×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

遥かなる旅の果てに [35]



-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/03/30(Wed) 21:29
投稿者名:クロムスイート


イリス、イレイサー一行は、火山活動がさらに進んだ火山の火口まで来ていた。
「暑くないか?」
黙っていたイレイサーの一人コクマーが口を開いた。
「黙れ・・・私だって暑い。」
ラウムは怒った口調で言う。
「暑いのなら、シールドをかけようか?」
イリスが気配を絶ち、ユカリの”音”と”匂い”そして”気配”
を探しながら言う。
「いえ・・・煩わせるほどの事では・・・。」
そう言うと黙り込んだ。
そもそも何故こんな所にいるのかというと、妙な気配があることに気付いたイリスがユカリのものだと思い込みテレポートしてき
たのだ。
だが間違いだったため、”匂い”を辿っても其処にユカリは居なかった。

「ユカリを危険な目にあわせずすむ方法を教えてやるぜ。虹の女神さん?いや・・・アイリス?」

「!?」

振り返ると其処には見慣れない少年が立っている。
「貴方は誰かしら?」
イリスは汗を流しながらその少年に問う。
イリスはこの場所が暑いから汗を流したのではなく。妙な気配のものが何故か恐ろしかったからだろう。イレイサーに応援を呼ぶ
よう伝えると、戦闘モードに入ろうとした。
そのままイレイサーはその場を後にした。

「まぁ、待てよ警戒するなって。知りたいんだろう?その方法。」
「ええ、知りたいわ・・・その前に・・・。」
「ん?」
「貴方の名前を知りたいわ。何故私の存在を知り、ユカリのことを知ってるのも・・ね。」
「慌てるなよ。俺の名前はトールさ。君にはして欲しい事があるから
存在はおろか、君のことは何でも知ってるさ。」
「だから、ユカリのことも・・・何が目的?」
イリスは銃を握り閉めていた手を解き和らいだ表情で言う。

「本題としては、君はユカリから『離れたくない』じゃなく『離れられない』だろう?だから俺が君のシールドに手を加えて”絶
対”の
硬化にするんだ。決して破れない。」

「それについては大体の予想としてついていたわ。ユカリのことはいいでしょう。」

「話が分かるね。しかしだ、それをするには君の力が必要になる。
番になって欲しい。」

イリスはおどいて持っていた銃を撃ってしまった。
「あははは!ごめんごめん・・・で?」
笑いながら謝るイリス。

「YES or NO?」

「答えはNO!よ。貴方には悪いけど、今の私には到底無理なお願いね。さよな・・・!!」

「そうはいかない・・・上手くいくもんだねー不意を突くってのは。」

イリスは、トールに精神操作をされ自由が利かなくなり心を”捕られ”てしまった。其処から意識は無く、トールの思うが侭。

「これを解けるのは・・・ユカリ・・・君だけだぜ?」

それを知ってか知らずか、イレイサーは急いで人を呼びに言った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

*トール
*男
*18歳
*精神操作が得意で相手を惑わしたりする事も得意。
*いくつもの顔を持つため、正確な性格は未だ不明。
*真っ赤なタートルネックの半そでに黒のGパン。
 髪は漆黒で短め。目はビリジアン。

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/03/31(Thu) 18:21
投稿者名:らいむ


「もう少しや!大丈夫か?」

コレカラスターの木々の間を、二つの人影が走り抜ける。
ユエンとユカリだ。
ユエンの問いに、ユカリは「はい」と短く返事をした。
走り始めてから2分ほどたっていた。
さすがに息が上がってくる。
ユカリはチラッと自分の手を引いてくれる彼を見た。
まったく疲れてない様子だ。
すこし眺めていると、ユエンがふっとこっちをみた。
ユカリは、いきなり見られたからか、それとも他の感情からか頬を赤く染めた。

