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Another story of Kirby 第二部 [45]



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投稿時間:02/12/18(Wed) 14:42
投稿者名:ひでぶ


心の闇、視覚的な闇。もろもろの『闇』の生き物達が群れを成し、
やがて最も猛き闇をゼロと敬い、それを中心とする一族が生まれた。

その闇の一族達と星の戦士達の全面的な対決があった頃、
この洞窟にはまだ名前がつけられてはいなかったが、
他の惑星から来訪者がやってきていた。

『めとろいど』と呼ばれる不思議な生物を追いかけてきたのは、
サムスという鳥人族の女戦士。カービィ達は、彼女に協力し、それらを
退治することで、結果、彼女からハートスターの加護を受けたのである。

以来洞窟は、一時期棲みついた不思議な生物の名をとって
『めとろい洞』と呼ばれるようになる。


メタナイトがめとろい洞にその剣を封印したのは、今から3年程前。
ポップスターには存在しないはずの化物達が大量発生した頃だ。
最近は下火だが、あのキャメラの副業であるホーリーナイトメア社の
魔獣達が剣を奪いに来ないよう、アイスバーグの雪崩れ多発地帯にある
めとろい洞の聖域に安置したのだった。

アトランティス軍を追い返す為の戦力を得るため、
メタナイトは再びめとろい洞へと赴く。


『ハルベルト』にジャベリンナイトとトライデントナイト、
ソードナイトを残し、メタナイト達は4人で目的地へと向かっている。
「ひぃ〜、寒い……」
吹雪が舞い、寒気が体温を奪う。そのうえ、積もった雪に
足をとられるので、思うように進めない。

内心、ランサーナイトは意気込んで参加しなければよかったと思っていた。
しかし、それを口に出したら先輩達に何を言われるか分からないし、
尊敬するメタナイト様も自分を見込んで隊に加えてくれたのだから、
ここはやはり我慢のしどころだ。と、歯を食いしばる。

ふと。
先陣のメタナイトが立ち止まった。
「メタナイト様、どうかしました……?」
大雑把なところがあるランサーナイトも、その異変には気づいた。
足元が、かすかにだが動いている……。

「メタナイト様」
「うむ」
ブレードナイト、アックスナイトが、メタナイトと共に走り出した。

「え?あれ?」
1人置いていかれたランサーナイトがあっけにとられる。
「おい!走れランサー!!」

アックスナイトの怒鳴り声に慌てて走り出すランサーナイト。
振り返ると、背後に彼の背丈を10数倍にしたような雪の壁が
迫ってきているではないか!
「どわあああああっ!」

電光石火の如く走るランサーナイト。メタナイト達を追い越してゆく。
「あいつ、それほど足は速くないはずなのに……」
「身の危険が降りかかった時は身体能力が増加するものだ」

ランサーナイトが先のクレバスに嵌まったのが見えた。
メタナイト達も、加速してそのクレバスの中へと飛び降りる。


雪崩は勢いよくクレバスを飲み込み、尚も谷側の方へ駆け抜けてゆく。
飛び込んだクレバスの入り口は、すっかりと雪の壁で塞がれてしまった。

「今までこの洞窟が埋まらなかったのも、こんな風に雪崩が
我々の逃げ場を閉ざしたのも……何か神がかり的なものを感じるが」
複製虹の剣の柄に手をおき、メタナイトは暗闇となっている奥を見据えた。
「ここからが本番だ」

かくしてメタナイツの4人は、めとろい洞の探索を開始する。



サルベージ艦『スターオブホープ』。
合流後も無事に航空を続けているようである。

エストと柳が運転席に座っているものの、航空操作は
オートパイロットに任せているため、2人は正面の景色を眺めて
過ごしている。

「ん……?ちょっとエストさん、あれって……」
柳が海面から突き出ている何かを見て、指をさした。
エストも怪訝そうに、その場所を眺める……。
そして、おもむろにオートパイロットの機能を解除した。
「……他の人にも知らせた方が良いかもしれませんね」

数分後、負傷して休んでいるディーラに、眠ったままの慧美、
彼女の暗示を解く為に力を注いでいる海星を除くメンバーが
展望台に集まった。
「一体何があったの?」
グリルの問いに、柳は「あれを見て」とでも言うかのように強化ガラスの
向こうに身体を向けた。

「ん……?」
「えっ……!?」
「あれってもしかして、あれだスか!?」

海の中から生え出ているのは、巨大な根だ。とぐろを巻くようにして
絡まっているが、紛れもなくいつぞやの怪奇植物のもの。一本だけだが、
前回のよりも数倍に巨大である。

