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遥かなる旅の果てに [34]



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投稿時間:05/02/22(Tue) 16:13
投稿者名:さびかび


クヌギの頭の中では様々な考えが流れていた。
まずこの戦いでどうこれからの事に影響があるのか?
敵の実力は未知数、ルナギの加勢が必要になるか?
さっきのあの音はいったい何だったのか、それ以上に妹の安全。
さらにはこの星にあるはずの器と欠片は。

そう彼が考えてるうちに宿主、否エオは機敏な動きで距離を一気に
縮め肉弾戦に持ち込む、蹴りの一発目は槍でガード、さらに
二発目を余裕で受け流す。
(実力と技量ではこっちの方が勝ってる言うんに、何や、この
…違和感は…この気配、何かが明らかに変や…)

そうクヌギはある程度の余裕で攻撃にあたらない様に動き回りながら
思った、と言うより本能的に感じた。

「二対一つーんはちょっと卑怯っぽく感じるから、アカンわ。」
そう言いクヌギはさらにエオの攻撃を受け流しメタナイトに向けて
彼を蹴りつける。
それはガードされるがその反動で彼はメタナイトの方向へと
押し出される。
(わざと苦戦してる様に見せかけるんも性に合わんし…
ここはいっちょ敵の戦力も把握しておかなアカンしな…)

メタナイトも一瞬はその行動に驚いた様だがすぐにギャラクシア
を抜き、構える。
「貴様らはどこまでも甘いな…思い知るが良い、本当の力を!」
その瞬間彼らの視界から彼の姿が消えた、それと同時にその場
を凄まじい量の瘴気が満たす。

「瘴気…厄介な物をばら撒きおって…」
クヌギはそう呟くと近くの木を三角蹴りで上る…がそれがエオの
狙いだった、
「堕ちろ!」
クヌギの背後からいきなり声がする、振り向いたときには既に
エオの拳がクヌギの左腕に直撃していた。
「つっ…またや…この妙な感じ…」
クヌギは槍を器用に振り回し瘴気を吹き飛ばしながら着地
する。
「こっちの手の内を明かさないで戦いきれるか…ルナギなら
なんとかこの瘴気を対処できるんやけど…魔法の一つや二つでも
勉強しとくんだったなぁ…」
そうクヌギは呟きながら槍を握っている手をより強く握り締める。

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投稿時間:05/03/13(Sun) 16:35
投稿者名:ティール


「うわぁ〜ほんとに噴火したよ〜」
「この船ホントに外に出られるんだ」
「ね〜ワープより速くない?」
「早く厨房行こう〜よ〜」
どれが誰だかわからない、カービィレンジャーのメンツたちは口々に言葉を発していた。
カービィ's達は暇を持て余してレンジャーごっこをしていた。
実際には暇であるはずがない。
ただ、同じような危機感がない者たちが増えたがために、相手にされなかったのである。
つまり、その時々でしか役に立たない『ダンボール』と同じたっだ。

「ユカリを置いて行くですって!!!!!」

怒声が会議室の方から飛んできた。
会議が終わってから未だ十数分も経っていないが、さっきイリスが入っていくのをカービィ'sは見ていた。
「怒ってるよ〜」
「びっくりした〜」
「早く行こうってば!!!」
無神経な声が口々に言う。
「ボク…ちょっと行ってくるね」
「待って待って!!!!」
カービィはそういって会議室に走っていった。
それを追いかけてシャドーも行く。
「いっちゃった」
「どうする?」
「先に行ってようよ?」
残された、者達はそれにうなずきメニューは何にしようか相談しながら走っていた。

物陰から、人影が現れる
手には シルダリアが持っていたハズの氷の器と血を浴びたナイフ
自分でも訳がわからないといった様子だ。気がついたら緑魔導師二人をやっていた。
その一人が器を持っていて、宛てもなく歩いていて今に至る。
血をぬぐい 自分に言い聞かせるように言う

