪いぜ・・。」
ディッセが呟いた。

「…1年半とは比べ物にならない強さだな。」
メタナイトが言った。息が少々荒れている。
「…あんたもな。というわけだメタナイトさんよ。
 俺の用件はこう。……『俺も02達と戦うのを手伝う』だ。俺達の実力なら申し分無いだろ?」
「…分かった。とりあえず奥で話を聞こう。だが、」
メタナイトは一瞬考えた後、そう答えた。

――

目的掲示ッス。
キャラ名:ヘブン
目的  :02の部下として戦う。
期間  ;基本的に共有キャラなので僕に指定はできません。

P.S.まーびぃさんの代理でまーびぃの目的を掲示させてもらいます。
以下、コピぺです。
キャラの名前:まーびぃ
目的:二つあります。(すいません、多くて)
   1 光と闇の均衡を保つ。
   2 ハインの意図を探る。(たぶん2部の目的はこれになると思います)
期間:1のほうは分かりません。ストーリーしだいです。
   ただし、この目的は、カービィについていく理由がない場合は、無効になると思います。
   2のほうは、2部中に終わると思います。多分。(曖昧ですいません)


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/07/22(Mon) 20:46
投稿者名:グレンカービィ


・・・・・・・・・・・・・・・・・


何故なんだ・・・


どうして俺はあいつが憎いのか・・・


仇だからか・・・?


どうしてなんだ・・・


どうして俺はあの時あいつを殺してしまったんだ・・・


何のためらいも無く殺してしまったのか・・・


何故なんだ・・・


どうしてだ・・・


教えてくれ・・・


ベルー・・・・

「ん、夢か・・・」
ゼイは夢を見ていたのである
「どうして俺はあいつが憎いんだ・・・
なぜ恨みもない奴の城を爆破してしまうんだ・・・
どうして俺の話しを盗み聞きした奴を殺そうとしたのか・・・
このままじゃ、俺はこれからも罪の無い奴に迷惑をかけてしまう・・・」
ゼイの目は悲しそうな目になってた
そしてゼイは目をゆっくりと閉じはじめた
「どうして俺はあいつを殺したがるんだ・・・
どうしてだ・・・
・・・わからない・・・
この苦しみから逃げだしたい・・・」
ゼイは考えてるうちにこんな事を考え出した
「この苦しみから逃げ出すためには・・・」
するとゼイは目を開けた
「グレンを倒す事だ!!!」
ゼイの目はトラのように目をキッとさせた
そしてゼイはこう思いはじめた
「(ベルー・・・みていてくれ・・・!)」
========================
ゼイの目的:グレンを倒す事
じゃまになればカービィ達も倒すことになる

グレンの目的:ゼイと02の野望を打ち砕くため
あとついでに女性になれるため・・・?


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/07/23(Tue) 18:50
投稿者名:グレンカービィ


期間書くのを忘れてました(汗)

グレン:ゼイと02を倒した時(状況により、復活するかもしれません<おぃ>)

ゼイ:グレンに倒されたとき


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/07/22(Mon) 21:26
投稿者名:くるみ


パサリ…

誰かが寝返りをうった。

ゴロゴロゴロ……

遠くで雷が鳴る。

ばさっ…

誰かが起きた。
そして、
きょろきょろと辺りを見回し、立ち上がった。

キィ…カシャ

極力音をたてないように、慎重に閉めた。
また、辺りを見回し、誰もいないのを確かめてから、走り出した。

薄暗い、石でできた廊下。
降り続く雨で、空気がしっとりと、湿気を帯びている。

廊下の角に差し掛かったときだった。

「何してるの?くるみちゃん。」

声の主は、竜轡だった。

ピカッ

雷。廊下が、一瞬照らされた。

そこには、くるみと、竜轡がいた。

「え…ちょっと、お手洗いに…」
「通り過ぎてるよ。洗面所。」

ザァァァ……

「ごめん。やっぱりこらえ切れなかった。
友達が、苦しんでいるのを見てるだけなんて。」

また、雷鳴。

「『タナトスの抱擁』か…」
「一人で行動したら、迷惑がかかるから…
ただでさえ、大変な時なのに、私の勝手で、みんなを危険にさらしたくなかったから…」
「気付いてたんでしょ。」
「昔は、こんなとき、迷いもしなかっただろうね。ただ一人の、友達だったから…
…ちょっと違うかも。」
「あはは…」

