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ふしぎワールドと魔法のピース [1]



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投稿日 : 2006/12/09(Sat) 18:18 
投稿者 : I_mind_Joeh  

(Doujindo)                    DoujindoRS
星のカービィ ふしぎワールドと魔法のピース
 
発売日:2006年12月9日(うらない)
ジャンル:アクション
希望小売価格:4800円(いみがない)
プレイ人数:2〜∞人
 
☆あらすじ☆
 
 散歩中のカービィは突如現れた空間の裂け目に飲み込まれてしまった!
 
 飲み込まれた先で目を覚ましたカービィの前に現れたのは、トリポカという変なやつ。
 
「ふしぎワールドへようこそ!」
 
 トリポカの話によると、どうやらここで魔法のピースを集めて、パズルを完成させな
いと、カービィはおうちに帰れないようだ。しかし冒険好きで好奇心旺盛なカービィは
そんなことに不安なんて微塵も感じてはいないのであった!
 
 摩訶不思議なアドベンチャーのはじまり、はじまり〜!
 
 
 
☆キャラクター紹介☆
 
 
カービィ:
 ご存知みんなの主人公! しかし今回は他のRS(リレー小説)作品のようにコピーの
素DXを何一つとして持っていない。そのうえ「ふしぎワールド」では敵から手に入れた
コピー能力も、何回か使うと消えてしまう! もしかして、結構ピンチなんじゃないの?
カービィ……。
 
<しんわざ!! コピーストック!>
 「ふしぎワールド」ではコピー能力での攻撃に回数制限がある。しかし冒険を続けてい
くうちに、カービィが新技「コピーストック」をあみだすぞ! この技は敵の能力をコピ
ーしたとき、そのとき得た回数分だけいつでも好きなときに使えるようにできるのだ。だ
けどカービィも限りなく能力をストックできるわけじゃない。どうやらカービィの頭では
ストックできる種類は6つ、使用回数もコピー能力それぞれの上限までで精一杯みたいだ。
うまく使い分けて冒険しよう!
 
 
トリポカ:
 影みたいな上半身だけのからだに赤と青の不気味な仮面、木の棒みたいな両腕をもつ変
なやつ。こんな生き物、プププランドにもいない。一体こいつの正体は……?
 
 
ゲストキャラクター:
 もちろん、これはRS作品! みんなが考えたキャラクターもたくさん登場するぞ!
色々なキャラを登場させて大スペクタクルを築いていこう!
 
 
まるしー 2006 KNML Laboratory lnc / Doujindo
 

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投稿日 : 2006/12/10(Sun) 11:00 
投稿者 : I_mind_Joeh(NM)  

 プロローグということでまとめなければいけなかったため、行数を大幅にオーバーさせ
ていただきました。悪しからずご了承ください。

―――――
 
 
 見渡すかぎり、黒、黒、黒。そこは端的に「真っ暗な空間」としか表現できない場所だ
った。しかし、照らす明かりがないのにも関わらず、うつ伏せに倒れたカービィの姿だけ
は、何故か昼間のようにはっきりと確認できる。
 
 カービィが倒れているのは、目を回したからだ。散歩中であったカービィの目の前に、
この場所と同じ色をしたような黒い球体(カービィのからだよりもずっと小さかった)が
現れ、ものすごい勢いで彼を吸い込んだ。そのときの螺旋状(らせんじょう)の動きのた
め、彼はこんな風に目を回して倒れているのである。
 
「う、ぅぅん……」
 
 しかしまあ、彼は見てくれはかわいらしいが、歴戦の勇者である。そう時も経たないう
ちに目を覚まし、立ち上がった。
 
 ここはどこだろう? カービィは怪訝そうな顔で、周りを見回した。やはり黒、黒、黒。
自分の下に足場となるものがある以外、彼は知ることができなかった。……弱っちゃった
なぁ。
 
 と。カービィのやや前方に、いきなりスポットライトが照らされた。ぎょっとして、カ
ービィは「うわっ」と叫んだ。それから間もなく大きな音で軽快な曲が流れだし、どこぞ
から拍手と歓声が沸いた。
 
 やがてスポットライトの真下に、何者かが立った……いや、何者かには足が見当たらず、
宙に浮いているといったほうが正しいようだ。影のようにぼんやりした、上半身だけのか
らだ。安物のマリオネットみたいな両腕。そして長いべろのついた、半分が赤で半分が青
の仮面(グーイみたい。と、カービィは思った)。そいつは両腕を大きく広げて、辺りを
静めるジェスチャーをした。見事に拍手と歓声はフェードアウトする。
 
「ふしぎワールドへようこそ! ミーは進行人のトリポカ」
 
 トリポカと名乗った者がその白手袋の指をパチンと鳴らすと、カービィにも照明が当た
った。再び拍手と歓声。カービィはきょとんとした。どこかのサーカスの催しに、知らな
いうちに参加してしまったのだろうか?
 
