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Another story of Kirby 第二部 [33]



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投稿時間:02/09/09(Mon) 00:13
投稿者名:レクイエム


「暴れてるな」
「暴れてますねぇ」
宇宙船内部。ナイトメアとレクイエムが麦茶を飲みながら窓の外を眺めている。
外では、慧美が狂ったように暴れている。
慧美が精神呪文で植物を土に帰し、植物たちの猛攻により一匹に減った闇色の蛇が植物に襲い掛かる。
「どうします?あれ。危険物っぽいですし、捨てていきますか?」
「さすがにそれは非人道的でしょう」
さすがは同僚ズ・・・否、キャメラ・フリートの突っ込み役、夢見る者。
レクイエムの爆弾発言にしっかり突っ込む。
「・・・とりあえず、放っておくとこちらまで危ない気がするのだが、どう思う?」
「同感です」
「右に同意」
ナイトメアの至極まっとうな危惧に夢見る者とレクイエムが、それぞれ1秒で同意する。
「・・・で、どうやって助けるつもりです?」
「呪文で眠らせてみるのはいかがでしょう?慧美さんが眠ったところを、我々で保護すれば・・・」
と、夢見る者。
「ふむ・・・やってみるか」
たとえ、腐っても『ナイトメア』である。
催眠呪文などはお手の物であろう。
・・・意識しない限り、どんな相手にでも必ず悪夢を見せてしまうのはご愛嬌というやつだ。

ナイトメアが非常に簡易的な呪文を唱え、慧美に向けて窓越しに手を向ける。
放たれた不可視の魔力はまっすぐ慧美に向かっていった。
・・・ちなみに、対象に手を向ける必要性はない。
やったほうが、なんとなく様になるだけである。

「・・・ナイトメア様・・・呪文、間違ったりしてませんか?」
夢見る者がナイトメアに問う。
「いや、さすがにこの手の呪文を間違えるようなことは・・・」
呪文を放って5分はたつが、慧美が眠るようなそぶりはない。
実際、ナイトメアは呪文を間違えてはいない。
呪文は確かに発動していた。が、慧美にたどり着く直前で掻き消えてしまったのだ。
「・・・ナイトメア様。これ以上時間をとる必要はありません」
「どういう意味だ?レクイエムよ」
「彼女を、慧美さんを、ここに置いていきましょう」
レクイエムの発言に、ナイトメアと夢見る者に動揺が走る。
「何故だ?」
ナイトメアが当然の疑問を投げかける。
「彼女は我々にとって不利益をもたらすからですよ」
「・・・どういう意味だ」
「よいですか?まず、彼女には利用価値がほとんどないのです。
ナイトメア様が彼女を連れてきたのは『カオスの絶対神』復活というくだらないことのためでしたね。
しかし、これは失敗した。この時点で利用価値がほとんどありません」
「むぅ・・・しかし、まだ戦力として・・」
痛いところをつかれ、狼狽するナイトメア。しかし・・・
「今の彼女を見て、そう思えますか?
原因はわかりませんが、おそらく彼女は自分の力を暴走させているのでしょう。
このような不安定なものを、戦力とは言い難いです。
それに、ナイトメア様の話からすると、精神魔法というものは攻撃に向いてるとは思えませんね」
「む、むぅ・・・」
「それに・・・彼女、夢見る者が心を塗り替えたのでしょう?
いつ、何かの拍子で敵に回りかねない者をそばにおいておくなんて馬鹿なことはないでしょう」
はっきりいって、これはとどめとなった。
実際、前回心を塗り替えたカービィはいろいろな因果が重なったとはいえ、
あっさり解けてしまっているのだから。
「・・・・・・・・・急速離脱だ。船を出せ」
「了解」
レクイエムに丸め込まれ、ナイトメアは非情な決断を下すのであった・・・

「ふふっ、脆いね・・・」
慧美のサイコ・エクスプロージョンによって植物が土に帰る。
圧倒的な力の前に、植物たちはなすすべがない。
しかし、さすがは植物。どこからともなくワラワラワラワラ沸いて出てくる。
そんな様子を傍目に、轟音を立てながら漆黒の宇宙船が飛び立っていった。
だが、目の前の植物に夢中の慧美がそれに気づくことはなかった・・・


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投稿時間:02/09/09(Mon) 22:44
投稿者名:ソルビィ


