×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

Another story of Kirby 第二部 [31]



-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/08/31(Sat) 17:54
投稿者名:St@Na


ヨーグルトヤード地下巨大洞窟

ズズズズズズズズズズ・・・・
洞窟に激震が走った。
「な、何だ!?」
「まさか、敵が・・・!?」

別の場所。
「やれやれ・・・やっと欲しい物を手に入れたってのに」
シルトも襲撃に気付いた。
「まあいいや。勝てばいいことだし」

「・・・来ないぞ」メタナイトが言ったとおり、震動だけで何も起こらなかった。
「・・・・・出て調べてみるか」クー、柳、エストが洞窟の外へ向かう。

「・・・ただの地震か・・・?」
その時。
「!!」
とっさにエストがクーを突き飛ばす。
その瞬間、クーのいた場所にレーザーが放たれた。
「・・・エスト、よく分かったな・・・」クーが感心。
「陽動作戦って訳ですね・・・・・」
そういって、レーザーの発射された場所に柳が一発銃を撃った。
「ウアアアアアアアアッ!」ダークマターの断末魔。
「やっぱり敵か。震源を止めないと洞窟が塞がるかも知れない・・・!」


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/08/31(Sat) 19:43
投稿者名:ソルビィ


「…全滅?」
02がモニターに移るアンフィッシャーに聞く。
「はっ。宇宙に逃亡したカービィ達を追った艦隊が1隻残らず音信不通…まず全滅したと見て間違い無いかと。」
「そうですか…アンフィッシャー。」
「なんでございましょう?」
「…私は本隊を率いて一旦ファイナルスターに戻ります。あなたはここに残り引き続きポップスター侵攻を続けなさい。」
「了解です。道中お気をつけて…。」


――ヨーグルトヤード地下。
「震動…仕方ないな。話は後にするぞ!!」
ディーラはマルクの棘を掴んでそのまま洞窟出口に向けて走り出した。
マルクの痛々しい泣き声と共に。


「いくらなんでも早すぎるぞ…何のためのカービィ陽動作戦だったよ!!こっちが陽動されてどうする!!!」
クーが苦笑しながら敵を素早く切り刻んだ。
だが…

「…どうやら襲撃ではないらしいわ。」
柳がボソリと呟く。
「何!!?」
「…ダークマタ―達の様子がおかしい。何かから逃げてきてる…。」
「あ…来ます…。」
エストが小さい声で言った瞬間。

ガガガガガガ!!!!

激しく地下空洞が揺れる。
「こいつは…。」
それは三本の巨大な植物の根だった。
そしてまわりにいたダークマター達に襲いかかり、
動きを取れなくさせると地に引きずり込んでいった。

「何だったんだ今のは…。」
ほんのすこしの間の出来事だった。
ダークマタ―は一体残らずいなくなり、辺りは静まりかえっている。
穴だらけになった足場を見てクーもエストも柳も唖然とするばかりだった。

「つまりこいつらは俺達の居場所がわかったのではなく、ただ単にあれから逃げていたのか…。」
「敵だけどちょっと可愛そうですね…。」

「おい!!何があった!!」
向こうからディーラらが走ってくる。
「ディーラ…ダークマタ―達がそこを通りかかった。」
「『通りかかった』?」
クーの意味深な報告にディーラは首をかしげる。
「…たまたまだ。あいつらに俺らがここに隠れていることは分かっていない。一応念の為に倒しておいたが…。」
「…そうか。俺達はこれから予定通りにリップルフィールドに向かう。その間警備は頼むぜ。」
「あぁ…無理はするなよ。」
手で合図を送ったディーラはそのまま引き返していった。

「…なんで本当の事言わなかったんです?」
エストがクーに聞く。
「あいつに今この植物の事を話せば…絶対にあいつは無理をする。
 俺達は体勢を整えなきゃならないのにこんなことで戦力が削れたらたまったものじゃないからな。」
「…じゃあ、私達も戻りましょうか。メタナイトにこのことを話しておかないと。」
「そうだな。」
(だが問題は、あの植物もここを『通りかかった』ならいいんだけどな…。)


結局、その後
『この地下迷宮では確かに敵にみつかる確率も低く、敵を相手にする場合少数を相手にできて便利だが、
地盤沈下や水攻めが来た時に手も足も出ない』、
又、
『植物の襲来が来た場合地中では格好の餌食になる』ということで、
一行はヨーグルトヤードを後にすることになる。そして空中に都市があるグレープガーデンに向かうことになった。

ディーラ達は、メタナイトより『調査が終わったらグレープガーデンに向かってくれ、そこで待つ』とだけ言われて、
予定通りリップルフィールドへ向かうことにした。
ただし、このメンバーでは通信を取る事ができないため、
多少機械技術を持つ柳とメイスナイトを調査隊に加えた。

