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Another story of Kirby 第二部 [22]



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投稿時間:02/08/06(Tue) 00:06
投稿者名:ネレイドキラー


「…生成されるものは全て破壊される……?あ〜っはっはっは♪」

「笑い事じゃねえぞ海月」

合流したネレイドと海月達はいろいろと話をしていた。
「いや…その人何か勘違いしてる…いや、仕方の無い事だけどね?
 …君、いい機会だし、半次元生命体とディバイン・クリスタルの秘密を話してあげてよ」

「わかったわ」

「半次元生命体とディバイン・クリスタルの秘密…?」

「結論から言うわ。
半次元生命体とはね、『精神次元』から通常次元に流れ出した意思が具現化したものなのよ」

「精神次元?具現化?」

「今のあなた達が持っている異層次元の概念・・・それは、
『異層次元はあらゆる次元に通じていて、
それは未来であったり、過去であったり、遥か遠い別の場所であったりする』というもの。

でもね、あらゆる次元に通じるという事はそんな単純な事じゃ無かった。

次元というのは人間の知る限りでは無いものいくらも存在していて、
あなた達一人一人の中にも『精神次元』というものを持ち合わせている。

・・・未来、遠い星で、人は禁断の領域であった精神次元への扉をこじ開け、
その中から溢れ出した幾つもの『心』が通常次元に流出、具現化し、
半次元生命体と呼ばれる生命となった時、それすら兵器として使おうとしたわ。

でも出来なかった。

当たり前よね、半次元生命体のコントロールとは心のコントロール・・・・壊れやすく、狂いやすい。

半次元生命体は暴走し、手に負えなくなった人類は半次元生命体を別次元へ葬った。

・・・けれども、半次元生命体は人間の心そのもの・・・だから、人が居る限り、いつの時代でも復活出来る。

半次元生命体達は自らさえ憎むほどの狂気と人類に対する怒りに侵され、
彼らの誕生の歴史から見れば『過去』である時代に復活した」

「それじゃあ、未来の人類が半次元生命体を作り出し、その半次元生命体が過去に蘇ったって言うのか!?」

「ええ。だけどその影響で半次元生命体は今までとは違った面を持ったのよ…それは自我の確立。

半次元生命体はその恐ろしいほどの狂気を自らの中に必死に押さえ込み、今に至った。

でも…何割かの半次元生命体は狂気に犯された。私達は犯された者を『バイド』と呼んでいるわ」

「バイド・・・」

「そして異層次元で大規模な戦いが起こった。私達はそれを『バイドショック』と呼んでいる。

でもね、皮肉な事に力の強い者ほど自我が弱かったのよ。私達はあっという間に劣勢となった。


けれど異層次元というパンドラの箱の中の底にはひとつの仕掛けがしてあった。

誰が作ったのかはわからないけれど・・・
それは一種の意志を持ち、ありとあらゆる攻撃を吸収し、次元そのものに直接干渉し、
再加工、破壊さえを可能にするシステムだった。

あなた達はそれを『ディバイン・クリスタル』と呼んでいるわ」

「ディバイン・クリスタル!?」


「けれどもディバイン・クリスタルは強烈な次元干渉能力を有していたから、
その存在と力はすぐに異層次元のトップシークレットとなり、封印されたわ。

ところが、バイドショックで存亡の危機を迎える事になった私達は
ディバイン・クリスタルを究極の力を有する兵器として用いる事になってしまった。

そしてバイドショックの時、
バイドの巣窟である時空間『バイド帝星』の中でディバイン・クリスタルの真の力を解放し、それがバイドと干渉したのよ。

バイドの破壊への意思はディバイン・クリスタルによって物理的破壊力へと変換され、
それは全てバイド帝星へと向けられその結果、時空間ごとバイド達は葬り去られたわ。

バイドは自らの持つ邪悪な力を全て自分達に向け滅んでしまったという訳よ」

ネレイドにとってこの話は信じ難かった。

「その後私達は貴方ならうまく使ってくれると思って、ディバイン・クリスタルを引き渡した。

・・・何も話さなかったのはいけなかったわね。

もっとも通常次元の者がディバイン・クリスタルのコントロールを行うためには
ディバイン・クリスタルの力を大幅に抑え込んでしまう『コントロールロッド』を打ち込んで運用するしかなかったけれど。
クリスタルについている金属製の物がそうよ」

