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遥かなる旅の果てに [23]



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投稿時間:04/12/01(Wed) 22:44
投稿者名:リュウ


巨剣を担ぎながらユウは通路を歩いていく。
「道がわからん。」
迷っているのか周りを見渡して適当に歩いていく。
適当に歩いていく末にティーラが横に通った。
「こんちはぁ〜」
「・・・」
ユウは礼儀良いのかわからないが軽くあいさつをする。
そしてそのまま歩いていく。
「っで、何でお前がこの船までに乗ってるのか?三十字で言え。」
ティーラがユウの後頭部を掴む。ユウは慌てて考え述べる。
「さっきの星にて壊滅状態のこの船を見て面白そうだったから来た。っでいいかな。ティーラ君」
「(本当に言いやがった・・・)その君付けを改めろ。っであんたは何でここにいるの?」
「いや、暇だから。」
言った瞬間ティーラの必殺の拳、ユウは廊下に2、3回転し倒れる。
「あ〜やるきでねぇ、医務室もで送ってくれや・・・」
「タレんなぁ!3頭身ぐらいに見えるぞ!」
タレていたユウは歩いて医務室の方へ向かった。
「っで・・・何しに来たんだよ・・・」
ティーラはどこかに歩いていった。

そしてユウは医務室の中に入る。
入った瞬間、見知らぬ人だと思われ変な目で見られる。
「いや〜そんなみんなに注目されるの好きじゃねぇし」
「「いやお前(君・あなた)は誰だよ。」」
そして数秒時は止まった。そしてユウが言った。
「ユウ・・・ユウ=エルベリク・ルシアンと言う名だ。ユウと呼べ。
 少なくとも『怒らせない』限り敵じゃないよ。」
そして部屋は沈黙に包まれる。
「ユウとやら、貴方は何者だ?」
カムイはユウに問うが答えようもしなかったが
「ん〜護衛剣士・・・放流剣士・・・ってなとこかな二重人格剣士君。」
ユウの姿はカムイのベットのすぐ横にあった。
カムイは最後の一言に気が触れたのかブルーオーシャンを握ろうとした。
それを我慢し握るのをやめた。またジェノサイドが起きるからだ。
「ティーラ君もここにいるなら楽しいことばかりになりそうだな。」
ユウは巨剣を地面に置きその場に座る。


「メイか、久しぶりだな。」
カラスが廊下を歩いているとメイが壁にもたれてぼーっとしている。
「あ、カラスさん、カムイは大丈夫なの?」
「急だな〜大丈夫だよ。そんなに怪我もしてないし再生能力があるからほぼ回復するし。」
「よかった。」
メイはそれを聞いて安心したのか歩いて行ってしまう。
「いいのか?嘘をついて」
カラスの横からゼーレスが現れる。
「これでいいよ、彼の二重人格とか記憶喪失とか言えば相当落ち込むから。」
「ならいいのだが。」

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投稿時間:04/12/02(Thu) 22:47
投稿者名:リュウ


2人の特徴をかきま〜す。(書き忘れた。)

ユウの特徴
一人称は俺 二人称は呼び捨て、ティーラだけ君
ある一部の人のみ時々タレる。姿は3.5頭身ぐらいでもちっとしてる。
旅の目的は無いがただの放流剣士である。

メリット
大剣よりもっと大きい巨剣を軽々使用し軽快な攻撃をする。何故かは不明。
遠距離は銃で狙い撃ちをすればよく、オールマイティに見えるが

デメリット
連続攻撃の後に必ず隙ができるので攻撃されると大変、そこはカバーできないので一度後ろの退く。
接近戦および超接近戦での突き系の攻撃や投げ技などの攻撃には防御が間に合わないのが難点。
氷魔法などにユウは弱いので攻撃されたらタレる。(?)