「この位置……この雰囲気……」
マルクがわなわなと震え、叫ぶ。
「間違いない……ルックグリーンなのサ!」
「ルックグリーン?」
竜轡が長い首を捻って、マルクに尋ねた。
「だってルックグリーンは、島のはずじゃ……」
「ボクもよく分からないのサ……でも……。
空間座標とか、雰囲気とか、魔法ちっくな力が、思いっきり
一致してるのよ……一体何なのサ……?」


その後、数人が空中から飛び降りて、『怪奇植物の根』の調査を試みた。
(マルクが嫌々調査に参加させられたのは言うまでもない)

根は、海底から突き出しているものではなかった。接近してみてみると、
海水にすら漬かっていない。海面すれすれのその虚空から、いきなり
姿を現しているのだ。紛れも無く、それは『空術』による力だった。

「これが、『空の番人』の力ですか……」
竜轡に乗った柳が、根の根の部分を眺めて言った。
「初流乃という人物は……一体、何がしたいのでしょうか?」
「あいつのことだから、きっとロクでもないことだろうけれど……
とにかくボク、ここにはいたくないのサ!」
かたや竜轡の前足に捕まえられて連れてこられたマルクは、
首を横に振ってもがく。
「この根……嫌な感じがする」
竜轡自身は虚空から突き出ている根にもう片方の前足で触れて、そう呟いた。
「色んな生き物から、少しずつ命の力を奪っていくような……そんな感じ」

「竜轡さんがそう感じているのなら、危険ですね……それなら」
柳が手にした火炎放射機で、根に放射火炎を放った。
徐々に樹皮がめくれていくが、根そのものを燃やし尽くすまでには
至らない。燃えても燃えても、新しい樹皮が再生していくように見える。
「……多分、本体から力が凄い勢いで注がれているの。
異空間まで行ってきて本体を叩かないと、これも退治できないよ」
空術使いのグリルが口をはさむ。
「けれど……異空間転移ができる人なんて、何億ギガボルトだかの
電圧に耐えれる人か、『空の番人』だけでしょ?それも向こう側が
『空間転移のロック』をかけていなければの話で……」

「いいいいい、イヤなのサ!吸われるのはイヤなのサ!」
いっそうもがくマルクに、竜轡は爪をたてる。
「あんぎゃ!」
「……少し、黙ってて」

マルクを持っていない前足から、淡い小さな光の珠が生まれた。
その珠は根に触れると、それの表面を伝って、根全体を素早く包み込んだ。
「異空間までは届かないだろうけど……これでもう大丈夫。
誰かがこのプロテクションを解かない限り、数ヶ月は生命力を
吸い寄せることはできないはずだから」

淡く光りつづけている根を1つきりの目で見つめて、柳が呟く。
「この事……ディーラさんには?」
竜轡がしばらく考えてから、首を横に振った。
「ディーラさんには、まだ言わないでおこう。
どうにもならないよ……今はまだ」

――――――――――

01. ノヴァの石板(宇宙パーティ)
02. 偵察隊との合流(地上パーティ)
03. めとろい洞の秘剣(地上パーティ)
04. ブルブルスター(宇宙パーティ)
05. 『アトランティス軍・地上部隊』の一掃(地上パーティ)
06. ゼロツーの撃破(宇宙パーティ)


02.偵察隊との合流
―シルトが到着。合流を果たしました。その後にルックグリーンが
どのような形状に変化したかを確認。破損したヴイトール、引き上げたか
どうかは不明。まだ使う予定があるなら持っていったほうがいいかも。
メイスナイトはめとろい洞ではなくこちらにいます。
デデデ達と合流したところで、このイベントは消化させていただきませう。


03. めとろい洞の秘剣
―洞窟侵入まで進めました。メンバーはメタナイト、ランサー、
ブレード、アックスの4人です。現状では退避不可能らしいです。
出口発見と剣の入手をお願いします。