「何人やるもいっしょ。数なんてあまり関係ない。仕事そろそろやらないと――」

自分に言い聞かせるように、繰り返し口にする。
それは軍のマリオネット。

会議室を覗くと、十瑠とイリスが言い争っていた。
「ユカリを見捨てるの!!!!」
「そういうわけじゃない。探すだけ探した。あれ以上とどまると他の乗員にも被害が及ぶ。」
「だからといって、ユカリを探すのをあきらめて脱出するってのはっっ!!!!」

しばらく、この調子だ。
十瑠だって、平然とそう決めたわけじゃない。
乗っている者たちを巻き添えにするわけにもいかない。
苦渋の決断だった。
その場にいる、ゼロやイチタも同意だ。
リヴィリーナもそれに同意した。
イリスにとってはユカリが一番だ。
ユカリが一番。
一番護らなくてはいけない者。
一番笑っていて欲しい人――。
それを危険な場所においていくなんて言語道断である。

「だったらもういいわ。私はこの艦を出る。自分でユカリを探す。ユカリを護ってみせる。
あなた達には絶対に頼らない!!!!」

堰を切ったように言い張り扉を乱暴に開けた。
扉と壁に二人が潰されたなんて秘密だ。

艦を出るために、廊下を進む。
理由は彼女にもわからない。
ただ、勘で進んでいた。
少し開けた場所で、見たことのある黒服に三角マスクの13人。
イレイサーだった。
「どうしてこんなところに?」
「我らは、あなたに助けてもらった。だから恩返しをしたい。」
「それは前にも聞いたわ。何が目的なの?私を殺そうとしたり、協力するといったり。」
13人全員が口をつぐんだ。それだけは言ってはいけないもののように。
「まぁいいわ。それで協力してくれるのかしら?」
「ユカリ様の居場所ならわかっています。すぐにでもいける場所にいます」
一人が答えた。
その後14人全員が艦から消えた。

「ユカリ…おいていくの?」
シャドーは未だ転がっている。
カービィは涙ぐんだまま、その場にいる全員に訊ねた。
「おいて…いくの?」
その目からはあふれそうなほどの涙をたたえたままである。
全員が黙ったままだった。
ゼロにはカービィの心境がよくわかる。
彼は仲間をとても大事にする。
だからこそ、彼はカービィに伝えることを拒んでいた。
カービィは下を向き黙って泣いた。
時が止まったとき、皆が無事に時間が止まる前に戻ればいいと思っていた。
なのに、ユカリをこの星においていくことになった。
噴火が始まって危険なこの星に…
やっと状況が飲み込めたのか、シャドーもカービィを見てなだめる。
全員が黙ったままだった。

再び扉が開く。
「何で泣いてるの?」
そっとぼけたような声でレイラが言った。
「ユカリ…おいて…ぐずっ…行くんだって」
嗚咽を交えながらカービィが言った。
会議室の隅にクリアケースに入った器と欠片たちに近づいていく。
クスリと笑って、はっきりと言い切った。
「仕方ないんじゃない?それが最善なんだから。役に立たなかったら切り捨てるのもいい方法だし」

鈍い音が響く――

イチタが手をグーにして殴っていた。
その一言に耐える事はできなかった。
よく遊んだ幼なじみ。
時が止まっている中、動いたまま会うことができた。
役に立たないなら切り捨てる―それを平然と言い切ることが許せなかった。