「顔赤いぞ?ホントにだいじょぶなんか?」
「あ・・・」

ユエンは少し走るペースを弱めてこちらを覗き込むようにしてみた。
ユカリはもっと顔を赤くする。

「よいしょ!」

ユエンはそんなユカリを見て、何の前触れもなく抱きかかえた。

「!!」

いきなりお姫様抱っこされたユカリは、驚いて声が出なかった。

「よーし!このまま突っ走るで!」

ユエンはそのまま、勢い良く走り出した。
ユカリの心臓は、狂ったように脈を打つ。

「よっしゃ!着いたで!」

あっという間にユエンが乗ってきた小型宇宙船の前に着く。
ユエンはユカリをゆっくりおろした。

「っと・・・。そういや、エンジンが少し壊れてたんやっけ・・・。まいったな・・・」

ユエンはぽりぽりと困ったように頭をかく。
後ろのほうで爆発音が響いた。

「こりゃ、早くしないとやっかいやな・・・」

ユエンはそう言ってユカリを手招きした。
自分は運転席に、ユカリはその隣に座らせる。

「う〜ん・・・」

ユエンは何とかしようといろいろいじっているが、動く気配はない。
モニターには『エンジンメンテナンス中・・・所要時間:約7分』と表示されているではないか。

「さっきより増えてるやんか!」

ユエンが宇宙船に悪態をついた。
ふと隣を見ると、さっきまでいたはずのユカリがいない。

「ユカリちゃん!?」

あわてて宇宙船の外を見回す。
いた。
エンジンの前にしゃがみこみ、手を動かしている。

「なにしてんの?ユカリちゃん!」
「あ、ユエンさん・・・。これで、エンジンがつくと思いますよ。つけてみてください」

驚いて声をかけたユエンに、にっこりと微笑みながらユカリが言った。

「?」

ユエンは言われたとおり、エンジンを起動する。
すると、ちゃんと動いたではないか。
モニターに表示されていた文字は、いつの間にか消えていた。

「ユカリちゃんがやったんか?!」

隣に戻ってきたユカリにユエンは驚いて聞いた。

「はい。小さい頃からこういうのは得意で・・・。お役に立てたでしょ?」

ユカリはまた微笑んだ。
その笑顔を見て、ユエンは少しだけ、今まで感じたことのないモノを感じた。

「よっしゃ!いくか!」

ユエンはそう元気よく言って、宇宙船を発進させた。




−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・


「・・・・・・・・」

デストルは静かに目の前で気を失っている者たちを見た。

(ここでこいつらを殺してしまうのが一番楽かもしれないが・・・。皆実力のある者達・・・。いまゼロツー軍を失うのは実に惜
しい)

「さて、どうするか・・・」

デストルは呟き、そしてニヤリと笑った。

そのとき彼は気付いていなかった。
ウィーダとゼロツーがうっすらと目を開けていたことに――。

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/04/08(Fri) 23:19
投稿者名:枯城


デストルイールはしばらく思考に耽った。

ゼロツーとウィーダはデストルの気付かれないようにお互い目配せをする。作戦は一瞬で決まった。
それは、自軍が不利になった時に使う手段、そして己のプライドを著しく傷付ける方法、「逃走」。
今は目の前の敵に命を賭けてでも戦いたかった。だが、こちらはもう満身創痍だ。こちらが全滅する。それどころか大切なものま
で殺されかねない。
今はチャンスをみて、アルとコルトを連れて逃げる他は無い。

だが、チャンスは意外と速く来た。

「…む?」
デストルが後ろを向いた。
何か異様な感覚が彼を襲った。
だが、視線の先にあるのは闇の欠片のみ。
…闇の欠片?

次の瞬間だった。闇の欠片が突然その場から消えた。

代わりに、声が響いた。
幼い少女の、透き通った声。
「ヤミは世界を照らす。忌む者は忌み、誇る者は誇る…」
「まさか…『ego』!?バカな!」
デストルが珍しく焦ったような素振りを見せた。
「私は≪闇の欠片≫」
次の瞬間、ゼロツー達の姿が消えた。


『ego』──。
これはすなわち自我を意味する。
このあたりでは極稀にこの名称の現象が起きる。
それは、あまりにも強力なチカラを持った物質は自我を発生させ、さらに肉体までも具現すること。
例えばこれは、ナイトメアやダークマターにも通ずる。
ナイトメアは悪夢というモノが一つとなったもの。
ダークマターは闇で構成されている、と考えるのが早い。
もちろんこれらは道具にも同じことが言える。