ザァァァ…

「部屋に、戻るね。」
「私も寝る。」

カツカツカツ…

「ありがとう。」
「何もしてないよ。」
「このピンチ。切り抜けようね。」
「当たり前。」

…おやすみ

キィィ…パタン…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
くるみ 訂正(?)
まだ、本当の目的(生きる意味。えらそうな事言ってます)を見つけてはおりません。
本人も気付いてない。
ということで、
表 初流乃を倒す。
裏(気付いてないけど) 目的を探す。


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/07/23(Tue) 01:29
投稿者名:レクイエム


「さて、会議を続けよう」
メタナイトとクーが会議室から出て行ったあと、残った者の一人、番人が話を切り出した。
「おい。あの二人がどこに行ったか、説明はないのか?」
いまだにメタナイトとクーの行動が理解できていないデデデ、番人に説明を求めた。
「そのうちわかる。それよりも、今後の行動について、少し考えたんだが・・・いいか?」
この部屋に集まっている理由は会議だ。
「・・・それで、何かいい案なのか?」
こう言われてしまっては、デデデも追求はできない。
「早く聞かせるナゴ」
「あまりよい案とは思えないんだがな・・・まず、数人のメンバーを食糧危機関連の調査に向かわせ目べきだと思う」
「・・・食料がないと、まともに戦えないしな・・・」
デデデが、少し言葉に含みを持ちつつも賛成する。
「よし。メンバーはあとで決めるとして・・・次は02軍への対抗策だ」
番人が口を開こうとした時・・・
「思わぬ来訪者だな」
「これは珍客ナゴ」
デデデとナゴ。二人の目は開いた扉の先にいるネレイドを見ていた。

――――――――――――――――――――――――――――――――
目的提示を。
キャラ名:レクイエム
目的  :目先の目的はK−Pシリーズの開発。これの成功後は・・・とりあえず秘密で。
期間  :キャメラ・フリート(仮称)滅亡まで。


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/07/23(Tue) 03:44
投稿者名:yuletear


「夜中まで会議たぁ、ご苦労なこったな。」
沈黙を破ったのはネレイドだった。
「久しぶりだな。…生きていたのか。」
番人が腰の剣に手をかけながら答えを返す。
「この通りぴんぴんしてるぜ。」
ネレイドは手に電撃を収縮させ、消した。
『流石にダメかと思ったけどな。』
電撃が発生したのと同時、そんな電波が送られ番人は小さく苦笑した。
「メタナイト達はどうしたナゴ?!まさか…」
「その様子だと、この基地の主の了承は得てきたみたいだな。」
ナゴは慌てるが、番人は表情を崩さない。
「ご名答。…俺達も02との戦いに混ぜてもらおうと思ってな。」
ネレイドはニヤリと笑った。


暗闇の中で、少女は外の音に耳を傾ける。
嵐の音に混じり、微かな話し声。
予想もつかない客人は、何にせよ大事な同胞であるらしい。
「…また…あの人の意にそぐわない者達が増えていく………。」
自らを抱きしめようとして、手を止める。
ディーラを助けに行った時。
ゼイからの攻撃で負った銃創からは、数時間経つ今もまだ血が流れていた。
「もう…私に残された時間は無い…一刻も…早く……。」
少女は俯き、再度、外の音と自らを同化させ始めた。
「あの方の為、私の為。…私は…道標となりましょう……。」
稲妻が遠くに落ちたらしい。
部屋は、再び静寂に包まれた。

〜目標提示

>>>名前:リグレット
>>>目的:ある人の…と書いては卑怯ですね。時の番人の記憶を取り戻す事。
どう言う事なのかは本編をお楽しみに(何爆)
>>>期間:書いた通り、時間がありません。
記憶を取り戻す…直前くらいまでしか添い遂げられないでしょう(何)
物語全体の時間的には中盤辺りを予定。終盤までは行く気無いので。