「ハロー! ユーの名前を教えてほしいナ!」
 
「ぼ、ぼくはカービィ……」
 
 トリポカは「オッケー!」と快活に声をあげ、またも指を鳴らした。すると、辺り一面
の暗闇が徐々に晴れていった。
 
 ようやくカービィは周りの景色を知ることができた。そこは、長方形型で紺色をした結
構大きな部屋(デデデ城の一階の広間くらいはあるか、それより少し小さいか)だった。
オブジェだとか家具だとかは何一つ置かれていないが、床も壁も天井も、プラネタリウム
のように星らしき光の点やら輪っか状の集合体やらが無数に散りばめられており、なかな
か凝った造りが施されている。
 
 周りを見回して、カービィは奇妙に思った。……変だなぁ、ここには自分とトリポカと
かいうヒトしかいない。さっきの拍手と歓声の大きさなら、もっとヒトがたくさんいても
いいはずなのに。それにこの部屋、入口も出口もなさそうだ。あれ? ぼく、どうやって
ここに来たんだっけ?
 
「あのぅ……ここは一体どこで、これから何が始まるの?」
 
「焦らずに焦らずに! 今から説明するヨ」
 
 何も無かった宙に、いきなりボンっと音をたて、書類が出現した。トリポカは両手でそ
れをキャッチし、話を続ける。
 
「さっきも言ったとおり、ここは『ふしぎワールド』! とーっても不思議な空間! こ
こには限られたヒトしか入ってこれないんだヨ。ユーは、ええと……(トリポカはホッチ
キスで留められた書類をぺらぺらとめくり、何枚目かで目を止めた)……あったあった。
ほほー、ユーって、正義のヒーローなのか。ヒトは見かけによらないネ。でもま、これな
らうんと説明しやすいナ。……要するに、世のためヒトのために生きてきたユーは、この
『ふしぎワールド』に入ることを許されたんだヨ。とっても立派なことなんだヨ」
 
 立派……ほめられてる? ちょっとだけ、カービィの目が輝いた。
 
「そうなの?」
 
「そうだヨ!」
 
 カービィの瞳の輝きが増し、口元が緩む。
 
「ホントに?」
 
「本当に!」
 
 顔を赤くし、目を細め、にやにやし始めるカービィ。
 
「ぼくって、やっぱりえらい?」
 
「ユーはエライ! とてつもなくエライ!!」
 
 途端に、例の拍手と歓声が鳴り響く。カービィはもうすっかり良い気分になり、「いや
あ、どうもどうも……」と頭をかいて、トリポカに、誰もいないはずの周囲に、ぺこぺこ
とおじぎをした。
 
「んでもって、そんなヒーローであるユーは、ある挑戦権を得たわけだナ」
 
 トリポカはこぶしにした片手をカービィの目の前に差し出し、指があるほうを上にする
と、それを素早く平(たいら)にした。するとそこに、銀色に光るパズルのピースがふわ
りと現れた。パズルのピースはきらきらと光を纏っており、トリポカのてのひらからほん
の少し離れた宙で、ゆっくりと回転している。
 
「これは魔法のピース。このピースを全て集めてパズルを完成させると、一つだけだけど、
どんな願い事も叶えられるんだヨ」
 
 どんな願いも! 魅力的な言葉に、カービィの良い気分はさらに高まった。どうしよう
かなぁ。たくさんのお菓子? 低反発のベッド? でもやっぱり、老後のための貯金とか
かな……? ウキウキするカービィに、トリポカが「まあまあ、続きを聞いてヨ」といっ
た仕草をする。
 
「どっこい、『願い事を叶える』には『試練』が付き物! アタラシイスゴロクジョウデ
アソブタメニハシンリュウヲトクテイノターンスウイナイデタオサナキャイケナイものだ
ヨネ! この魔法のピースも、タダじゃあ集まらないんだナ」
 