「イチタさん…」
リヴィリーナが声をかける。周りの者も唖然と見ていた。
「そう…だから――
イチタとすれ違うように歩く。
  
   ダカラヨワインダヨ――

腹部に深くナイフが刺さっていた。
それを抜こうとして、突き刺している方の手を押さえバックステップで後ろに下がろうとするが裏手が顔に飛んできた。
後ろの方に飛ばされるが、後ろの方に引くようにしていたのでそれほど痛くはない。だが問題はそれじゃなかった。
「イチタさん!!!!」
腹部は血がにじみ、手の甲が当たったところは火傷をしたようにただれていた。
相手の方は、殴った方の手は黒い霧のようなもので覆われている。
「おまえは…敵だったのか?」
「改めて紹介する。あたしはレイラ。デストル直下。銀髪の子と同じぐらいのトコかな。
器と欠片の回収のために今は単独で動いてる。目的を遂行するために動く。そう叩き込まれた。」
会議室内に黒い玉が出現する。1個や2個という数ではない。
「安心してよ。さっき殴ったみたいにならない。かたーくすると溶かすのはなくなるからさ。
溶けるのは水とか霧とか、そういうときだけ」
気がつけば欠片の方も同じようなものに取り付かれていた。
そして、矢がそれぞれから無数に襲い掛かってくる。
聞こえるのは爆音の嵐だった。

「(転送は時間かかるからヤダなんだケド。後はゼロが吸収した心の力と、星の戦士の影の回収だけ)」

それが止み、ほこりが晴れる。
あれだけの数だったが、一つ一つの力は弱かったらしい。
「まだ時間あるから、ちょっと遊んであげる。今度はもうちょっと大きめのね。」
返事を待たず、同じように球体を出現させる。

マトリエス号のどこかの廊下。
ルクソルがのんきに廊下で漂っていた。
そこに倒れている人を発見する。
「お〜い。ここで寝てるとっっ」
倒れていたのはマラカとシルダリア二人。服には血がにじみ周りには争った形跡がある。
「うぁゎゎぁっっ。早く救急車!!!じゃなくてけっ警報装置鳴らして!!!!
よりも…よし息あるな。一安心――でもなくて!!!うぅぅぅ…やっぱ警報装置と人だ。」
ココまであわてるのは珍しい。彼は走っていった。

十数分後警報ブザーが鳴り響く
「ばれたのか?」
レディは急いでエンジンルームへ向かう。

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マトリエス号艦内

イリス&イレイサー→ユカリ探しへ
ロぼたんレディ→エンジン爆破のため移動

倉庫
ルーク 倉庫に閉じ込められる
シトカ 挟まったまま

会議室
現在交戦中
カービィ、シャドー、十瑠、イチタ、ゼロ、リヴィリーナ
レイラ


コレカラスター

メタナイト、ケルベロス、クヌギ、ジョニー。宿主(エオ)と交戦中

ティーラ、ライム。レイン捜索中。別行動。

欠片

光、地、炎、水→現在転送中
氷→ユカリ所持
闇→デストル軍所持

器
光、水、氷→現在転送中
炎、闇→デストル軍所持
地→クヌギ、ルナギグループが所持

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投稿時間:05/03/14(Mon) 19:49
投稿者名:ハーム


マトリエス号倉庫内。
ここにはふたりの人間(正確には違う)がいた。
「う〜ん……閉じ込められたって事は敵っぽい人がいるって事?」
そのうちの一人。人間ではない方が呟く。
「たっ大変だ!報告しなきゃ!」
そしてルークはその場にちょこっと座りこむ。
そして、心の中で言葉を思い浮かべる。
(大変大変大変大変大変だっ!!)
彼の思念はやすやすと扉を越える。



…さらに壁を越え…



廊下を通り……



ある者の心に届く。
その者の……何故かルーク。
(大変大変大変大変大変だっ!!)
彼はフーッっと溜息をつき返事を送る。
(どしたの?)
(閉じ込められた!)
即座に帰ってくる。
(でも、出られるでしょ?)
(そうだけど、一応報告!)
(で、何処?)
(食堂近くの倉庫。)
(そう、わかった)
そこで交信は途切れる。