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/07/24(Wed) 00:24
投稿者名:星のカーヴィ


「主任!主任は何処で在られるのですか!」
02が顔に似合わぬ大声を出して、誰かを探している。
ここは戦艦の中にある、ムー研究所支部。
どうやら02は、その主任を探しているようだ。
「陛下。わしゃここに居るべさ。」
主任と呼ばれた男は、ぬぅっと研究用の机の影から現れた。
右手に何やら、リモコンを持っている。
そのリモコンに在る、赤いボタンを押した。
すぅっと、ホログラムが現れ画像が映し出された。
「グリボスの脳に埋め込まれちょる、
アンチダメージインプラント……つまりADIは、
正常な状態やね。まぁ、これからどうなるかは分かりまへんが。」
ホログラムに映し出されている、人間の脳の断面図に、
なにやら赤い物体が存在している。
主任が言っていた、アンチダメージインプラントと言われるものだ。
「今回は初めての人体実験やからね。」
変に関西弁が交わりながら、主任は話す。
「それにしても、グリヴォスは厄介な者でした。
恐らく、現世で何らかの修行を会得していたからでしょう。
霊体になって貴方にとり付いて来ましたからね。」
「そやがな。むっちゃノイローゼになったんやから。」
ったく、それにしてもやっぱり陛下は頼りになるがな。
グリブスをタナトスの抱擁で、生き返らせてまうんやから。
「せやけど、肉体はどなえしたんどす?」
不思議に京都弁が混じっている主任を余所目見ながら、
02は答えた。
「クローンです。グリボスの遺品の指紋から、
遺伝子情報を取り出し、クローンを作成後殺害。
その死んだクローンに、グリヴォスを入れたのです。」
なんとも残酷な事柄を、02はいとも簡単に述べた。
その時、気を失っていた主任はそのことは知らない。
今、事実を聞いたのだ。
「おそろしや……。と言っても、
そんなに価値の在る輩だったんですかいな?」
02の目つきが変わり、背の低い主任にむけて異様な眼差しが降り注ぐ。
「いいえ。全く使えない者でした。だから主任、
貴方のADI実験者になってもらったのですよ。」
ほほお。主任は納得しながら、使ってもいないのに付けっぱなしだった
ホログラムの電源を切った。
「せめてあの物には、死に際は華々しく散らせます。
既に、グリヴォスが言っていたシルトという敵を討たせに行きました。」
むむ。複雑やな。主任は、仕事があるといって実験室に入っていった。


――――死んだものを生き返らせると言う事は、
全く使えない手段ですからね。
何と言っても、死んだものは何故死んだのか、
弱点を突かれたからです。
そのため、それと死んだ者と死なせた者を戦わせては、
また殺されます。これでは意味が無いでしょう。
蘇生と言うのは、戦いに使うものではないのです。
強い者など、この世に幾らでも存在するのですから……。


――――オレンジオーシャンに向かうアンフィッシャー将軍の艦隊
どうやら軍隊を展開させている様子だ。
其処に、幾つかの航空機が到着した。
「ヘヴン様!」
ダークマター三兄弟が降りてきたヘヴンに近寄る。
「よぉ、アンフィッシャー。俺が来たからには、唯では終わらせねえぜ。」
アンフィッシャーは口を噤んだまま、ヘヴンを横目で見ていた。


