×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

Another story of Kirby 第二部 [66]



-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/05-12:19
投稿者 : yuletear  


「…そうか。」
損害の出たノヴァ側面を修復しながら事の顛末を話すカビラスに
渋い顔をしながらも番人は頷いた。
ダークマターの襲撃の際に居た面子は修復作業を手伝っている。
…が、その場面に立ち会った人物が一人足りない。
聞けば会議室へ向かったと言う。
ここは大丈夫ですから。と作業に専念し始めたカビラスに背を向け、
番人は会議室へと足を向けた。

会議室の扉の前でカービィは困っていた。
室内では話し合いが行なわれているのだろうが、
部屋の前に来た時なんて、聞こえてきた怒声で転がってしまったほどだ。
はっきりいって入りづらい。
「何をしている。入るぞ。」
声の方を振り向けば、番人が怪訝そうな顔をして彼を見下ろしていた。
「う…うん…。」
さっと部屋に入ってしまった番人の後に続く。
「こんな事してる場合じゃねぇだろうっ!」
「ディッセさん落ちついて下さいっ。」
今にも暴れ出しかねないディッセと彼をなだめようとするソルビィ。
ターツが溜息をつきながら頭を冷やせという意の視線を向ける。

「何をやってるんだお前達は…。」
額を押さえたくなる衝動にかられながら番人は部屋に居た三人を見る。
「アドレーヌが捕まったってのに…今すぐには動けねぇとか言いやがる。
この間にもあいつがどうなってる事か…。」
ディッセは吐き捨てるように言うと乱暴に椅子に腰掛けた。
「このまま動かないなら、ディッセさん一人でも行くなんて
言い出していて…あそこは一人じゃ危険過ぎます。」
小さく溜息をつきながらソルビィも席につく。
番人は一瞬眉をひそめたが、ディッセを見つめながら静かに言った。
「恐らくアドレーヌを救出する際には総力戦になるだろう。
少し落ちつけ。お前一人でどうにかなるのか?」
ぐ…とディッセが言葉につまる。
「アドレーヌを見捨てるなんて言っていない。」
まあ聞け。と番人も手近な椅子に腰を下ろした。

「アドレーヌを攫ったダークマターが『リペヤー様のところへ運ぶ』と
言っていたそうだ。」
「その名前…僕等が遭遇した…」
番人は頷くと更に続けた。
「恐らくそいつにはさほど大した権限は与えられていない筈だ。
ソルビィ達が捜索されていた時の状況を聞けばよくわかる。
ましてや俺達の行動に制限を持たせるような人質の命を、
簡単に奪うなんて権限も、な。」
今まで様子を見守っていたカービィが口を開いた。
「大丈夫だよ、アドちゃんは強いもん。」
にっこり笑ってからディッセの手を握る。
「それにね、僕お願いしておいたんだ。」
「…?どういうことだよ。」
それを見たターツが思い出したかのようにニヤリと笑う。
「お前、そういうことだったのか。」
「帰ってくる時に会ったカパーにね、お願いしておいたんだ。
アクロにも力を貸して欲しいって伝えてって。」
だから明日にはきっと来てくれるよ。
カービィがぶんぶんと握ったままの手を振った。
「日が昇ってから…ミシュレ達の返事を聞いてからでも遅くは無い。
むしろ、その方が俺達には有利になる。」
「でもよ…もしそいつらが首を縦に振らなかったら?」
ディッセの問いに番人が微かに笑った。
「いや、その答えももう俺はわかってるんだ。」


早朝。カービィは客人が来たと起こされた。
「カービィさんっ!」
ノヴァの入り口で見張りをしていたグレンが手招きする。
「グレン、お客さんってアクロ?」
ぽひゅぽひゅとカービィが入り口に向かって走る。
「遅いよ!桜餅っ!」
外に出た彼の前にはミシュレと例の男達が居た。
「何ぐだぐだ寝てるんだいっ、置いてくよ!」
武装をし、腰に手をあてたミシュレにカービィは笑顔を見せた。

