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Another story of Kirby 第二部 [60]



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投稿日 : 03/10/12-21:17
投稿者 : ひでぶ  


「何か分かった?」
ウルルンスター駐留アトランティス軍の旗艦。その情報端末室。
一般のものとは違うコンピュータを弄っているソルビィに、まーびぃが問う。
ソルビィは渋い顔をし、作業を続けている。
「扱い方は分かったんですけど……どうも引き出した情報のほうが、
しっくりこないというか……」
「う〜ん」
唸るグレン。
「一般兵のための情報端末室ですから、それほど重要なことが
引き出せないようになっているんじゃないでしょうか?」
そうかも。と、まーびぃ。確かに重要事項というものは、ハードには
残さないものである。
「……でも、何かない? 気になること。ここでそれを調べられなくても、
次の探索の手掛かりになる」
「そういえば……」
キーボードと思われる奇妙な物体をカタカタと鳴らして、ソルビィは
とあるテキストを開く。
「間違いなく、これ、ウルルンスター侵攻のこれからの予定だと
思うんですけど、『特殊攻略』っていう単語がたくさん出てくるんです」
まーびぃもテキストを見る。彼女も仕事上、闇のものの言語をある程度
知っているようだ。
「『特殊攻略』……あ−1、あ−2、あ−3……随分続いているね」
「これ、僕もどうにかして調べてみたいです」

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投稿日 : 03/10/12-21:44
投稿者 : yuletear  


石の取ってを引き上げると予想した通り、地下への穴が開いていて
縄梯子が降ろしてあった。
三人はそれを慎重に降りると、地下に広がる洞窟を進んだ。

ヒカリゴケが点々と自生しているお陰で、カービィ達は労せず奥に
進むことが出来ている。
洞窟の天井からは時折水滴が垂れ、ぴちゃんぴちゃんという音が
特有の響きを放つ。
いたって普通の地下洞窟だ。
人の気配、まして生活感がほとんど感じられない事を除けば。

無言で奥へと進む。
…と、奥からごぅごぅという音が聞こえてきた。
「…なんだろうね、あの音。」
カービィは音のする方へ心なしか足を速める。
ヒカリゴケの光とは別の、何か柔らかい光が先を照らしていた。
羊歯植物がカーテンのように垂れ下がる先で
カービィはその光景に息をのんだ。

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投稿日 : 03/10/12-22:06
投稿者 : ひでぶ  


カービィの視線の先には、バルブやパイプなどをごちゃごちゃとくっつけた
鉄の塊の群れ。どれもこれも、なにやら蒸気を発しながら、ピストン運動を
繰り返している。

先に進むと、大きな音の正体がようやく分かった。
手前の蒸気機関(らしきもの)の音をかき消すくらいに、豪快に水を
吐き出す巨大な滝。滝の裏まで、円をかくように階段が続いている。

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投稿日 : 03/10/12-22:24
投稿者 : yuletear  


「うわぁ……」
驚きのあまり声をあげるカービィ。
「ここは日光が入ってんのか…」
天井を見つめ外界との接点を見つけようとするターツ。
「地下に滝があるなんて…それに変な機械。」
滝に驚きながらも機械に怪訝な顔をするチュチュ。

地下に水脈を持つ洞窟などは多いが、
これだけ大きな滝があるのは、流石のカービィも初めてみた。
様々なところを冒険してきた彼だが、これには驚くばかりだった。

各々が滝やら機械やらに興味を引かれていると
滝の裏の階段から人影が現れた。
カービィ達もそれに気づき、一瞬お互いに緊張が走る。…が、
先にそれを解いたのは先方だった。
「暗号はちゃんと解かれたみたいですね。」
ミシュレと共にいた、長身の男である。
「桜餅さ…いや、カービィさんでしたら、きっと訪ねてきてくださると
思ってました。…こちらは?」
「うん。僕の仲間でね、チュチュとターツ。」
宜しくお願いします。と差し出された手を、二人はそれぞれ握る。
「早速だけど…」
カービィがここへ来た用件を切り出そうとするのを男は遮った。
「ちょうど見まわりの時間なんです。これサボるとミシュレ様、怖くって……見まわりながらでも宜しいですか?」
「ここにも苦労人…ってやつか。」
歩き出した男の後につきながら、ターツは笑った。

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投稿日 : 03/10/12-22:53
投稿者 : ひでぶ  


いらいらするのは何故なのか。
どうもあの自称星の戦士達の宇宙船に行ってから、この気分が収まらない。
何かとても落ち着かず、自室にこもっても腰を落ち着かせることができずに、
部屋中をうろうろと歩いては、唸り声をあげている。

やはり、あの星の戦士達と組むべきだったのか。
ミシュレはそんな想いを浮かび上がらせては、すぐさまかき消すかのように
首を横に振った。 

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投稿日 : 03/10/12-23:36 
投稿者 : yuletear  


「くそっ!一体なんだってんだいっ!!」
ところどころ破けた地図を広げた机に拳を叩きつける。
ぎりぎりと歯噛みしたくなるような思いを持て余し、
肩に残る傷痕をぐっと掴む。
焦り?そんなことは無いと、ミシュレはぎゅっと目を閉じ
深く息を吐いた。 

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