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Another story of Kirby 第二部 [58]



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投稿日 : 03/09/21-12:32 
投稿者 : さびかび  


カービィは頭の中で色々呟いてました。
・・・倒した?この僕が?倒れてるってことは勝ったんだよね?
倒したんだよね・・・

などとカービィが考えてるとこで番人があることに気が付きました。
・・・魔法を扱うタイプならば何故最低で防御系魔法を張らなかった?
それとも張ったがカービィの攻撃に壊された?・・・そんなことは
多分無い・・・なら張らなかった様に見せかけていて・・・

「僕勝ったんだ〜☆」
カービィが番人が考えている途中にボスを倒した時にする
あのダンスを踊っていました。
「餅・・・近づくな・・・不意打ちする気だ・・・こいつ」
番人のその言葉のすぐ後その女は起き上がりました,
最後の攻撃でもそんなにダメージを受けてはいなかった
様です。
「へー・・・あたしの不意打ちうぃ見切ったのあんたが初めてだよ・・・
名前はなんだい?と・・・その前にどうして分かった?」
と女が軽々と立ち上がりました,もちろんカービィはこれを
見ていっきに疲れた模様ですが。
「問題って普通は一つずつそるものじゃないか?」
番人が冷静に残りの二人の男にも警戒心を払いながら言いました。
「・・・わるかったわね・・・んじゃぁ・・・なんであたしが不意打ちを
するって分かった?」
さすがに番人と目を合わせて話してることでなにやら結構な
プレッシャーがかかってる様です,でもその割には声が
トゲトゲです(何
「まず・・・落ちたはずの武器・・・両方に砂埃が避けて行った,
その刀みたいなのを呼び寄せて一突きにして終わらせよう
としてたことぐらい俺に見抜けなかったとでも思うか?
それと,餅が蹴った時に木にかかっていた衝撃が多少は
少なくなっていた,防御系の魔法を使ったと言う証拠だ。
そして・・・」
番人が何やら唱えました,
「くっつ!」
「かはぁ!」
番人が唱え終わった後にはそこにいた二人の男が倒れこんで
いました。
「まったくしつけが悪い・・・人がしゃべっている時ぐらいには
不意打ち無しとかはないのか?」
「・・・違いすぎるぜ・・・こんちくしょう・・・」
そういい終わった後にその女もその場に再度倒れこみました。
「・・・三色餅」
「は,はぃぃぃぃ!」
いきなり名前を呼ばれたのかグレンとピックはちょっと絶叫
しました。
「武器を全て奪い取って一応ノヴァの中に引きずりこんでおけ。
情報収集だ・・・」
その後その三人はカービィたちにしぶしぶと文字通りに
引きずられて行きましたとか・・・。

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投稿日 : 03/09/21-18:43
投稿者 : yuletear  


「省エネもーど」から「通常もーど」に戻った船内に足音が響く。
コツコツという革靴の音。
ぺたぺた、ぽひゅぽひゅという変わった音。
きゅっきゅっという革のブーツの擦れる音。
「……どこまで連れてく気だい。」
武器を取り上げられ、あまつさえ漫画よろしくロープでグルグル巻きに
された女が苛立ったように声を上げた。
「さあな。」
番人が短く答え、歩を進めた。
「…でも、番人。何処でこの人達の話を聞くの?」
カービィも番人のマントを引っ張り聞いた。
はぁ…と溜息をついて番人は答えた。
「『取調室』だ。」

「へ?」
「げ;」
後ろから2種類の声が帰って来た。
ちなみに前者は三色餅(待て)、後者は女達。
まったく、ウルルンスターには02の本隊がいるというのに
到着早々ロクなことに巻きこまれていない。
「いいからついて来い。」
歩く速度をあげ、『取調室』の手前まで来ると、
番人はイライラを抑えるように前髪をくしゃっとやった。
…と、それから怪訝そうに眉をひそめる。
カービィが何事かと番人の顔を覗き込んでから、その視線の先を見た。