「おいおい、俺達のことを忘れていくんじゃねぇだろうな?カービィ。」
「アクロっ!」
崖の方から声と共に大きな鯱の姿が現われる。
「来てくれたんだね!」
「たりめーだ。星の奪回作戦やるってのにこのアクロ様が
黙ってられるかってんだ。」
鼻先にすりよるカービィにアクロはくすぐったそうに笑った。
「…で?作戦の方はもちろん立ててあるんだろうね?」
いつのまにか入り口に来ていた番人を見据え、ミシュレが挑発的に言う。
「もちろんだ。…グレン、守護神が持ってたアレはどうした?」
「ロケットですか?昨夜、チュチュさんとリグレットさんに預けて
おきましたよ。ああいう物は女性の方が扱いに慣れてると思いましたから。」
「そうか……作戦を説明する。ついてきてくれ。」
番人は踵を返す。ミシュレもその後に続いた。
「アクロ、すぐ来るから。宜しくね。」
「おうよ。」
アクロから離れるとカービィも急いで後を追う。
ぴんと張り詰めた空気の廊下に早めの足音が響く。
「足引っ張んじゃないよ。」
「そっちこそな。」
短く答え、番人は会議室の扉を開いた。

-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/07-23:10
投稿者 : レモン  


「……」
深い森、静かな森。
ひっそりと息を潜ませ、踏みしめる土。
足元にあるのは“赤緑色の芽”
根を張り、その場は私の物、と言っているかのようにその芽は動いていた。
ゆっくりと、しかし、他の植物とは比べ物にならないくらいに早く

それは生き始めた…。

「おはよう♪根は張れたのかな?」
レモンが片手に包丁を持ちながら話す。
直後、芽がびくんと動いたかと思うと、地面からぼこぼこと赤い根が出始めた。それは仰け反り、レモンへと鋭い牙…棘を振り落とした。
レモンは回転してそれを避ける

ばじゃ…っ

まだ成長が出来ていないせいか、軟い根から深緑の液体が分泌された。
しかし、驚いたことに、液体が触れた土から、煙が出始めた。
溶けているのだ。
運悪くそれにあたってしまった小動物(奇怪動物だが…)も
ぼこぼこと抵抗する間もなく溶けてしまった。

「…駄目だよ、せっかちだなぁ…。ほら。今、血をアゲルヨ♪」
そう言ってレモンは、片手に持っていた包丁で手のひらを切った。
傷口からどぼどぼと流れ出る血を、レモンはうれしそうに見たあと、ゆっくりと手を赤緑色の芽の上へと持ってきた。
「……」
少しうれしそうにする赤緑の芽。レモンの血に混ざる薔薇の力が赤い芽に闇の力を与えているのだろう。

バシュッ

根がレモンの手を捕らえ、傷口へと入り込もうとした。
刹那…
「てやっ!」
な〜びぃがその根を裂いた。植物からはありえないうめき声があがる。
平然とそれを見つめるレモン。
「ん。どうしたの?」
「皆がその子の名前決めるから、ちょっと集まって〜だってよ」
「…そうか。まだ名前決めてなかったね♪」
「それじゃぁ行こうか〜♪」と、レモン。
な〜びぃは「早く早くっ♪」と、血が付いた手でレモンをひっぱる。

きゃいきゃいと笑いながら、二人は走り去っていった…。


深い森、静かな森。
新しい命は。
血を求めた…。

-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/08-17:28
投稿者 : yuletear  


まばらにおかれた椅子をぬって、
カービィと番人そしてミシュレがホワイトボードの前に出る。
会議室には、事前にかけておいた放送のおかげで
ほぼ全員が集合していた。
集合時間までまだ間がある上、それぞれの準備の時間も
あるだろうから全員がそろうまでにはまだかかるだろう。
「始まるまでまだ少し時間がある。立っているのもなんだろう。」
番人が適当に空いている席へミシュレを促すと、
無言で彼女は席についた。カービィがその隣に座る。
「ミシュレさんは平気なの?僕なんだかドキドキしてきちゃった…」
そう言ってカービィは背中にくくりつけた心の杖をぎゅっと握る。
何度かの深呼吸の後、カービィは先ほどの問いの答えを求める視線を
黙ったままのミシュレに向けた。
「そう見えるかい?」
ミシュレはふっと苦笑いを浮かべた。


水槽の中に座り込み、落とした視線の先をにらむ。
侵入者騒ぎがあってから彼はほとんど誰とも口をきかなかった。
元々、ダークマターばかりのこの船の中で必要以上のことは
喋らなかったが。
苛立ちを隠せないのは、人知れず持ち歩いていたロケットが
本来あるべき場所にないから。
誰の手にも触れさせないようにしてきたのに。
02の軍門に下った時でさえ、あれには決して触れさせなかった。
「それを……」
髪をぐしゃとつかむ。そんな時でさえ、この星を象徴するような髪は
さらさらと美しい。
不意に彼は顔をあげた。
背にした水槽が微かな水音を立てているのだ。
振動は…無い。
「何者だ。」
威嚇するように声をだす。
ややあってから、彼は自嘲気味な笑みを浮かべ呟く。
水音は暫く続いていたがやがては無音となった。

