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遥かなる旅の果てに [18]



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投稿時間:04/11/13(Sat) 15:46
投稿者名:踊る米玉・十瑠


リヴリィーナは好奇心から、
そっとドアを開けて隙間から中を覗いてみる。
中にいたのはラパス一人だった。何かのアルバムを
開いている。
ページをめくったり視線を動かす度に、笑ったり
悲しそうな顔をしたりと百面相だ。
「……あの」
リヴリィーナがドアを開けて中に入ると、ラパスは
驚いた表情で彼女を見上げたが、入って来た人間が
リヴリィーナであることに気がついて安堵の息を
漏らした。
「なぁんだ、リィーナしゃんでしゅか。
ケープしゃんに無断でこの部屋に入ったことが
ばれたら、オシリ百叩きの刑に処されるトコロ
だったでしゅ」
「……オシリ百叩き……ところで、それは
なんですか?」
リヴリィーナはラパスの見ているアルバムを指して
訊いた。
「これ? これはでしゅね、ケープしゃんの
アルバムでしゅよ。小さい頃の写真とかいろいろ
載せてあるんでしゅ。……誰が作ったんでしゅかね?」
ラパスは疑問を口にしながらも、アルバムをリヴリィーナに
渡した。そこに写っているものを見て、彼女は思わず
息を呑む。
「人魚!? どうして――」
「あれ。話してなかったんでしゅか、ケープしゃん。
ケープしゃんは人魚と人間のハーフなのでしゅ。
ちょうどティーラしゃんが悪魔と天使のハーフなのと
同じ様なものでしゅ。……人魚は船乗りを歌声で誘惑して
溺死さしぇてしまうという話が広く知れ渡っているから、
ケープしゃんは結構大変だったみたいでしゅ」
「……ハーフだったんですか……あれ?」
ページをめくりながら、彼女はふとあることに気づく。
十瑠がラパス程度の年の頃に撮られた写真の中に、
イチタとそっくりな少年が写っているのだ。
「ラパスさん、この人は?」
「この人? ……ああ、ディアルトしゃんでしゅよ。
船乗り志望の人で、ケープしゃんとも仲良くしてたでしゅ。
――話によれば、死んじゃったとか……幽霊になって
この船にも来ないでしゅし……残念でしゅ。
生きていたら、きっとマトリエス号の指揮官に
なれたでしゅのに」
リヴリィーナはじっとアルバムのその少年を見つめる。
(……これが、艦長さんの『心の弱点』なのかもしれない)
「そういえば、さっきからリィーナしゃんを捜してた
みたいでしゅけど、行かなくていいんでしゅか?」
「あ、そうだった……じゃ、ラパスさん、私はこれで!」
急いで皆の元へと戻っていく彼女の後ろ姿を見届けて、
ラパスはしばらくボーっとしていた。
「……早く出て行かないと、怒られちゃうでしゅね」





人員を集めに部屋を出たソグネの脳裏に、過去の記憶が
ふと甦った。
『神の鉄槌』の様な兵器を造り上げたのは彼にとって
久しぶりだった。それ故に、関連して記憶の奥底から
浮上して来たのかもしれない。



『狂った学者』として世間から追い出され、復讐の為に
同じ様な人間達と協力して造り上げた大量殺戮兵器。
それの実験台として選んだ海辺の小国に、奴はいた。
小国だからと油断していたのかは知らないが、その国は
驚くほどに戦力が他の国と比べて劣っていた。
ここなら、簡単に戦いの為の拠点として征服出来る。
そう考えて攻撃を行なった矢先、あの忌々しい航行艦は
現れた。
そこで彼は初めて気がついたのだ。
小国は油断していたのではない。その航行艦が番人の役目を
していたからこそ、戦力を蓄える必要がなかったのだ。
それならば、せめて効果の程だけでも実験してみよう。
彼とその仲間はそう考え、勝機は無いに等しい戦いを
その航行艦へ挑んだ。