ジェノサイドの特徴
デストル軍の中に入る可能性が高いため敵。
カムイの暴走状態、第二の人格と言った方がいい。
不安定なため、いつ現れるかわからない。
旅の目的は殺しを楽しむことだけである。

メリット
ジェノサイドはカムイの能力のガンマモードを遥かに上回る。
『自己管理能力』自分の調整、次に移る行動などを高速で脳で管理する。
『自己再生能力』無意識のうち、自動的に傷が回復する能力。
『武器覚醒能力』自分の武器を覚醒(能力UP)させる能力。
そして敵の行動を推測できる事ができる。というメリットがある。

デメリット
『自己管理能力』は簡単な作業も労働並みの作業になるため
時々全ての力を失い何も行動ができなくなるのがデメリットである。

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投稿時間:04/12/02(Thu) 22:28
投稿者名:くさねねこ


真っ白な色気の無い部屋。医務室である。
人もかなり減って、医務室らしくなってきている。
「よぉーう。リィーナ。元気かー。」
急にドアが開かれた。ティーラである。
その目的はリィーナ。
ティーラはリィーナが起きているのを確認すると笑顔になった。
「はい、もう大丈夫みたいです。ティーラさんたちのおかげです。」
リィーナは素直な笑みを浮かべた。
「そっか。よかったな。」
ティーラはそっけなく答えた。その後に種のことを思い出した。
「お、そうだ。この中に魔術師とかいないのか。」
ティーラは医務室の中なのに大声で叫んだ。
そのせいで一瞬部屋が静まり返る。が、すぐに一人進み出た。
「あの、私でよろしければ。」
進み出たのは、テュールだった。

「で、この種なんだけど。」
ティーラとテュールは医務室の端の方で話し合っている。
ティーラが種をベッドの上に広げると、テュールは目を見開いた。
「なんて魔力の強さだ。すみません、これをどこで。」
テュールは種に見入っている。医務室の何人か、主に魔力を感じることができる人たちもその魔力の元のほう
を向いていた。
「これか、これは―」
『レイラが持っていた。』と言おうとしてティーラは少しためらった。
そして嘘をついた。
「外で拾った。」
「そうですか。とりあえずこれは私のほうで処分しますので。お渡しください。」
テュールは種を拾い上げ始めたが、その手の上にティーラの手がかぶさった。
「処分なら俺がするぞ。」
ティーラは自分が手に入れたものをとられるのは腑に落ちないようだ。
「いえ。あの、これはかなり負の魔力が強いので。浄化をしてから封印したいのですが。」
テュールは種を離そうとはしないものの、ティーラの圧力に完全に押されていた。
「これは俺のだ。」
ティーラはテュールを睨みつけるが、テュールが毅然とした態度で応戦した。
「だめです。ここまで強い魔力だと、いくら天使と悪魔のハーフでも危険です。」
テュールがなだめるように言うと、ティーラはとうとう諦めたようだ。
「分かったよ。でもな、あれが何なのちゃんと教えろよ。」
ティーラは手を離した。
「ちぇっ。折角俺のものになったのに。」
しかし諦め切れてはいないようだった。

カービィ、ルクソル。そして十瑠は突然入ってきたヤナギに目を見開いていた。
十瑠は既に戦闘態勢である。
「お前は、ヤナギ。」
しかしヤナギは全く興味を示さずにすぐにどこかへ行ってしまった。
「まてっ。」
十瑠は追いかけようとしたが、ルクソルに引き止められた。
「艦長、そろそろのんびりもしてられませんぜ。」
十瑠は言われて足を押しとどめる。
「しかし―っ。」
「大丈夫ですって。」
ルクソルが指差す先には、既にカービィがヤナギを追う姿があった。
「艦長は、船を動かしてください。」
「そうか。・・・そうだな。」
十瑠は、振り向いて操縦桿を握った。
「マトリエス号、発進だ。」

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投稿時間:04/12/02(Thu) 23:23
投稿者名:くさねねこ

タイトル:僭越ながら動向整理。


〜カービィ達〜
・マトリエス号内部
=所在地不明
カービィ:ヤナギを追いかける(イチタ達とは別の場所)
イチタ:ヤナギを追いかける(ユカリもいます)
オミニア:ヤナギを追いかける(イチタと一緒)
レイラ:現在アスナ。種をティーラに奪われた。
アシュル:不明。(医務室か?)
メイ:不明。(どこかの廊下か?)
マラカ:不明。(シトカと戦闘後。廊下あたりか?)
シルダリア:不明。(シトカの電波により気絶。マラカと同じ場所か?)
宿主:トレーニングルームへ向かう。
ルメニア:不明。(食堂か操舵室が有力か?)
ラグ:不明。(乗船はしました。)
カラス:不明。(ゼーレスと同じ場所。どこかの廊下か?)
ゼーレス:不明。(カラスと同じ場所。どこかの廊下か?)
ケーナズ:不明。(宿主と同じ場所かも?)