今のはなんだったのかという思考を遮るかのように
廊下の向こうが何やら慌しい。
かと言って大騒ぎとまでいかないところを見ると、
上部から何かの命が下ったわけでも無さそうだ。
「…何にしろ躾がなってないな。」
彼は立ち上がると、先程まで音を立てていた水槽に手を浸した。
そこから彼の姿がさぁ…と水に溶け込んでいく。
この中の方が考え事にはいいだろう。
彼の頭の中で、先の声が響いていた。

アムスフォード・リタリティエイゼン。
貴方は…本当は救われたいのではないのですか?
「救われたいだなどと…馬鹿なことを…」
……貴方は嘘つきですね……
ちゃぷんとすっかり彼が溶け込んだ水が寂しげに音を立てた。

-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/09-12:46
投稿者 : さびかび  


どうやら全員が集合した様だった
部屋はレジスタンスのミシュレ,番人などと
ノヴァに入れなかったアクロを除けば殆どの代表的存在
が集合してたとも言えるだろう。
「みんな集まった様だな…では会議を始める…」
番人が棒を取りだしノヴァやら敵本拠地などと様様な物が書いてある
ホワイトボードをびしびし叩いた。
そしてそれと共に部屋には音をほぼ一切無くなった。
「まず…敵の殆どはダークマター残党兵となることは
もう予知できる…だが最も危険と思われるのは
守護神のアムスフォードと呼ばれる者ともう一人,リペヤー
と呼ばれる人物だ,すでに彼らはアドをリペヤーへと持って行くとの
情報は手に入れた…彼らはアドを殺すなら殺すよりもしもの時の
人質として利用しると考えられる…または…」
番人の言葉が一度止まった,ディッセの顔色をうかがっていたのだ。

「よく来てくれたね。」
リペヤーは椅子にダークマターにより文字通りぐるぐる巻き
にされたアドに微笑みながら言います,アドにとっちゃ
見下されてるような形ですから全く気に食いません…と言うか
気に食わんほうがあたりまえです。
「と言うよりあんたがここに連れてこさせたんでしょ,いったいどう言う
つもりなの?」
アドがふくれっつらをしながら言います。
「まぁまぁ,女の子なんだから笑ってよ,…理由ね,僕は君が同じペンキ
を実体化させて戦う子って言うとこに興味を持って前から
君と一度戦ってみたいと思ったわけですけど…まさかその時が
そんなに早くくるとは…」
リペヤーは微笑みながらも威厳のある言い方をします。
「…じゃぁ,まさか,あなたが…」
アドは驚きを隠せない様子で言います
「そう,僕がリペヤーです。」
リペヤーはそう言うと赤いペンキにブラシを入れ炎の剣
でアドのロープを切ります
「僕だって殴り殺すわけでは無いんですよ,僕は正々堂々とあなたの実力
を図りたくって…」
リペヤはペンキのバケツをひとしきり集め言います
「図る…?なら最終目的は?図るだけって言うのも信じがたいわ。」
アドは椅子から立ちいつもの様に何処からだしたのか何時もの
絵描き道具を出します。
「鋭いですね,君は…僕の期待するほどではなかったら,まぁ殺すか
人質にするかで,期待以上なら…まぁそんな人を敵に渡すことは
僕はまずしませんから。」
リペヤーはにっこりと笑いかけましたがアドにはそれがただの
嫌がらせとしか感じられませんでした。
「…私だって一応ボスだし中ボスなのよ!」
アドは次々と絵を書き出します
だがリペヤーが投げつける赤いペンキで殆どは燃え尽きました
「これじゃ,つまらない…絵と言っても所詮は絵ですよね。」
リペヤーががっかりそうに言った瞬間だった!
火の中からボボやガルボ,フレイマーなどのバーニングやファイヤ能力
の敵が火を付ききり出てきたのは,だがその雑魚たちはどうやら
リペヤーのペンキが付いたらしく普段より大きいのだ。
「あなたの話しぐらい聞いていて対抗作をもうある程度はあるのよ!」
アドの出した雑魚たちはリペヤーに火を吹きつけたりします…が…
「ふごいですね,期待に本当に答えてくれますね,だけどペンキ
は一種類だけではありません,…青は水ですよ?」
そう言いリペヤーは青い剣を振り回してます炎属性の雑魚を切り払います。
「なら…こんなのはどう?」
アドはそう言い何やら鉄球に目,トゲそれとか
オレンジ色の体に可愛らしい顔…そうあの誰もが一度は嫌と思った
キャラ達です。
「スカーフィーとゴルドーなんてどう?」
スカーフィーとゴルドーがゲームの様に遅くかつ順調に
リペヤーへと進みます。
「ちょ,ちょっと,無敵キャラ描くのは反則では?」
リペヤーはスカーフィーを一匹ずつなぎ払いながらゴルドーに当たらない
様少しずつ後ずさりします。
「戦いにルールーなんて物があってたまりますか!」
アドは結構調子に乗って言います。
「そうですか…なら,僕もペンキを二種類しか使っちゃいけないわけ
では無いんですよね。」
リペヤーはそう言い白いペンキを取り出しゴルドーにかけると
ゴルドーは見る見るうちに消えていき行きます。
「白は無の属性です,そうですよねルールなんてありません。
だけど期待以上でしたね…なおさらあなたを彼らに返す気が
しなくなりました…ここで問題です。白が無,赤が炎,青が水
なら黒は何でしょう?」
と言いまるで煤のような黒い色のペンキを取りだし聞きます
「まさか…」
アドは後ずさりしようとしますが,その部屋の出口は一箇所それもリペヤー
と言う人物の後ろです…ここは一か八かとドアに向かって
ダッシュします…がどうやら駄目だった様です。
「答えは,闇,または悪の属性ですよ,そのドアは鍵がかかってるので
逃げられません…ダークマター達と同じように僕の下にしたがってれば
良いのですよ」
リペヤーは黒いペンキをアドに投げつけます。
しばらくペンキをまるでコールタールかの様にアドにまとわり付き
動きを封じます
「心が僕のペンキで闇に染まるのはダークマターにのっとられたり
するのよりもずっと悪いことが分かるでしょう…」
そう言う間に黒いペンキはどんどんアドの体に吸い込まれていくように
消えていきます。
「あなたは今から闇です,僕の配下として立ってください,アドさん。」
そう言うと何時しか倒れたアドがゆっくりと起き上がります…
がその目からは光りが全く消えていて肌もまた何時もより白く
生きてるかどうかも分からないほどです。