効果の程は調査出来た。相手側にはどうやら
死者も出たらしい。
こちらにも死者は出たが、最初から
勝てる筈のなかった戦いだ。向こうよりは
少なくなかろう。

――だが、あの航行艦は素晴らしいものだった。
一体どの様な人間が、あれ程の素晴らしい航行艦を
造り上げることが出来るのか。……それが知りたかった。
そして――願わくば、あの艦を我が物に。





そうして自分は闇の軍勢に手を貸し、こうして
兵器を造り上げた。
(今思えば、あの時私が撃ち殺した一組の技術者の男女と
一人の少年が、奴の両親と思いを寄せていた者だったのだな)
感傷的になっている自分に少々嫌悪感を持ちながらも、
彼は考えた。
(……奴に憎まれようと私の知ったことではない。
どうせ光の当たる所に出るのを許されぬ身。この闇の中こそ
私の居場所なのだ)
人員を集めに行く途中だったのを思い出し、無意識の内に
止まっていた足を再び動かして彼は歩き始めた。

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投稿時間:04/11/14(Sun) 20:04
投稿者名:さびかび


今回は少々短くなるかもしれません;
一応いままでヤナギの得た能力をココで一旦まとめまつね。

食われた方々一覧(違
ダークマター 花弁の様な突起を飛ばすアレ、時折ビーム(ぇ
ゼロ  どの能力かは未だに決まらず
ダークマインド 鏡を出現させたりー
マルク ここもはっきりしませんがコピーを全て司るっぽい
レイラ ぶっちゃけ不明、精神操作をできるとかでしょうか?
サイビィ&宿主 具現術を身に付けた筈、近々出そうと目論む(ぇ

食われて無くっても体の一部的な物を吸収すればOKなので、
こんなとこでしょうね、やや遠距離が多めかなぁ。
では、本編
__________

「終わりだ。」

そう宿主が言うと彼が吸収した精霊、黒竜、ー炎と暗黒の化身ー
司りし炎で巨大な火の玉が宿主の手から発される。

ヤナギは身にまとわり付いていた根を払いのけ避けようとするが
運が悪く左足にまだ根が纏わりついたままだった。

彼女が煙から姿を現した時には左足が焼け落ちたなんとも無残な
光景であった、
この光景を見たユカリは倒れこみ気絶する、そしてそれをイチタが
背負いマトリエル号の中へと運んでゆく、彼が後ろを見たときには
既にヤナギの足は再生されていた。
「…そんな攻撃でこのあたしがやられるとでも? 
…それよりあんたよ、何故、何故ここに…!」
オミニアに向けられた彼女の声は未だに震えていた、
「何故とは私の台詞です、急に私の前から姿を消して、あの日から
約1700年が経ちました、そして私が彼方を創った時に、その様な
吸収能力を与えた覚えはありません、その能力な一体…」

「な、何言ってるの、私が思い出せる限りこの能力は私の物…
その前なんて…っ…いやぁああああっ!」
ヤナギは突然頭を抱え込み地面に倒れ込んだ。
そのいきなりの出来事に皆はただ呆然としていた、最初に駆け寄った
オミニアは軽く彼女の腹に突き気絶させ言う、
「彼女をその艦の医務室に連れて行く、ここまでは理解して
頂きたい!」
そうかれが言うと物凄い勢いで彼女を持ち上げマトリエル号へと入って行ったがー…
「すみませんが、誰か、医療質まで案内して下さい。」
と言ってまた顔を出したとか…。


そして数分後、医務室にて。
「どうも有難うございます…でも…彼方方と彼女はどう言う関係でー」
「それはこっちの台詞だ、そっちこそ色々とあった様に聞こえたが。」
そうイチタがオミニアの台詞に割り込み、問う。