「制御は効かないのか!!!」
グリルが怒鳴った。
「駄目ダス!!!各部の機能が全て50%以上低下!!このままでは落ちるダスよぉ!!」
メイスナイトが涙をボロボロ出しながら答える。
…レーダーに強力なエネルギー反応を探知、そこへ向かったのは良いのだが
どうやらそのエネルギー波の影響で機体のシステムがいかれてしまったらしい。
下方では植物の群れが唸りながら精神体の大蛇と戦っている姿が見えていた。
だが、ディーラ達は機体の状況をなんとかするのに精一杯、まだそこまで気をまわすことができなかった。
「…いけない!!1時の方向から来たエネルギー波でエンジン破損!!このままでは落ちるわ!!」
「なっ…どうしろってんだよ!!」
「無理なのサァ!!!ってか前前前前!!!!」
…コクピットに見えるのは、巨大な緑の物体だった。
機体はいつぞやのゼイ達の機体と同じように叩き落され、
リップルフィールドの郊外に墜落した。…彗美が暴れている地点からはさほど遠くない。


「…!!」
漆黒の大蛇が放つ波動に飲みこまれた植物達はすべて枯れ落ちていく。
既に自我を失った彗美は目の前にあるもの全てを破壊するのみだった。

「酷い人ね。こんなにしちゃうなんてぇ。」
その声と同時に、一瞬植物達の動きが止まる。
もちろんその隙に闇の蛇は攻撃をしかけようとするが、次の瞬間、
新たに足元から現れた植物達に締めつけられ、消えた。
彗美はハッとする。そして声のした方向にすぐさま魔法を打ちこんだ。
だが、それは突如現れた黒い壁に中和されて消滅する。

「…道草しちゃうとみんなに迷惑かけそうだけど、こんなチャンス逃す手無いよね♪」
植物の根で作られた台のようなものから現れたのは、一人の少女。
無邪気に笑いながら、宙に手を動かす。そして光の軌跡が描かれ、
そこから現れた光の珠達が彗美に向かって襲いかかった。
「みんな、いっけぇー♪」
「…。」
彗美も又、新たな獲物を見つけ、魔術の詠唱をはじめた。


「くっ…何がどうなってんだ!!」
空中。ディーラ達は間一髪機体から脱出。難を逃れていた。
空を飛べない柳とメイスナイトはグリル、転生したディーラにそれぞれ掴まっている。
「これはまた凄い戦いやってるのサ…。」
マルクが呟く。
「ディーラ、どうする気だす!?このままワシらは逃げた方が…。」
メイスが慌てて言った。
「…そういうわけにもいかないな。」「へ!!?」
ディーラは真剣な顔をしていた。
「…くるみちゃん!!?なんであんなところに…!!」
竜轡が地上に見える少女を見て叫ぶ。
「そういうことだ。さっさといくぜ!!援護しろ!!」
ディーラはやる気満々で降下していった。
慌てて他のメンバーも追っていく。

…ドゴォォン!!!!
だが周囲を容赦無く飛び交う魔法弾、植物の根。それらがディーラ達までをも襲う。近寄れない。
「…なら!」
柳がローブから火炎放射器を取りだし、植物を焼き払う。
竜轡が魔法の盾を生み出し、グリルはブロックを何段にも積み上げて防御壁を作った。
「…こーなったらやってやるのサ!!!」
その場の状況に流されたマルクが無敵の体で先頭を突っ走り、そのあとをディーラが続いていった。

「闇の精霊よ…その者を漆黒の闇に取りこめ!」
「魂に憑きし欲望よ…己の力に飲みこまれろ!」
二つの魔法がぶつかり合い、相殺される。一進一退。だがその威力は半端でなく、
辺りに甚大な被害を及ぼす。周りを取り巻いていた植物達は次々と消滅していった。

「…光の精霊よ、我が身を守る衣となれ!」
くるみは左手で白い光の珠を呼び出し、それを身に纏う。
そして急に彗美に向かって走り出す。
彼女も対抗して魔法弾を立て続けに放つが、全て光の中に掻き消された。

「…うふふw」
気がつくとくるみは彗美の目の前にいた。そしてどこからか何かを取り出す。
…取り出したモノ。−ハリセン−をくるみは両手で持ち、一気に振り下ろす。

バシィン!!!!!