「ふーん、そうなのかぁ。でも面白そうだね! 何をすればいいの?」
 
 完全に乗り気になっているカービィの姿に、トリポカは笑って「OK、OK」と頷くと、
宙に浮いた魔法のピースを手に取り、そしてカービィに手渡した。
 
「実は、魔法のピースは例外なく、別の『ふしぎワールド』への扉のカギでもあるんだヨ」
 
「『べつのふしぎワールド』……?」
 
「そそ。そこらへんの説明は難しいから、ユー自身が勝手に解釈してくれてかまわないケ
ド。でもとにかく、その別の『ふしぎワールド』を冒険することで、ユーは新しい魔法の
ピースを手に入れることができるんだナ」
 
 カービィは首(にあたる部分)をかしげ、「う〜ん」と唸った。
 
「よく分からないけど、この魔法のピースを使って扉を開けて、その先で新しいピースを
探せばいいのかな?」
 
 今度はトリポカが「う〜ん」と唸る。
 
「……『探す』ってとこが、チョットばかし違うナ。説明が難しいんだヨ、これまた。う
〜ん、やっぱり、ものは試し。実際にユーに魔法のピースの力を使ってもらおうかナ。そ
れが一番だネ!」
 
 使うって、どうやって使うの? と、カービィが尋ねる前に、トリポカの人差し指がぱ
っと一度振られ、その指先に現れた光の粒が、たちまちカービィの手の中にある魔法のピ
ースのほうへと移動した。光の粒はカービィの手を通り抜け、そして魔法のピースに接触
した。
 
 刹那。まばゆい光がプラネタリウムの部屋全体にぶわっと音をたてて広がり、辺り一面
は真っ白な空間へと変化した。
 
「わっ!?」
 
 カービィは眩しさのあまり、手でその目を庇った(かばった)が、光はそれほど長い時
間その空間を支配することもなく、徐々に収まっていった。……やがて光が完全に失われ
たことを、カービィはまぶたごしに知って、おそるおそる目を開けた。そこには、彼が初
めてここで目を覚ましたときのような、黒の風景が広がっていた。
 
<じきに暗闇が晴れて、ユーの目の前に、あの部屋とは違う「ふしぎワールド」が現れる
ヨ。では、グッドラック! またあの部屋で……>
 
 トリポカは姿を見せず声だけを響かせ、そしてその声もまた暗闇に吸い込まれていった。
 
 ポップスターという星の民だって、十人十色である。もし、カービィの友達であるワド
ルディがこの「ふしぎワールド」に訪れてしまっていたら、きっと「早く家に帰りたいッ
スぅぅ!!」と叫びだすに違いない。だけどカービィには、不安な気持ちなど少しもなか
った。胸(にあたる部分)の中は、ただワクワクやウキウキなどの楽しさの高鳴りで一杯
になっていた。それが、持ち前の好奇心からなのか、「願い事が叶う」という話のせいか、
はたまただいぶお間抜けなだけか、カービィ自身にも、ちょっと分からないけれど。
 
 ……とにもかくにも、こうしてカービィの新しい冒険が始まった。
 
 
―――――
 
 とまあ、こんな感じです。参考になるかな?
 
 それと、ストーリーに関するルールに書きませんでしたが、
 
・カービィは家に帰れないが、全く気にしていない
・カービィは今いるふしぎワールドから脱出できないが、全く気にしていない
 
というのも覚えておいてください。
 
 
 あと、ふしぎワールドについてですが、
 
・カービィがステージクリアらしいこと(善行など)をすると脱出できて、プラネタリウ
 ムの部屋に戻ることができる
・プラネタリウムの部屋に戻ると、一個(もしくはそれ以上)の魔法のピースが出現する
・ふしぎワールドで登場するキャラは、原作オリジナルキャラクター、執筆者さんたちが
 考えたゲストキャラクター、どちらでも可。ただし、ふしぎワールドはポップスターと
 は違う場所なので、グーイやメタナイトをはじめとする汎用性がきかない原作オリキャ
 ラの登場は禁止。ボスキャラもウィスピーなど、何匹いてもおかしくないもののみ登場
 させること
 
ということでお願いします。
 


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投稿日 : 2006/12/12(Tue) 23:07 
投稿者 : てぃと(A)  


