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Another story of Kirby 第二部 [70]



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投稿日 : 04/01/18-18:30 
投稿者 : St@Na  


自分の指導者である02のピンチを知らない提督は、戦況報告を傍観しているだけであった。
「報告がありました!自軍・敵共に被害は大きく、更にガルツ率いる迎撃部隊・及び神術師部隊壊滅です!」
「しかし、相手も消耗しているのだろう?」
「そうですが、相手の精鋭はまだたくさん生き残っています。対してこちらは・・・・」
「もういい。下がっていろ。」
「・・・・はっ!」
吉報とも凶報ともいえない報告の連続に、提督の顔にも焦りが見える。

>番人チーム(陽動)
「・・・・・逃げたか。」番人が言った。
「・・・・・注意して下さい。次が来ます。」
ソルビィがセンサーを見て言った。
「・・・あいつは!!」ディッセが叫ぶ。
ディッセの視界に映った敵の片方はリペヤーであった。そして、もう片方は・・・・・。
「アド・・・・レーヌ・・・・?」
「本当に操作して味方にするとはな・・・。」
沈黙。そして遠方でアドレーヌが移動しながらキャンバスに絵を描く。
絵を描いた場所に、突然ダークマターが現れた。

「やるしかないのか・・・・・・・・?」緊迫感が漂う。

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投稿日 : 04/01/20-18:37
投稿者 : ひでぶ  

 
 時の番人たちが神術の部隊を一掃した頃、ターツたちは既に旗艦の内部へと
侵入し、他の艦と同様のことをおこなっていた。ピックのみがちょっと間だけ
別行動をするということで、この場にはいなかった。他の艦に侵入した時も、
度々ピックはパーティと別行動をとっていた。何か策があるらしい。
 
「なあ、これって、指揮官が乗っている艦だよな?」
と、ターツ。
「やけに手薄じゃないか?」
 
「うん。本当はリペヤーとかいうやつが警備をしてるはずなんだけど」
この艦に侵入するのは2度目であるまーびぃが、ターツの問いに答えた。
「……いないところを見ると、番人達の陽動にひっかかったみたいだね」
「はは、そりゃラッキーだ」
 
「ま、まて!」
2体のダークマターが彼らの行く手を塞いだ。どちらも何となくオロオロして
いて、戦意が感じられない。どうやら本当に、今この艦には兵士が殆んど乗っ
ていないようだ。
 
 ターツが溜め息をついて言う。
「向かってこないやつとは命のやりとりをする気はない。こんなことしてない
で逃げたらどうだ?」
「フフ、フフン。そ、そんな風に言ってられるのも今のうちだけだぞ!」
 
 隣接していたダークマターたちがサッと横に分かれると……どういうことだ
ろう? そこに時の番人たちと戦いを始めようとしているはずのアドレーヌの
姿が現れた。
 
「なるほど。そういう手を使うのか……救えねえぜ、お前ら」
ターツがそう言い放ったとき、その隣りにいたまーびぃが後に回した手で、何
やら通信機を操作していたことを、2体のダークマターはまるで気づいていな
かった。
 
 
 
 時の番人たち陽動パーティが接触したのは、やはり間違いなくリペヤーとア
ドレーヌだった。この不気味な事実の存在を知ることなく、彼らは戦いを開始
した。
 
 ところが、戦いが始まってすぐのことである。
 
 アドレーヌの描いたダークマターに、ソルビィのHR−Hがミサイルを発射
した。ミサイルの弾道は見事に目標を捉えており、間違いなく命中するはずだ
った……が、何故か目標のダークマターを通過し、そのまま見えなくなってし
まった。
 
「何だ……?」
不可解に思い、ソルビィは望遠モニターを呼び出し、敵をよく見る。どこから
見ても、アドレーヌの描いたダークマターにしか見えないが、ちらちらと、そ
の姿に切れ目が走るかのように、無数の横線が生じる。
 