それは彗美を包んでいた見えない壁を突き破り、彼女を張り倒した。
「牛乳、足りなかったかなー♪」
くるみは左手で森の精霊を操り、気絶している彗美を縛り上げた。


「…くるみちゃん…。」
ふと、別の方向から声が聞こえた。
植物の活動が緩み、そこを潜り抜けてきた竜轡達だ。
くるみはきょとんとした顔をしている。
「無事だったのか…?」
ディーラが一歩歩み寄る。

「……誰?」
少女の第一声はそれだった。
メンバーの表情は一瞬にして凍りついた。
「おい…冗談はよせよ。その子も放してやって…」
ディーラが手を差し伸べる。だが。

パン…

くるみはそれを払いのけた。

「あなたたち…キライ。」
「なっ…。」
そして左手で合図を送る。
それと同時に再び植物の群れがメンバーを襲いはじめた。

「くっ…何がどうなってるのよ!?」
「……。」
「ディーラ!!どうする気なのサ!!?」
ディーラは黙りこくっていた。
「…とりあえず逃げるぞ!」
グリルが一気にブロックを積み上げ、遮断する。
だが、すぐにそれは植物達の氾濫に崩され、ディーラ、竜轡、メイスがあっという間に締め上げられる。
「ぐあぁぁぁ!!!!」「きゃぁぁぁ!!!」「ダスゥゥゥ!!!!」

「…あなたたちのこと、キライ。そこの金髪のお兄ちゃん、もっとキライ。」
(…俺が…?)

「…竜轡ィ!!!!」
突然地面に取り残されたマルクが叫んだ。一気に植物の群れに突込み、3人を開放した。
そしてそれに乗じて柳がバズーカ砲を撃ち、別の場所に縛り付けられていた彗美も開放する。

それに気付いたくるみは舌打ちする。
「…むー。あなたたち…逃がさないもん!!!!キューティーハニーやっちゃって!!」
ポケットから取り出した一粒の種を、地に投げた。
それはすぐさま成長しはじめる。彼等が呆気に取られている間に巨大な植物の化け物になってしまった。

「…大きい!!」
「ひぇぇぇ!!!お助けぇぇ!!」
その怪物は耳が割れそうな雄叫びを上げながら溶解液を吐き出す。
皆、散開してかわすも一瞬遅れればヨーグルト状態と化していただろう。

(…なんだってこうなったんだ!!レモンの時も…こいつも…。)
ディーラは俯きながら走る。そして一気にくるみに向かって突っ込んでいった。
「…無理♪」
彼女は人差し指をクイッとこちらにやる。地から新たに現れた根がディーラを弾き飛ばした。
「…グリル、あれをやるのサ。」
それを別の方向から見ていたマルクが小声で呟いた。
グリルは一瞬、ギョッとする。
「でも、成功するか分からないよ?」
「時期は充分!!今やらなきゃどうしようもないのサ!!」
「…りょーかい♪」

「…ディーラ、無茶は駄目よ!!」
がむしゃらに彼は突っ込んでいく。そのたびに彼は傷を受ける。
半ばヤケになってるようにも見えた。
「…なんのつもりかしら?おもしろいけど…帰る時間遅くなるとみんなに迷惑かかるんだよね。」
くるみはフフッと笑う。
「五月蝿い…エア・ブレード!」
右手を大きく振り、一閃を放つ。
だが、それは鋼鉄のように硬くなったその植物の化け物に軽々と弾かれてしまった。
そして…ディーラを思いきり叩き落した。
「ぐ…。」痛みで体が思うように動かない。
植物がそんな彼を貫こうとした瞬間。

「…2年ぶりのウイングブーメランの味、特と御賞味あるのサ!!!」
三日月状の物体がそれらをまとめて切り裂く。
「な…。」
ディーラが空を見上げる。

茶色のブーツ。しゃれた真っ赤なリボン。悪魔の爪。七色のプリズムが煌く翼。道化師のような帽子。
それは正真証明、『マルク』だった。

「ヘイ♪ヘイ♪へーイ♪マルク様ここに復活なのサ!!」
キャハハと高笑いを上げ、マルクは地面に水晶状の物体を放り投げた。
それは地に付くと同時に辺り一帯を氷塊に変えた。
もちろん、植物の群れもだ。

「あ…危ないじゃない!!!」「こっちのことも考えるダスよ!!」
いつのまにかグリルに持ち上げられていた柳とメイスが異口同音の文句を言った。

「…なにするのよ!!」
そしてもう一人。くるみは葉をプロペラの様に回転させて空を飛ぶ怪奇植物に掴まりながら叫んだ。
「お前が優越の薔薇とどう関係あるのか知らないけど…こうするのサ!!」
「…!!やりすぎだマル…」
マルクはそんな苦情などかまわず翼から無数の棘を乱射する。
空中で狙い撃ちにされた怪奇植物はあえなく地に落ちていった。

「あ…あなた達の事絶対に忘れないもん…。」
そしてくるみもまた同じように地に落ちていった。

「しまった!!!!」
ボロボロになったディーラが叫ぶが、その時は遅かった。
大地から植物の群がさらに現れる。それらは彼女をキャッチし、また地面の中に消えてしまった…。