次に眼が覚めた時、ゼロツーは草原に横たわっていた。
起き上がり、周りを見る。
近くにはウィーダ、アル、コルトが眠っていた。
─傷が癒えている。
ゼロツーは自分とその部下を見、その事実に気がついた。
ふと遠くの方を見ると、見たことが無い黒衣の少女に気がついた。
─歩いている。時が止まっていない。

その少女は、悪魔のようだった。
肩くらいまで伸びた黒髪、そして眼は…否、「眼球は」黒かった。
その完璧なまでの黒は、逆に神々しさまでも感じさせる。
頭からは二つの、黒い鉱石のような角が生えている。それも真上にではなく、真横に突き出して。
肌はやけに白い。幽霊のように。
服はかなり簡素だった。
上にはやけに長袖(完全に手が見えないくらい)の、首までかかる服を着ており、それがやけに似合っていた。下には脛くらいの長
さがあるズボン。
背中には、小さな黒い翼が生えていた。
天使。ゼロツーは一瞬でそう連想した。堕天使ではなく、天使。
しばらく少女を見ていると、彼女もゼロツーに気付いたのか、ゆっくりと草原を歩いて、ゼロツーに近づいた。

少女はゼロツーの隣まで来て、微笑んだ。
そして、何の脈絡も無く言った。
「エンデは、天使じゃ、無い、よ?」
途切れ途切れ、ぎこちなく言う。
「…!心が読めるのか?」
ゼロツーが驚く。
「ココ、ロ?何、それ?」
だが、少女は無感情の透き通った声でそう答えた。
この黒い眼球に瞳が無いせいで、彼女が視線を何処に向けているのかが分からない。
「ここは何処だ?」
ゼロツーが問うた。
「ぽっぷすたー。扉がある、ところ」
少女はそう答えた。
そして、こう続けた。
「何で、知って、エンデは、誰なのって、一気には、答え、られない、よ」
途切れ途切れ、そう言った。
そして、次の瞬間に、消えた。


彼らがいる星の名はポップスター。
星の戦士が住まう地。
光の星。
そして、『扉』がある地。

闇の欠片は自我を持ち、肉体をも持った。
名は、『世界が終わる日』、エンデ。

  ━  ━  ━  ━  ━  ━

ふと、会議室までの通路を歩く途中、カービィとシャドーの歩みは止まった。
そしてお互い眼を合わせ、同時に、まったく同じ単語を呟いた。

「「闇の欠片…」」

この何かは、カービィズ達にも伝わったらしい。
まったく同じタイミングで、まったく同じ単語を呟いた。


その少し後、医務室の扉の前に、エンデが現れていた。
そして直ぐに歩き出した。
靴音も立てず、まるでこの船の中を知っているかのように。

その向かう先は、カービィ達。

だが、歩き出してすぐに、ゼロとリヴリィーナが彼女を発見した。
「誰だ!…何者だ!?」
ゼロは一瞬で気付いた。
─気配がほとんど無い。
エンデは微笑み、言った。
「エンデは、闇、なの。でも、時は、流れることが、普通、だよね」
途切れ途切れ言う。
リヴリィーナは心配そうにゼロを見上げ、ゼロは頷き、言った。
「…どうやら敵ではないようだな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はいどうもー。
勝手なことしかできない(撲殺大決定)枯れる城でした。
本当にごめんなさい…。エンデは欠片なので、闇の器に取り込まれたらそこで死、ということでお願いします。
それとキャラ設定をドゾ。