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投稿時間:02/12/21(Sat) 11:50
投稿者名:シルフィード


f……tc……qd……jyx……」
 少女の唇が、この世界のものには発することも聞き取る事もできぬ言葉を発する。
 皆が展望台に集まっていたそのときも、海星は慧美の心を元に戻すべく、
歪められた心を元に戻す作業――「ディバグ」を行っていた。
 それを開始してから、すでに丸2日近くがたっている。
――とは言うものの、「ディバグ」は日出から日没までにやるのがよいと彼女の故郷では言われており、
彼女もそれにならったから、昨日からずっと「ディバグ」しつづけているわけではないのだが。
 術者が特殊な電波と言葉を同時に発することによって、精神の狂った部分を少しずつ、
直していくのだ。その工程がコンピュータのバグ修正作業に似ているため、
虫取り――ディバグと呼ばれる。
 彼女の唇が紡ぐは、心の言葉。彼女の電波が紡ぐは、記憶の言葉。
 それらが組み合わさってひとつの力となり、乱された部分を、少しずつ、少しずつ、直していく。
 
 「……auja」
 海星がその言葉を紡いだとき、ぶるっ、と意識を失っているはずの慧美が小さく身震いをした。
 「ディバグ」が終わったのだ。
 同時に、彼女は吸い込まれるように、眠りの淵へと落ちていった――

                 
                             *
    
 何者かの気配を感じ、ブレックスは目を覚ました。
 目を覚ますと、そこには2人の女がいた。
 一人は銀髪。もう一人は血糊のついた着物を着ていた。
 その異様な雰囲気は、彼がかつて聞いた怪談話の幽霊にも似ている。
 だが、そんなことはどうでもいい。それよりも、
 「どうやって入ってきた!この城は部外者は容易には入れないはず!
  襲撃の知らせも来なかった!闘いの物音も聞こえなかった!何故……」
 「私たちには関係ないよ」血糊の着物の女がそっけなく言った。「それよりも」
 「……欲しい」
 着物の女の跡をついで銀髪が、彼をまっすぐに見て、言った。
 「何だと?」

 「あなたの記憶が、欲しい……」

 「……!」
 蛇のような光が彼の額をうがつ。
 (……精神攻撃か!?)
 額をうがった光に痛みがない事や銀髪の言動から、
この光を一種の精神攻撃と考えた彼は前頭葉に意識を集中する。
 そこに精神エネルギーの壁を作ることによって、光が自らの体を貫くのを防ごうとしたのだ。
 事実、それは功を奏し、光の蛇は彼の額を貫けないでいた。
 
 「抵抗……しないでくれます?」
 銀髪の目が、すいっ、と細くなる。
 彼女はブレックスの額に光を当てたまま、着物の女に目で合図を送った。

 刹那。
 入り込んだ。
 狂気の、触手が。

 それは首筋から潜りこみ、彼の精神をかき回す。
 ぐちゃぐちゃに。ごちゃごちゃに。
 ブレックスの精神の集中が解ける。光の蛇が、彼の額を貫いた。

 「ぐ……がああああああああああああああああっっっ!!」
 ブレックスの絶叫が、02の城ににこだました。

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投稿時間:02/12/18(Wed) 18:13
投稿者名:ゲームの番人中西@時の刺客


大彗星ノヴァにて。

「こ、ここですか?」
「ああ、そうだ。」
カビラスはターツに案内され、伝説を見たという、
日本風のような部屋に来ていた。
「そこの文机にコントロール・パネルがあるんだが、
そこにあるごみ箱にぶつかっちまって、そしたらどういうわけか、
ごみ箱の中に生まれ出た闇に飲み込まれちまったんだ。」
カビラスは慎重に木製のごみ箱を調べる。
ごみ箱の反対側に、スイッチのような物があった。
(これは…電源…?)
カビラスがスイッチを押すと、ごみ箱の中から黒い闇が現れ…
「またかよおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」
ターツが吸い込まれた。
カビラスが慌ててスイッチをオフにすると、ターツがごみ箱の中から飛び出て来る。
「助かった…。」
「どうやら、これは一種の空間移動装置ですね。」
カビラスはごみ箱の中を見ながら言う。
「空間移動装置?んなもんごみ箱にあったって意味…はあるか。」
「そうです、このごみ箱は『絶対にごみで一杯にならない』ごみ箱bなんです。」
「しかし、このごみ箱に入れたごみ…やっぱ伝説のいたあの場所に行くのか?」
カビラスはさらに念入りにごみ箱を調べた。
「このでかいのがそうだから…なるほど。
空間の移動先の変数に乱数が使われてますね…
ごみを入れて、その地帯がごみだらけにならないよう工夫されてるんでしょうか?」
「あーつまり、入るたびに出る場所が変わるって事だろ?」
カビラスは頷いた。
「しかし、ごみ箱一つにしてもすごい技術です。
一体誰が作ったんでしょう…?」
そう言うと、カビラスは今度はコントロール・パネルを調べてみた。

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投稿時間:02/12/18(Wed) 18:34
投稿者名:ソルビィ


極寒の星・ブルブルスター。

「…まーびぃさん、ハインの事を探してるんですよね。」
「うん…。」
「でしたら…このことを話しておきましょう。5年前、この星で『何があった』のか…。」

―ソルビィは石碑の前に座りこむ。そして…語り始めた。

僕がハインと会ったのは、五年前のことです。
この星が文明の光の元にあったころ。
…あの夏の日、奴らはこの雪と共にやってきました。

奴らって?