 お腹空いたなぁ……そんな事を考えつつカービィは目を閉じる。溜息一つ分の時をまた
いで目を開いたカービィの視界には、緑あふれる世界が広がっていた。視界の隅からそそ
くさと退散していく黒い霧が、先程のトリポカ――だったっけ? ちょっとおいしそうな
名前だったけど――の言葉がウソではないことを告げている。ということは、これからカー
ビィは『試練』とやらを乗り越えていけば、『願い事を叶える』事が出来るとわけだ。

 よぅし! と一人拳を天に突き上げ、カービィは『願い事を叶える』ための大いなる第
一歩を踏み出した――と決意を固めてはみたモノの、さてはて何をどうしたらいいものか。

 キョロキョロと辺りを一通り眺めてみた。大地は一面緑に覆われ、少し草をかき分けて
いけば小さく可憐な花々が生を謳歌(おうか)している。この雰囲気、このエリアを守る
ボスとしてウィスピーウッズが出てきそうな空気で充ち満ちている。暫く咲き乱れる花々
と戯れていたカービィ、何時までもこうしているわけにはいかないよね、と顔を上げた。
近くに地面からせり上がった岩が見える。

 あの上に登れば、辺りの様子がわかるかなぁ? ホバリングすればいいじゃない、とい
う心の声も聞こえる中、カービィは軽く大地を蹴り、ひょいと飛び上がった。刹那、その
彼目掛けて、星形の眩い光が放たれた。

「うわわっ!」

 身を翻(ひるがえ)して紙一重の所で光の束をよけるカービィ。星形の眩い光は弧を描
き、それ以上カービィを追随(ついずい)してくることはなかった。それでも脇腹の辺り
がじゅっと焦げて、きな臭い煙が鼻をついた。

「な、何っ!?」

 体を捻(ひね)って辺りを見回すと、飛び越えようとした岩の影から真っ赤で丸くて三
本の髪(かな?)がひょろんと生えた、カービィも見慣れた生物が姿を現した。ワドルド
ゥ――真っ赤な丸い体に大きな一つの目を持ち、星形のビームを放って身を守るポップス
ターでもおなじみのアレだ。チャームポイントは頭に生やした三本の髪だと思う――が体
半分乗り出して、つぶらな瞳でこちらを見つめていた。

「ワドルドゥじゃないか……!!」

 感極(かんきわ)まって、というか興奮しすぎていたというか、気が付いた時には既に
ワドルドゥはカービィのお腹の中に収まっていた。ワドルドゥが喉の奥を通り過ぎていく
のに合わせて、おなじみの効果音と共にカービィの頭の中に『ビーム』のイメージが湧い
てきた。

「ビームがコピーできた……のかな?」

 意識を集中し、先程の星形の光の束をイメージする。そして鋭く腕を打ち払うと、星形
のビームがカービィの腕の先から放たれた。それは綺麗な弧を描き、カービィの足下でか
き消えた。

 へー、一応この世界でもぼくのコピー能力は使えるんだぁ。……でも気のせいかな? 
頭の中のビームのイメージが小さくなったような気がする。あと五回も使えば消えて無く
なってしまいそうな……自らに課せられた制限の一端を感じながらも、カービィはぽふっ
ぽふっと大地を蹴り、前へと進み始めた。

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<現在の状況>
コピー ビーム残り5回


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投稿日 : 2006/12/13(Wed) 21:52 
投稿者 : I_mind_Joeh(NM)  


 岩によじ登ってみると、やはり周囲がよく見渡すことができた。そもそもこの辺りは、
周りと比べてやや高いところにあるようだ。カービィは、手で日光が目に入るのを遮る(
さえぎる)ようにして、じっくりとそこからの景色を眺めた。
 
「おや……」
 
 目に留まるものが一つ。石造りの塔のようなものが、小さな森の中に突き出ている。誰
かが住んでいるのかな? ちょっとした進展に心が躍ったカービィは、そこへ向かうこと
にした。
 
 
 
 いつもカービィが、「ご飯がもっとおいしくなる!」とか言っておこなっている、三食
の前のちょっとした散歩のコースぐらいは歩いただろうか。彼は森の手前までやってきた。
 
 近くで見ても森はそれほど大きくはなかった。そして、カービィの目の前に存在する森
の奥への道は、舗装はされていないがけもの道ではない。それに例の塔らしきものは道の
真っ直ぐ先にあるみたいだ。どうやらカービィの予想は間違っていなさそうである。
 