名前・『世界が終わる日』。普通は「エンデ」。終わりを意味する。
外見・本文参照。あと、眼ではなく眼球そのものが黒いんです。
性格・大人数の前では無口。少し冷たく、少し優しい。時々誰かを手伝ったりすれば、戦いを傍観していたりする、そんな奴。何
を考えているのかわからない。口調は途切れ途切れで、あんまり長い言葉は話せない。
性別・たぶん女。
一人称・「エンデ」。ガキだ…(何。
設定・闇の欠片そのもの。闇の器と同化する時に肉体を失う。カービィに興味を持つ。
戦闘方法・主に空間に作用する魔法を使う。かなりの使い手で、空間を遮断させる檻や、それを応用した空間の壁、空気の弾丸な
ど、攻撃は多彩。特に技の名前は無い。ただ、運動面は最悪。走ることができないほど。歩く時無音なのは足のまわりに無音空間
を作ってるから。
「視界に入ってる生物の心が読める」「触れた生物の持つ傷や痛みを自分に移し変える」「欠片や器を持つ人が分かる」という三
つの能力を所持している。触れた生物の〜はかなり自己犠牲的能力。だが、本人は傷も痛みも特に気にしないようだ。
所属軍・カービィ達。

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/04/18(Mon) 08:00
投稿者名:さびかび


「その腕…なるほどそれがお前の正体か。」
レディがそう言いながら身構える
「この姿は疲れるのですぐ終わらせましょう…」

轟音と共にレディの頬を氷柱が掠める、さらに足元に再び冷気が
集まりだしている、
「同じ手が二度と通じると思っていたら…」
そしてその瞬間冷気は全て吹き飛ばされた。
「私も甘く見られたものだ…!」
そういいレディは再びルークに向けて圧力をかける。
が気づけばルークは最早そこにはいない。

「私もあいにく、学習はするので…」
そう上から声が聞こえ、反射的にレディはバックステップ。
目の前には燃え盛る壁があった。
「炎の壁…どうあってもエンジンには近づけさせないとでも
言うのか?」
レディは真後ろに再び圧力をかける、がルークはその時壁の反対側
に回避していた。
「無論あなたを倒すつもりはありません、ただこの
行動を考え直してくれれば…」
その時ルークの目の前の炎は一瞬にして消えた。
「その程度の考えで行動してるとは…笑止!」
そう言いレディはさらに圧力をかけながらルークに向かって走る。
「くっ…考え直してくれないのなら…」
ルートはレディに向けて火炎弾を放つが全てレディの目の前で
消え去る。
「これは…」
ルークは今度は巨大な氷の塊を発生させて投げつけるがレディの
目の前でそれもまるで消滅したかの様に消え去った。

気づけばレディは既に彼の目の前にいた。
「いいことを教えてやろう、私がこの操作能力で身の回りの
酸素の量やその様な目に見えないのさえも操作できる。 氷の
原子構造を操作してバラバラにしたり、身の回りを真空空間に
して炎を消すことも十分可能だ。」
レディのその言葉と共にルークは再び床に押し付けられる。
「己の無力さを思い知ったなら私の邪魔をするな…」
そう言いレディは微笑み再びエンジンに向けて歩き出す。

「…何か、忘れてませんか?」
レディの目の前にルークがいた、彼女の後ろにいたはずの…
「あれが分身だって事、忘れてませんか?」
そう言いルークは微笑みながらまた問いかける。
一瞬はあっけに取られたもののレディはすぐに重力を操作…
しようとするが目の前に膨大な量の煙が立ち昇る。
さらにその中で彼女に飛んでくる無数の火炎弾と氷柱。
「水蒸気で煙幕を作りその中で狙い撃ちか…!?」
そう言い彼女は操作能力で相殺させながら前に突き進む。
そして彼女は氷柱の一つを操作能力で相殺するのでは無く捕まえる

「なるほど…お前を倒すことは私にとってもかなり骨が折れそうだ…
だが…役目は果たさせてもらうぞ…!」
そう言いレディは氷柱を次々つ捕まえ空中で破裂させる。
その氷柱の破片は部屋一面に広がる。
ルークはそれを右手の炎で消すが…
「しまった…! エンジンが…!」
とき既に遅し、エンジンには無数の氷の破片が食い込み
ところどころから放電を始めてる。

レディはさらに重力操作でマトリエス号の壁に圧力をかける。
するとそこの壁がまるで抉り取られたかの様に消え去った。
「決着は急ぎたくは無い、さらばだ!」
そう言いレディはその穴から飛び降りる。