「次会うときはあいつは…敵として出てくるかもしれないからだ。」
番人がこう言うとディッサは席から立ち,またもや
壁を破壊してでも今からでも自分一人で出ようとします…
無理もありません…

-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/09-19:03
投稿者 : yuletear  


静まりかえっていた会議室に、ディッセの倒した椅子の音が響く。
「…作戦説明はまだ終わっていない。何処へ行くつもりだ。」
番人が目を細めて言う。
「決まってる!俺は…っ!」
「これは重大な作戦だ。作戦外の単独行動は控えてもらう。」
再び手元の資料に目を向ける番人。
「……っく!」
ディッセは唇を噛むと部屋の出口に向かう。
「そこをどいてくれ。」

「どけないよ。」
扉の前に立つまーびぃが、悪いけど。と付けたしながら首を横にふった。
言い返そうとするディッセよりも先に、彼女が口を開く。
「アドちゃんのことは僕も心配だよ。だけど、どうして君一人で
どうにかしようと思うんだ?僕等がアドちゃんを助けないとでも
思ってるの?」
席、戻ってよ。とまーびぃが苦笑した。
「あんた達、こんなんで本当に大丈夫なのかい?」
ミシュレが呆れたように言う。
「てめぇなんかに何がわかる…っ」
文字通り牙をむくようにミシュレを睨みつけるディッセ。
「あぁ、わからないね。大事な作戦会議の真っ最中だってのに、
別のことにうつつ抜かしてる奴の気持ちなんか。」
そういうとミシュレはディッセにつかつかと歩みより、その頬を叩いた。
パシッという乾いた音。
「あんたがどれくらい強いか知らないけどね、この作戦が
ここにいる人間だけじゃなく、この星の奴等の命がけの問題だって
わかってんのかい?!あんたが攫われた子をどう思ってるか知らない
けど、結局はあんたの我侭だろうがっ!その子の気持ちも考えないで、
こんな時に一人でつっぱしってんじゃないよっ!!」
ふん。とディッセから視線を外し、さっさと進めろ。と番人を促す。

「夕刻に近付けば近付くだけ不利になる。
向こうにはウルルンスターの守護神がいるが…
水上戦に持ちこむのがこちらの狙いだ。」
番人の言葉に、カビラスがホワイトボードについた星型のマグネットを
海の部分に貼りつけた。