そして彼女の話はどんどん信じ難いものになっていく。

「・・・でもその後私達は解き明かしたのよ・・・

意思と具象の中間の存在・・・半次元生命体である私達がディバイン・クリスタルの仕組みを理解するのは
あなた達のそれよりずっと簡単な事だったわ。

ディバイン・クリスタルはね、あらゆる次元への道が開く事が出来るものなのよ。

・・・それがどういうことだかわかる?」

「・・・まさか・・・」

「ディバイン・クリスタルさえあれば、
彼等の意志次第で過去、未来、精神、宇宙の全て、
それどころか物理法則さえ根本から書き換えてしまう事が出来るのよ。

ありとあらゆる事が出来る・・・ありとあらゆるものが思いのままに出来る。

全てを無にする事さえ出来る!!」

「ばかな!?それが事実だったら・・・」

ネレイドから血の気が引いていく。

「ふふ・・・02もバカね、
今ごろ封印されたクリスタル達は身動きできないストレスで破壊欲を増大させると共に力も増大させてるわ。
もう少しすればディバイン・クリスタルは封印をコントロールロッドごと吹っ飛ばすわね。破壊欲を極度に増大させて」

「そして・・・極限まで増大された破壊欲は彼らの自我を壊す。そう、クリスタル自体がバイドとなる!

しかも・・・コントロールロッドを無くしたクリスタル達は完全にその力を発揮出来る。
電波による心のコントロールか何かで正気に戻さないと・・・この次元の存在自体が危うくなるわよ。
でも、今ならまだ間に合うわ」

「い、急がねえと・・・」

「ちょっとストップ。もう一つ問題があるのよ」

「心の具現化である半次元生命体は死体ですら人の心に重大な影響を及ぼすわ。
…ふふ、この戦いで出た半次元生命体の戦死者は今ごろあっと言う間に敵味方問わず心の中で繁殖を始めている頃よ。
・・・ただし自我を失ってね」

「そんな・・・」

「バイドショックの再来よ」

「くそっ!!」

ネレイドが全速力で走り出し、その後を海月達が追って行った。


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投稿時間:02/08/06(Tue) 14:48
投稿者名:ソルビィ


☆北部☆
ダークアーマープラスの猛威はなおも続いている。
頭部から3方向に放たれるレーザー。腰部から打ち出されるミサイル。
腹部からは謎の触手が獲物を捕らえんとばかりに蠢き、口からは粘着性の糸をはく。
さらには元々の実力の数倍はあるパワーを誇っている。
その姿と実力は化け物だった。
「…やあぁぁぁぁー!!!」
緑色になったピックは残像を残しながら怪物の背後にまわる。
そして太陽の様な赤さに染まり、一撃を放つ。
しかし、その炎は怪物に届く前に怪物から放たれた強風に掻き消される。
そしてピックもまた吹き飛ばされた。
しかし、そこを狙ったカレスが頭部に消火器を思いきり振り下ろす。

バキィ!!!