「立体映像だ!」
カビラスが叫んだ。
「あのダークマター、ここにはいないよ」
 
「あれれ……もうバレました?」
リペヤーが苦笑すると、ダークマターとアドレーヌの姿が散るようにしてかき
消えた。カビラスが言った通り、ダークマターも、その描き手のアドレーヌ
も、実際にはこの場に存在していなかったのだ。
「言っておきますが、まだ彼女が僕のコントロールから抜けていないのは事実
ですよ。彼女の安否は僕の手中にあります」
 
「てめえ……こんなことをしてどういうつもりだ!」
激昂するディッセを前に、リペヤーは平然と背後に控えさせていた自分の部隊
に合図を送る。
「怒ってくれて結構。僕も、人質をとるなんて汚いと思っています。でも、正
直貴方たちのおかげでこちらの戦力は随分と落ちているんですよ」
 
 通常種に加え、ブースター種とファイター種が加わったリペヤー隊が、揃っ
た動きで攻撃の構えをとった。
「彼女は中心の艦の僕の部屋にいますが、貴方たちがまだ戦い続けるというの
なら、彼女の安全は保障しかねます。彼女を大事に思うのなら、抵抗をやめて
降伏してください」
 
「まいったな……」
そんな風に呟いたソルビィだったが、彼がHRのコクピットに乗っていたこと
が、この状況を打破する大きなきっかけとなった。
 
「艦内でアドちゃんに会ったけど、人質にされてて動けない」
 
 まーびぃの送ったEメールが、彼の元に届いたのである。文章は短いもの
だったが、現状の彼らには十分すぎるほどの意味が込められていた。

 これは、もしかしたら。ソルビィは意を決してHRから降り、それを収納装
置に戻す。リペヤーはその行動を「降伏するつもりなのだ」と捉え、その時は
気にも留めずにいた。
 
 しかし、時の番人がHRから降りたソルビィ、それに寄ってきたカビラスと
何やら会話をし、一同が薄く笑ったときは、流石に彼も怪訝に思った。
「どうしました? 仲間が危険に晒されているのですよ? さあ、降伏しなさ
い!」
 
腕を組んで立っていた時の番人が、リペヤーを見、空を仰ぎ、もう一度リペ
ヤーを見て、やがて。
「断る」
そうきっぱりと言い、悠久の剣を鞘から抜き放った。そして、そのままリペ
ヤー隊に向かって近づいていく。
「な、何ですと!?」
リペヤーはもちろん、ディッセも気が気ではない。
「番人!? 何言い出しやがる!?」
 
 抜き身の剣を持ったまま、歩き続ける時の番人。
「……お前、手下にアドレーヌの見張りをさせているのか?」
「当たり前です! そ、それ以上近づいたら、本当に見張りに彼女を攻撃させ
ますよ!」
 
「やれるものならさっさとやってみろ」
彼はなおも歩みを止めず、その距離は徐々に縮まっていく。なんと、カビラス
とソルビィもまた、リペヤー隊に向かって歩き出した。
「そうだね、できるものならね」
「ほら、やってみせてくださいよ」
 
「み、見損なったぜお前ら!」
仲間の行動に、ディッセが叫ぶ。
 
「く……後悔しても知りませんからね……!」
そうしてリペヤーは見張りの部下に思念波を送った。部下が今、どのような状
況にあるかも知らずに。
 
 
 
「さあ、仲間の命が惜しかったら、さっさと武器を捨てろ!」
「魔法も使うなよ。何か1つでも妙な仕草をしたら、この女を殺す」
旗艦。登場時とは打って変わって意気揚々とし始めたダークマターたちが、
ターツたちに向かって叫ぶ。
 
《見張り役、聞こえますか? 見張り役!》
リペヤーの思念波はその役職上、艦内全てに響き渡るようになっている。それ
だから、リペヤーの声はターツたちにもしっかりと聞こえた。 
 