-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/14-21:55
投稿者 : TaRoChiSt  


カービィ達が会議をしているちょうどそのころ
まるで"それを待っていたかのように"、
02軍旗艦では、作戦会議が行われようとしていた。

幾つものスクリーンが浮かぶ会議室の真ん中に位置する、
U字型のデスクの周りにはずらりと椅子が並べており、
ぞくぞくと幹部、及び1〜108部隊の隊長、傭兵グループが席についていく。
Uのデスクの向かい側の壇上にアンフィッシャーが立っている。

「それでは、我が軍の最終作戦会議をはじめる。」
ごほん、と大きな咳払いをして淡々と進めるアンフィッシャー。
「・・何故、これが最後の会議か・・
それは、今回の作戦で星の戦士なるものを葬り去るためだ。」
――おおおぉ
所々で歓声が上がる。
「故に、今回は失敗は許されん。完璧なる作戦・・
いや、戦略の下、完膚なきまでにレジスタンスも滅ぼす。
・・・君達全員に集まってもらったのはそのため。
我が軍の全戦力なればあやつらも敵うまい。」
沈黙。その中で、ぴっ、と手が挙がる。
「レジスタンス共ならともかく、カービィ達には
絶対神の犬も付いているのだろう?
やつら、我々の魔道を上回る
"神術"なるものを使うと報告が来ているのだが、
・・・・無闇に戦艦を放って大丈夫なのだろうか?」
緋色の髪の、ひょろりとした初老の男が問う。
それに対しニヤリと、口を歪めて答える。
「心配いらん。
通常の武力では奴等には敵わないかもしれない。
そのために特別に育成した強力な魔導師が数人いる。
彼等は神術に近い魔法、もしくは神術を使うことができる。
だが、それでは心とも無い。
・・・そこで、彼等、"スレイヤーワード"を雇ったのだ。」
誰だそれ?とでも言うように半数が首を捻る中、
話を続ける。
「とにかく、心配はいらん。・・・それに、
こっちは向こう作戦が・・・」
いや、いいか。と首を横に振る。
「なんでもない。
・・・・質問は説明が終わってからにしろ。」

心の内で、誰にとも無くつぶやく。
―――それに、スパイもいるしな。
    しっかりやれよ。ターツ・・・

「・・・では、進めようか。
まず――・・・・」

会議は続く。







カービィ達に、勝機はあるか。



-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/16-14:39 
投稿者 : さびかび  


「以上だ…暗くなればこっちにとって不利だ,もちろん今日攻撃する
気でも無ければ相手も今日攻撃するわけでは無いだろう…」
そう言い番人はずっと立っていたホワイトボードから離れた
「ちっ…何だってんだよ!今日じゃ無いって!あいつがどんな目にあってんのかこっちは分からないのにこのままにしろってのか!?」
そう言いディッセは多数の球体に押さえられながらも
牙を見せ叫びます…いえ本当に見せてます。
「そう言うのならこの状況で闇雲に行って見ろ?いくらダークマター
がお前にとっては弱いいえど後ろにいるやつは守護神だ,
それに敵の隠し玉はあいつだけだとは限らない,敵が進歩も無く
俺達と戦ってると思ってるのか!?」
番人は彼を追う様な体制のディッセへと言います
「…」
その言葉に反発できないのかディッセは何も答えませんでした
「はっ,あんたがそのアドってやつのことが好きかなんかならなおさら
だね。」
今度はミシュレがまるで笑いかけるかの様にディッセへと言います
ひっしでしがみついてるカービィが腕から剥ぎ取りながら
今度はミシュレを睨み付けます
「それともアンタ,そのアドって人が目の前に出てきて攻撃でもしてきたら
あんたはその子のことをそこの剣でぶったぎれるとでも言うの?
そう言うことも推定して今の作戦会議があったんだ,そんなにそのアド
って子が好きなら,今は下手な動きをしない方が彼女が安全だってこと
分からない?」
ミシュレのこの言葉によりディッセは自分にしがみ付いてる二人(?)
を剥ぎ取りながらもまた座り込みます。

だがこう言うミシュレの中にも収まりきらなさそうな思いもありました
ーアムスフォード…
そう星の守護神であるアムスフォード…
 裏切り者のアムスフォード…
  ゼロツーなる者の側へと移った守護神…
   自分の星を裏切った守護神…
    自分の星の侵略を助けてる守護神…

このことでレジスタンスの頭はいっぱいだったのでしょう…
そしてカービィやディッセやソルビィも考えていた…
自分達と同じような守護神が星を裏切ることを…
___________