これら一連のメタナイト側の行動について、アンフィッシャー率いるポップスター駐屯軍はまだ気付いていない。


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/09/01(Sun) 16:20
投稿者名:山餅


ソルビィ、まーびぃとやまもちが別れてしばらくたった。
やまもちは風の力で結界をはり、宇宙空間にただよっていた。
はっきり言って、間近で見たらすごく異様な光景である。
やまもちは風の結界のなかで、目をつむっていた。
別に寝ているわけではない。・・・多分。
彼の脳裏には、色々なことがめぐっていた。

もうすこし、真面目に風の使用法以外も練習してくれば良かった・・・。
それならレヴァリスにもうすこし対抗できたかもしれない。
そう言えば剣、持ってきたな・・・。短剣だけど。
風上の剣・・・。風の旅人のみが使える剣・・・。
って長様が言ってた気がするな・・・。たしか。
一応今度から練習してみようかなぁ・・・。

やまもちはそれだけ思うと、がばっと起きてしょっていた
リュックサックの中身を見始めた。
最初はお菓子やらなんやらがごちゃごちゃでてきたが、
だいぶ底に近づくと、防寒具などが出てくるようになった。
「あった・・・。なんでこんな奥に入れたんだろ。」
やまもちのその手には、短剣が握られていた。
風上の剣・・・神に匹敵する強さを持つ剣。
風の旅人の肩書きがあるものしか引き抜けない幻の剣。
でもまだ、誰も使いこなせたものはいない。
風の旅人は、シルフ族でも魔力が一番強い人を指す呼び名。
やまもちはわずか14歳にして呼ばれるようになるほど並はずれた風の力をもっていた。
それと同時に、彼の兄も同じような力をもっていた。
シルフ族では、風の旅人が各地を回り風を整えている。
そのため、風の旅人と言う名称がついたと伝えられてきていた。
彼の兄も、風の旅人だった。
前回・・・つまりカービィ達とゼロの戦いのとき、
彼の兄はここの世界の風を正にやってきていた。
彼の兄は、だれかをかばって死んでいったとされている。
本当のことはまだだれも知ることは絶対にない。
そして、2年くらい前、そのことがシルフ族に伝わった。
直後、やまもちは風の旅人となり、命をうけて旅だったのだ。
つい、半月まえ。

「なんだ・・・?いま鋭い風が吹いた。」
やまもちは起きあがると、その星を見た。
その星とは、ポップスターだった。




グレープガーデン・・・
クーは思っていた。

あの植物は一体なにが目的なのか・・・。
できればただ「通りかかった」だけであってほしい・・・。
エストや、柳も同じようなことを考えていた。
三本の巨大な根は謎を呼ぶ。




―――
シルフ族の設定を勝手に書いてみる。(逝け
やまもちが旅だったのでちょっと移動してみました。
シルフ族の風の旅人と言うのは勝手に付け加え・・・。(マテ
「兄」は故人ですのでださないでくださいね。


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/09/04(Wed) 19:29
投稿者名:ひでぶ


一向は時の番人の宇宙船を降り、カビラスによってノヴァ内部へと
招かれた。ガラクタを寄せ集めたような外見の大彗星だが、中身は
不思議と広々としていて、その上、強化ガラスの向こう(恐らく
いつぞやカービィがノヴァを破壊するために侵入したバルブ)では、
警備システムとしてパタだのダクーガだのといったロボットが
忙しそうに飛び回っている。

ヒト用の通路には、妙な飲み物だとか、どこに出せばいいのか
分からない食券だとかが売られている自動販売機が置かれてあったり、
鉢に植えられたたくさんの観葉植物やら灰皿のついたくずかごやら
ベンチやらが設置されていて、小休止できるようなスペースがあったり
する。ターツはそれを目にして案の定、そこで煙草を吸い始めた。

「何でもアリだなぁ」
リックが感慨深げに言う。
「これじゃあ、宇宙船というより大きな街だよ」
「奥には居住空間もあるんですよ」
と、カビラス。
「何年も……いや、もしかしたら一生ヒトが過ごせるような
造りになっているのかもしれません。すごく不思議です。
ノヴァはロストテクノロジーの1つなのかな」

小休止を終えたパーティは、再び奥へと向かった。
宇宙船でいえば、ブリーフィングルームとでもいうのだろうか。
椅子となる物体は様々で、統一性は無い。腰掛けた場所から真正面を
眺めると、どの席も不思議な暗緑色の大きいボードに視線が向くように
なっていた。ボードの下部にある木製のでっぱりには文字を記すであろう
白い小さな棒、誤字を訂正するために使うと思われる布とプラスチックで
作られた物体が置かれている。
とりあえず、『会議室』という機能は十分果たしているようだ。