 そのままカービィは森の中へと入っていった。案の定、道は真っ直ぐとしており、それ
ほど時間も経たぬうちに塔らしきものの正体が分かった。
 
 塔は塔だが、それはレンガ造りの建物の一部だった。ステンドグラスの窓に、十字架が
飾られた入り口……さらに、先ほどまでカービィが目印にしていた塔をよく見ると、一番
上には鐘がついている。……なるほど、教会だったのか。
 
 あの岩の上では教会の塔以外は森に隠されて見えなかったが、教会の他にも、民家やお
店、水車小屋など、いくつも建物が建っている。なるほどなるほど。小さいけど、村なん
だ、ここ。
 
 カービィはとりあえず、村のヒトを探してみることにした。誰に会っても、今度は吸い
込んじゃったりしないようにしないとなぁ。
 
 
―――――

コピー ビーム残り5回、変わらずー

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投稿日 : 2006/12/16(Sat) 18:45 
投稿者 : 鏡の題名旧(C)  


「やあ、今日はいい天気だね」

 カービィは驚いた。村人を探そうと歩き出した直後に背後から声をかけられたからだ。
カービィは今度は勢いあまって吸い込まないよう自粛し、ゆっくりと振り向いた。

「もしかして驚かせてしまったかい? すまないね」

 そこにいたのは水色の髪に右目に片眼鏡(かためがね)を掛けた、白い服を着た人間
――十八歳くらいの青年――で右手には布で先端を包まれた彼の身長より少し長いぐらい
の大きさの棒が握られていた。その言動からは悪い人とは思えないが、カービィはどう接
したらいいのか迷っていた。とりあえず名前を聞くことにした。

「き、君は誰?」

「僕はレナード。旅の者さ。君は?」

「ボクはカービィ」

 この時カービィは互いに自己紹介をしただけなのにすっかり打ち解けたような気分にな
った。レナードも天使のような爽やかな微笑を浮かべていた。

「カービィはこの村に何か用があるのかい?」

「ん……それは……」

 カービィは口籠もった(くちごもった)。彼に魔法のピースの事を話しても良いものか、
仮に話したとして理解してくれるのかも分からなかったからだ。そこでカービィの頭の中
にある言葉が浮かんだ。

「世のためヒトのために善行をしに来ました!」

 カービィは兵隊のように敬礼し、キリッとした声で言った。

「そうか。それなら一緒に紅の団(くれないのだん)と戦ってくれないか?」

「紅の団?」

 カービィはキョトンとした。

「向こうにある山に拠点を構えてる一団でここや近くの村のヒトを襲っているんだ。奴ら
を倒すことは立派な善行だよ。僕も前に立ち寄った村のヒトに頼まれて来たんだ」

「分かった。協力するよ」

 二人は握手をすると山へ向かって歩き始めた。そこへ既に紅の団の魔の手が近づいてき
ていた。

――――
オリキャラ解説です。
名前:レナード=ノエル
性別:男
武器:槍(右手に持っているのがそれです)
一人称はカービィは「ボク」になっていますがレナードのは「僕」にしてください。
レナードはある能力を使いますがそれは後で実演させます。

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投稿日 : 2006/12/17(Sun) 19:13 
投稿者 : I_mind_Joeh(NM)  


 カービィとレナードが、小さな森(ふたりが出会った村がある森)がごまつぶくらいに
見えるような場所まで歩いたころ、このふしぎワールドのお日様は最も高い位置まで昇っ
ていた。そんな時間だから、カービィはやがてふらふらとし始め、その場にペタンと座り
込んでしまった。
 
 いきなりへこたれた仲間にその理由を聞いてみて、レナードはつい笑ってしまった。
 
「お昼にしよう」
 
 レナードは旅用のリュックから敷物(しきもの)と、小さな星型の物体を二つ取り出し、
一つをカービィに手渡した。「さ、食べよう」というレナードの言葉に、その星型の物体
以外食べ物が出てこないことを理解して、カービィは曇った顔になったが、次にレナード
がやったことで、驚いて目を丸くした(かつ、安堵のため息もあった)。
 
 レナードは、星型の物体の、五つある先端のうちの一つをつまんでこすり、それから敷
物の上に置いた……すると、星型の物体はポンっと栓抜きを抜いたような音を辺りに響か
せ、なんと大きなお弁当箱に変化したのであった!
 