ある程度前さびかびをASOKに出現させた時過去ログを漁っていて
書き忘れたある物を思い出しました;(ぉ
まずは…
光サイドか闇サイドってとこでつが…さびかびはシルトが光サイドに
いるから動向してるに過ぎなくもしシルトが抜けたりしたら
何らかの理由で光サイドから居なくなれば
ニュートラルになるかシルトに付いてきます…多分(ぉ
目的は上と似ててシルトについてく…と言う物でつが実はひそかに
過去にあったことを怨みに持っていてその怨みを晴らすためにも
シルトと動向してまつ,昔メックアイに向けられた攻撃で
体を焼かれたことでつ。
あ,電池で動くと言う時点で気がついた方もいるかな〜と,そんで
さびかびは一応半分ほどは機械でつ,一応うでを深く切ったりしたら
血は出ますが脳の半分ほどはコンピューターなのでショート
したりそこを狂わせられたりすれば終わりでつ,(あ,べつにさびかび
のことは一応殺されようとまぁさほどは気にしないので)
そんで体の半分が機械なため涙も出ないとか…

-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/19-02:43
投稿者 : ソルビィ  


「おい、カビラス。」
ディッセと番人のにらみ合いが続く中、
見兼ねたターツはカビラスに小声で声をかけた。
「なんですか?」
「今、何時だ?」
ふぇ?と一瞬声を漏らしたカビラスは、手もとの腕時計に目をやる。
ちなみに、この会議室にはなぜか時計がない。
「えと…8時14分ですよ。もちろん朝。」
「そっか…あんがとよ。」
軽く礼を言うと彼は今度はチラと、会議室の外に目をやる。
よく見ればそこに、白い球…ピックがこちらに向けて手を振っている。
「…おぃ、番人。会議進めといてくれ。ちっとトイレだ。」
その言葉をいかにも芝居がかった風に言ったターツは、
番人の返事も待たずに会議室を出ていった。

「タバコなら3分以内に戻れ。…タバコならな。」
番人はポツリと言った。


ノヴァ、居住スペース。
「ターツさん、準備できてるよん。」
ピックが自分のノートパソコンを軽く叩く。
「そうか…御苦労。繋いでくれ。」
「はぁーい。」
ピックの隣にどドッカと座りこむターツ。
案の定ポッケからタバコを取り出し、火をつけた。
モニターには、アトランティス艦隊のエムブレムが大きく映っていた。
そして、その下に『Now Loading...』の文字。

「会議のほう、どうなの?」
指もないのに器用にブラインドタッチをこなすピック。
「ダメだね。ディッセの奴完全に頭に血がのぼってら。」
「ポップスターに来てから、ずっとあんな調子だもんね。…ほんと分かりやすいなぁ。」
「若いって証拠なんだろうな、きっと。」
呑気に笑う二人。そんな雑談が続く中、カタカタという音だけが部屋の外にまで聞こえている。
「アドちゃんさらうの指示したの、リペヤーって子らしいね。」
急にピックの手が止まった。その表情はいつもの彼とは違う、重く、沈んだ顔。
「あぁ、まーびぃ達が偵察の時に1度会ってるそうだ。
 なんだっけな、色を属性に変える能力が………ん?」
そこまで言いかけて、ターツはハッとピックのことを見た。
その表情は、今の仲間を心配する顔ではない。…何か、昔を想っている。
ターツは煙をはき、吸殻を灰皿に押しつける。

「知り合いか。」
「うん…昔のね。聞く?せっかくだから。」
「好きにしな。ただし作業は続けてくれ。頼むから。」
「とと…了解。」
また、カタカタという音が鳴り始める。


「なんじゃ、ばれとったんかいの。」
こちらはアトランティス軍の基地内。
白髪の老人が、廊下をスタスタと歩いていく。
両サイドには各部にメタル装甲が組みこまれた人型ダークマター・・・
ダークトルーパーがガッチリと護衛についている。
「我々ノレーダー網ヲ甘ク見ナイデイタダキタイデス。オメガ様。」
「まぁ、あんなでかいもんに乗ってれば当然かもしれんのぉ…。」

昨晩のことだ。Ωはカービィと出会った後、早々にこの星を立ち去る気だったらしい。
しかし、どういうわけか『魔神』がアトランティスのレーダー網にひっかかってしまったのだ。
結果は言うまでもないだろう。すぐに巡回のダークマター群が現れ、
Ωは基地内にまで連行された。本来なら軍法会議モノなのだが、
何故かΩは翌日となった今も平然として基地の中を歩いている。
……会うべき相手がいたからだ。