「ゼロツーの艦隊全てが、ポップスターに集中しているとは
思えないんです。無駄な戦いは避けて、迅速にケビオスに向かわなきゃ」


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/09/05(Thu) 02:05
投稿者名:シルフィード


 彼はその風に、不穏なものを感じた。それはまるで、助けを求める生き物達の、声にならない叫び声のような―――そんなものだった。
 「…行ってみよう」
 その言葉とともに、彼はポップスターへと急降下した。

              *
 
 「いっ!?なんだよ…どうなってんだよ…これ…」
 彼が降り立ったところ。それは町を少し外れたあたりだろう…。
 「だろう」というのは………町も、森も、草原も―――明らかに異常な大きさをした植物で埋め尽くされていたからだ。
 それらは町の人々を、動物達を、そしてあたりの植物さえも襲い、絡めとり、締め上げていく。
 命を搾り取るかのように。
 魂を捻り潰すかのように。
 
 人々の悲鳴と怒号が聞こえる。

 「お母さあああああああん!!お母さあああああああああん!」
 「ルフィィィィィィィィィィィィィッッッ!!」
 「リディア!俺の…ことは…ごふっ、もう…いい!早く逃げ…ぐふっ、ろ!」
 「そんなの嫌ああああああああああああああっっ!!カイルが死ぬのなら、あたしだって死ぬ!」


       それはさながら地獄絵図のごとく。
       幼き命が、若き命が。
       壮年の命が、老いた命が。
       卑しき者の命が、貴い者の命が。
       すべて平等に、刈り取られていった。
 
       植物の姿をとった、死神の鎌に。
 
 
 これがこの世の風景なのだろうか。
 驚きのあまり、彼はその場を動けなかった。
 これは夢だと信じたくて………単なる悪夢だと信じたくて、山餅は頬をつねってみた。
 でも、夢は覚めなかった。


-------------------------------------------------------------------------------

投稿時間:02/09/05(Thu) 18:58
投稿者名:レモン


とくに、用は無かった。

野望も、自分も、真実も…まだ手に入れてないしな。

ただ…ただなんか、近くを通ったら…ふいに思い出しただけだ…。





………でも、何故かそれと一緒に…

――バラの香りがした…――








植物達は根を地に張り巡らせ、四方八方に茎と蔓を伸ばした。
もとあった草花は枯れ、森は消え、湖は生物を受け入れぬ毒水となって行った。
異臭…とまでは行かないが、漂う濃い緑の臭いが鼻をついた。


逃げ切れた。…そう思った町の住人も、今はもう瘴気にやられてしまっただろう…。
巨大植物から発せられる瘴気は尋常ではない。経験をつんだ勇者でさえその身を蝕まれる。
まさに死の植物だ。


……シュルッ! ギンッ!!!


その町の中を、彼は走っていた。
黄の入った茶色の髪と服を、赤い血と緑の血で濡らしながら。
「……くそぉ!…なんだよこの…植物はよぉ!!」
生き物の動きを感知した植物達が、どんどん襲ってくる。

ガギィィンッ!!!

人との戦いとは違う剣の音響かせ、植物を威嚇しながら町を走り続ける。
「しょうがない…な…」
敵の数・個別の強さから、自分の勝率の低さを身にしみて感じた彼は、
どこに隠し持っていたか『酒』と書かれた徳利(とっっくり)をとりだした。
「剣には強くても!火には勝てないだろぉよ!!!」
酒を道に撒きちらし、火のついたマッチをその中に投げこんだ。

ズダァアン!!!

…別に、酒の中に爆弾やガソリンが入っていたわけではない…。
たまたま酒を撒き散らした場所に、車のガソリンが漏れていただけだ。

その爆発力と火力は、両者の予想をはるかに上回っていた。

「んな…まじかよ…」

爆風で少々飛ばされたものの、体勢を持ち直し彼はまた走り始めた。
後ろから植物は追って来ない。まだ気配は残っているが、『酒引火作戦』は成功したようだ。



が、しかし。自然とは人間の想像を軽く越えてしまうことがある。



火の粉と煙を吹き飛ばし、巨大植物が彼の背後から巻きついた。
カランカラン…
剣が手から滑り落ちる。目が霞んでくる。自分の体が宙に浮くのが分かる。
「ぁ……っが………」

「(夢見る者…レクイエム!!)」
頭の中だけで繰り返される名前。声にはならないその名前。

絞める力は強くなり、彼の身を砕いた。
バキッ
「がは!!!」

自分の体から響く音が、自分を暗闇に落とす合図となった。














「…ラーク!?」



聞き覚えのある声が、聞こえた。


-------------------------------------------------------------------------------



前へ リストへ 次へ