「随分変わった格好をしてらっしゃいますね。新しいお友達ですか?」
くすくす笑いながら、リグレットがこちらを見ていた。
「どこをどう見たらそう見えるんだ。それにこんなところで…」
番人の言葉を遮ってカービィが駆け寄る。
「聞いてよ!僕達食べられちゃうところだったんだよ!」
「まあ。……カービィさん達を食べてしまおうだなんて、
この方達はよっぽどお腹が空いてらっしゃったんですね。」
「うん、僕が桜餅でグレンが牡丹餅、ピックなんか大福とか草餅とか
言われたんだ。それでね、僕等これから『取調室』に行くんだけど…。」
リグレットは少し考えてから何かに納得したかのように頷いた。
「そうですか…では私、食堂でお茶とカツ丼を頂いてきますね。」
「……お、お茶…。」
「カツ丼ですか…良いですねえ〜。」
「お前達っ、だらしないこと言ってるんじゃ…」
ぐきゅるるるるるるる……
廊下に3人分の腹の音が響く。
「早めにお願いしてきますね。」
リグレットは微笑むと廊下を曲がって行った。
番人はもう一度溜息つくと、
『取調室』のプレートがかかった部屋の扉を開けた。

中は刑事ドラマに出てくるようなあの取調室(ぉ)
机には小さなライトと黒い電話が乗っている。
とりあえずパイプ椅子に三人を座らせ、自分は向かい合うように座る。
カービィ達に一人一人見張らせながら番人は少し頭が痛くなった。
「ち、小さい子いた。も、餅の住みか違う。」
「怪我してましたねぇ…あんなに小さいのに可哀想に。」
口々に呟く男達を一瞥しながら、番人は凄む。
「……妙な考えは起こさない方が身のためだぞ。」
取調室の空気が1段階冷えた。
「さっさと聞くこと聞けば良いだろう。何が起こっても知らないよ。」
女はそっぽを向き、ふん。と鼻を鳴らした。
「そうだな。」
番人はパチンと指を鳴らすと、机の上のライトを点灯させた。
何処にもスイッチが無かったのだ。
「では、まず……」
「ちょっと待って番人。」
カービィが遮った。
「どうした。何か問題でもあるのか?」
「うん。」
カービィは頷くと、ちらりと扉の方を見た。
「僕も親子丼お願いしたんだ。だからちょっと待って。」
ぐぅぅぅ〜。取調室にカービィのお腹の音が響いた。
番人は額に手を当てて深い溜息をついたのだった。

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投稿日 : 03/09/23-12:08 
投稿者 : さびかび  


「親子丼・・・この前食べたのいつでしたっけ?」
ぐるぐるまきにされた男その一がぼそっと喋ります。
「・・・親子丼も良いが牛丼もナカナカだぞ・・・」
今度は捕まった男その二が言います
「食べると言ったらやっぱ中華とかでは無いのでしょうか?」
男その一がまた喋ります,今度は多少は大きめな声で。
「中華・・・チャーハンとかも良いがラーメンが一番だ。」
「ラーメン・・・僕ラーメンも食べる〜!」
いつの間にかにカービィも仲間入りです。
「お!桜餅!お前もか!?やっぱとんこつだろうな・・・」
なんだか気があった様に男は声を上げます
「塩のあっさりですよ!」
ちょっと熱く・・・
「いいや醤油のとんこつだ!」
なんか妙なとこでテンションが高くなりながら熱く語ってます。
「ラーメンはミソ味もいいぞ!」
今度は女の人も・・・
「・・・真面目にやらんかぁ!」
番人さん切れました☆(ぉ

しばらくお待ち下さい・・・

「あれ?何時の間に取調室がこんな穴だらけになったんですか?」
親子丼・カツ丼・ラーメンなどなどを運んできたリグレット
が少々驚いた様な口調でもありながらもくすくすと
笑いながら入ってきました。
「いや・・・くだらないことで腹を立ててしまっただけだ・・・」
などと言いながらもその部屋に居た別の人物は
全員,穴だらけの壁に押しつぶされてました・・・因みにピックや
グレンも何故か巻き添えを食らってます。
「な,何で僕達まで・・・」

間・・・

「さて・・・まず・・・何故ここにいた?」
やっと聞き込みのはじまえいでっさ〜
「いや普通名前とか聞かない?・・・まぁいいか・・・そこんとこは教えたく
無いんで・・・」
相変わらずのトゲ!っとした言葉です
「なら・・・後回しだ・・・何故,桜餅・・・いや間違えた,カービィを食べようとした?」
いいんですか?後回しで?
「ん・・・カパーの食べ物食ったり,不味い物食べたくなかったから・・・
カービィ・・・ん,どっかで聞いた様な・・・」
知らないほうがちょっと変でしょう?普通この世界では・・・(何
「さて・・・次・・・」
そして取調べは続きます!