「あ、御尤もですね、私は、こう見えても学者でした…


オミニアの話によれば彼は元は普通の学者だったそうだ、植物の
研究に魅入られたかの様に没頭した、がその途中の戦争で
彼は家族や友人、全てを亡くした、その悲しみに耐え切れず
彼は己の手を術に染めたと言う、魔術、錬金術、精神術
挙句の果てには忍術などとあらゆる術を狂ったかの様に勉強した、
そして彼はその全ての成果を使って自分の中にある悲しみを
埋めようと言う願いで彼の植物を人間として再生した、
ヤナギは彼が最後に創ったらしく、彼女の顔は自分の母親の顔に
似せたかったと言う、彼は植物だった彼らを人間としても
愛を注いで育てた、そして彼は幸せだった…がそれも束の間
彼が最も愛したヤナギが彼の前からいなくなったのであった。
そして彼は全てを自分の脳裏に纏めて彼女を探す旅に出たと言う。


「そして、今ではこんなんですよ…。」
そうオミニアはため息を付くと言い終わった。
「…再生能力は私の仕業です、でも、この吸収能力は…。」
「植物…なるほど…」

オミニアはふと呟いた、
「どっちみち全てを語るのは私が死ぬ時でしょう、今は全てを
語れませんよ…」

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投稿時間:04/11/15(Mon) 19:10
投稿者名:グレイスデビル


各所で起こっていた戦闘が大体収まったところで整理でも

《マトリエス号医務室》
[オミニア、イチタ(ヤナギとユカリを看病)]
[十瑠、アシュル、メイ、ラパス]
[ゼーレス、カムイ]

《マトリエス号のどこか》
カービィ(操舵室あたりか?)
[ブルームハッター、ルメニア](艦長室あたりか?)
[カラス、サイビィ(宿主)]
シャドーカービィ(図書室付近か?)

《海岸》
ルート(サボリ中。登場率最低か?w)

《異次元》
マラカ、シルダリア、ティーラ、リヴリィーナ
(リヴリィーナは異次元マトリエス号内に閉じ込められています)

《デストルイール軍本部(なのか?》
レイラ(現在アスナ人格。見聞きしたものが2つの人格で共有できる腕輪をもらった)
ゼロ(ゼロ監禁中。ゼロツーと共同戦線か?)

《ポップスター》
メタナイト、ケルベロス

《不明》
ラグ(カムイと戦闘中サイビィが現れてから登場していません)


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敵サイド動向

ソグネ、ナイトメア
ダークマターで「神の鉄槌」を造る

ダークマインド、マルク
ヤナギに受けた傷が治る。マルクはアスナに「種」を奪われる。

ウィーダ、ゼロツー
「神の鉄槌」破壊を目指す。それにゼロを引き込もうとしている。

ジャック
マトリエス号付近にて気絶。(もしかすると死か?)

スリーク
マトリエス号艦長室付近で気絶。

ブルー
マトリエス号に密航か?

ヤナギ、ユカリ
マトリエス号医務室で看病を受けている。

クローセル、銀
銀の部屋

アスナ
マルクから「種」を奪いマトリエス号へと向かう。

ガウス
リップルスターでお姫様とリボンの接待。

ヤロスラブリ
デストル軍のシャトル(ウルルンスター)で待機か?

デストルイール
動向無し。

クヌギ、ルナギ
不明。(ホロビタスター以降登場無し。)

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「〜か?」というのは最終登場がそのあたりで、そこから時間が多少たっているという意味です。
「〜」が場所を示さない場合は不確定または不明です。
[]内は、それで一まとまりになっていると考えてください。
あとホシカゲさんの倉庫を元に作っているので、そこで紹介されていないキャラまでは手がとどきません。
以上のことを了承してくださいませ。


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投稿時間:04/11/16(Tue) 21:03
投稿者名:プチかび