…闇の者、ダークマタ―。突然の事でした。
そのころ、夜でもネオンが輝いて光が途絶える事のなかったはずの夜空が…黒く染まり、地上は赤く燃えました。
人々は逃げ惑い…その命は次々と消えていきました。
何がなんだかわからなかった。夢かとも思いました。…でも、それは現実でした。
そして、そのときの僕はあまりにも非力で…小さかった。
あのとき、ハインがいなければ…僕は今ここにいることはないでしょう。


ハインが…。

えぇ。ダークマターに襲われていた僕を、彼は助けてくれました。そして、彼はすぐにそこを去っていきました。
その一方、星内の国々は連合軍を結成、ダークマター達を迎え撃ちました。
しかし、当時のこの星の科学でも奴らには太刀打ちできず…たった何十体のダークマターの前に、連合軍は壊滅。
…そのとき、星全体の人口も3分の1になりました。
そして吹雪の中、僕達は奴らから身を隠す日々を送る事になりました…。

それから、僕の先輩にあたる人の率いる研究グループが、ダークマターを倒すべくある試みをしました。
でも、それも結局は失敗に終わります。そして、彼等の命は散っていきました。
唯一、その場にいなかった彼の婚約者も、その後、僕をかばって亡くなりました。

僕は、何もできなかった。それでも、僕の力は目覚めた。
だしかに、闇の者はいなくなった。

でも、遅かった。

ーもう、誰もいなかった。

ソルビィはゆっくりと立ちあがった。
「昔話はこの程度にしておきましょう。ここまでで、まーびぃさんは何か気付きませんか?」
「…っ!ダークマターって……。」
まーびぃは、信じきれない顔をしていた。
「そう。まーびぃさんは、この星の異常気象は絶対神による制裁と聞いている。
 しかし、現実はダークマターの群れによる侵略。…これが、何を指し示すか。」
「絶対神と闇の者は…グルになっていたってこと……?」
「道理から考えれば、そうなります。ダークマター達の『黒い雲』はたしかに、
その星を闇の世界に変えるだけの力を持っています。
 ですが、それが晴れた今も尚、この星の雪はとけない。
ダークマター達は、そこまで強力な力は持ちあわせていない。」
「じゃあ、ハインはそれを知っていて…。」
「僕にも、彼の真意は分かりません。でも、彼はこの星を元に戻す方法をしっているはず…そう思うんです。」
「…でも、なんで今のハインは初流乃と…。」
「そう、それも気になります。だから…僕も、もう一度ハインに会いたい。彼に聞きたいんです。
 初流乃と手を組んだ理由、この星を救う方法、そして…本当の敵は誰なのか。」
「…。」

「…まーびぃさん、これからハインを探すんでしょう?」
「うん。ソルビィ君の話が聞けて…よかった。まだ信じきれない事もあるけど、
 そんなことが本当にあったのなら、なおさらハインに会わなくちゃならない。」

「なら…僕もご一緒していいですか?僕も、彼に会いたいんです。」
ソルビィは軽く微笑んだ。
「…っ。」
まーびぃは、ふっと笑って、頷いた。











「じゃあ、もうすぐ暗くなりますし、今日はうちに泊まります?HR−Hの修理もありますし…。」
「あぁ…じゃあ、お言葉に甘えて。」
「中、散らかってますけどね………。」
「あ…あははは…。」

そうして二人はドーム型の研究所へ入っていった。
丘の上に、一陣の風が吹いた。

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投稿時間:02/12/20(Fri) 22:22
投稿者名:St@Na