そして、倉庫ではルークが立ち上がった。
「出なきゃ」
倉庫の奥を見回しながら呼ぶ。
「そこに隠れてる一人。出てきな」
その声にシトカがビクッと反応する。

シトカの思考回路が回転する。
どうしたら問題なくこの場を切り抜けられるか。
苦し紛れの出てきた答えは…

「らっられもいまへん!!」

沈黙が三秒ほど流れる。

「バリバリいるじゃん」
そしてルークは扉に右手をあて、言った。
「まぁ、いいや。出てきたくなったら出てね」

その瞬間扉は近くの壁とともにドロドロに溶けていた。

「じゃねっ!」
挨拶は忘れない。

そしてもう一人のルーク。
「う〜ん、ここは何処だろう」
きょろきょろと辺りを見回す。
彼は迷っていた。
そこでブザーが鳴り響く。
「部屋っ!有った!」
近くの部屋に入り込む。
どうみてもそこはエンジンルーム。
「あちゃま」
謎の一言。
そこでちょっと座る。

数分ほど時は流れる。ブザーは鳴り止まない。

すると、誰かが入ってくる。
「誰?」
それは、レディだった。

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投稿時間:05/03/21(Mon) 13:46
投稿者名:さびかび


「誰?」
そこに立ってる少女にルークが問う
だがそのルーク問いも無視してレディはエンジンルームの
隅にある大型のエンジンに向かって歩き出す。
「ちょ、ちょっと、無視しないで下さいー」
そうルークが彼女に声をかけようと彼女の前に走り出るーが
その刹那、彼の体が地面に押し付けられる、
まるで巨人の手にゆっくりと押し潰されてる様な気分だ。

 「退け、私の邪魔をするつもりならそのまま押しつぶす。」
そう彼女が彼を見下ろす。
「邪魔って、何をするつもりですか?
僕の答えもその答えしだいです。」
そうルークは再び問う。
「破壊する。」
レディがそう、短く答える。
「なら…僕も精一杯邪魔させていただきますよ…ぐっ!」
彼が前よりも強く、床に押し付けられる。
「…背中がガラ空きですよ?」
そう言いルークが微笑む。
それと同時にレディの背後にルークが二人出現する。

ー分身の術ー

レディは素早くバックステップで二人のルークの攻撃を避けるが
それと同時に抑えていたルークが開放される。

「なるほど、それだけの戦闘能力はあると言うことか…」
「僕、今日は体調が悪いんで寝てたいところなんですけど…ね」



一方こっちはさっきまでルークがいた倉庫…
シトカは未だに挟まっていたとか。

「ぎにに…やっふぁり抜けましぇんね…ハァ…」
そう言ってため息をつく。
そして、いきなりシトカの目の前に鎌が現れる、
それをシトカは目をパチクリさせながら眺める
「どこかで見ふぁよーぬ…」
とか言いつつ触ってみたり、引っ張ってみたり
「…俺を忘れた とは言わせねーぞ」
シトカの背後からいきなり男性の声がした、その鎌の持ち主の

シトカがよっこらせと挟まった常態で後ろを向くとそこには
死神の様な格好をした少年。
「されでひたっけ?」
シトカのその言葉とともにブチリと血管が切れたような音…
「いきなり忘れてるんじゃねーよ!」
そう言い彼はシトカを鎌で殴るー
が仕返しと言わんばかりのカウンターパンチ…いや平手を食らう。

パァンと痛々しい音がしてその少年は鼻血をぼとぼと出しながら
倒れる。
「…あ、呪うけどにきゅたいは私たちぃよりアホみたいに弱いぃ
ふぁぼしゅさん!」
そうシトカはぽんと手を叩く。
「何今頃気づいてるんだテメぇ!」
そして鼻血を大量に出しながら突っ込みを入れようとするふぁぼしゅ
もといファボス。
「伊ぁ達に何千にぇんも生きてにゃいのですよ、あなたとぉ違っふぇ」
この時点でシトカが何を言ってるのか分かれば奇跡的である。