何かが砕ける音が響く。しかし、砕け散ったのは消火器のほうだった。
金属でできた怪物の装甲にはほんのすこしの凹みしかできていない。
そしてそのまま赤い悪魔から繰り出される拳にカレスは吹き飛ばされる。
力だけには自信があったカレスがパワー負けする、
それは番人達が力押しでは圧倒的に不利だという事を示していた。

「くっ…同時に行くぞ!!」

シルトが上空からテラ・ソルトを立て続けに放ち、
ダークアーマープラスの動きを抑制する。
番人が悠久の剣を構え、カレスはそのガイアオーブの力を全身に込める。
ピックは体色を黄色に変えてクラウチングスタートの態勢だ。
そしてふらついているアーマーに向けて一斉にしかける。

激しい金属音が何度も鳴り響き、あたりには砂塵が巻き上がる。
そして数秒後、巨体が有った地点を中心に砂が激しく吹き飛んだ。

「…っ!!」
それと同時に番人達は一旦後ろに下がる。
砂埃が収まるとそこにあるのは傷だらけになっているものも、
ズシリとそこに立っているダークアーマーの姿だった。
(こいつ…3人がかりでそれぞれ別方向から攻撃をしかけても全部捌きやがった…。
後に目でもついているのか!!?)
番人の額から汗が流れる。
あのカレスでさえ息が少し荒くなっていた。
「はっはっはっはっは!!どうだこの力!!ダーク3兄弟と我がアトランティス軍の科学力を甘く見るなぁ!!」
「…お前はもう一人だろうがぁ!!!」

<<…ダーク・オブ・ワールド!!>>

シルトは竜化を解き、「高笑い」っつーか「馬鹿笑い」をしているリムロに向けて暗黒呪を唱える。
それはダークアーマーの足元に魔方陣を生み出した。
そしてそこから生えた触手が赤い巨体を縛り上げた。

「…俺の動きを止めただと!?」
「…なるほど。」
番人が印を組み始める。シルトもだ。


「闇よ 集いて深淵となり 我が前に在る敵を打て」

「我、追憶の刻から築かれし大いなる魔呪の言の葉を告げん。其の言の葉は普く精霊の怒り也」

「無の具現たる深淵よ 漆黒の波動となりて 蒼き炎を打ち破れ」

「挫く大地は汝を固め、毒されし蒸気は汝を蝕み、焦がれる熱は汝を灰塵へと誘い、滅びの風は汝を現世から抹消せん」
 
「孤独という名の闇に生き、その末に手にしたこの力今解放する」

「天命と知り、此を受け入れよ」

<ソリチュ―ド・ティーラー!!!>

<テラ・フュ―ジネス!!>


二人の詠唱が終わったと同時に黒いドーム状の物体が怪物を包み込む。それはどんどん小さくなり、凝縮して見えなくなった刹那。

大爆発が起こる。ダークアーマープラスは塵一つ残さず、その場から消滅した。


そしてダークアーマーがあったはずの場所からは3つの黒塊が現れる。
「ちっ…しぶとい!!」
ピックが物凄い速度で斬りかかる。しかし、そのまえにそれらは空中へ飛び立っていった。

「…我等憑依キャラは肉体がダメージをある程度負えばすぐに脱出するのだ!!それが本能!!カービィ64参照だぁ!!!」

言っては行けないことを捨て台詞にしてダーク3兄弟は空の彼方に飛び去っていった。

「さて…あとはあの戦艦四隻落とすよ!!僕を掴んで!!」
ピックは再び緑色に変色する。
シルトも息を荒くしながらも、その翼を羽ばたかせはじめる。
「僕もやります!」
突然ヘビーロブスターの頭部と鋏が外れ、
それが合わさって小型の戦闘機のような姿になった。それにワドルディが乗りこんだ。
「…乗り込んで撃破か。急がないとな…。」
シルトが呟く。彼には見えていたのだった。そのころカービィ達がどんな状況になっていたのか。


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投稿時間:02/08/06(Tue) 16:21
投稿者名:シルフィード