『そういえば、さっきからリィーナしゃんを捜してた
みたいでしゅけど、行かなくていいんでしゅか?』

「……!?」

リヴリィーナは今さっき出てきた部屋を見返る。
先ほど居た部屋……船長室。
その部屋に居た少女、ラパスがこう言っていた。
―あの時はああ答えちゃったけど……考えてみれば私は隔離されてるはず…!
慌てて部屋の扉を開ける。
其処には先ほどと変わらない部屋があった。
違う事と言えば―……其処にいたはずの少女、ラパスが居ないこと。
「……!?」
部屋中を見やる。だがやはり居ない。
机の上に載せられたアルバムはそのままに、彼女の姿だけが無い。
リヴリィーナは再び、アルバムをめくって見る。
何も変化は無い。
と……
リヴリィーナはあることに気付く。
部屋の壁……の一部分がなんだか違うのだ。
其処だけ汚れているわけではない。むしろその場所だけおかしいぐらいに綺麗なのだ。
「……?」
そっと手を伸ばして見る。
すると……ガコンと言う音。
「わ!?」
そして現れたのは赤いスイッチ。
リヴリィーナは一つ深呼吸すると、そのスイッチを押した。
音も無く「入り口」が現れる。自分が通るには少し低く、屈まなければ通れないほどの小さな入り口。
「ラパスさん……こんな所に隠れてるんですか……?」
リヴリィーナは足を踏み入れた。

「わ、わわああ!?」
「どうした、マラカ…、…!」
緑魔導師、メロン頭のマラカは驚いた。
壁から突然、リヴリィーナが現れたからだ。
「わあ!?」
「……なんだ、リィーナちゃんか……」
「…ま、マラカさん!」
(この子が……?)
ようやくリヴリィーナは空間から抜け出そうとしていた。

「私を助けにきてくれたんですか!有り難うございます。
それでその方は……?」
「シルダリア。オラの従兄弟さ〜」
「初めまして。君がリィーナさんですか。」
「よ、よろしくお願いします。
ところで……どうやってここへ……?」
「空間を斬ったんだぁ。最もこの手はもう使えないんだ。
空間がかなり不安定になっているからなぁ。」
「……それじゃやっぱり、空間の繋ぎ目を見つければいいんですね?」
「そのことなんだが……繋ぎ目はもう見つけたんだ。」
「えっ……!」
「ここの廊下の少し先。其処から無理やりに繋げた跡がある。」
「そうなんですか!」
「ただ、問題が一つあるんだが」
「え?」
マラカとシルダリアは微苦笑をしていた。

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投稿時間:04/11/17(Wed) 00:47
投稿者名:グレイスデビル