――――オレンジオーシャンのメタナイトの要塞
「シルト!お前の千里眼は当たらないんだろ。」
トキの厳しい言葉が、シルトの頭に突き刺さる。
「だったらこんな嵐の中、うろうろせずに要塞に戻りな!」
「いや、何か来る。てめえらもおいらについて来い。」
そう言って、シルト一行は小高い丘に登っていった。
だが、辺りには枯れ始めている草木と見渡す限りの荒海しかなく、
付いてきたトキや、レフォン、ジュピオも不満げな顔をしていた。
すぐ後ろに、危険が迫っているとも知らずに――――
「ぐっ…なぁっ。」
突然、トキが呻き声をあげながらその場に倒れた。
「キヒヒヒ……。」
即座に戦闘体制に入ったレフォンだが、
槍の構える速度が少し遅かったせいか、
背後から来た何者かに吹っ飛ばされてしまった。
エクスアポカリプスを構えるシルトが、後ろを振り向いた先にいたのは、
グリボスだった。
無事であったジュピオとシルトは、いっせいに振りかかるが、
グリボスは宙返りをして、近くの丸太に飛び移っていった。
「ゲフフ…本当はな、多いよりも少ない方が
身が引き締まるっていうんだよ。分かってるのか?
どんだけ味方がいようと、コンビネーションがよくない限り、
多勢に無勢ではない!」
そう言ってグリボスは、シルトに強烈なパンチを喰らわせた。
「トキ!」
起き上がったレフォンは、直ぐにトキの居る方向に向かっていった。
トキは、蹲って仰向けになっている。
所々禿げてきている草原の上に、真っ赤な血が注がれていた。
「シルト!トキは如何する?」
嵐の中グリボスと応戦しているシルトに聞こえるように、
レフォンは大声で叫んだ。
だが、聞こえていないらしい。流れ落ちる土砂の音も加わってか、
辺りは騒がしかった。
「仕方ねぇ。要塞につれて戻ろう。
それまでに、負けてなきゃいいんだが……。」
一部始終を見ていたグリボスは、
それを背にして戦っているシルトとジュピオが
それに気付いていないことを確認すると、
シルトにアッパーを喰らわせた後、レフォン達に向かっていった。
途中、ジュピオが止めに襲い掛かるものの、
グリボスの防御は凄まじく、
走りながらでは力を集中させることが出来ずに、
雨で滑りやすくなっていた地面で小高い丘から転げ落ちた。
グリボスは、一直線にレフォンに向かって蹴を喰らわせた。
レフォンは、飛ばされた空中で体制を立て直すも、
グリボスの標的は既に、弱っていたトキに変わっていた。
だが、渾身の力を込めトキは自慢の拳を使い、
グリボスの腹目掛けて殴りかかった。
「なっ……。」
手応えあった……。トキは、
拳をグリボスに宛がったまま、脱力した。
だが、グリボスは痛くも痒くも無いぞと言う顔をしている。
「ケッ。陛下がな、特別な体にしてくれたんだよ!」
その言葉が言い終わったと同時に、
グリボスのジャブが連続してトキを襲う。
レフォンが槍を使い、グリボスを追い払った頃には、
トキは力尽きていた。
「死ぬな!トキ!」
「嗚呼、やっぱりそう言うと思ったよ……。
だが、運命には逆らえん。これもまた試練だ。
極楽…で……みまも…ってや…る――――