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投稿日 : 03/09/23-21:32
投稿者 : ひでぶ  


「お前達は何者だ?」
番人の問いに、女は、ピクリと眉を動かした。
「それはこっちが聞きたいね。あんたら、一体何なんだ?」
取り巻き2人もそれに続く。
「我々の事を知らないとなると、ウルルンスターの住人では
ないのでしょう?」
「ま、まさか、ゼロツーのな、仲間?」

溜め息をつく番人。
「……もしかして、ゼロツーと敵対しているのか?」
「当たり前だよ!」
女は机の上に両手を叩きつけた。
「泣く子も黙るウルルンスター海賊団……もとい、レジスタンスの団長、
ミシュレ=ハティルとはあたしのことだ!」
ミシュレと名乗った女が犬のように唸っているのを見て、番人は額に
手をあて、もう一度溜め息をつく。

「何だぁ、レジスタンスのヒトだったんだね」
番人の代わりに、カービィが話を続ける。
「ぼく達もゼロツーをやっつけようとしてるんだ」

カービィの言葉に顔を見合わせる3人組。
「おい餅、あんたの名前は、カービィといったな」
「うん。ぼくはカービィ。よろしくね」

そう、3人は聞いたことがあった。カービィという若者が中心となり、
侵略する闇のもの達と幾度となく戦い続けている戦士達のことを。
こいつらが、「星の戦士団」なのか……。

ミシュレの取り巻きの一人が、彼女に小声で耳打ちする。
「チャンスですよ、ミシュレ様。ここで『星の戦士団』と手を組めば、
いくら相手がゼロツーやアムスフォードでも……」
「奴の名前は出すな」
取り巻きはミシュレに凄みのきいた視線をぶつけられ、言葉を遮られた。

「信用できないね」
首を横に振って、ミシュレはカービィにそう吐き捨てた。
「それにあんたら、異星人だろ。自分の星は自分達で守るよ。
ゼロツーを倒したきゃ、あんたらはあんたらで勝手にやるんだな」
「ああ。もちろんそのつもりだ」
番人がきっぱりと言う。
「だが貴様ら、食糧不足に陥るほど酷い状況ではないのか?
目的が同じならば、こちらとしても支援しないわけではないが」

鼻で笑うと、ミシュレは「ごめんだ」と短く言った。
「さて、いい加減帰らせてもらおうか。あたしらも暇じゃないからね
いくよ、2人とも」
取り巻きのうち、どもり口調の大柄な男はミシュレの後に続いたが、
丁寧な言葉で喋っていた長身の男はそこから動かない。
「あんた、何やってんだい!」
「ま、待ってくださいよ。ここでこの話を破談にするのは得策じゃない。
せめて食糧だけでも……」
聞いて、ミシュレは顔を真っ赤にした。
「……勝手にしな!」
強い勢いで取り調べ室のドアが閉まる。

「行っちゃった……」
おもむろに呟くカービィ。沈黙する周囲の中で、残った男は
「すみません」と泣き出しそうな声で言った。
「ミシュレ様も分かっているはずなんです。協力したほうが敵に勝ち目が
あるということは……」

うなだれる男に、リグレットが茶をさしだした。
「あの方、強く気を保っておりますけど……内面は深く傷ついていますね。
何かあったのですか?」

再びの沈黙。視線を周囲一通りに向けると、男はより一層肩を落として、
ゆっくりと話し出した。
「僕達は一度、仲間に裏切られたことがあって……それ以来、ミシュレ様は
ヒトを信用できなくなってしまったのです」



……これは!?
どういうことだ、なんでこいつらが!!
一体、誰がこいつらをこんな目に……。

「僕が殺したんだ。ミシュレ」

何だと……!
どうして!?

「嫌気がさした。こいつら、僕ばかりを頼りにするんだ。
奇跡の使い手……ウルルンスターの守り神とか言ってね。
全く……うるさい連中だったよ」

お前……こんなことをして、どうするつもりだ?
まさか!?

「ああ、ゼロツーのもとにつく。あっちの方が自由にやれそうだからね」

アムス……貴様ぁ!!