館内にブザーが響き渡る。
「何事だ!?」
十瑠が叫ぶ。
「メインエンジン損傷! 出力が出ません!」
この報告にそこにいた者、全員が凍りついた。

「コレカラスターが爆発するっつーんにぬぅあんだってぇ!?」
一番最初に声を出したのはティーラであった。
彼女には珍しく血相を変えエンジンルームへと走り出す。

「メインエンジンに繋がってる第一、第二、第三スラスターを
切り離せ! 予備エンジンは起動するか?」
「起動はしますが予備エンジンだけではこの星を離脱するための
力がありません!」
十瑠は次々に命令を出し、舌打ちをする。
「エネルギーなら…試してみるか…?」
ドアを蹴りあけたティーラがそう呟きイチタの髪の毛掴み
引っ張り出す。
「なっ…!」
既に出血してるイチタにこのショックは致命的物であろう、が
お構いなしにティーラはずるずるとイチタを引きずりながら
エンジンルームに向かう。
「何をするつもりだ!?」
その十瑠の問いかけに彼女は笑いながら答える。

「エネルギーならこいつと俺と、エンジンルームから気配を感じる
ルークに手伝ってもらうさ、なんたらシンメトリとかと龍の力
そして俺もそれに力を加えれば十分すぎるエネルギーになるはずだ
そっちはそっちで頼むから、がっかりさせたりしたら承知しない
ぜ。」 
ティーラはそう言い何やら危なげな微笑みを浮かべながら
再び歩き出す。

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/04/18(Mon) 18:59
投稿者名:一太郎or焉


艦内にブザー音が鳴り響いている。
「一体何が・・・?」
あたりを見回す。
すると、爆発音が聞こえた。連続的に。
音源は恐らく―――
「エンジンルームだ!」
血相を変えて走り出すアシュル。
その後に慌てて一緒に歩いていたマリアも続いた。

火花が舞い、放電が盛んに起こっているマトリエス号メインエンジンを見て、アシュルは息を呑んだ。
メインエンジンには幾つか穴が開いており、それが原因となったようだった。
穴を開けた原因である氷の破片は既に溶けてしまったようだった。
それから生じた水は床に広がっているが、伝導性は無いようだった。
純水に近いようで。
「くっ・・・一体何が・・・ッ!?」
エンジンに気を取られていたが、壁にも巨大な穴が開いていることに気付いた。
「あの、何があったんですか?」
マリアが息を切らしているルークを見つけ、訊く。
「敵が紛れ込んでいたんです。・・・不覚にもエンジンへの攻撃を許してしまいました・・・」
「・・・まずはメインエンジンを止めなくちゃ修理もできない・・・」
アシュルが白衣のポケットから通信機を取り出し、コールする。
相手は十瑠。
程なくして通信が繋がる。
「アシュルか?実は今・・・」
「メインエンジンを止めてください!」
「・・・わかった。」
「ただ、予備エンジンだけじゃこの惑星の重力を振り切るどころか、直に墜落してしまう可能性もありますが・・・」
「信用して良いんだな?」
「・・・勿論。」
「わかった。メインエンジンを停止する。・・・頼んだぞ。」
通信が切れる。
同時に―――メインエンジンが行動を止めた。


「アシュル、大丈夫そう?」
「・・・うーん・・・この艦が予備だけで何分浮いてられるか・・・まぁ、これくらいなら墜ちる前に直せるけど。問題は・・・」
「エネルギー?」
「そう、エネルギー。エンジン内に始めから内蔵されてたー・・・言い換えれば動力の動力?それに含有されたエネルギーが漏れ
出しちゃったみたいだ。ま、これの修理はマリアに任せるよ。得意でしょ?」
「・・・うん。」
アシュルに晶型の宝石のような物を渡され、頷くマリア。
動作を止めたエンジンに向き直り、アシュルは笑みを浮かべる。
「ま、なんとかなるでしょ。・・・いや、してみせるさ!」
工具を手に言うアシュルに、マリアも頷いた。