彼が止まったのは、『強化室』と書かれた部屋だった。横にはこう刻まれていた。

責任者・・・リペヤー

部屋は一面、闇に覆われていた。
よくよく目をこらしてみれば、部屋のあちこちに闇の核がちらばっている。
そして、それらは動いていた。ドクドクと脈を打ち、本当に微量ながら大きくなっていた。
闇の核が成長しているのだ。きっとそれらがダークマターの強化につかわれるのだろう。
「全く、悪趣味な部屋じゃな。」
Ωの第1声はそれだった。彼なりの正直な感想だった。

「…お師匠様!?」
その声に反応して、部屋の奥から作業着を着た少年が顔を出す。リペヤーである。
「おぉ、リペヤー。元気にしとったか。」
まるで、孫と久しぶりに会った老人のようなことを言うΩ。
だが、彼の体から発せられるのは冷たい闘気だけである。
「御無沙汰してます。今回はいかような御用件でこちらに?」
それになんとも感じる事無く、ただ師との再会を喜ぶリペヤ―。
「いや…ただの野暮用だったんじゃが…」
Ωは茶を濁すかのように周りを見渡す…が、そこで部屋の隅にあるものが視界に映る。。
この暗闇の中で絵を描く少女。うつろな目をして絵を描きつづける少女。
かつて自分と同じ戦場に立っていた少女。

「リペヤーや。あの娘はどうした。」
「あぁ、僕の新しい配下の子です。あの子も絵を武器にしてるんですよ。」
むぅと唸るΩ。だいたい事情を察した彼は話を変える。
「…リペヤー。今後の予定はそちらに周っとるか?」
「え、あ、はい。おかげさまでレジスタンスの居場所がわかりましてね。
 なんでもあの星の戦士達と一緒なんだとか。それで今夜から明日にかけて…」
「そうかい。…ならばワシも手伝うとするかの。」
「本当ですか!?わぁ、心強いや!!」
無邪気に笑うリペヤ―。その表情は只の純粋な少年のもの。
「たまには自分の門下のモノの腕前を見てやるのも良いじゃろうしな。また後で顔を出すからの。」
そういって、Ωは部屋を出ていった。

(悪いのう、リペヤー…。彼らには先手を討ってもらわねば困るのじゃよ。
 そしてピックよ…これからの戦いは、お前自身の戦いじゃよ。…お前の答えを、ワシに見せるがよい。)


「…そういうことか。」
既にターツの灰皿には4本もの吸殻がのっている。
「ごめんね、つまらない話聞かせて。はい、これ。」
ピックはエンターキーを押す。ずらりと並ぶ何かの書類のデータ。
全てアトランティス艦隊の内部事情に関わるものなのだろう。
「さんきゅ。」
ターツはそれにおおまかに目を通しながら、ふと思い出したように言う。
「…ずっと尊敬の対象だった奴がただのろくでなし。
 おまけにダチまでそいつとグルだった…か。お前も苦労してんだな。」
ターツが煙をふーっと吐き出す。ピックはまるで表情を変えない。
「うん…でもね。」
「なんだ?」
「迷わないよ……僕。何信じていいんだかすらも
 もうわかんなくなっちゃったけど、迷わない。迷えない。」

ピックはターツのほうに向き直り、手元にあった
マジックソードをぎゅっと左手に握りしめる。
半透明だった彼の体が、はっきりとした白色にかわる。

「この戦い…僕は何があっても全てを受けとめるよ。」

ぽーん、とノートパソコンからメールの着信音が響く。
差出人の名は―ー―――――――――――――『神様』。

-------------------------------------------------------------------------------

投稿日 : 03/12/19-03:08
投稿者 : yuletear  


ざっ………からから…
足に当たった小さな小石が崖の下へ落ちていった。
眼下に広がるのはこの星特有の豊かな海。
だが深い青には不釣合いの暗灰色の巨大な戦艦が停泊している。
「あそこか…」
海は心なしか荒れ、彼が佇む崖には強い海風が吹いていたが、
今の彼にはどうでも良いことだった。
「……突撃、するか。」
背負ったダイノソードの柄に手をかけ、ひゅぅと息を吸いこむ。
「アクロ達が側面から戦艦に攻撃を加え、敵を海上へ誘い出す…」
じゃり…と靴が石を踏む音。
「同時にミシュレ達も攻撃を開始。俺達は二手に分かれ、一方は陽動を。
もう一方はあるルートから艦内へ侵入する。」
ディッセが声の主を振り返る。
「作戦は……」
「もちろん決行にきまっている。
陽動部隊は敵を充分にひきつけ、減らしてから戦艦へ攻撃開始だ。
ちなみに…配置についていないのはお前だけだ。」
陽動のルートを説明すると言って、番人は踵を返した。
呆然としたように立ちすくむディッセを振り返り、少々苛立った声を出す。
「何をしている。早くついて来い。」