残るのは気絶した彗美とそれを抱える柳。ディーラ、メイス、グリル、竜轡。
そしてもとの肉体を取り戻したマルクだけだった。

―所変わってバブリークラウズ。
「あー…ここは良い風吹いてるなぁ…。」
雲で出来た丘の上に、一人の少年がたたずんでいた。やまもちだ。
どうやらリップルフィールドからフロートアイランド経由でここにきていたらしい。
正直ちょっと体が圧されるほどの強風が吹いているが、先ほどの悲しみの溢れる島よりはよっぽど良い。
彼は体を宙に浮かせ、空中散歩として洒落こんだ。

…そして彼は出会った。
箒にまたがりながら空を飛ぶ一人の少女。彼女はどこか遠い空をぼんやりと眺めていた。

「あの…君は…?」
やまもちは恐る恐る訪ねた。
しばしの沈黙が訪れる。

少女はしばらくして、やっと彼の方向を振り向いた。
「私は…海星(みほし)……。」

やまもちはハッとした。彼女の目から涙がこぼれたのが見えたから。
初対面の彼にとって、彼女の心境など分かるわけなかった。


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投稿時間:02/09/10(Tue) 03:06
投稿者名:ひでぶ


結局、ターツはカビラスにも見つけた隠し扉の存在を教えることに
なった。そうして、ターツは溝の中に再び手を突っ込んだ。

……随分、放っておかれた扉らしい。片手ではどうにもならない
ことを悟ったターツは、ベンチをどかして両手で挑戦してみた。
どうやら両手なら開きそうだが、力を込める度にいやらしい金属の
擦り減る音がその場に響く。扉を開けるために両手を使っていて
耳を塞げない彼は、歯を食いしばって嫌な顔をした。

きいぃぃぃ……。
全てを開け終えると、奥へと続く階段が姿を見せた。
2人は息を飲み、顔を見合わせてから階段を下る。

進んだ先は真っ暗で、どこをどう行けば分からなかったが、少々歩くと、
柔らかい光の照明が点灯した。奥へと歩けば歩くほど、先のほうで
照明が次々と点灯されていく。

ノヴァは大きい。二十数メートルほどの宇宙船が米粒ほどの小ささに
思えるくらい、大彗星というものは巨大だった。
それだから、先ほどカビラスにブリーフィングルームまで招かれた時も
大分歩かされたのだが……この通路は、それ以上歩くことになりそうだ。

だが、思えば久しぶりに顔を合わせるこの2人。近況は再開した時に
知ったものの、この1年半、お互い何をしていたかなどは全く話して
いない。話題が尽きることはなかったので、歩き続けるのもそれほど
苦ではないようである。

そうして、暫くは話しながら進んでいたのだが。

「……ウルティアリスは、何とかなりそうか?」
そのことを、ターツがカビラスに尋ねた。
「管理人の修行をしていた頃の師匠に聞いただけだから、直接
見たわけではないがな。……あれは、もはや兵器と呼べる代物じゃない。
文字通り、破滅をもたらす厄だと言っていた。阻止できるものなら、
発動前に阻止したいものだが」

ターツの問いに、無言になるカビラス。が、やがて。
「阻止してみますよ、絶対に」
短く、強い口調で、彼はそう言った。そうして、足を速める。


―できるのなら。


初流乃の自信に満ちた一言に、彼は彼なりに闘争心を燃やしていた。
研究中、ウルティアリスが『空間崩壊の法』であると確信した時、
カビラスは空の番人である初流乃が使わないはずがないと読んだ。
そしてその通り、彼はウルティアリスを発動させることが目的だった。

恐らくウルティアリスが何物か、そして、その発動方法をも初流乃は
知り尽くしているだろう。……そう。発動のために、彼はスナッチを
修得し、力を得ているに違いないのだから。

だが。
空の番人を倒すことは、自分はできないだろうが。初流乃が
発動しようとしている破滅の厄災は、紛れもなくホロビタスターの
科学の賜物。それならば、止められる。止めなければならない。
故郷のホロビタスターが生み出した過ちならば、尚更。


「着いた……みたいだな」
目の前に、大きな自動ドアがある。灯が入っていない状態で、開くか
どうか分からなかったのだが、カビラスが中央の、赤い光を放つパネルに
手をかざすと、途端にドアから光が溢れ、滑らかに開かれた。


2人は自動ドアの奥へと足を踏み入れた。
そこには、1人乗りの小型の戦闘機が、幾つも並んでいる。

……それは、かつてカービィがノヴァを破壊するために
乗り込んだ、星の力で造られた船だった。

「……スターシップ」
カビラスが、おもむろに言った。
「そうか。ノヴァが暴走した時にだけ現れるものかと思っていたけど
……本来、スターシップはノヴァに搭載されているものなんだ」

自分の意志のまま動く装置に、カービィのそれより数倍、いや、数十倍
強力な星弾を連射できる砲身。スラリン達のように魔道の力を
借りなくとも、これがあれば宇宙での戦闘が有利に運べるはずだ。
これならもしかすると、強力なファイナルスターの守りも抜けることが
できるかもしれない。

思わぬ利得に喜ぶカビラス。だが、ターツはどこか違う所に体を
向けていて、猫背を気にしながら、息を殺している。
「……?」
カビラスは怪訝そうにそうしているターツを見ていたが、あることに
気がついた。……何かと対峙している?