「・・・ギャラクシアを手に入れたらどうやって脱出しましょうか」
ランサーナイトがメタナイトに問う。
「そういう事は目的を達成してから言え・・・」
極寒の洞窟内をメタナイト達は歩いていた。
「お・・・お迎えが・・・」既にブレードナイトは意識がもうろうとし始めていた・・・。
「こんなこともあろうかと、ミニバーニングの素を持ってきました!ファイヤー!!」
「や、やめろ!ここでそんな事をしたら・・・・・!」
ランサーのボケにより、彼らのいた場所は倒壊した。

「怪我の功名か・・・ギャラクシアを封印した場所の近くに雪解けで流されたようだな」
「このまま何もないといいのですが・・・」
しかし。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「まずい!今ので洞窟が崩れそうだ!早く回収して脱出せねば!」

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投稿時間:02/12/21(Sat) 16:00
投稿者名:シルフィード


 「うふふふふ……あはははははっ……久しぶりね……」
 ギャラクシアの元には、先客がいた。
 そう、かつて7対1で戦ったにもかかわらず手も足も出なかった者が。

 
 誰一人、動けなかった。 
 先客をのぞいて。

 どういうことなのだろう。さっきまであれほどひどかった落石が、ぴたりとやんでいる。
 時が凍りついたその空間で、先客は笑いつづけていた。

 
 「顔が見れて……嬉しいよ……クスクスクス……」

 
 「な……に、し、にき、た……」
 メタナイトが絞り出すような声で問う。
 「今回は……何もしないよ……。私はね……」
 皆が目の前の先客――夜深に気を取られていたため、後ろから襲って来た光の網に気づくものはいなかった。


 うふふふふ……あーはっはっはっ!!


  驚くべきことに、洞窟を脱出した時にはもう日が沈んでいた。それほどの時間がたったとはとても思えないのだが、とにかく今夜はここでキャンプを
張ろうということになり、彼らははめとろい洞の近くで一泊することにした。
 「……何だったんだ……あの女は……まだ、震えが止まらない……」
 アックスが、普段の彼からは想像できないほどの、小さな、かすれた声で言った。
 「あいつは……桜の悪魔だ。狂気の化身だ。あのような存在は絶対に」
 「メタナイト様!」
 ブレードが驚愕の声をあげた。
 「どうした?」
 「ラ……ランサーが、いません!」
 「何ぃ!?」
 
 その後、彼らは夜遅くまでランサーを探した。

 だが、結局見つからなかった。


 ――ねえ花乱……私が欲しかったの、この子じゃないよ……?似てるかもしれないけど……

 ――まあ……ごめんなさいね。どの子が欲しかったの?

 ――私が欲しかったのはね……仮面とマントをつけたヒト。あの人とは、昔遊んだことがあるから――

 ――そう……あの人だったのね――もう一度、やり直す?

 ――ううん、この子でいい――この子はこの子で、面白そうだから――


 あははははははっ……         うふふふふふふっ……

 
                             *


 「たぁーだいまぁー!」
 シルトはグレープガーデンにたどり着くなり、意気揚々と声をあげた。
 着いたのはちょうどお昼頃である。植物の調査などがあったので、
予想したよりやや遅めの到着となったが、それでも、大王の言った期日には間に合った。
 「帰りましたー!」
 エストも晴れやかな声であいさつ。
 「ただいまなのサ!」
 「アイムホォーム!」
 マルクとグリルも元気いっぱい。
 「ご迷惑おかけしました」
 柳が深々と頭を下げる。
 「メタナイト様ー!何で置いていっちゃうダスかぁ――!?」
 メイスナイトは上司に置いていかれたことを嘆いていた。
 「……おはようございます」
 海星はどうやら今起きたばかりらしい。
 そしてやまもちは……。
 「ど、どぉもみなさん、初めまして。やまもち、です」
 気絶している慧美を抱えていて辛そうだ。防具もつきっぱなしだから、無理もない。
 「いやいやいや、よかった。みんな大丈夫そうで」
 安心したような顔で季節風が言った。
 その時、「お昼できたよー!偵察隊のみんなも食べて―!」と、ピッチの声が聞こえてきた。
 スパイスの匂いがする。おそらくメニューはカレーだろう。
 