一方こちらはルナギ…コレカラスターの森の何処か…

「あと数十分ほどであの火山が噴火するせいでしょうか…
この胸騒ぎはいったい…姉様みたいなこの感じ…この星から
聞こえる様な鼓動…」

そう彼女が森をさまよってる矢先に目にしたもの。
万能宇宙船艦マトリエス号。

「…このまま見逃すのも私の理想と理想である私には納得いきません…
兄様にもこの星の火山が噴火する前には空間転送術で例の場所まで
行って下さいとも忠告してますし…」
そう呟くと彼女はマトリエス号向けて走り出す。
彼女呟きと共に頭の中に沸いてくる自分…いくつもの自分

−私の理想理想である私
 −抜け殻それが私
  −虚脱感と理想以外、何も無い私…

   違う

そう心の中で叫ぶ自分の中の一人。
−これが理想−全てを拒絶した−現実から目を背ける−
いくつもの声…
自我崩壊しそうなほどの思考

−本当にこれが私?
−私とは 一人の人間なのか? 人間なのか? 理想なのか?

 違う

そう考えつつも本能的に空間転送魔法でマトリエス号の中に乗り込む
何処までも続きそうな廊下を走り続けた
時空操作魔法で誰にも気づかれる事なく走り続けた。

こんな事ははじめてだった。
理想である自分じたいの理想が崩壊しはじめた
自我である理想の崩壊、まるで混乱の渦に引き込まれた様な
妙な感じだった。

何時からだっただろう…
生まれてそこまで時間はたってないはず…

そう考えながらも彼女はその場に膝を付いてうずくまった

もう走れないほど息が上がっていたのにも気づかなかった。

何処が理想なのだろう…

そして遠くなる意識と狭くなる視界。
彼女はそこに崩れ落ちる様に倒れた。

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投稿時間:05/03/26(Sat) 14:26
投稿者名:一太郎


頬の爛れは大した事は無いだろう。恐らく。
問題は腹部の刺し傷だ。
どうやら、的確に急所を狙ってきたようだ。
出血の勢いは収まることを知らない。
咄嗟に避けようとはしたができなかった。
ふっと、足の力が抜ける。
・・・マズいな・・・
頭の中で呟いた瞬間、イチタは床へと崩れ落ちた。



四方八方から闇は襲い掛かってくる。
会議室内は最早戦場と化していた。
激しい闇の矢の雨の中では、会議室内で最も戦闘能力の高いゼロさえも、レイラに近づくことが出来なかった。
このままでは、嬲り殺しだ。
ゼロは思わず舌打ちする。
レイラの挙動などに不審は覚えていたが、行動を阻止できなかった自分への苛立ちがそれには表れていた。
部屋全体を見回す。
すばしっこいカービィとシャドーはなんとか避け続けている。
だが、レイと十瑠は少なからず傷を負っていた。
勿論、ゼロ自身も。
そして、イチタは床に倒れている。
重傷のようだ。
ゼロは、突破口を開くために、エネルギーを手に集中し始めた。



不意に、瀕死状態の身体に脈動が感じられた。
心臓・・・ではない。
剣が脈動している。
イチタは力を振り絞り、双剣を鞘から抜いた。
仲間を護るために。
この双剣は仲間を護るための剣だから・・・



矢が襲い掛かる。
避け続けていた十瑠だが、如何せん体力の限界が近づいている。
だから、意思に反して足は縺れた。
体勢を崩す。
矢はお構い無しに襲い掛かる。
咄嗟に、痛みから目を背けるように十瑠は目を閉ざした。
だが、痛みは襲ってこなかった。
「障壁・・・?」
レイラが不思議そうに呟く。
十瑠が目を開け、部屋を見回す。
見ると、カービィもシャドーもゼロもリヴリィーナも淡い青色の障壁によって護られていた。
「・・・しつこいわよっ!!!」
レイラが障壁の発生源、イチタを見据え、闇を放つ。
だが、闇は障壁によってかき消され、止めを刺すには至らなかった。
「くっ・・・」
もう1回闇を放とうとするレイラ。
だが、背後から唐突に押さえ込まれた。
「よっ、レイラ。」
オレンジのバンダナの少女、ティーラだった。
「俺達が艦の外にいるのに発進するなんて酷いんじゃねぇの?」
押さえつけているレイラを見て、さらに一言。
「レイラは暴れてるしさ〜。」
抵抗するレイラ。
だが、ティーラはびくともせず、押さえ続けている。
「退いた方が良いんじゃねぇの?殺すよ。」
ティーラがレイラに言う。ぞっとするような笑み。
レイラは小さく舌打ちすると、小さく呪文を唱え、消えた。