「やれやれ、そういうところが目障りなんだよな。
……『水』は誰にも、形を留めさせることはできないのさ」



ノヴァの外。何かに貫かれたような痕が残っている肩を握り閉めるように
しながら、ミシュレは忌まわしい過去の出来事を思い出していた。

やがて、ノヴァからリヤカーたくさんに食糧を乗せて引っ張ってくる男が
やってくると、ミシュレは何も言わずに踵を返し、歩き出した。


アムスフォード=リタリティエイゼン。
……奴だけは、必ずあたしの手で殺してやる。

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投稿日 : 03/09/29-20:27 
投稿者 : yuletear  


「ゼロツーにアムスフォードか……。」
ミシュレ達が去った後、取調室の片付けをしているリグレットとカービィを
見ながら、番人は呟いた。
グレンとピックは一人最後まで残っていた男に食料を見繕う為に
先に部屋を出ていた。
「アムスフォードって誰?番人。」
机を拭いていた手を止め、カービィが聞き返す。
「あいつらが小声で話していた中に、そういう名前があった。
恐らくは……あいつらを裏切った奴の名前だろうな。」
そう言って、番人は椅子から立ち上がる。
「どこ行くの?」
「決まってるだろう。作戦会議だ。」
カービィは一瞬きょとん。としてから、えへへと笑う。
「そっか。僕、てっきり番人もお腹が空いちゃったのかと思った。」
相変わらずのんきなその言葉に、番人は溜息をついた。

数分後。
カービィと番人は食堂へ来ていた。
「ねえ。やっぱり番人、お腹すいてたの?」
「そうじゃない。ウルルンスターでそこそこに力がありそうな
奴のことなら、あいつが知っているんじゃないかと思ってな……。」
そう言うと、番人は一つのテーブルに近付いた。
「おー。お前も飯か?番人。」
もごもごとあんかけたっぷりの中華丼を頬張りながらターツが言った。
「違うが、聞きたいことがある。」
向かいに腰掛け、番人は続けた。
「アムスフォードという名前に聞き覚えは無いか?」
「あむふふぉーろ?(アムスフォード?)」
「…飲みこんでから喋れ。」
中華丼をお茶で流しこみ、ターツは春巻に手を伸ばした。
「アムスフォード、アムスフォードなぁ…。ウンディーネのアムスなら、ウルルンスターの守護神だけどよ。」
「何?」
訝しげな顔をする番人を尻目に、ターツは食堂を見まわしてから、
やがて手を振った。
「そのアムスフォードのことなら、俺よりもカイン達の方が
詳しいと思うし、俺はおかわりを頼んでくる。」
丼を掲げ、ターツが席を立った。
カインとチュチュが入れ替わりで席につく。
すれ違う際にターツから聞いたのか、二人は顔を見合わせた。
「アムスのことを知りたいの?」
チュチュが不思議そうに言った。
「あぁ。」
カービィがジュースを持ってきて、番人の隣に座った。
「アムスは水の精霊(ウンディーネ)でね、ウルルンスターの守護神なんだ。」
番人の厳しい表情を見て、カインが不安そうに聞き返す。
「でも…アムスがどうかしたの?」
「…この星のレジスタンスを裏切って、ゼロツーの側についたらしい。」
信じられない。そんなようにチュチュが目を見開いている。
「そんな…ウソでしょ……?」
「でもチュチュ、アムスはあの時から、時々どこか自棄になってる
ところもあったよ。だから、もしかしたら…。」

カインとチュチュがしょげているのを見て、番人は立ち上がる。
「ば…番人?どこ行くの?」
カービィが慌てて椅子から降りた。
「…会議室だ。アムスフォードというのが、水精でウルルンスターの守護神である。ということが確認できただけでも充分だ。」
足早に食堂を後にする番人。
「カイン達もさ、ご飯終わったらおいでよ。放送とかかかると思うけど。」
カービィもまたぽひゅぽひゅと駆けて行った。
「暗い顔してないで、とりあえずは飯食っとこうぜ。」
そう言って、何時の間にか席に戻って来ていたターツはおかわりをかっこむ。
そして不意に呟いた。
「しかし、番人のやつイライラしてっけど、カルシウムはちゃんと取ってんのか?」

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投稿日 : 03/09/30-02:53 
投稿者 : ひでぶ  


