×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

光の射す方へ [1]



-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:01/12/17(Mon) 01:18
投稿者名:みらまた


変化のない生活に、人は苦痛を感じながらも
その社会構造に追従するしかない。
世の中はテロだの、汚職だの、なんか色々騒いでいるが
僕がなんか行動起こして変わる事でもない。
ただ、朝に目覚ましを叩いて服着て
だいぶくたびれて来たアパートのドアを開けるだけ。


夏も終わり、町に秋の気配が感じられてきた。
木枯らしが都会のビルを交わしながら駆け巡る。

ふと空を仰げば、風に舞う木の葉に
寂寥なんてのを覚えた。
「ふぁ〜・・・季節はもう秋かぁ・・・。」

歩道の真ん中で物思いに更けている中、
僕は背後に少し何かの気配を感じた。
「・・・誰だ?」
振りかえってみるがそこには何も変わらない景色。

機械的に目的地へと足を運ぶ人々がすれ違って行く。
誰もが目に正気を失っていた。
こんな社会だから無理もないか。
「なんだ、気のせいか・・・。」

何気なく右手につけた腕時計を覗いて見る。
時計は8時40分の針を指していた。
「ヤバッ!入社初日で遅刻だなんて事にはならないでくれよォ・・・。」

僕は勤めている会社へと走った。
周囲の人々はスーツ姿で駆け抜けていく「ヒロ」の姿を見て
「なんだ?あの人は?」と心の奥底で思ったであろう。
あの時、僕はまだ奴の存在に気付かないでいた。
まさか・・・あんな生き物が世の中に居るだなんて・・・。


※続けてくださる方へお願い。w
「ヒロ」は飽くまで普通の人間ですー。はい。
ゲストキャラの出演はなるべく控えてくださいねぇ。
思いっきり現実的かーび小説ですけどね。(苦笑
あとはもう、好きなようにしてくださいまし。(笑


-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:01/12/18(Tue) 07:51
投稿者名:ひでぶ


最終学歴が就職先を左右するなんて、
今に始まったことじゃないけれど。
僕は、そんな世相を真向から否定するつもりだった。
それなりにちゃんとした意志と可能性の上で、
その自分の理想を信じてきたのに、
結局僕は、世の中に造られた制約に従うことになった。

敷かれたレールに沿って進むより、
何もない所に飛び出したほうが絶対に楽しい。
いつだかの自らの考え方が、殊のほか子供臭く感じるようになった
この頃の僕は、せめてこれからの日々を平穏に過ごしたいとだけ
願っているらしい。
その割には、こんな修羅場。

エレベーターの階数ボタンを慌てて連打してしまい、
同乗したOLの人達がなんだかクスクス笑っているので、
内心赤面モノだったが、そんな場合じゃない。
扉が開くと同時に僕は飛び出して、我ながら情けなくなる程
衰えた足に鞭を打って、僕は「経理課」と張ってあるドアのノブを
力いっぱい捻り回した。

初めて足を踏み入れた社内には、研修で見かけた
同期の新入社員が、僕を除いて5人。
もう皆、課長の前にずらりと並んでいる。
僕を冷たく見据える多くの視線に、血の気が引いた。

時計は、まだ定時にはなっていなかった。
遅刻ではない。本来ならばこの後タイムカードを切って、
この課の朝礼に参加すれば、全く問題はない。
では、なぜこんな冷酷な目にあっている(正にその通りだ)のか。
それから起こった事で、ようやく察しがついた。

「君は大物だな」
総務部の、斉藤部長。
研修の時から、まるで鋼のような一辺倒の厳格さと、
常人より冴え渡る思考回路で、僕ら新人達に恐怖という猛威を揮った
畏怖すべき存在の人物。その人が、僕の前に立ち、
僕のことを言っている……!?