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投稿時間:05/03/26(Sat) 16:14
投稿者名:サイビィ


エオは構えを解いた。
それと同時に、障気が消えていく。
「・・・黄龍・・・。」
エオはそう呟いた。すると、金色に輝く龍が現れた。
「龍・・・?」
メタナイトが呟く。
「なるほど・・・そういうことやったか・・・。」
クヌギが言う。
「そういうこと・・・?」
メタナイトがクヌギの言葉に疑問を持ったのか、そう言った。
「ああ、こういう能力を持った種族がいるんや。」
「なるほど・・・。しかし、これが全てって訳ではなさそうだ・・・。」

黄龍はメタナイトとクヌギ目掛けて突進する。
彼らはそれを避ける。
その刹那、次の攻撃が彼らを襲った。
背後から光る弾が飛んできたのだ。
「なんだと!?」
メタナイトとクヌギはぎりぎりでそれを避ける。
光る弾は衝突し、激しい光を放ち、消滅。
「流石だな、元星の戦士だけのことはあるか・・・。黄龍、来い。」
エオがそう言うと、龍はエオの元へ戻っていく。
メタナイト達がこのときを見逃す筈がない。相手に隙が出来たのだ。
メタナイトの宝剣ギャラクシアはエオを切り裂いた、かに見えた。
エオはメタナイトの背後に立っていた。
メタナイトがエオの方を向いた。
よく見ると、エオの周りにはスパークが走っている。
「まだまだ遅いよ、本気を出さないと俺に勝つことは出来ない。・・・それに、俺に勝てないと言うことは敵にすら勝てないと言
うことだ。
わざわざ実力を隠す事なんかしなくてもいいのだ。だろう?元星の戦士。」
エオがメタナイトを挑発するように言う。
メタナイトはエオと距離を置き、再び剣を構えた。
そして、眼を閉じた。

(あいつを倒すには少しでも本気を出さなければならない・・・ならば・・・!)
いつしかメタナイトの周りにオーラが見え始めた。
この現象はメタナイトを知る者なら知っているだろう。
心を無にし、全神経を剣に集中させ波動を放つ、ソードビーム。
この技は彼の奥義の一つであり、もっとも発動が早いため多様される。
エオは黄龍の力で電気エネルギーを溜め、
「出でよ、朱雀・・・。」
そう呟き、紅い翼を持ち、体毛で体が燃えているように見える鳥、朱雀を具現化した。
朱雀はクヌギに向かって突進する。
「邪魔はさせて貰いたくないんでね、そいつと戦ってな。」
エオはクヌギを見、そう言った。

メタナイトは眼を開き、残像を残すほどのスピードでギャラクシアを振り下ろした。すると、ギャラクシアの残像が波動となり、
一直線に飛んだ。
それと同時に、エオの手から緑色に輝く大砲の弾のような物が飛び出した。
両者の放った物はぶつかり合った。
両者一歩も譲らず、さらに力を込める。
その時だった。
エオの放った弾が押され始めた。
同時にクヌギと交戦中の朱雀は消え、エオの周りからスパークが消えた。
((へへ・・・どうだい?勝てると思った瞬間にやられる気分は・・・っ!))
エオの頭に響いたサイビィの声。
サイビィが中で抵抗しているようだ。
「ち・・・またお前か・・・。」
((へっ・・・お前に乗っ取られるくらいだったらこれくらいのことはしてやるさ・・・。))
サイビィの抵抗により、エオは力を奪われ、弾が消えた。