=操舵室
十瑠:マトリエス号出航。
ルクソル:十瑠の手伝い。
ブルームハッター:十瑠、ルクソルの手伝いかな?

=医務室
リィーナ:目覚めている。とりあえず療養。
カムイ:目覚めている。別人格が生まれる。そのせいで武器が握れない。
ティーラ:テュールにアスナから奪った種を渡す。
テュール:ティーラから種を受け取る。
ユウ:座っている。

=図書室
ルート:シャドウカービィを苛めている。ヤナギに探されている。
シャドウ:ルートに苛められている。

〜メタナイト達〜
・ハルバード内部
メタナイト:マトリエス号のID入力。後は自動航行。
ケルベロス:メタナイトの手伝い。

・ホロビタスター
ラダス:炎の欠片所持。危険?

〜ゼロツー達〜
ゼロツー:兵士詰め所奥。兵隊長の部屋。神の鉄槌の破壊をもくろむ。
ゼロ:監獄。ゼロツーの指示を待つ。
ウィーダ:不明。ゼロツーとゼロの逃げ道確保。
アル:不明。ゼロツーとゼロの逃げ道確保。
シトカ:ティーラに投げられた後、所在不明。
ミラクルマター:ポップスターから逃亡後、所在不明。
ダークマターズ:ラド以外はゼロツーと同じ場所で待機。
ラドはゼロの見張り兼通信役。

〜デストル軍〜
・その他の位置
デストル:自室。神の鉄槌をあまりよく思っていない。
マルク:不明。アスナに種を盗まれる。
ヤロスラブリ:おそらく帰還しています。
ジャック:倒れていたところから逃走。その後不明。
アスナ:マトリエス号内。種を奪われる。
ガウス:リップルスター。お姫様の接待。ていうか前回の整理から動きなし。
スリーク:逃亡済み。位置不明。

・神の鉄槌
ナイトメア:おそらく乗ってます。
ダークマインド:ほぼ確実に乗ってます
ソグネ:確実に乗ってます。砲撃班長兼科学班長

・コレカラスター
銀:デストルの勅命で欠片を取りに来た。ラダスの部屋の前。ロセルと行動を共にする。
ロセル:デストルの勅命で欠片を取りに来た。ラダスの部屋の前。銀と行動を共にする

〜ヤナギ達〜
・マトリエス号
ヤナギ:ルートを探す。
ユカリ:ヤナギを追う(イチタ、オミニアと一緒)。
ブルー:医務室。(レッドとの兄弟告白。)
レッド:医務室。(ブルーとの兄弟告白。)
イリス:ユカリを追いかけている(と思います)

・その他の位置
ルナギ:不明。
クヌギ:不明。



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投稿時間:04/12/03(Fri) 15:33
投稿者名:プチかび


医務室はその時、例の「種」が放つ魔力で満たされた。
そして仮眠を取っていた彼女をその強大な魔力が起こした。
「よぉーう。リィーナ。元気かー。」
がばりと起き上がったところでティーラと目があった。
「はい、もう大丈夫みたいです。ティーラさんたちのおかげです。」
即座に覚醒したのか、にこりと微笑む。
「そっか。よかったな。」

