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Another story of Kirby 第二部 [37]



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投稿時間:02/09/27(Fri) 21:46
投稿者名:シルフィード


 なおも海星はやまもちを追って飛行を続けていた。
十数分の後、ようやく彼女はやまもちに追いつくことが出来た。
 彼は風の力を使って空中に浮遊していた。
 「海星さん!大丈夫か?」
 「やまもちさ〜ん…早過ぎ…」
 海星はやまもちに追いつこうとして、かなりのオーバーペースで飛ばしてしまったため、へとへとだ。
 一方のやまもちは、ほぼ音速というとてつもない速さで飛んでいたにもかかわらず、平気の平左。
 さすがはシルフ族最強の称号とも言える風の旅人である。
 「でも、血のにおいの元ははまだまだ先だね。一休みしたら、行こうか」
 彼はとびっきりの笑顔でお兄さんぶった。
 ………一休みして出発したら、またこの人は音速で飛んでくのかな?
 後々のことを考えた海星はゲンナリとした顔で下を向いた。すると、彼女の目にあるものが飛び込んできた。
 「!やまもちさん!あそこ見て!…人が、いる…」
 彼女が見たのは、墜落した船の残骸と、数人の人影。
 それは、メタナイトの偵察隊だった。


 「なるほど…」
 事情を聞いた二人は、神妙な顔をで頷いた。
 あのあと、船の残骸方面へ向かった二人は、柳から今までのことを聞き、また2人も自己紹介をしたのだった。
 「あの植物の被害が、そんなところにまで…」
 ディーラも深刻な顔をしている。
 「多分、もうすぐメタナイト様が到着すると思うダス。さっき通信で呼んでおいたダスから。
メタナイト様がきたら、やまもちさんも海星さんも一緒にきてくれるダスか?」
 「オーケー」
 やまもちは快くOKしてくれた。
 「分かった…でも、ちょっと気になることがあるんだけど」
 海星も異存はないようだが…ちょっと気になることがあったらしい。
 「どうしたの?」竜轡の言葉に、
 「何で、あの子は気絶したまま縛り付けられてるの?」
 海星は前方を指差した。
 彼女が気になってたのは、気絶している少女―――慧美だった。
 彼女は墜落した偵察機から取ってきたらしいコードで木に縛り付けられ、手錠と足かせまでつけられていたのだ。
 知らない人が見たら、きっと誘拐されたんだと思われるくらい、妙な光景だった。
 「…あの子はベリーデンジャラスパーソンなのサ!」
 マルクが明朗な声でに答えた。
 「超危険人物って…どういうこと?」
 海星が尋ねる。理解しかねるといった顔だ。
 「俺が説明しよう」
 ディーラは先ほどメイスナイトが彼らに話していたことをそのまま話した。
 「…というわけなんだ。分かってくれたか?」
 「なるほど…。それで危険人物か…。でもだからって木に縛り付けることはないだろうに…」
 「こうするしかなかったんだ。仕方ないでしょ?2,3日は起きないと思うけど、もしかするとその前に起きちゃうかもしれないし。
もし慧美の心を元に戻す前に彼女が目覚めたら、それこそどうなるか…」
 グリルは慧美のほうを見やると、困った顔をして、ため息をついた。

 「私………何とかできるかもしれない」
 海星が決意の表情で前に進み出た。


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投稿時間:02/09/28(Sat) 20:15
投稿者名:山餅