「リペヤーさんの声だ……」
「はい、こちら、見張り役のダークマターです」
《本隊は「アドレーヌさん」を人質として、相手の降伏を誘う作戦をとってい
たのですが、敵は降伏を拒否しました。だから、彼女を丁重に扱う理由はもう
ありません! 速やかに処理してください!》
 
「え……」
《聞こえませんでしたか? 速やかに処理してください!!》
 
 見張り役のダークマターたちをターツの、まーびぃの鋭い眼光が捉えてい
る。ゾッとして、闇のものたちはあとずさた。
「り、リペヤーさん、できません!!」
《な、何故です!?》
「リペヤーさんが戦場に行ったあと、敵の侵入部隊が本艦に入ってきたのです
……い、今、この人質を無くしたら、我々も、警備の薄いこの艦も、絶対に助
からないんですよぅ!!」
 
《な、なんだってぇー!!》
思念波で叫ぶリペヤーに、「バカか」とまーびぃは呟いた。
 
 溜め息をもらす2体のダークマターの背後、そのもうすぐそこまで、風のマ
ジックソードの力を得たピックが迫ってきていた。
 
 
 
「お前、旗艦の警備を担当しているらしいな。まさか、そんなやつまで陽動に
乗ってくれるとは思いもよらなかったが」
十分な間合いで、時の番人は悠久の剣を構えた。
「好都合だった。今さらお前が旗艦に帰っても遅いだろうが、この場で倒させ
てもらおう」
 
「ま、まだですよ!」
リペヤーが首を横に振る。
「アトランティス軍の艦隊自体はピンピンしてるんですっ! たとえ貴方たち
といえど、艦の砲撃を受ければひとたまりもな……」
 
 どごぉぉぉぉ、がらがら……ずどぉぉぉぉん
巨大な爆発音が、上空から響き渡った。鼓膜が破けそうなくらい大きいそれ
は、一瞬リペヤー隊を混乱に陥れた。それに乗じて、リペヤー隊に一斉に攻撃
をしかけるカビラスとソルビィ。
 
「こ、これは……!」
部下が攻撃を受けている間、リペヤーは呆然として、空を眺めていた。アト
ランティス軍の艦隊が、互いに衝突しあっている……! いかに強力な装甲と
いえど、味方の艦に衝突されればどうしようもない。更には衝突後の爆発に巻
き込まれた艦も次々に誘爆していく。

 リペヤーが見上げる空は、雨のように艦の残骸を降らした。
 
 
 
「何たること……!!」
ブリッジのシーフォート提督が、予期せぬ自体に思わず声をあげた。
「一体何じゃ、この有様は!?」
 
「管制システムを、全部ダメにしたんだよ」
振り向くと、白いポップスタータイプ――ピックが会心の笑顔でそこに立って
いた。
「この艦隊の管制システムってややこしくって、パス抜くまでに他の艦のも調
べなきゃいけなかったから、結構時間がかかっちゃったけどね」
 
「全く、大したやつだよ。君は」
気を失っているアドレーヌを背から下ろし、壁に腰掛けさせるのはまーびぃ
だ。リグレットがアドレーヌについて、治癒能力で介抱し始める。
「アドちゃんは助けさせてもらったよ。他者のコントロールから解放する作
業、ソルビィ君の時より楽で随分と助かった」
 
「これで決定的だ」
ターツが前に出て、槍を構えた。
「お前たちの負けだよ」
 
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投稿日 : 04/01/26-20:33
投稿者 : シアン  


シアンは上空で守護神のいる各地の星へ回ろうとしていましたが、
周りを渦巻く風の変化に目を細めました。そして爆発をする船を見つけます。
舌打ちをします。
「チッ・・。やられたか・・・。つらの復活もあるし・・見捨てるか・・」
そう言うと、静かにワープをしました。