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/04/22(Fri) 22:01
投稿者名:プチかび


「そうかぁ、友達は火口の中に落ちちゃったんかあ。」
ぼんやりとユカリは隣でハンドルを握る青年の横顔を眺めていた。
「せやけど大丈夫思うよ、あそこの河口は深いから。
その植物の子…ヤナギやっけ?蔓でも伸ばせば外にでも出られるってー。」
運転中のためか前を見たまま、青年はそう言う。
全然筋の通らない即席で考えたであろう慰めだが、不思議な事に安心できた。
「……とりあえず上空から探すからなー。
安心しい、オレの視力は父ちゃんも絶賛した物や。
『結縁は目が良すぎるから悪い事ができない』って冗談めかして言われるほどやからな?」
何がおかしいのかクツクツ笑う青年――ユエンに、つられてユカリも笑う。
「ユエンさんの……」
言いかけて、ユエンがこちらを見る。ユカリの心臓が少し跳ねた。
「さん、つけないでええよ?敬語もせんといてええから。
いやさー、オレホンマはあんまり様付けされるのも好きやないんや。
ほら……なんっつーか、壁があるみたいでなー。」
苦笑するユエン。ユカリはなんだか自分の心の氷が溶けていくような、そんな気がした。

「ユエン……の、お父さんは、どんな人だった…の?」
そう、少ししどろもどろになりながらそう呟くと、ユエンはよくできました、といわんばかりに1つ頷いて、
「そうやなー、すげー真面目な奴やったよ、オレが悪戯するたんびに刀で斬られそうになったわ、何度死に掛けたことか」
再び前を向き、またクツクツ笑うユエンに、またつられてユカリが笑う。
「面白いお父さんだったんだね…」
どんな姿なんだろう、そんな思考が一瞬頭をよぎる。
すると、ユエンががさごそと何かを取り出す。
それは巾着袋だった。ユカリに渡す。
「そんなかに父ちゃんの写真がはいっとる、見てええよ
……特別大サービスやからな」
まるで心の中を見抜かれたかのようでユカリは驚いた。
そしてそれを見て―――さらにユカリは驚いた。
写っていたのは、ユエンの幼少期と……なんと人型のダークマター
「!……こ、これ……!」
「ホンマ、ええ父ちゃんやったよ。優しいし、暖かいし。
父ちゃんが居なかったら、きっとオレはこんなんじゃなかった」

優しい、暖かい……ダークマターに、そんな感情などあっただろうか。
ユカリは疑問符を浮かべる。
自動操縦にしたのかユエンが頬杖をついて窓の外を眺めている。
まるで、遠い昔を思い出すかのようで――

「―――『お父さん』は、今もユエンと一緒に……?」
言って、ユカリはしまったと言う顔をする。
ユエンの表情が、瞬時に曇ったからだ。
「父ちゃんは……殺されたんや。」
目を細めて、見えない何かを睨む、ユエン
「もしあの時のオレに力があればオレは父ちゃんを守れたかもしれへん」
段々と、その瞳に殺気が篭って来る。
「……オレは、そいつを殺す為に今を生きている。」
ユカリはそんなユエンの態度に恐怖と……助けてあげたい、そう言う思いが込み上げてきた。

――――この想いは、何?