そしてその後その場に居合わせた者たちが種を見る中、
リヴリィーナはそうっと、部屋を出て行った。

部屋を出て廊下を歩きながら軽く腕をまわしてみる。良好。
あの電波のダメージは仮眠した事により取れたようだ
彼女は今、この艦から離脱しようと考えている。
無論、ゼロを助けに行く為。
(ゼロ様は私が困っている時いつも助けてくれた)
胸元を見る、蒼いリボンが其処にあった。
ほんの数時間前、主が取り替えてくれたこのリボン……その主は今、ここに居ない。
(だから今度こそ私が助ける。)
ただ問題は一つ、どうやってハイパーゾーンに向かうか。
テレポートは星を越える前に衰弱死してしまうだろう。
だからといって十瑠に戻れとはいえない。
だとすれば…小型の宇宙船を借りる…
決まった、リヴリィーナはそう呟くと早速、十瑠のいそうな場所に向かおうとするが。
「リィーナ!」
ふ、と話し掛けられる、この声は…
「ティーラさん」
駆け寄ってくるティーラ。医務室から結局出たのだろう。
「本当に大丈夫なのか?」
「はい、もうすっかり、このとーリ元気です。」
ひらひらと手を振って見せるリヴリィーナ。
「ならいいんだけどよ、どこ行こうとしてたんだ?」
「艦長さんのいる所に…」
「なんで?」
「えっ…」
そう言われて言葉に詰まるがどうにも出来ないので結局。
「小型の宇宙船のあるところを教えてもらうんです。」
「それでゼロを助けようって奴か?」
「はい。」
「…お前、どこまでも『ゼロ様』一筋だなー…」
「……ゼロ様は、私に精神支配にかからないようにしてくれました。」
ティーラの言った事には聞こえなかったのか答えずポツリと呟くリヴリィーナ。
「は?」
どこか伏目がちの彼女を見てティーラは嫌な予感を察知する。
「……うん、それで?」
次を促すティーラ。
「でも……ゼロ様は私に耐性をつける代わりに自分の耐性を無くしちゃってるんです」
「用は…耐性を『移植した』って事か?ゼロからお前に」
問えばリヴリィーナは頷いた。
「だから……危ないんです。あの時逢った時、ゼロ様の力が弱くなってました……
それに言ってました、ゼロツー様とウィーダがゼロ様を連れ戻したと。
もしウィーダが、ゼロ様の精神に侵入したらっ……!
今のゼロ様じゃ抵抗できずに……」
「操られる、最悪精神を壊される、ってとこか?」
頷けば今にも泣き出しそうに
「でもゼロ様は1人では来るなって言ってました。けど……けど……!」
「お前は其処へ行って、死んでもいいぐらいの覚悟はあるんだな?」
言葉を遮り、ティーラがどこか真剣な眼差しを向ける。
リヴリィーナはその視線を受け止め、頷いた。
「ゼロ様が死んじゃうぐらいなら怒られようが約束だって破ります……!」
「その意気だ……よし、ならここは俺に任せろ。」
ティーラがぽんと自分の胸を叩く。
そして壁に手を叩きつければたたきつけた場所から波紋状に壁が歪み、別の景色が現れる。宇宙のような空間が。
その歪みは人が二人並んで入れそうなほどに拡大した。
そこでティーラは手を離し、入れよといわんばかりに親指で指す。
「行き先は決まってない。ゼロ様直通便にもなるだろ」
「……!!」
「ただし片道のみ。いいな?」
「……はい!有り難うございます、ティーラさん!!」
「リィーナがゼロのとこへ行ったって事は俺が伝えとく。気ィつけて。」
リヴリィーナは大きく頷いてその空間に入ろうとして……
「あー、でも待った。」
「え?」
振り返ればティーラがニカっと笑み浮かべ
「俺も行く。」
「え……?」
「大丈夫、どうせお前の事だ、ゼロのとこへ行った事ぐらい皆分かるだろ。
それに1人じゃ来るなって言ってたんだろ?俺が居れば生きてても怒られることもねぇし。
リィーナの事も心配だしそれに……」
―何故か行かなければならないような気がして―
ティーラはそのことは口に出さなかった。だからかリヴリィーナが疑問の目を向けると
「いや、とにかく俺も行くからな。
ゼロツーと、あの…ウィーダだったか?あいつには一撃お見舞いしてやりたいしな。
少しとは言え俺を昏倒させたんだからな……」
「有り難うございます、やっぱり1人でいくの、ちょっと恐かったんですよね」
リヴリィーナが微笑するとティーラも微笑して
「うし、んじゃゼロを連れ戻しに行きますかあ!」
「はいっ!」
二人がその向こうに消えればその空間は消えた。

一方のウィーダはぺらぺら本をめくりながら
「……来る……」
たまたま目に入った台詞を読み上げる。
何故読み上げたのかはよく分からない、むしろ無意識のうちに読み上げていたのだからウィーダは自分にやや
驚いた。
それに気付いたアルがウィーダの方を見る
「どうかしましたか?」
「……いや。」
ウィーダもアルの方を見て……ふ、あることに気付く。
(そう言えば……確か同じように赤と青の目を持った奴が居たな……)
確か、ティーラとかいったか。ウィーダは記憶を引き出す。
(同じ配色の目だなんて早々あるもんじゃ無いよな)
やがてそれからある一つの仮説に辿り着く
(……この二人は…―兄妹?)
「そろそろですね、ゼロ様を誘導するのは。」
はたと我に帰る。敬語なのでゼロツーの言葉と勘違いしたらしく
「ん、あ、そうですね、ゼロツー……様じゃない」
言ってからウィーダは頭を抱える。
「どうしました……?どこか調子が悪いんですか?」
アルが本当にウィーダに何か起こっているんじゃないか、そう言う目で見る。
「いや、なんでもない、本当に。」
「……それじゃ行きましょうか?……あまり無理はしないで下さいよ。」