アトランティスの兵は突っ込んできたソルビィとカビラスに倒されていきます。
「俺たちの勝ちだ・・・。お前らのボスの所に大人しく連れて行くなら生かしてやる。
 なおも反抗するなら―・・解ってるな?」
番人が静かに言います。
リペヤーはぐっと黙り込みます。
すると、俄かに空の向こうに星がひかります。
それはシアンのダークスターに似ては居ますが、黄色に輝くワープスターでした。
「ばーんにーん!!ソルビィとカビラスー!ディッセー!だーい丈夫ぅー!?」
カービィはあらん限りに叫びます。
もちろんそんなに遠くないのでそんなに叫ばなくても聴こえます。
ディッセは放心状態でしたがカービィのバカ声を聞くと返答しました。
「大丈夫だー!!!」

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投稿日 : 04/06/04-20:20
投稿者 : 緑魔導師  


「ばーんにーん!!ソルビィとカビラスくーん!ディッセー!だーい丈夫ぅー!?」
しばらくして、明るい声が上空から聞こえ、
輝いてる星に乗ってきた、ピンク色の球体が番人達の前に現れた。
ワープスターに乗ってきたカービィだった。
「大丈夫だーー!」
疲れながらもディッセが答えた。
「カービィさん!無事だったんですね!」
ソルビィも答え、カービィのほうへ駆け寄る。
「……僕さぁ、途中で道に迷ったり、ガルツって奴に牛乳吸ったクサイ雑巾を
顔に投げつけられたり、シアンって奴に追っかけたりされて、
一応、追い払おうとしたんだけど、しぶとくてしぶとくてしぶとくて……
…ともかく、疲れちゃったよぉ……」
カービィの言う通り、先程、ガルクやシアンと名乗る者達から、
奇襲を受けて、彼は体力的にも精神的にもボロボロになっていた。
……とはいえ、本人はカラ元気で答えてるようだが。
「それならば、今、回復魔法をかけてやろう。じっとしてろ。」
番人がカービィの方へ近づき、彼の頭に掌をかざした。
魔法の詠唱の後、淡い緑色の光がカービィを包み込み、
彼の傷がみるみるうちに癒えていった。
「わぁ〜い!なんか体が軽くなった〜〜♪ありがと、番人!!」
「これからは、自分の状態に気をつけろ。油断してると一気にやられるぞ。
また死にたくないだろう?」
番人の口から出たのは、最近の彼にしては珍しく、他人に気を配ってる言葉だった。
……とはいえ、番人はさっきカービィが遭遇し、自分達の前に突然現れた、
シアンの言ってた、あの言葉が気になっていた。

『偽善者め……【護るべきものを護る戦い】だと? 力に力で対抗することには
何ら変わりないぜよ! 安っぽい大義名分を掲げようと、貴様らのしていることは
わしらと同じだ!』
『そもそも……力を持つ者が弱者を屠り、食らうことの何が悪い!
 古くから自然の理はそうあるはずだぜよ。獅子が兎を狩るのは当然のこと!
貴様らヒトの歴史もそういった【争い】が根源ではないか!?』

(安っぽい大義名分…偽善者…俺達が刻んできた【争い】の歴史……
確かにあのダークマターの言ってたことは一理あるかもしれないな……)
番人は心の中で密かに思い返してた。