トキの瞼が、ゆっくりと閉じていった。
レフォンの目には涙の形をした、憎悪が流れ落ちていた。
槍を大振りに振ると、レフォンは捨て身の覚悟で
グリボスに向かっていった。
「貴様の命も最期!俺の魂を貫く槍で、冥界へと誘え!」
それはグリボスにピンチな状況であったが、
同時にレフォンにも大きな代償が付いて回った。
1VS3で戦っていたグリボスにとって、
あまりにも不利な状況であったが、
彼は鮮やかにやってのけた。
グリボスはレフォンの攻撃をかわし槍の先端を掴んだ後、
ジャイアントスイングの要領で、槍ごとレフォンを振り回した。
その衝撃で、シルトとジュピオは怯む。
レフォンが耐え切れずに槍を手放すと、
グリボスは槍を掴んで、レフォンに向かって投げた。
「最期なのは貴様だ。ウケケ……。」
グリボスの異様な微笑を尻目にシルトはグリボスに飛び掛り、
槍を止めようとしたが、遅かった。
それを見ていたジュピオは、すかさずレフォンの救出を試みる……。
大きな代償とは、友人の死であった。
槍は、ジュピオを貫通した。それと共に、鮮血が辺りを汚す。
槍は速度を失って、レフォンの近くに突き刺さった。
ジュピオは、即死だった……。
トキに続き、ジュピオまで失ったシルトとレフォンは、
怒りの炎を燃やしながら、グリボスに攻め入る。
その攻撃を受けてか、グリボスは防戦一方だ。
だが、前に戦ったことのある相手。
それなりに勝機はあるさ……。クフフ……。
シルトとレフォンの防御ががら空きだった事を見抜いたグリボスは、
電撃で二人を追い払った。
「こんなこともあろうかと、魔力は出来るだけ温存しておいたんだな……。
ヌヘヘヘヘヘ……。」
グリボスの電撃にもめげずに、
シルトとレフォンは攻めてばかり……。
よく喋るグリボスとは違い、二人はとにかく攻撃しか頭に無かったようだ。
「フィナーレはもう少し後にとって置きたかったが、
こうなってはな仕方が無いさ……。クケケ……。」
グリボスは地に掌を向け、力を貯め始めた。
其処と言わんばかりに、二人は反撃に出るが、
防御の高さと、痛みを感じない謎の体質により苦戦している。
「あの世で、仲良く暮らすんだな!」
グリボスの周りから衝撃波が広がり、
辺りは瞬く間に炎の海と化した。
じわじわと炎が二人に近寄ってゆく。
「逃げろ!シルト!」
そう言ってレフォンは、強烈な蹴をシルトに向かって喰らわせ、
炎の海から脱出させた。
「そんな!レフォン!」
だが、囂々とうなる炎の轟音で、シルトの声は掻き消された。
「貴様の相手はこの俺だ!俺は逃げない!さあ、かかって来い!」
そして、レフォンを無情な炎は飲み込んだ。
いたぶる様に熱く、五月蝿く、豪快に……。
火が静まり返った後、レフォンのいた場所にあったのは、
白い骨のみだった。
他は全部焼き尽くされた……。思いでも、レフォン自身も!
既に憎悪の虜と化したシルトは、
思うが侭にグリボス目掛けて突進していった。
先程の魔法で体力を消費していたグリボスは、
目にも止まらぬ速さで突っ込んでくるシルトに対応し切れなかった。
そして、エクスアポカリプスの刃がグリボスの首を狙う。
防御のせいで斬首は避けられたものの、
剣は首の途中まで突き刺さった。
血が噴出し、シルトの肌や、草原が赤く染まってゆく。
だが、一つ盲点があった。
グリボスは痛みを感じない体になったと言うこと。
このような状況ならば、直ぐには死なないのである。
「甘い……。」
シルトの項を、グリボスが掴んだ。
シルトは身動きとれずに、唯もがくのみ……。
「虐められっ子が反逆するな。世の成すがままに生きろ。」
「じゃあ、お前は世の成すがままに生きてないだろ……。
生き返りやがって……。」
「アレは特別なんだよ!ゲヒャヒャヒャ…。アヒャ…うひゃ…う…
うぐぁぁぁあぁあぁぁぁっ……。」
突然、グリボスが苦しみ始めた。
それと同時に、シルトの首根っこを掴んでいた手も解かれる。
「頭が!頭がぁっ…とけ……ていぎ…ぞ……。」
グリボスは頭を抱えたまま、道端に転げ落ちた。
そして、そのまま嵐の中崖から滑り落ちていった。
その一部始終を見ていたシルトは、嵐拭く草原の中、
ただただ、呆然と立ち尽くしていた。


グリボスの死亡原因はADIです。
エクスアポカリプスによって切断された延髄が、ADIに反応して
何らかの影響を与えたのだと私は見ます。

And マーテルとブレックスのもくひょー

マーテルの場合

目的……02陛下の側近としてその役目を全うする。

なんかありきたりだけど、それ以外答えが無い目的……。

期間……02女帝陛下が殉職するまで。

多分、第二部は02女帝陛下が殉職するの思うんですよ。
マーテルもそれと同時に、心中。
そこら辺は隠し玉がありますけどね……。

ブレックスの場合

目的……アトランティス艦隊総司令官としての役目を全うする。

ありきたりと思った人は正しい。(だったら変えろ)

期間……ブレックスは02女帝陛下と共に、
この世を去るとはあまり考えにくい。
でも、第二部ではマターアサルトが破壊されると思うんですよ。
マターアサルト破壊=ブレックスシボーんな感じで。


-------------------------------------------------------------------------------



前へ リストへ 次へ