「番人さん達、ディッセさんと上手く合流できたでしょうか…?」
「当たり前だろ。目に見えてるじゃないか。」
呟くグレンを見ないままミシュレは短く答えた。
そして目標である戦艦を睨む。
ディッセが一人で飛び出すことは予測内のことだ。
彼がどうしても納得しないと踏んだ番人達は会議の後、密かに準備を整え
作戦開始直前に現地で彼を合流させる。という手段に出ることにしていた。
「今は人の心配してる場合じゃないんだ。出遅れるんじゃないよ。」
ミシュレはそこまで言うと、合図を待った。


「ねぇ…どうしてこんなとこ知ってるのさ?」
全体の作戦会議時には説明されなかった場所へ配置されたまーびぃは
岩陰に身を潜めながら、彼女のチームをここへ連れて来たターツを見上げた。
自分達は今、合図を待っている。
「大人にはな……汚いのに有効だったり、色んな事情があんだよ。」
「それは……答えとは言えないと思いますが……。」
首から下げた小さな革袋を握りながらリグレットが言う。
まぁな。と苦笑し、まだ自分を見上げているまーびぃにこう言った。
「そのうち嫌でもわかる日が来る。…後味の悪いことも沢山な。」
まーびぃは完全に納得したようでは無かったが、口をつぐんだ。
「…そろそろ時間だね。」
ノヴァを出た頃より少し高くなった日を見て、ピックが静かに告げた。

ターン……という微かな銃声が一つ。
「…合図だ、行くぞ。」
きっかり20秒数えてから、彼等は動き出した。

「カービィ。合図が聞こえたわ。」
チュチュの言葉にカービィがこくりと頷いた。
「アクロ、皆、頑張ろうね!」
そう言ってカービィはアクロの背びれにしっかりと掴まる。
「振り落とされるなよ、カービィ!おい野郎ども!目にもの見せてやろうじゃねえかっ!!」
アクロと共にグランクやギョッパー等といった水棲ポップスタータイプが一斉に動き出した。
(大丈夫…皆できっとこの星を取り戻せる…)
戦艦へ向かってスピードを上げるアクロの背中で、
カービィはぎゅっと心の杖を握りしめた。


「リ…リペヤー様っ敵襲なのです!」
戦艦内の一室、ダークマターの報告を受けたリペヤーは
バケツを持って立ち上がった。
「え?!いくらなんでも早過ぎやしませんか!?
でも、とりあえずは迎撃…ですね。」
警報が鳴り響く艦内。早急に迎撃態勢に入るように放送が響いている。
「はい。でもリペヤー様。この子はどうするんですか?」
無表情でキャンバスにむかい続ける少女を見て、彼はあぁ。と声をもらす。
「いいですか?貴方はここに居て下さい。…僕の言うことが聞けますよね?」
リペヤーの言葉に絵描きの少女はただこくんと頷いた。
「さあ。配置場所に行きますよ。」

------------
ウルルンスター解放戦です。チーム分けしました。
協力サンクスです、寒星の守護神殿(何)

光サイドの先制攻撃っ!(何
・アクロ組(前線)…カービィ、アクロ、チュチュ、カイン
・ミシュレ組(二次)…ミシュレ、グレン、リック、ワドルディ
・番人組(陽動)…番人、ディッセ、ソルビィ(HR)、カビラス
・ターツ組(侵入)…ターツ、まーびぃ、リグレット、ピック
尚、アクロ・ミシュレ組にはそれぞれレジスタンスの面々
(水棲ポップスタータイプやブルータスのメンバー等)が援護についています。

<作戦内容(番人の言っていたこと)>
アクロ組…戦艦の側面を海側から攻撃。敵を海上におびき出し水上戦。
ミシュレ組…同じく戦艦を地上側から攻撃。二次前線。
番人組…敵を陽動。大暴れ担当?戦力を艦内などから引き離し減少させた後、
他の前線部隊と合流。
ターツ組…内部情報ゲットだぜ(何)を有効に利用し艦内に潜入。
内部かく乱を兼任。

-------------------------------------------------------------------------------




前へ リストへ  次へ