「番人さーん、この子ですよー!」
その時ひょんなところから、カビラスが出てきた。
傍らにはカビラスが作ったであろう、頑丈そうな銀色の機械的な縄に縛られた、
赤と白を基調とした格好の大人しそうな少年がいた。
――――リペアーである。
「この人みたいだよ。アドレーヌちゃんをさらうようにダークマターに命令した人は。
 火事が起こったとき、あのダークマターがリペアー様に…って、つぶやいていたし。」
カビラスの証言を聞き、番人はリペアーに歩み寄った。
「…お前か?この前、俺達の旗艦を襲い、火事を起こし、アドレーヌを拉致するようにと
 ダークマター共に命令したのは?」
威圧感のある声でリペアーに迫る。すると、
「……ええ、僕が命令しました。敵…つまり、貴方達の戦力や気力、
少しでも削ぐ為に……本当は、こんなことはしたくなかったのですが……」
次々とこれまでのことを話すリペアー。番人達は黙々と聞いていたが、唯一人、
「てめぇ…いわせて置けば……
ナロぉぉーーッ!一発ぶん殴ってやる!!」
「やめてよぉ!」
「待って、ディッセ!」
激晃するディッセをカービィとソルビィが取り押さえる。
そして、
「さて、これで言えることは全て話しました。あとは貴方のその剣で
 僕を斬るなり、焼くなり煮るなり、好きにして下さい。」
覚悟を決めたリペアーに、番人は悠久の剣を鞘から引き抜き、
一気に振り下ろした。
「…って、オイ!番人!!」
「わぁぁ〜〜!!」
「番人さん、待ってぇ…!」
動揺するカービィ、ディッセ、カビラスとは裏腹にソルビィは全然動じなかった。

ズバッ!!

「!! ……!?」
何が起こったかわからなく、ただ呆然とするソルビィと番人を除く一同。
リペアーの足元には、赤と緑の配線が飛び出し、細かい部品がたくさん落ち、
バラバラになってしまった銀色の縄が落ちていた。
「どうして… 何故斬らなかったのですか!?」
予想外の出来事に驚くリペアー。
悠久の剣を鞘にしまい、番人は淡々と語った。
「確かにお前にとって俺達は敵だ。
しかし、お前は何らかの別の意図があって俺達の艦を襲わせたのだろう。
俺達に危害を加えない程度の……だから、お前を縛る必要はない。」
「何が言いたいんです?僕が手加減でもしたというのですか!?」
強く反論するリペアー。
しかし、番人は言い続ける。
「お前はさっき言っただろう。
『本当は、こんなことはしたくなかったのですが……』
 ……と。自分の口からな!」
うなづくソルビィ。
ただボンヤリとする3人。
うっかり自分の言ってたことを思い出し、
番人の言葉によって一気に観念してしまい、
とてつもない【空虚】が心の中に存在してることをリペアーは感じた。


しばらくして……
「今から、この艦隊の頭目のところへ案内させてもらおうか。
 ソルビィ、こいつから案内させて貰うついでにターツ達と合流するぞ。
 あと、カービィ、ディッセ、カビラス。お前たちは皆のところへ戻れ。」
「な、なんでだよ!?番人や守護神がいくんなら、俺だってついてったって
 いいだろッ!!?」
「皆のところへ戻って俺達の部隊は無事だということ、
俺達がこの艦隊の頭目に会いにいくことを伝えておけ。
それに、血の気の多いお前がいると騒動が大きくなってしまうからな。」
「な……お、おい!待てよッ!!」
淡々という番人に対し、激晃するディッセ。
そんな彼を、ソルビィが取り押さえる。
「ディッセ。アドレーヌさん達のことが気になるのかもしれないけど、
 ここは、番人さんのいうことを信用して。大丈夫だよ。」
「………………わかったよ。」
ソルビィに言われ、ディッセの感情が治まった。


番人とソルビィはリペアーに案内されながら、
シーフォート提督のいる旗艦へと進路を向けていった。

その場にカービィとディッセ、カビラスが残った。
「そーいえば、カビラス君、どーやってリペアーって子を連れ出したの?
 ダークマター、結構いたよね?」
しばらくしてカービィが口を開く。
「あ、それなら、僕の作った小型閃光爆弾でダークマターを追い払ったんだ。
 奴らは闇の者だから、光には弱いんじゃないかなぁ…って。
 その時はグラサンかけて一気に近づいたんだ。
奴らが光に目が眩んでるスキにリペアーを連れ出したんだ。」
「すっごーい!!」
「……まじで…つーか、いつの間に……」
カービィは喜んでるが、ディッセはただただ呆然としていた。