「ついに出会えたぜ……」
ターツはおもむろに両腕を胸の辺りまで持っていき、掌を握ったり
開いたりしている。……三流の悪役が逃げ惑う女の子を追い詰めた
時にするような仕草だ。

カビラスは少々その姿に吹き出しそうになったが、それを押し殺して、
ターツの真正面を覗いた。……するとそこには、星型の黄色いものが
おどおどしながら立っているではないか!

―あれは生き物なんだろうか?
……とにかく、今のターツに関わるのはよそう。

カビラスは温かく見守ることにした。

「ここからはさすがに逃げられないだろう……年貢の納め時だぁー!」
叫ぶターツが、勢いよく星型のものに跳びかかった。だが。

……星型のそれは、ターツの腕を潜り抜けてどこかへ走り去った。

「待て!何故逃げるぅ!?」
たちまち星型のそれは見えなくなった。半ば泣きそうになっているターツ。
が、それよりも、あの生物(?)が何なのか、カビラスは気になって
仕方がなかった。何故なら。

「……あ、あ、足が『なると』になった!!」
意味不明だが渾身であるカビラスの叫び。
どうやら、あの星型のものが走るとき、その足が渦を巻いたらしい。
彼にとって、非常にショッキングだった。

「い、一体アレは何なんでしょう?」
半べそのターツに問うカビラス。
「あれは……伝説だ!」



よく分からない答えが返ってきた。


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投稿時間:02/09/10(Tue) 17:46
投稿者名:グレンカービィ


星型の物は凄い速さで逃げていた
「ん?」
ちょうどそこにはグレンが散歩していた
星型のそれはグレンに気にも止めず走り去った
「・・・今のなんだろう?」
グレンは気になって星型のそれを追いかけた
彼は訓練されてて星型と同じくらいの速度で追いかける事ができる
その時はバスターソードを持ったままである


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投稿時間:02/09/10(Tue) 21:51
投稿者名:シルフィード


 「…っくう……。大丈夫か…みんな…」
 「まあなんとか…」
 「大丈夫なのサ…」
 ディーラの声に、グリルとマルクが交互に答えた。
 「平気よ…それより、大丈夫かしら?この人」
 柳は抱えていた慧美を見た。息が浅い。
 「ちょっと見てみるダス」
 そういったのは意外にもメイスナイトだった。
 「え?メイスが?分かるの?」
 竜轡が驚く。
 「メタナイト様に色々教わったんダス」
 そして彼は慧美の脈をとり、まぶたを開いて瞳孔に懐中電灯を当てた。皆、心配そうにその様子を見守っている。
 「…大丈夫ダス。命に別状はないダスよ。…ん?」
 メイスナイトは眉をひそめた。どうやら異常に気が付いたらしい。
 「どした?どこかケガでもしてるの?」
 グリルの声もメイスナイトは聞いていないようだ。彼の顔色が、見る見る変わっていく。

 「…瞳孔が…赤黒いダス………」

 メイスナイトはメタナイトがオレンジオーシャンに帰還した後、
 主人である彼から、闇に塗り替えられたときのカービィの様子を聞いていた。
 赤黒い瞳孔―――――それは、闇の戦士だったときのカービィと全く同じだった。
 そのことを聞くと、皆は明らかにうろたえたようだった。困った表情を浮かべたものもいる。
 「ってことは…この子はナイトメアの手の者だったってわけなのネ…」
 「どうする?ほっとくわけにもいかないし…ねえ、この人あとどれくらいで気がつきそう?」
 竜轡が聞いた。
 「そうダスね…。さっきまでかなり暴れてたダスから、多分3日くらいは気絶しっぱなしかと思うダス。
 だから、3日以内にこの人の心を元に戻さないと、気がついたときにまた暴れるかもしれないダス。
 だから、すぐに他の人たちに連絡をとったほうがいいダス」
 「タイムリミットは3日…」
 柳の声が、いやがうえにも重々しく響き渡った。


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