「問題ですか。」
リィーナは空間を抜け出せたと思っていたのでシルダリアの言葉に悲嘆の色を浮かべた。
「ああ、この空間自体が徐々に壊れかけている。誰かが乱したのだろう。」
「もしかすると、新手の敵か―」
マラカがそういいかけたとき、2人が入ってきた方向から一人の人物が走ってきた。
「おーい。」
ティーラである。ティーラは楽しそうにこちらへと駆けてくる。
「あの人なのさぁ。」
「だな。」
マラカとシルダリアはそれを見て深いため息をついた。
「ティーラさん。助けに来てくれたんですね。」
リィーナはその2人を横目にティーラにお礼を言った。
当然その2人のため息の意味も分かっていない。
「ああ。助けに来てやったぞ。」
素直にお礼を言われて嬉しそうな顔になるティーラだったが、
「『助けに来てやった』じゃない。おかげでどんどんと空間がゆがんでいっているじゃないか。あれほど来る
なといっていたのに。」
シルダリアに文句を言われてむっとした顔になる。
「そもそもゼロツーはどうしたんだ。まさか逃げられたとでもいうんじゃないだろうな。」
シルダリアはさらにティーラへと不服を吐く。
「まさか。私がそんなへまをするわけ無いじゃないか。邪魔だから逃がしてやったのさ。」
公然と言い放つティーラに、シルダリアは驚愕の表情になった。マラカでさえあきれ返っている。
ただ一人リィーナだけが訳が分からずにおろおろとしている。
「お前は。向こうにゼロが捕らえられたのにこちらの人質を逃がしてどうするんだ。」
それが何を意味するかをティーラは分からないわけではない。ただ、逃がしても次捕まえればいいと思ったの
である。そう反論しようとしたティーラだが、リィーナの発言のほうが早かった。
「ゼロ様が捕らえられたって、どういうことですか。」
リィーナは信じられないといった顔でシルダリアを見つめる。
シルダリアはしまったといった風な顔になる。
「ああ、それなんだけどな。ゼロは、向こう側に又捕らえられた。」
リィーナはさらに顔をこわばらせる。不安と、恐怖、そして得体の知れない孤独感に襲われる。
すると、後ろのマトリエス号がグニャリとゆがんだ。
シルダリアはそれに気付かなかったが、マラカはそれを見逃さなかった。
「シルダリア。そろそろこの空間危なくなってきたべ。」
「何だと。そうか、この子の感情に影響したのか。」
マラカは少々あせりながらも落ち着いてカードを召還すると、入ってきたときと同じように剣と右手を一体化
させた。
「いくべ。空間を切り裂く真空の剣、ヴァルマンウェ。」
マラカは何も無い宙―マラカには、空間のゆがみが見えているので、そのくびれた部分。つまり弱くなってい
る部分を狙っている。―を斬り裂いた。
切り裂いた先にはマトリエス号が見えている。
こちらの空間にあるものと違い、襲撃の爪跡がまだ残っている。
マラカは先ず自分が向こう側に移動した。続いてティーラがまだ不服な顔をして出て行った。
次にシルダリアに促されたリィーナが裂け目に向かうが、その途中で前面へと転んだ。
足がもつれたわけではない。何か後ろから引っ張られたのだ。
リィーナは何かに耐えるように地面へしがみついている。しかし、その体は徐々に後ろに向かっていた。
「く、遅かったか。」
シルダリアも同じように地面にしがみついていた。
異空間のマトリエス号は、リィーナが出てきた『入り口』にすべてを吸い込もうとしている。勿論リィーナと
シルダリアも例外ではなかった。
2人は必死に耐えるものの、その勢いに徐々に引っ張られていく。
「くそっ。」
そういいながら飛び出していったのは、ティーラ。
ティーラはリィーナの腕を掴むとマラカへと放り投げた。
その身はマトリエス号の引力ともいえる力の中に投げ出される。
支えるものがないので、シルダリアよりも早く引っ張られていく。しかしそんな中ティーラはリィーナに笑顔
を向けた。
「言っただろ。助けに来たって。」

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投稿時間:04/11/17(Wed) 19:29
投稿者名:ホシカゲ


ルートは図書室で黙々と一冊の本を読んでいた。
ウルルンスターに来る前に読んでいた星に関するガイドブックのようなものではない。
本の背表紙には『異星の言い伝え全集』と書かれている。

ルートはページをまた一枚めくり、文章を目で追った。
図書室に入ってからずっとその行為を繰り返してきた。
が、そのページを読み終わるとルートはしおりを挟んで本を閉じ、図書室から出て行った。

理由は簡単。
食堂に行って空腹を満たすためだ。




食堂には手当たり次第食べ物を食べるカービィがいた。
ルートはカービィの席の向かい側に座り、近くにあったバターロールを取って一口食べた。
「むーっ、ボクのバターロール!! ……あ、ルート君!?」
自分の食べ物をとられてようやくカービィはルートの存在に気づいた。
ルートはバターロールをまた一口食べた。
「ボク、皆を探してあちこち行ってたんだよー。
 ルート君はずっとどこにいたの?」
「海岸で散歩。あと図書室で本を読んでた」
「そーだったんだー」
カービィはフライドチキンを口に放り込んだ。
「今更だけど、僕も一緒に食事して良いかな?」
ルートは言い、カービィは頷きで返事をした。