「私が最後の日に言ったことを覚えているかね?」
ハッとして、恐る恐る、小さな声で、僕は答えた。
「僕達が、初出勤する日は…偶然にも、月に一度の
大規模な定期プレゼンがあり、どこの部も、課も、
定時の30分前には全員が出勤しておくことが要される、です……」

「よく覚えていたな」
斉藤部長は、口元だけ、笑ってみせた。
「1人が欠員すると、社内全体に影響することもある。
重々、覚えておきたまえ」


部長がその場から去った後も、
今度は課長に平謝りしなければならなかった。
課長は、斉藤部長とは打って変わって温厚で、
少々のミスには目くじらを立てる人ではないけれど、
こんな重大なことを初日から忘れていた自分が許せなかった。
『平穏な日々』は、こんなことじゃ望めない。
苦笑交じりに、課長が、「これから頑張りなさい」と、
僕の机の場所を指した。

自分の席に座った僕は、こんな朝から疲れが肩に
圧し掛かるのを感じた。

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:02/02/25(Mon) 17:34
投稿者名:まーびぃくん


見飽きた景色の中を、僕は歩いていく。
輝いているものは,星ではなく、ネオンのみ。
もう、日は沈んで、歩く人たちの姿も,まばらになってくる。
今日の出来事を思い出すと,悲しくなってくる。
パソコンをフリーズさせてしまい、書類の提出が遅れた。
弁当をこぼして、床をよごしてしまった。
まだまだ、たくさんの失敗があったが、
それにはふれないでおこう。

そう回想するうちに、我が家についた。
もう何もする気力もない。
「もう寝るか・・・。」
そうつぶやいて、押入れの戸をあける。
そのなかに、まるっこいものがいた。
はじめは,大きな桃に見えた。
しかしそれは、もそもそと動き出した。
そして、くるりとふりむくと、しゃべった。
「あれ?ここどこだ?」

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:02/02/25(Mon) 20:01
投稿者名:ゴロゴロカービィ


「・・・へ?」
・・・喋ったぁ!?
僕は、間抜けな声を出すのがやっとで、そのまま立ち止まってしまった。
最初に会社にきた時のような緊張感ではなく、驚きからである。
「ここ・・どこ?って言ったんだけど・・・」
その大きな桃みたいなのは、僕の言葉にちゃんと反応してくれた。
僕はちょっと笑ってしまった。
「な、ボク、おかしな事いったぁ?」
そいつも笑われて恥ずかしかったのか、少し笑った。
「いや、聞いたわけじゃないんだけど・・・」
僕は少し笑いながら言うと、大きな桃は、押し入れから降りてきた。
「ねぇ、ここどこ?」
「え・・・僕ん家だけど。」
大きな桃ははあたりを見回して、
「へぇ・・・君ん家かぁ・・あ。」
そして、そいつは僕の方を振り向くと、
「名前、まだだったよね。」

僕は、なんかそいつと初めて会ったとき、なんとなく、本当に何となくだけど、自分が本来の自分に戻ったような気がした。
会社に居た時は、すごい失敗ばかりで落ち込んでたのに・・・

-------------------------------------------------------------------------------
投稿時間:02/03/12(Tue) 18:13
投稿者名:まーびぃくん


大きな桃みたいな生き物は、カービィと名乗った。
「僕はヒロ。この町の会社に勤めてるよ。
 ところで・・・、カービィ、これからどうするの?」
僕は、一番気になっていることを聞いた。
なにせ、こんな生き物と一緒に暮らしていたら,
周りの人に何時きずかれるか分からない。
帰ってもらわないと困りそうな,そんな予感がした。
「ん・・・。どうやって帰るかわかんないから、
 少しここにいるよ。」
やっぱりか。
「じゃ、僕は会社に行くからね。
 だれかきても、でなくていいからね〜!」
そういって、僕は家を出た。
少しながら,カービィとの生活に,
希望を感じることが出来たのだった。

いっぽう、こちらカービィ。
いつのまにか,携帯をもっている。
「もしもし?こちらカービィ。
 ちょうどいい人材をみつけたよ!
 もうちょっと、様子を見てみるよ・・・。」
カービィは、いったい何をたくらんでいるのか?
そして、電話のむこうのじんぶつは?

-------------------------------------------------------------------------------




リストへ