メタナイトの放った波動はエオに向かって走る。
エオはそれを避けようとするが、サイビィが抵抗しているため動くことが出来ない。
波動はエオに直撃、爆発した。
「・・・やったか・・・?」
メタナイトは呟く。
「いや・・・気を付けたほうがええ。まだ気配はある。」
確かに手応えはあった。確かに・・・。
しかし、まともに食らったのだから、ダメージは少なくないはずだ。
それにしても、火山の様子がおかしい。
もう少しで噴火するようだ・・・。

ハルバード内で何か物音がした。
「メタさん、待たせすぎだよ・・・。おーい、メタさーん。」
ケルベロスがハルバード内から出てきた。
メタナイトとクヌギはケルベロスを半分驚きと言った表情で見た。

「出てくるなケルベロス!中に入ってろ!」
メタナイトは血相変えてそう言った。

_____________________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

宿主(エオ)の精霊は一体が宿主(エオ)に吸収されていて、もう一体が普通に具現化されているという条件でしか複数使用はで
きません。
あしからず。

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投稿時間:05/03/27(Sun) 09:35
投稿者名:ホシカゲ


「…………」
白い天井が広がる医務室のベッドで、ルートは目を開けた。
身を起こし、目を擦って辺りを見回す。
自分が寝る前と状況は一切変わっていない。

立ち上がり、軽く伸びをする。
「……あぁ、よく寝た」
ふ、と隣のベッドを見下ろす。
そこではルナギが静かに寝息をたてている。
「……なんでここに来たんだろう……?」
ルートは数十分前の出来事を思い返した。




 * * *




やや緊迫した雰囲気の十瑠の声が、放送用のマイクを通してマトリエス号艦内全域に響いた。
火山活動に関する会議をするので乗員全員会議室に来るように、というものだった。
その声の背後で、誰かのざわめきがほんの少しだけ聞こえる。




もちろんルートもその放送を聞いていたのだが、彼は会議室には向かわなかった。
その放送を聞いた時、ルートは食堂で何もしないで、ただぼーっとしていた。
時折思い出したようにあくびをするだけ。
放送を聞いてからも、体がだるいのでその場を動かなかった。

時が経つにつれあくびの回数は増え、眠気はどんどん増していった。
「……寝よう」
ルートは1人呟き、食堂を出て長い廊下を歩き始めた。

「……この眠気、何なんだろう……今までこんなことはなかったのに……」
ルートはあくびを殺しつつ、この眠気の原因を考えた。

能力暴走による疲れ。
義眼をあてがわれた事による負担。
PSPマンとの戦いでの出血。
ダークマターとの戦い。

どれもが眠気の原因になり得る。
だがもうそんなことを考えるのも面倒だ。眠い。
ただひたすらに、ベッドのある部屋――医務室へ足を速めた。




「…………?」
順調に医務室への距離を縮めていたルートの足は、そこで止まった。
誰かが廊下のど真ん中で倒れている。
長い黒髪に、地味な色のローブ。
「……あ」
ルートは彼女のことを思い出した。
ホロビタスターで自分とゼロとレイラを除く全員を病気にした、あの人だ。
「……何で?」
何故、彼女がここで倒れているのだろう。
だがここに彼女を放っておくのは忍びない。
ルートが彼女を抱えようとした瞬間――


『こいつだ!!』
少しだけ懐かしい、ダークの声とともに目に痛みが走った。
ルートは思わず目を押さえ、呻くように答えた。
「……どうした? ダーク」
『こいつだ! こいつが、俺をあんたの目に仕立て上げた奴だ!』
ダークの声は甲高く、興奮している。
「……ルナギが?」
『そうだよ! ルナギだかなんだか知らんがこの女だ!』
「ふむ。それなら後でお礼言わなきゃ」
『バカ野郎! 俺に代わって1発殴れ! さもなきゃストライキ起こして目見えなくするぞ!!』
「はぁ……分かったよ……」
ルートは渋々ルナギの頭を軽くコツン、と小突いた。