 「さて、お昼も食べたことだし、これからどうするダスか?」
 大王が答える。
 「そうだな、じゃあメイスナイト、お前は後で俺の部屋へ来い。向こうでのこと、報告してもらうからな。
 あと、海星さんとやまもちさんも来てくれ。まだ事情がよく分かっていないだろう?」
 「はい」
 「全くもって分かってないんで」
 2人は頷いた。次いで大王は、簡易ベッドに横たえられた慧美を指差し、
 「エストと柳は交代でその女の面倒を頼む。他のメンバーは引き続き待機」  
 「構いませんが……引き揚げてきたヴイトールはどうするんです?」
 エストが訊ねた。
 「ああ、そのことなら問題ない。城のほうから専門の整備チームを呼んでおいた。
そろそろくる頃だろう。ちょっとアレなところがある奴だが……」
 「アレって……?」
 その時である。
 ドドドドドドドドドドドドド!!とけたたましい音を立てて、一台の小型艦が到着した。
 それは音の割に大してスピードも出てないにもかかわらず無意味に横滑りしながら、大王達のすぐ目の前で止まった。
 ……全員、呆気。
 あちらこちらにエアロパーツがついている。ジェットも、このサイズの艦には通常取り付けられていないタイプのもののようだ。
 明らかに、改造しまくったとしか思えない代物である。
 なおも呆然としたままのポップスターチームの目の前に、
 「どぉもこんちわー!整備士チーフ明、ただいま到着しましたぁ〜!」
 やたらスマイリーな男――やや童顔で、割と幼く見えるが、
整備士のライセンスを持っているからにはそれなりの年齢なのだろう――と、
 「整備士、ポピーブラザーズSr!」「同じく、Jr!」
 その部下らしい二人の小人が出てきた。
 大王、ようやく我に返り、
 「……あぁきいいいいいいいいいいいいいいい!!公用艦で来いといっただろうがぁ!
そのげてげてのマイ・シップで来るなあああああ!!」
 「そんなあ!チーフのシップは最高ですよ!」
 「そうだよ!どうしてお前らにはこのシップのよさが分からねえんだよ!」
 ポピー達が明を弁護しようと前に出た。が、その拍子に彼の足にぶつかった。
 まともにバランスを崩す明!

 べしゃあっ!

 彼は頭からずっこけた。
 「痛い〜!もう、何でこうなんの〜!?」
 「ご、ごめんなさい、チーフ!」
 
 その光景を見ていたエストは、
 「こんなマニアたちに修理任して大丈夫なの?」
 と、聞いた。
 「俺も不安になってきた……」
 その言葉に、大王は頭を抱えた――

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 時間軸について。
 「ディバグ」が終了したのはグレープガーデンにつく日の朝、大体7時過ぎ。到着したのがちょうど正午頃という感じでお願いします。


 最後に、オリキャラの紹介。本編への関与はほとんどありません(艦の修理や改造時に登場する程度)のでサブキャラ扱いでお願いします。

 名前:明(「あき」と読んで下さい)
 性別:男
 年齢:10代後半
 職業:整備士
 口調:一人称俺、二人称あなた。口調は普通の男言葉とは微妙に違っていて、「〜なんだよ」を「〜なの」と言ったり、「〜だろ」を「〜でしょ」と言ったりします。
 別に彼がおかまっぽい人物、って訳ではないんですけどね……。
 その他:休日はマイ・シップで飛び回っている。星回りが悪く、一日一回は悲鳴かうめき声をあげている……。

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投稿時間:02/12/21(Sat) 15:44
投稿者名:シルト・レヴァーニ


宇宙パーティ

カービィは機械的な廊下を歩いていた。恐らく皆の話についていけなかったのだろう。
「え〜っと・・・石版、石版・・・」
とにかく大体のことは分かったのだろう。

ふと、窓ガラス(?)の方を見た。
「綺麗〜!リボンにも見せたいな〜・・・」
しかし、カービィは知っていた。

リボンはここにはいない

「・・・」
ふと、反対側を見た。
こちらもガラスがある。ノヴァ核が見える。
「わ〜・・・凄〜い・・・」

核に何か映る。
あるハズのない光景。



カービィが空を見ている。
カービィの頭の上に水晶が落ちてくる。
一人の妖精が落ちてくる。
カービィと妖精・・・リボンが一緒にクリスタルを探す冒険にでた・・・



あの時の光景
リボンと初めて会った時の光景


「どうしました?」
カービィはハッとした。
隣にウィスプがいる。掃除をしていたようだ。
「あ、と、うん、なんでもないよ。」
「『ノヴァの幻影』を見てました?」

ノヴァの幻影?

「何なの?それ・・・」
「ノヴァは自らの意思で動くことは知ってますね?そして自らを訪ねた者の願いを叶える、ってことも・・・」
カービィが頷く。
「ノヴァ時々は訪ねた者の過去、現在、未来を見せることがあるんです。」
「ふーん・・・」

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