縄の残骸のところに歩み寄り、それを拾い集めるカビラス。
切り口から配線が所々でており、
鮮やかな銀色の縄は見るも無残な姿と化してた。
「あーあ、せっかく作ったのに。番人さんに外し方、教えればよかったかな……
 新発明『ハイパーゴールド・ドラゴン・ポップテクニカ・ホールドオンミー』。
 かわいそうに……」
ハイパーゴールド…それが、縄の名前だろう。
長すぎるにも程があるが。
「…お前、機械とこの戦い、どっちが大切なんだよ。」
呆れた顔でカビラスを見るディッセ。彼の答えは、
「機械。」

「へッ?!」

「嘘だよ嘘。ウ・ソ!」

「………」

そんなカビラスの答えにますます呆れた顔をするディッセだった。 
 
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投稿日 : 04/02/09-19:54
投稿者 : シアン  


番人は静かに言いました。
「俺たちはこれから敵軍の中に突っ込む。
 常に攻防の準備をしておけ」
ソルビィとターツが頷き、
「分かっています」
「大丈夫」
と返します。
そんな中、手も縛られていないで連れて来られたリペヤーはすこし疑問に思います。
(なんだ・・?彼らはなんで敵の僕を縛らないんだ・・?)
そこへソルビィとターツが近づいてきます。
「何で縛らないんだ?って顔をしてるね」
ターツが言います。
「僕らは君を信じているんですよ。いくらなんでも逃げ出さないだろう、って」
ソルビィが静かに言いましたが、逃げたら撃ちますけど。と付け加えました。

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投稿日 : 04/02/14-12:35
投稿者 : TaRoChiSt  


ノヴァ居住区の一室。
捕虜として捕まったシーフォートが、ベッドから飛び起きた。
きょろきょろと辺りを見回したが、ここがどこだか理解できない。
把握するために事の回想を始めた。


「お前達の、負けだ。」
もう一度、ターツが言った。
甲板を風が撫ぜ、すっかり白くなってしまった、髪が舞う。
暫しの沈黙。
「…まだ」
不意に、シーフォートが口を開く。
「まだ、終わっておらん!」
胸元のポケットから銃を抜き放ち、セーフティを押し上げ、
トリガーに指をかける。
舌打ちをし、ターツが駆け出した。

びしゅ

空気の焦げる臭いと共に、槍の刃が弾ける。
だが、彼は構わず槍を突き出した。
提督の体を打った刃はぼろっと崩れ、柄が再度鳩尾に食い込む。
銃が宙を舞い、甲板に落ち回転しながら手すりの隙間に落ちていった。
目の前が暗くなる。



気付いたら、この部屋にいた、という経緯である。
持っていた通信機(何故彼等は私から装備を奪わなかったんだろう?)から、
音声が溢れたのは目覚めて直ぐだった。

「し・・士官諸君に連絡!陛下が…陛下がいなくなった!」
……何だと?提督が立ち上がる
「陛下へ戦況の連絡しに行った、候補生からの通報により――」
通信機を床に叩き付けた。

破片が散らばる。

. . . . . .
いなくなっただと?
陛下が逃げた、というのか?

あまりの虚脱感に、ベッドに座り込んだ。
顔を上げたが、その目は焦点が合わず、虚ろに彷徨っている。

全てが冷めた。

馬鹿げていた。と思う。
幾つもの星を滅ぼし、征服し、
無数の命を奪い、その結果がこれだ。

あんまりだ。
彼は項垂れた。

一際大きな溜息をつくと、もう一度、立ち上がった。
ズボンの裾を弄ると、いつも隠し持っていた掌に収まるほどの銃が出てきた。
軍帽を握り締め、床に叩きつけ、踏みつけ、銃で打ち抜く。
焦げた臭いと共に、紫煙が沸くが、空調に流され、天井に消えていった。
こめかみに銃口を突きつけ、引き金を引いた。

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