「通信機は持ったか?」
「うん、ばっちり。使い方も大丈夫」
昼下がりの午後、まだ焼けるような熱を放つ太陽の下にいるのは、
星の戦士達の一同だ。その中でもカービィとターツ、それにチュチュは、
それぞれ軽めの荷物を携えて、番人達と向かい合っている。
「ホントなら、僕も、いきたかったんだけれども……とりあえず、
カービィに、これ、あげる」
不運にもくじ引きで居残り組みとなってしまったカインが、カービィに
プラズマウィスプの像を手渡した。
「プラズマウィスプの、料理長さんが、くれたよ。コピーの素DX」
「ホント? じゃあ帰ってきたら、料理長さんにお礼言うね」
コピーの素DXはその場で光り輝いて、カービィと同化するように、
フゥッと消えてなくなる。「プラズマ」の能力が自分に宿ったのを
実感してから、カービィはにこやかに顔をあげた。
「それじゃあ行ってくるよ。待ってて、みんな」


先の会議からそれほど時間は経っていない。それもそのはず、
会議で話した内容も決定されたことも淡白なものだったからである。

ウルルンスター各地の偵察。

星の戦士達殆んどの頭の中に、もともとやるべきこととして入っていた
事柄である。誰がどこを偵察するか、その役割を決めると、会議はそれで
終了し、こうやって行動に移ることになった。

偵察は拠点にだけ行われることも、もう会議で決まっている。
ウルルンスターは2大の勢力が争っている状況。ウルルンスターに現れた
ゼロツーのアトランティス軍。それに立ち向かうレジスタンス。
カービィ達が行う偵察は、レジスタンス側の状況を探ることだ。

とは言うものの、レジスタンスとして活動しているグループは
ウルルンスターにたくさんある。本陣は確かに存在するが、小規模の
グループがアトランティス軍に対して各々独自にゲリラ活動をしている、
というのが実体らしい。

ミシュレが営むレジスタンス(ブルータスという名前らしい)の
隠れ家の場所を、取り巻きの男から教わったので、カービィ達は
そこに向かうことにした。


「……でもどうして本陣じゃなくて、あの女の所なんだ?」
歩きながら、ターツはカービィに問い掛けた。
「なんとなく。知っているヒトのいるところのほうが、面白そうでしょ?」
ターツは少しの間渋い顔をしたが、すぐに笑う。
「まあ、こういう時こそ、そんな気分が大事かもしれないな」
先刻、ミシュレと会った森へと、3人(?)は入っていった。



無数の艦のうち、最も中心に配置された巨大な艦、その個室でくつろぐ
ダークマター。アトランティス軍の中で配布される黒水晶を眺めている。
ヒトには分からないものだが、ダークマターの目には最新のブースト&
アーマー兵器が映って見えるらしい。彼はそれらに魅入っており、周囲の
気配の探知をおろそかにしていた。

どかっ
わけも分からないうち、後頭部に電撃のようなショックを走らせて
昏倒した彼の背後に、まーびぃとソルビィ、そしてグレンが着地する。

「うん、やっぱり『無室空間』じゃない。ザル警備だね」
ばちばちと火花を散らしていたレイ・ブレードの出力をゼロにして
刀身を無くすと、まーびぃはダークマターの気絶を確かめた。
「それにしても、やっぱり便利ですね。空間転移」
と、ソルビィ。
「僕も覚えてみようかな」
「空術の基礎がしっかりしてれば、誰でもできるよ。『空の制約』に
反するけど」
黒水晶の置かれているテーブルに、気絶させたダークマターのものであろう
ファイルがある――『本艦について』と書かれたそれを、まーびぃは
手短に探りながら、言葉を続ける。
「……これからもし敵に遭遇してしまったら、今みたいに気絶させるよう
心掛けて。闇のものっていうのは意外に生命属性に几帳面なんだ。
ダークマター1体の反応が消えただけで随分と不審がる」

「こ、ここでゼロツーやアムスフォードとかいうやつの居場所が分かれば
いいんですけど……」
たじたじするグレン。こんなところまで来たら、女性に弱いなんて
言っていられないことは彼自身分かってはいるのだが。

まーびぃはファイルの中から艦の見取り図を抜き取り、苦笑すると、
「さあ、さっさと行こう。実は結構嫌いなんだけどね、こーいう任務」
そう言って1つきりのドアを睨んだ。

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