「はい、これでいい?」
『いやいやいや。今のは殴った、って事にならねぇ。もっと全力でやれ』
「これが今の僕の全力だよ。もう眠くて眠くて力が……」
ルートは大げさにあくびをし、目の痛みは治まった。
『……もういい。寝て眠気が治まったらその時にでも殴ってもらうからな』
「はいはい」
ダークは黙り込み、ルートはあくびをしつつもルナギを軽々と抱え上げた。

『……ちょっと待てよ。そんな風に軽々と抱え上げられんだったらもっと力入れて殴れるはずだよな』
そのダークの問いに、ルートは敢えて答えなかった。




やがて医務室にたどり着き、ルートはルナギを適当なベッドに寝かせた。
そしてルートはその隣のベッドに倒れこみ、数秒後には深い寝息をたてていた。




 * * *




「さて、もう眠気は取れたけど全力で殴ろうか? 僕は殴りたくないんだけどね。
 言っておくけど、もし君がストライキを起こすなら、僕はここの火山口にでも飛び込むよ。
 僕は別に生に執着があるわけでもないし」
ルートが一気に言い、そして暫くの沈黙。
『……わかったよ、もういいよ。あんたに死なれたら俺も死んじまう。
 俺はそれは御免だ。俺はもっと生きたい』
「オッケー」
ダークはそれきり黙り、ルートも黙った。

ルートはルナギのベッドの横に腰掛け、小さな声で歌を歌いながら、彼女が目覚めるのを待った。

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投稿時間:05/03/29(Tue) 10:28
投稿者名:ハーム


様々な所で戦闘が起きている。
そして、ここでも。

「氷塊」
ルークが呟く。
すると氷塊がレディのほうへ向かっていく。
しかし、レディは全てやすやすとかわす。
後ろに回っていた分身からの攻撃も。
「あらら…結構やりますね」
分身とルークが一直線に並ぶ。
その瞬間、ルークが床に押さえられる。

おかしい…
確かに三人に横から力を加えた。
全員押さえるために。
なのに、一人しか動かなかった。
残りの二人には何故効かなかったのだろうか。

レディは天井からのミシミシという音で我に返り、横に跳ぶ。
間一髪。彼女がさっきからいた場所には長さ40p直径10cmはあるツララが床に刺さっていた。
分身の一体が後ろに回り造った物だ。
しかし、ルークも開放される。
「これで……どうだっ!!」
ルークは両腕を挙げていた。
超巨大な氷塊を持上げていたのだ。
「当たったら一たまりもありませんよ」
「当たれば、の話だ」
「絶対外れません」
妙に自信満々で言ったルークの言葉の後、レディは足元に寒気を覚え足を見る。
レディの足は凍り付いていた。
「この艦は時を戻すために動いています。あなたに破壊されるわけにはいきません!!」
そして、ルークは投げた。

しかし、レディははねかえした。
それはルークの元へ跳んでいく。
「うわっ!!」
ルークは間一髪でよける。
しかし、後ろの棚に当たり棚が壊れ、ルークとそばにいた分身一体に当たる。

ルークは気を失い、分身は一体を残して消える。

「私の勝ちか?」
レディが勝ち誇った笑みで奥へ進む。
「まだまだ」
分身がレディの前に立ちはだかる。
そして、トレーナーの袖を肩までまくる。
「あなたは、こっちが本気で挑まないで足止めできるような易しい相手ではなかった…」
その瞬間、ルークの腕が元の姿に戻る。
右腕は真っ赤な鱗
左腕は真っ青な鱗で包まれる。
指は無く、手の先に短いが鋭い爪が数本生えている。
「ここからは、本気でいきます!」

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