「ディーラさん・・・って言ったっけ。」
海星を遠くからみつめながら、やまもちがふいに口を開いた。
「血のにおいがするのは・・・どうしてかな?」
やまもちはディーラに振り返っていった。
「多分・・・優越の薔薇だ。すべて分かるわけではないがな。」
「ふーん。そうなんだ・・・。ずいぶん・・・血のにおいが濃いから。」
やまもちはそう言うと、また視線をうつした。
「ところで・・・優越の薔薇って何?」
ディーラは、思い切り転びそうになった。
理解しているような顔をしている相手から、とんでもない一言が飛び出したからだ。
―知っていて「ふーん」って言ったんじゃなかったのかよ!?
ディーラは心からそうツッコミたかったのを抑え、言った。
「お前、ここの世界の人間じゃないのかよ?」
「そうだよ。つい半月くらいまえ、ここに来たから。」
ディーラの心のなかのツッコミも受け流し・・・いや気づくことなく、さらっと言った。
「ルックグリーンの宝だ。今は・・・正常ではないらしいが。」
ディーラはすごく呆れながら、話した。
「それで、次は俺の質問に答えろ。お前、一体どこの世界の人間なんだ?」
「ちょっと待ってよ。ディーラさんてさ、りあるだーくまたー・・・だっけ?の仲間?」
「んなわけないだろ。何でだよ。」
「いや、ちょっと前に見た星で・・・ね。」
「いいから早く質問に答えろよ。」
「シルフ族。・・・の風の旅人。で、ここの世界を見に来てる。」
「ふむ。風の旅人か。よく分かんねぇけどとりあえず風関係の仕事をしてるんだな。」
「その通り。ここの世界、大変だって。」
「やっぱりね。やまもち君、ここの世界は今、乱れていて、大変な状態だもの。」
いきなり竜轡が言った。
「うへぇ。正常化する前に俺が逝っちゃいそうだ・・・。」
やまもちがうなだれた声を出した。
「竜轡さんだっけ。あの・・・魔法使いみたいな2人って、なんか聞いたことがあるんだけど・・・。なにか有名かなぁ。」
やまもちは腕をくんで、グリルとマルクを見た。
「うん。元・ボスだし。」
竜轡は何事もなかったかのように言った。
ボスと言う意味がやまもちに伝わっていたか不思議だったが。
「ほへー。まあ、深くは聞かない。たしかまえのまえのまえの風の旅人さんから聞いたような外見だったから・・・なぁ。」
前の前の前、と言ったら結構前になるようで不思議だったが、竜轡もあえて質問したりはしなかった。



「ちょいちょい、そんなことができるのサ?」
マルクは不安そうに海星を見た。
「失敗したら・・・?」
そんなことを聞くグリルの顔もどこか青かった。
「・・・信じることが大切。」
海星は誰に言うわけでもなく、慧美の前へと進む。


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投稿時間:02/09/29(Sun) 07:30
投稿者名:St@Na


「で、この次はどうするんですか?」
レクイエムに問われるナイトメア。
「・・・・・とりあえず待機だ!待機!」
「ところで、慧美はどうするんですか?」
「・・・・・お前が置き去りを提案したんだろうが」
「カービィ達はケビオスに向かっています。慧美は現在リップルフィールドでディーラ達に気絶していたところを拾われました」
「・・・・・だが待機だ!」


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投稿時間:02/09/30(Mon) 13:47
投稿者名:ひでぶ


ルックグリーンの中央よりやや西。そこに幅も深さも大きな
『穴』が存在する。穴の中は、縦横無尽に植物の蔓が
張り巡らされていて、ただでさえ光の射さない奥の方を
全くの暗室にしていた。

だが、穴の奥底の、樹木の幹や枝で遮られて形成された各部屋の中の
1つには、不思議な紅い光を放つ何かが備わっている。
この光を受けて膨らんだ果実は、血に染まったような赤色を彩るのだ。

紅い光の部屋にある、不自然なまでに澄みきった泉。ここの果樹が
その泉の水を吸って成長しているのは言うまでもないが、少女が1人、
すぐ傍らで顔をくっつけるようにして水面を覗いている。

泉は、銀髪の少年に、黒のタンクトップの男、角の生えた少年を
映し出した。どういう理屈によるものかは定かではないが、これで
外界の様子を探ることができるらしい。

「男の子だ♪お兄さんだ♪」
無邪気に笑う少女の鮮やかな黄の髪が、かすかに揺れる。
「ホントに最近ツイてるなぁ。こんなにたくさんの人が
ここにやってくるなんて」

紅い光の部屋に、もう1人、少女が訪れた。
光の屈折で部屋の『紅』を反射させるのは、彼女を包む
シャボン玉である。パチンと弾けて、その少女は宙から
その身を着地させた。