いくつか食べ物を食べて、ルートの胃袋が満たされた頃。
カービィは未だに食べ物を口に放り込み続けていた。
「……カービィ」
「ほへ? ……何?」
カービィは食べ物を食べる手を止め、ルートはそばに置いていた本をカービィに見せた。
『異星の言い伝え全集』と書かれた本だ。
「カービィはこの本を読んで欠片と器の存在を知った?」
「うん。正確にはイチタ君が」
「じゃ、ここウルルンスターに水の欠片と器があると予想してここに来た?」
「うん。水の欠片と器は手に入れたよ」
「それはよかった」
ルートは顔の前で手を組んだ。
カービィはバターロールを口に放り込んだ。
「それじゃ次は……炎の欠片と器?」
「炎かぁ……それじゃコレカラスターかな」
「わかった。ご馳走様」
ルートは席を立ち、カービィは手を振った。

「……あ、カービィ、もう一つ質問」
食堂を出る直前にルートは振り向き、カービィに少し大きめの声で言った。
カービィは慌てて食べ物を飲み込み、ルートの方を見た。
「敵に欠片や器が渡っている可能性は?」
「地の器……が敵に渡ってる。炎の欠片と器とか闇の欠片と器とかはどうなってるかわかんない」
「わかった」
ルートはカービィに手を振ってから食堂を出た。




(敵にも欠片や器が渡っている)
図書室へ向かいながら考えた。
(欠片と器、全て揃えなければ願いは叶わない)
片手に『異星の言い伝え全集』を携えながら。
(となると、敵から欠片や器を奪うために敵とぶつかるのは避けられない)
その表情に焦りや不安の表情はない。
感情を失った彼にとっては当然のことだが。
(敵と正面衝突か……けど仕方ない)
ルートはまっすぐ前を見据えた。

「僕は……心を得るために戦う」

彼は静かに決意を固めた。

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カービィを操舵室辺りから食堂まで移動させてみたり。
ルート君に色々決意させてみたり。


そろそろウルルンスター編が終わるということで、欠片と器の所在状況をまとめてみました。

カービィ達→光の欠片・器、水の欠片・器、地の欠片、氷の器
デストル軍→闇の欠片
ヤナギ達→地の器、氷の欠片

心の欠片はカービィとシャドーの心の中に?

残りの欠片→炎
残りの器→炎・心・闇

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投稿時間:04/11/17(Wed) 20:40
投稿者名:ディーラ


ティーラは目を瞑り、精神を集中した。
…そして、魔法陣が出現し、ティーラは呪文を唱えた。
「風よ…」
その言葉とともに、風が出て、シルダリアとリィーナをとらえた。
「彼の者を我らが居るべき場所へ…!」
風がシルダリアとリィーナをマラカの所へ運ぶ。
それを見たティーラはにやりと笑い、走ってマラカ達の方へ向かった。
…引力に邪魔されずに。

「…かっしぃなぁー…俺は魔力に疎くないのに…」
頭をかきながらティーラが言った。
「…一応助かったが、お前が来なければ何事もなか「うるせぇ、どっちみちあの空間はああなるんだったんだよ」
「………え?」
「あの空間はリィーナの感情に反応してた、あんたらはゼロの事を話してリィーナのせかし、リィーナの感情
は悲しみなどで落胆する…俺が来なきゃあんたとリィーナは入り口に吸い込まれてた。」
「でも、オラ達が言うとはかぎらないんだな、そこらへんは…」
マラカが、反論を言い切ろうとした。
「天使と悪魔のハーフをなめるなや、一応は千里眼使えるんだからな…アル兄ぃには劣るけどさ。」

けらけらと笑いながら、ティーラは歩き出した。
「ほら、早くリィーナ救出した事言いに行くぞー」
…コレは、02について言い訳しないために、逃げたのやもしれない…
が、本当の事なので、とりあえず言わないでおくことにした緑魔導師兄弟だった。

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