(なにやってんだ俺は……)
どうも…レイラ、ゼロと強制的に記憶を引き出した時から調子が悪い。
昔の「人間」として生きていた事の記憶がフラッシュバックするわ
本を読もうとしてそのままぼんやりするわまたは台詞を無意識に読み上げるわ
挙句の果てには口調だけで主の声と判断して間違える……
牢獄へと向かうアルについていきながらウィーダは珍しく軽く溜め息をついた。
そして牢獄から何か騒ぎ声が聞こえる。
「転送成功〜♪」
「リ、リィーナ……にティーラ!?」
「ゼロ様っ!ご無事ですか?生きてますか!?」
どうやら突然現れた彼女たちにさすがのゼロも唖然としているようだ。

「何でしょうか……!?」
「リィーナとティーラ……?まさか来たのか?」
二人は足を早め、そして……

兄妹の、視線が合った―

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投稿時間:04/12/09(Thu) 12:22
投稿者名:一太郎


宿主はマトリエス号の廊下を歩いていた。
目指すはトレーニングルーム。
扉を開け、トレーニングルームに入る。
そこには既に先客がいた。
「うわっ!?」
身体に突如襲いかかる圧迫感。
思わずよろけたが体勢を立て直し、前方を見る。
そこには高速で飛びまわる的に射撃訓練を行うアシュルの姿があった。
「あれ?サイビィさん・・・の宿主さん。」
アシュルが宿主に気付き、銃を収める。
壁のパネルを操作して、部屋の重力を元に戻す。
途端に重力から解放された開放感が2人を満たす。
「どうしたんですか?」
「いや、ちょっと運動したくてな。」
「あ、じゃあご自由にどーぞ。パネルで操作できますから。」
「わかった。」
宿主が壁へと歩いて行く。
その時、宿主は何かを蹴飛ばした。
チャリンという、金属質な音。
「あ!そんなトコに・・・」
アシュルが慌ててそれを拾う。
「さっき銃を落とした時に部品が1個何処かに行っちゃったんですよ。」
アシュルが座り込んで、修理を始める。
「落としただけで壊れるモノなのか?」
「重力を2倍に設定してましたから。」
宿主は納得した様に頷く。
「トレーニング始めたいんだが。」
「あ、どうぞ。」
「いや、外に出ないのか?」
「2G下の修理は日常茶飯事ですから。」
―――つまり、2G下で特訓をし、銃が壊れたらその場で直すと言うコトか。
宿主は納得し、壁のパネルを操作する。
途端に、倍以上の重力が2人を襲った。


「ルートは多分図書室だ。いつもそこにいる。」
走りながらイチタがオミニアに言う。
「分かりました!」
慌ててオミニアが加速する。
「ちょっ・・・待てって!」
オミニアがハッとして速度を落とす。
「あの、図書室は何処ですか?」
そして、イチタに訊いた。
「・・・図書室は確か突き当たりを右だ。」
「分かりました。」
オミニアが幾分か落ちついた様子で頷く。
突き当りを右に曲がる。
図書室の扉へと走って行く球体が見えた。
「カービィ!」
イチタが呼び止める。
「あ!イチタ!今ヤナギがこの中に・・・」
「分かってます!」
オミニアが図書室の扉を開け放った。


「あと数分で着陸体勢に入るぞ〜。」
ルクソルがモニターを見ながら十瑠に言う。
「わかった。」
小さく見えていたコレカラスターが徐々に迫ってくる。
赤土に緑の木々―恐らくジャングル―が目立つ。
赤と緑の惑星だ。
「よし、着陸準備だ。」
「了解。」
ルクソルがコンソールを操作する。
「耐熱フィルター異常無し。バランサー異常無し。反重力プラント異常無し―――」
ルクソルが艦の状況を読み上げる。
「―――慣性装置異常無し。・・・オールグリーンだ。いつでもいいぜ。」
「わかった。ありがとう。」
十瑠が操縦桿を握って言った。
「これより惑星コレカラスターに着陸する。」