「その、お父さんを……殺した人って…?」
静かにそう問えば、ユエンは前を見据えたまま、たった一言。

「星の戦士や」

―――言われて、ユカリに衝撃が走った。
――まさか、カービィが……!?
動揺するユカリに、駄目押し。

「星の戦士がオレの平穏を壊したんや」

胸が苦しい。聞かなければ良かった。
まさか彼が、自分と敵対しているだなんて――――!!
―――そう思って、彼女はようやくそれに気づいた。

――――私は――――

あまりに残酷なその運命に。
ユカリは俯かざるをえなかった。







「……ゼロツー様、これからどうします?」
時が止まったポップスターに、4人の人影。
ゼロツー達だ。隣にはウィーダ。
アルとコルトはまだ眠りから覚めない様だ
「そうですね……とりあえず傷を癒す事が先です。
そして力が戻るまで、ここに滞在しましょう。」
「…それが最善ですね……にしても……久しぶりに疲れました」
ウィーダはそう言うと、静かに腰を下ろす。
「すみません……ウィーダ。」
ゼロツーがそう言うと、ウィーダはゼロツーを見上げて。
「構いませんよ、疲れましたけど生還はできましたから」
「…そうですか。
…そうだ、ウィーダ。」
「……はい?」
いつに無く真面目なものだから、ウィーダは再び立ちあがって主の方を見る。
「貴方はアルとコルトと3人でポップスターに残っていても構いません。
むしろ……残っていてください。」
言われるウィーダの表情は、どこか不満げで
「今回こそは助けられた物の……次は本当に、貴方達を―――」

「俺は」

ゼロツーの言葉を制し、ウィーダは続ける。
「俺は、ゼロツー様の力の一部を糧に生き返った。
元々は俺は感情を消され人形として扱われるようでしたが俺は自我を失わなかった。
……そんな予想外の結果になったとしても、だ。
貴方は俺を一人の「人間」として、「部下」として接してくれた上…この呪われた力を上手く制御できる様にまでしてくれた。
そんな命の恩人からどうして離れなければいけないのでしょうか?」
「ウィーダ……」
「それに前にも言ったでしょう?俺はいつまでもあなたの傍に居る、と。」
――どこか照れながら言うものだから、ゼロツーはクスリと笑って。
「……それ、受け売りなんでしょう?『彼女』の」
「確かに受け売りですよ…でも俺だけじゃ無い、アルさんやコルトだって、そう思ってるはずです。皆貴方に助けられたんですから」
「…………」
「どのみち俺には貴方以外の居場所はもうありません、貴方が望まなくても、俺は貴方についていきますからね」
――そう、正面から言われる物だからゼロツーは困ったように、でも嬉しそうに微笑した。
「…有難う、ウィーダ。」
「……それ、起きたら2人にもちゃんと言ってくださいよ?
俺、2人に嫉妬されちゃいますから」
クツクツと珍しくウィーダが笑う、ゼロツーもつられて笑った。

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/07/06(Wed) 15:54
投稿者名:イリス


火山の火口にて

「さぁ行け!君にはまだやるべきことが残っている・・・もちろん俺のためにね。」
トールはイリスにシールドとフライをかけさせ、マトリエス号に向かいテレポートさせた。

そのころイレイサーは二手に分かれ、一方は義兄のリステイト(テイト)
もう一方はマトリエス号に助けを求めに入った。
食堂の扉をイレイサーの残り6人が押し合いながら開けイリスが呼んでほしいとたのんだある人を探した。
「ブルー様!!」
「はへ?」
いきなり名前を呼ばれたので、間抜けな声をだしながらイレイサーのほうを見た。
「な、何?っていうか誰?」
「わ、私はラウムといいます。イリス様が大変なんです!すぐに来てください!!」
ラウムは必死だった。

「何処にいるの!?」
「火山の火口近くです」

「・・・。」
「あの?」
ブルーは汗をだらだら出しながら言った。
「すっごくいいにくいんだけど・・・僕、暑いの嫌いなんだ・・・嫌いというか・・・力が半減する。」

「じゃあ、誰かほかの方を・・・」

「僕が行こうか?」

「あ、はい!!よろしくお願いします。」

レッドが名乗りあげた。
食堂を出ようとした時・・・

「やぁこんにちは。」

トールがタイミングよく現れた。しかしトールの前にはイリスが浮いていた。

「イリス様!?」「イリス!!?」

「ユカリしか解けない・・・精神操作・・・。」
トールはくくっと笑いながらイリスにいう。
「もともとイリスについてる呪いだって、ユカリにしかとけないんだろう?」

「何が望みなの?」
「んー話が早いね・・・そうだね、ユカリが来るまで君たちとイリスを戦わせようか。イリスは精神操作をかけられてる、どれだけ非情になれるかな?」

黙っていたいリスが口を開き

「戦闘開始」


-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:05/07/08(Fri) 21:05
投稿者名:ブルーカービィ