 「やった!ついに見つけた!」
 ポップスターのとある町。その大通りで、新聞を読んでいた一人の少女、がガッツポーズしながらやたらとデカい声をあげた。
 ベリーショートの髪をした、弓使い風の格好である。彼女の黒髪にところどころ混じる若白髪が陽光でキラリと光る。
 「紅葉の森でピンクの丸い生物を目撃…絶対そーだ!」
 …情報が、ちょっと古い。
 どうやら彼女―――名を高木慧美という―――は、カービィに大いに興味があるようだ。
 ―――小さい頃に近所の原っぱで見た、あの可愛いピンクの生き物…絶対に会いたい!今日まで生きてきた甲斐があった…。
 「そうと決まれば早速出発!ゴー!」
 そういって彼女は歩き出した。……すると、前方に使い捨てカメラの露店を発見。
 「あ、すいませ―ん、このカメラ下さーい」
 「880スターです。ありがとうございます」

 そして、彼女は意気揚々と紅葉の森へと歩き出した。
 購入したカメラがナイトメアだとも知らず…。
 露店商人が「夢見る者」だったとも知らず…。

―――彼女はどう見ても弓使いではないのですか?
―――いや 彼女は目を見張るほどの魔力がある 磨けば光るだろう
―――“ダイヤの原石”ですか
―――そうだ この世で最も美しい“黒ダイヤ”のな
―――しかし本当に出来るのですか?そんな短期間で彼女を………一流の術士に仕立てるなんて
―――案ずるな 私に任せておけ
―――分かりました……成功をお祈りします

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オリキャラのデータです。

名前:高木慧美(たがぎ・えみ)
性別:女
種族:人間
職業:弓使い/?
一人称:あたし
二人称:あんた
属性:LAW/KHAOS(通常は前者です。闇の力を操るとき後者になります)
装備:ショート・ボウ、ナイフ、バック&ブレスト(胸当てに背当てがついたもの)
プロテクター。服は薄紫のシャツに白いキュロットパンツ。
目的:自らを闇の力から解放する・カービィに会い、何らかの記録を残す
目的達成は両方の目的が達成された時とみなしてください。

 闇の力とはこの場合「ナイトメアが慧美に対して施した術により、彼女が身につけた力」のことを指します。よってこの名称はあとから変更される可能性があります。


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投稿時間:02/08/06(Tue) 16:53
投稿者名:シルフィード


キャラ設定追記と訂正。

 慧美の職業は弓使いとなっていますが、ナイトメアに何かされたあと(?)は主に闇の力を使って戦います。
 駆け出しなのでまだうまく使えないんです。
 それから、彼女にはスタミナがいまいちなので長いあいだ走ったりすることは出来ません。また、回避能力もいまいち…。
 案外打たれ弱いです。
 あと、慧美の属性はLAW/KHAOSとなっていましたが、これをNEUTRAL/KHAOSに訂正します。


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投稿時間:02/08/07(Wed) 13:22
投稿者名:ひでぶ


戦艦からの砲撃をかわしながら、ピック達が空中を舞う。
しかし、弾幕が厚く、不用意に近づくことができないでいた。
ピックに掴まった番人が、舌打ちをして戦艦の群を睨む。

「ピック、すまないが俺を掴んでてくれるか?」
追従してくる砲弾の雨から逃れ、ピックは聞き返す。
「いいけど、何するのさ?」
「乗り込んで破壊するより、いい方法を思いついた」

怪訝そうな顔をしつつも、ピックは番人の腰の辺りをがっしりと掴んだ。
「ちょっと避けずらいかも」
「すぐ済む。だから、頑張ってくれ」
番人は息を深く吸い込んでから、静かに吐き出し、そして。

「我、追憶の刻から築かれし大いなる魔呪の言の葉を告げん。
……其の言の葉は普く精霊の怒り也」
両手で印を刻み始めた。

―ニ発目!?

ピックは息を飲んだ。しかし、先程と印の形が違う。
魔法属性を操ることのできる彼の頭の中に、それが何を表す
印であるか、ぼんやりと浮かび上がった。確かあれは、雷光の印?