「レモン〜。どうしたの?あっ、また誰か来たワケ?」
「うん。ふふふ、みてみ〜」

招かれた場所に膝をついて、レモンと呼ばれた少女と同じように、
シャボン玉の少女は泉を覗く。

「うわぁ、空の番人の初流乃君じゃん!すごいすごいっ!
その友達の角の生えた男の子もかわいいし、何よりこのお兄さん、
渋くてクールだ!結構オレのタイプかも〜」
「初流乃君はくるみちゃん専用っぽいし、
私はこのかわいい子かな〜。それにしても上等だよねぇ、3人とも」

黄色の髪の少女レモンはちょうどスラリンの頬が映っている部分の
水面をツンとつついた。そこから波紋が生じて、水面の3人の姿が
掻き消える。

「『わーぷ』する気はないのかなぁ……。
よぉし、ちょっといたずらしちゃおっか♪」
「いいね、しちゃお〜」



ルックグリーンの深緑の中を歩く3人。
もう、どれほどの時間がたったろうか。

それでも、『空の知識』によりレモン達の正確な位置が分かる
はずの初流乃が転移を使わないのは、優越の薔薇を警戒させない
為であった。故に、この森林浴はまだまだ続きそうである。

「初流乃〜、まだまだかかりそう?」
「えぇ、残念ながら」

落胆の声を漏らすスラリンを見て、初流乃が笑う。

「すみませんね、付き合ってもらって」
「ん〜まぁ、仕方ないよ。それよりもさ、初流乃がいない間に、
ハインさんに教えてもらったことがあって……あれ?」

ふと、スラリンが後ろを振り向いた。ハインが立ち止まったまま、
スラリンの足元を睨んでいる。
「どうしたの?ハインさん」

「気をつけろ。……何か変だ」
と。初流乃が咄嗟に、後ろを向いていたスラリンの腕を引っ張った。
……ちょうどスラリンがいたその場所から、瞬間で爆発的に成長した
鋼鉄のように硬く、鋭利になっている蔓が伸び上がった!

「な、何これ!?」

同じように、刃のような蔓が次から次へと足元から飛び出してくる。
3人は、それを注意して避けていったが。

「ハインさん、ハインさんっ!!」
スラリンが叫んだ。連続して伸び上がった蔓の群は、即座に絡まり、
ハインと2人の間で壁となったのだ。


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投稿時間:02/09/30(Mon) 15:47
投稿者名:ひでぶ


〜うんちく〜
読みたい人だけどうぞ。
今回はなんか分かりづらい『ASOKの世界構造』と
『空間転移』について。

世界構造は、ログを読むとこんな感じでしょうか。


生命界:生物の住む世界。
│
├→同空間:ポップスターとか、ファイナルスターとか。
└→異空間:1部のダークスターとか、獣人の国もそうなのかも。

思念(精神)界:精霊、召喚獣、半次元生命体のいる世界。異相次元とか。

魔界:悪魔の住む世界。物語には直接関係無し。関係してほしくない。

神界:絶対神の住む世界。


※竜轡、ディーラの役職、つまり『司祭』(生命を司る者とか、
天空を守る者とか)なんですが、作者さんの書き込みやチャットでの
会話で、ちょっと考えてみました。

生ある者の均衡が崩れた場合、竜轡が動く。→生命界を守る役目
本来ディーラは神の住む天空を守る役目である。→神界を守る役目

『司祭』は予め4つまでと決定されていたはず。
今出てきている世界も、大まかにまとめてだが4つ。
精神界の司祭や、魔界の司祭なんかがいれば面白いかもしらんね。

ただ、魔界は神の領域じゃないみたいだし、精神界もよくわからん奴が
多いので統率できなさそう。どちらにしろ、神の役職クラスを挑戦する
なら書くの巧い人に任すか、自分で書くのならそれなりに筆力ある人の
ほうが良いですね。



次、『空間転移』について


同空間転移:普通のテレポート。多くの作者さんが使うのはこれ。
│
├→生命属性転移:気をサーチしてワープ。悟空の瞬間移動。
└→経験転移:行った事のある場所へワープ。DQのルーラ。