お久しぶりです。本当におひさしぶりでs(殺
絶対に遥旅は終わらせませんよ〜(何
ねばり根性でいきます。頑張ります(笑)
――――――
食堂前―――
ここでは、一つの戦闘が始まろうとしていた―――

ビュン!!!
「うわっ!?」
一つの言葉とともに、投げられたものはイレイサーの一人
カナリアの頬をかすれるかかすれないかの間ですりぬけた。
カラン・・・
壁に当たって落ちたもの・・・。それは・・・
「・・・。小型・・・ナイフ・・・?」
刃先が綺麗にとがっている小型ナイフ。
「・・・やばいね」
微妙に引きつった笑顔を浮かべるブルーに
「・・・そうですね。」
ルイスが反応し、返答した。
「話してる暇なんてないよ。」
ルークが話すと同時に振り返るとイリスが鎌を持ち、宙に浮いている。
「・・・本当に・・・やる気・・・だね。」
そういうとブルーは空中から剣を取り出した。イレイサー達も戦闘体勢だが
「イリス様・・・。」
イリスに忠実な13人だ戦えるはずがない、戦えたとしても傷はつけれない。
そんな時、イリスが鎌を下ろした
ドォンッ!!!!
「波動っ!!?」
ほぼ、ブルーが押されていた。近距離の攻撃が得意なブルーにとっては完全不利。いったん後ろへ下がるが上手く距離がとれない。なんとか鎌と剣の打ち合いにもちこんだが・・・。
「力が・・・強いっ・・・!!」
今まで以上に強い反動が来た。
そんな打ち合いが続いてる中・・・
「・・・イレイサーの皆さん・・・」
イレイサーに話しかけるレッド。
「はいっ?!」
いきなり声をかけられ反応するイレイサー
「・・・あの呪文は・・・ユカリさんしか・・・?」
「はい。そうなんです・・・。あの呪文はユカリ様にしか・・・。元はといえばあの呪いだって・・・」
ラウムが話す。
「・・・いこう。」
「・・・え!?」
「・・・だって、姉さんはこの場から動けない。外に出ると力が半減するし、あのイリスさんとも戦ってる・・・。君たちは、イリスさんに手を出せないだろうし・・・。僕は、暑くても平気だから・・・。一人でも多くいたほうが・・・戦力になると思うし・・・。」
「たっ・・・たしかにそうですけど・・・。」
レイスが言う。
「早くいってよ!!」
いきなり声が聞こえた、まさしくブルーの声。
「僕、動けないんだか・・・うおわぁっ!!」
ガキィンッ!!
まさに危機一髪のところでイリスの鎌を受け止めたブルー
「早くっ!!ユカリを見つけてきて!イリスを元に戻してっ!!」
まさに、半分悲鳴である。
「わっ・・・わかりました!」
「・・・いこう」
そういうとイレイサーとレッドは瞬間移動により、マトリエス号を後にした「・・・たのむよっ」
ブルーは一言。つぶやいたそうだ。

――――――

そしてここは上空

いきなり黙り込んでしまったユカリに対して戸惑いながらも話しかけたユエン
「なんや?・・・どうかしたんか?」

まさか・・・まさか・・・彼が敵だったなんて・・・。
いっそ聞かなければ良かった・・・。

「・・・大丈夫か?」
その声にびっくりしやっと我に返ったユカリ
「あ・・・。別に・・・。大丈夫・・・だから・・・。」

――――私は、どうすればいいんだろう?
イリっちゃんや皆を・・・見捨てることはできない・・・。
でも・・・彼について行きたい・・・。
でも・・・このままじゃ・・・。どちらかと対戦することになるだろう・・。
そのとき・・・一体・・・・どうすれば・・・。

ユカリはイリスにもらった十字架をぎゅっと握り締めた。
「イリっちゃん・・・どうすれば・・・いいの?」
冷たいものがポトンと落ちた
――――涙

「ちょ・・・ホンマに大丈夫か?」
ユエンはなんとなく、今まで感じたことのない焦りをかんじた

なんなんや・・・。一体・・・・。

誰かへの思い。その思いが二人に積もる・・・。

-------------------------------------------------------------------------------




前へ リストへ 次へ