「天空を裂きし琴の音色、其は全てを砕く崩落の鉄槌。
汝、凄惨なる霹靂を重苦とし、慟哭を上げ粉潰す。
……天命と知り、此を受け入れよ」

<ディカスティス・ボルト!!>

4機の戦艦を包囲するような形で、雷光の珠が数多く現れる。
そして。……やがてそれは繋がれるように互いに電撃を発し合い、
中央に凄まじく巨大な珠を創り上げた!
そこに存在した戦艦の群はたちまち雷光に飲み込まれ、艦内にまで
電撃が侵入した。電撃に満たされた艦の動力炉に、過度の力が宿る。
……いかづちの光の中から、重なるようにして巨大な爆音が4度。

雷光が収まった後、電撃で浮力を帯びた残骸と塵だけが、
ゆっくりと地上へ舞い降りていった。

シルト、ピック、小型戦闘機に乗ったワドルディが、
唖然として番人を眺める。

「……機械だけに、よく流れる」



防衛戦が繰り広げられるその地から、ごく近い場所。
……いや、ごく遠い場所だろうか?
そこには形作るものも無く、奏でられる音も無く、何も無かった。
だが、ただ1つ、その『無』の空間に身を委ねるようにして
存在するものがいる。

そのものの魅力に引き寄せられ、異相次元の亡者達は、こぞって
それの中に入ろうとした。それも、彼らを歓迎した。それは、
白い衣を纏っていて、衣についたフードを目深に被っている。
……そう、種族的に言えば、それはヒト。少年だった。

彼は、亡者達を優しく両手に乗せ、ゆっくりと胸のところで抱き込んだ。
亡者達は嬉々として、彼の心の中に、いや、彼に宿っている珠の中へと
吸い込まれていった。


フードからはみ出た銀髪が、微かに揺れた。
その少年が、冷たい笑みを浮かべたから。


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投稿時間:02/08/08(Thu) 00:51
投稿者名:ネレイドキラー


戦闘を終えた番人達・・・
だがピックが一つの事に気付いた。
「・・・あれ!? カレスさんが・・・いない!?」
「なに?」
ピックの言葉に番人が反応した途端・・・

・・・それは起こった。

それはオレンジオーシャン全体・・・いや、その近隣の島からでも見る事ができただろう。

島の北西部から、凄まじい爆音と共に天まで届こうかという巨大な三つの火柱が上がったのだ。
それはそれぞれ赤、青、黄色の炎で、全てが十字架の形状をしていた。
その火柱からは圧倒的な威圧感が感じられたが、それ以上に何故か神々しさすら感じられた。

そして、しばらくして火柱が消えると、そこから飛び出した三色の光がある地点に集まった。

その光が集まった場所にはちょうどネレイド達がいた。

彼等の前には三つの球体が浮遊していた。ちなみに直径がネレイド達の身長の三倍近くある。
・・・ディバイン・クリスタルである。
ただ、以前付けられていた金属製の触手は完全に消滅していた。
「・・・遅かったのか?」
ネレイドが絶望的な表情で呟いたが、それに返答した人物はそこにはいない筈の者であった。
「・・・その心配は無い」
全員が一斉に声がした方向を見やる。
「「カレス!?」」

「・・・なぜお前がここにいる?」
「・・・こいつらを直す為に少しな」
その言葉を聞いた途端にネレイドの思考がフル回転し始めた。
直すという言葉がこの場合、ちょっと理解できなかったのである。
(直す?直すって・・・狂気に捕われそうになった所を救い出したって意味か?
って・・・テレパシーでも使ったのか?いや、そういう気配は無かった…
この島の中でテレパシーをしていたら全て気付くはずだが…テレパシーじゃ気配を消すという芸当は出来ないし……
いや、こいつならありえるな…20年間の中でクリスタル達に一番接触してたのはこいつだし・・・
しかもこいつ何故か動物と仲良くなるのがヤケに得意だし…う〜ん、ほんとなんなんだ?
まあいい、結論は後に回そう…)