異空間転移:空の番人のみ完全に使いこなせる。普通は行き来できない。

思念転移:精神界の生物だけ行き来可能。
│
├→異相次元転移:そのまんま。ネレイド達が良く使う。
└→夢想転移:夢、心、精神界へ。直接攻撃不可だが同異空間関係無し。

特殊転移:特殊なの。
|
├→神界転移:1部エピローグでターツがやったやつ。
└→魔界転移:今の所スラリンの言う『魔界に帰る・帰される』を指す。


※一部本文中、くるみのセリフによると、元々は
精神界の住人であったユートは同空間転移も異空間転移も思念転移も
全部使えたみたいです。うん、そりゃ史上最強だ。おっかないね。


1部をちゃんと読めてないと理解できない文章であることが判明。
あ、ついでに。生命属性転移での説明で出てきた悟空なんですが、
Gファンの悟空じゃなくてジャンプの悟空です。カカロット。

最遊記が人気だろうが僕の言う悟空は常にクリリンの友達の悟空です。
彼こそ最強だ。強さなら某スターダストより強いだろう。悪しからず。


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投稿時間:02/09/30(Mon) 16:49
投稿者名:ソルビィ


そこはこの世界にある場所ではなかった。だが、この世界にあったのだった。


その広々とした空間の中には、本棚がたくさんあった。
そう、まるで図書館のような場所。資料室とでも言えるか。

だが、人はほんの数人しかいない。図書館なら普通はいるはずのカウンターにも誰もいない。

そして、幾つも並ぶ机の上に、ハート型の物体がいた。
天使のような羽を付け、頭にはちょこんと小さな王冠が乗っかっている。
机の上に良く何冊もの本を広げ、尻尾を器用に使ってページをめくる。

「おや、またあなたですか。相変わらず熱心で。」
脇に数冊の厚い本を抱えた男が、その天使に声をかけた。
もっとも、天使は無反応だ。

やれやれというような顔をして、男はそのままそこを通りすぎる。
「ふふっ…相手の人間の深層意識にアクセスし、
 その中にあるわだかまりについて問い詰める天使。
 知識欲の塊…はたまた、迷える者の意思に反応するドッペルゲンガ―か…と、それでは死の宣告になってしまいますね。
 まぁ、ゆっくりとしていくことですね。
 ………ここは時間という概念が存在しないのですから。」


――言うなれば、ここは知識の塊。
 この世にある、ありとあらゆるものの内容を「本」という物体に記し、保存する。
 別に誰かが望んでやろうとした事ではない。
 ただ、何時の間にか出来あがってしまう。
 『空の知識』が物質化したとでも表現しておきますか。
 そして、これらの書物にはいないはずの著者がいる…。




















―彼の人の名は、闇からの傍観者―










「…そんなことはどうでもいいんでしたっけ。私は仕事をすればそれでいいんです。」
その男―リークは、手にしていた本を全て棚に戻し、そこから音も無く消えていった。


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投稿時間:02/09/30(Mon) 20:46
投稿者名:S.A


「はぁ・・・」

深く溜息をつくナイトメア。と言ってもカメラに肺など無いが。

「ナイトメア様、かなり落ち込んでるようですね。ガミラス様。」

「私はレクイエムです。・・・それ以上言うならこの場でバラバラにしても良いんですよ?」

「もっ、申し訳ございません!!」

そう言うと機械兵は急ぎ足でその場を去った。



「確かに落ち込んでると言えば・・・」

「自分のやる事は失敗するわ、新たに嘘発見器は付くわですしね。」

そう言ったのは夢見る者。

「・・・・ところで・・・その人は?」

夢見る者は、レクイエムの近くにいる見知らぬ人間を指差した。

「あ、僕の名前はシード。よろしく♪」

「・・私は夢見る者です。」

「夢見る者・・か。じゃ『夢さん』ね!」

「ゆ、夢?」

突然の馴れ馴れしい発言に、夢見る者は戸惑ったようです。




 ―今の所、膠着状態・・・だが直に決着がつく

     果して、闇が残るか光が残るか

        ・・・・・それとも―


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