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投稿時間:04/12/10(Fri) 20:03
投稿者名:イリス・カルトレイ


「唐突に言うわ・・・あたしを、消して!」
ヤナギは、ルートに訴えるような眼差しを向け叫んだ。
バンッ!!!
「ヤナギ!」
いつもはおとなしいオミニアがイライラしたような声で叫んだ。
「あんた・・・なんでここに?」
ヤナギが少し潤んだ目をオミニアに向けた。
少しへたっているユカリがイチタを放した。
「何で消えたいの?」
ルートはヤナギを見て言った。
「あたしは・・・あたしは生きてちゃだめなのよ!!」
「どうして?」
「あたしは、いつか必ず誰かを傷つけるわ!!それが、大切な人であろうと・・・。」
最後に力なく言うと、そのまま黙りこくってしまった。
「誰であっても?」
突然何処かからイリスの声が聞こえた。
「誰?」
その場にいた全員が言った。
「何処にいるんだ?イリス。」
気づいたイチタが言った。
「初めまして、と言うべきかな・・・ヤナギ?」
イリスが空中から出てきて冷たい瞳で言った、その耳は赤い。
「イリッちゃん?」
ユカリがイリスに尋ねた。ユカリをを見つめ返す瞳は暖かかったが怒っている様子だった。
オミニアが言った。
「如何してここにイリスさんがいるんですか?」
「ユカリがいるもの・・・目を放すわけにはいかない。」
そう言うとイリスがヤナギに手をかざした。
「何のつもり?」
ヤナギが怒りっぽく言うが構わずそのまま続けた。
かざした手に紫色に光る球体が現れ部屋が明るく染まる。
「あの時と同じか?」
眩しそうにしながらイチタが言う。
「イ・オ・ン!!」
イリスがヤナギに向かってそれを打ち込んだ。
「あああああ!!!!」
ヤナギが叫ぶと同時にイリスの耳が元の青色に戻った。
ヤナギは意識を手放しその場に倒れこんだイリスがヤナギの体に体に触れて小さく言った。
「フライ。」
ヤナギは気絶したまま宙に浮き黄色に光に包まれながらいなくなった。
「何したの?」
ル−トが聞くとイリスは言った。
「害虫を駆除しただけ。」
すると、オミニアが
「寄生虫はヤナギを殺さないと死なないんですよ!?」
「叫ばないでよ、ヤナギは私が殺したの正確に言うと消した。」
イリスは淡々と言った。
「なっ!」
イチタが目を見開いてイリスを見た少し怒りを覚えた目で。
「ヤナギを、害虫扱いにしたのか!?」
「だから叫ばないでって、肉体を甦らせれば後は、簡単よ・・・これで何度目かしら反魂の術を使うのは。」
イリスは普通に振舞ったつもりだが、少し寂しそうだった。
「成功するんですか?」
オミニアは、不安げに聞いた。
「離れてて・・・我を締め付ける呪いよ、汝らが神より魂を返したまえ!名をヤナギ、我はイリスなり!」
イリスは、呪文を言い終わると、消えたヤナギの身体を宙から取り出し
自分の身体を鎌で切り裂いた。
「ぐうっはぁ・・・ロ・ン・ド!!!」
血が流れ出る中叫んだ。すると
「う・・・。」
ヤナギが生きていた元のまま。しかし、イリスはユカリのところまで歩き言った。
「ユカリに、御守・・・り・・・渡った人の名前が自動で・・刻まれるから・・・はぁ・・流石に辛いな・・・」
途切れ途切れの言葉を、ユカリに言うと自分の名前が刻まれたネックレスを、ユカリにかけた。
「イ・・イリッちゃん!!」
ユカリが泣きながら言った。
「泣かせちゃった、泣かないでユカリ、そのネックレスは・・・ユカリに良くにあ・・うからぐはぁ!!」
イリスはユカリから離れ笑顔で
「私は、死なない・・・ユカリがいる限り・・・」
そう言うと、流れ出た血が赤い一つの結晶となり床に落ち、イリスは姿を消した。

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