「…んじゃこいつらに関してはもう問題無いわけだ」
「ああ」
「もうこいつらは自分の意志で動く事も出来るんだよな?」
「ああ、そうだ」

ネレイドがニヤッと笑った。
「んじゃ、こいつらと一緒に暴れまわってやろうぜ。
お前等も手加減なんざする必要ねえ。戦艦の百や千くらい簡単にやってやらあ!」
途端に半次元生命体達から歓声があがる。
「うっしゃああ!!それでこそ隊長!」
「久々に思いっきりやれるぜ!!」
「無茶苦茶やってやらあ!!」
クリスタル達も心なしか嬉しそうに見える。

「そぉら!行くぜぇ!」
ネレイドが宙に浮かび、その後をカレス、クリスタル達、半次元生命体の順に追って行く。

…海月と海星は飛ばずに一人の半次元生命体…
ネレイドに半次元生命体とディバイン・クリスタルの事を説明した女性の半次元生命体と向き合っていた。
「…さて、僕等も行くとするかな。バイドのリーダーさん」
「…何故わかったの?」
「さあね。強いて言うなら…感かな?」
「フフ…面白いわね」
「さて、今度は僕が聞く番だよ。
・・・何故僕等を殺そうとしないんだい?君なら一瞬でこの島ごと僕等を消滅させる事だって出来た筈だ」
「少なくとも貴方達に敵対するつもりは今は無いわ。02を倒すまでね。
・・・あれは全てを無に帰すには邪魔な存在なのよ。
支配なんて戯言を目的とする愚か者も個人的に気に食わないし・・・まあ、そういった事情でね」
「ふふ、それを聞いて安心したよ」
海月と海星の身体が宙に浮く。
それを見届けながら彼女が呟く。
「忘れないでちょうだい。02を倒したら敵同士よ」



「っ・・・あっははは・・・」
海月は隣りで一緒に飛んでいる海星を見て、とうとう耐えきれずに吹き出した。
「もう・・・お兄ちゃん、笑うなんて酷いよ」
「いや、だって・・・あははは・・・」
海月はもう一度吹き出した。それもその筈である。
海月やネレイド達は直立した体勢で飛行しているのだが、海星はなんとほうきに腰掛けるようにして飛んでいるのだ(跨っているのではない)。
彼女はまだ飛ぶ事に慣れてない為、こういった道具を使わないと飛べないのだ。


「ん?カレス、どうした?」
ネレイドが空中で急停止したカレスに尋ねる。
「いや・・・ちょっとな」
カレスはそういうと、目に見える範囲に何も無い方向を向き、何かを呟き始めた。
それとともにカレスの前に巨大な魔法陣のようなものが形成されていく。
やがて、その魔法陣の中心から凄まじい勢いで太いビームが発射される。
それは空気を切り裂き、遥か彼方まで消えて行った。
次に、カレスはそれぞれに違う梵字が一つだけ描かれた無数の球体をばらまき、手を広げて構える。
次の瞬間、球体全てとカレスの手から無数の光の槍がマシンガンの如く発射され、それも遥か向こうに消えて行った。
5秒間ほど連射した所でカレスはその手を休めた。
「お〜、いつ見てもすげえな。カレスの必殺兵器は」
「・・・待たせたな。さあ、行こう」

・・・その頃、宇宙空間に超巨大な物体が出現していた。
直径がおよそ500kmにもなるその巨大な宇宙要塞の名をアイギスという。
本来ならネレイドが帰還してから起動する筈だった物だ。
そしてその横に時空の歪みが発生していた。
中には星の二つや三つを食い尽くせるのでは無いかというほど数多くの巨大で醜悪な化け物達が蠢き、
その周囲の壁のような物は生理的嫌悪感を感じさせるような粘着質の物で覆われている。
・・・名をバイド帝星。かって葬り去られた筈の、バイドと呼ばれる化け物の巣。
敵対している筈の二つが共にポップスターに近づいていた。


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