「わっ、すごい……!」
 
 驚きに満ちた表情と、その後、「どうやってやるの?」とわくわくしながら尋ねるカー
ビィに、レナードは実に不思議そうな顔をした。
 
「ランチスターを知らないのかい?」
 
 どうやらこのふしぎワールドでは、「ランチスター」なる星型の物体が一般流通してい
るらしい。カービィはランチスターの使い方を教えてもらい(お弁当に変化したときの、
彼のはしゃぎぶりときたら……)、食べながらその不思議なお弁当箱のすごさも教わった。
何日入れてもお弁当が痛まないだとか、お好みでお弁当箱時の大きさを変えられるだとか、
星型のときはクッキーくらいの小さなサイズで持ち運びも簡単だとか。まったく大層なシ
ロモノである。
 
「すごいなあ。ぼくも一つ欲しいなあ」
 
「空(から)のやつが一つ余っているから、あげるよ」
 
 レナードはリュックからランチスターを一つ取り出し、カービィに手渡す(カービィは
嬉しそうに「ありがとう!」とお礼をした)と、何やら感慨深く(かんがいぶかく)、目
の前の風景を眺め始めた。……紅の団の拠点であるという「向こうの山」まで、何一つ視
界の邪魔になるものがない景色。それを眺めたまま、彼は言う。
 
「……前の前の、前の春ごろくらいまでは、今僕らがいるこの場所も、本当は森だったら
しいんだ」
 
 レナードはこの辺りの村で聞いたことを、カービィに話した。この地は元々豊かな森に
囲まれていたこと。前の前の、前の春ごろに、何故か突然、森が失われてしまったこと。
そして、それとちょうど同じくらいに紅の団が現れ、村を襲うようになったことも。
 
「君に会った村の周りの森も、昔はあんなに小さくなかったらしい……勝手な推測だけど、
僕は森が消えてしまったことも、紅の団が関係してるんじゃないかって思っているんだ」
 
 
―――――
 
 五十行制限にした理由は、こういうキラーパスが頻繁に生まれるからです(笑)。
 
 「本文をきりのいいところで終える」ばかりだと、確かに繋ぎやすくていいかもしれま
せんが、合作とあんまし変わらないため、今ひとつリレー小説の魅力が出ない感じがする
のです(かといって、極端にキラーパスだらけにするのもどうかと思いますが)。無理に
自分でまとめずに、他の執筆者さんに任せてみてください。そして、それをバトンタッチ
する人は、どうやって繋げるかを試行錯誤して楽しんでみましょう。
 
 
 
「ランチスター」について
 
 レナードからもらったお弁当箱「ランチスター」は、現段階では内緒の設定上からこれ
以降の「ふしぎワールド」でも持ち運び可能です。カービィがお弁当を食べるときは使っ
てあげてください(笑)
 
ランチスターの主な特徴
・クッキーくらいの小さなサイズの星型から、お弁当箱に変化する
・お弁当をつめる前ならば、変化後の大きさを設定できる(金ダライくらいまで)
・お弁当を何日入れてても痛まない
・保温から冷凍までなんでもござれ(複数のブロックに分かれている)
・とても頑丈だが、軽い
・お箸やらスプーンやら、さらにとりわけ皿を入れる場所もある
・においはつきにくいですが、食べたあとはちゃんと洗いましょう
 
<じょうきょう>
コピー ビーム残り5回

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投稿日 : 2006/12/17(Sun) 22:18 
投稿者 : てぃと(A)  


「関係している……?」

「そう。森は急速に枯死(こし)してしまったと、僕が立ち寄った村の人々は言っていた。
大地から養分が吸収出来なくなったのは勿論(もちろん)の事、森そのものから生きるエ
ネルギーが消えていってしまったみたいなんだ。まるで――」

「まるで?」

 カービィはランチスターに入っていたマキシムトマトにかぶりつきながら、レナードの
言葉を反芻(はんすう)した。だがそれきりレナードは口を噤(つぐ)んでしまい、続く
言葉は出てこなかった。

「どしたの? 話の続きを聞かせ……?」

 問い掛けようと顔を上げたカービィの目に、険しい顔つきのレナードが映った。人差し
指を唇に当て、口を開き掛けたカービィを無言で制する。

 ほえぇ? どうしたんだろ……

 もぐもぐとマキシムトマトを噛みしめながら、カービィは小首(があるかどうかはさて
おき)を傾げた。

 レナードは己の得物に手を掛け、何時でも突き出せる体勢を作る。額に掛かった水色の
髪の奥にある双眸が、すっと細くなった。

「誰だ!」

 レナードの怒号(どごう)に呼応(こおう)したかの如く、周囲の物陰から飛び出して
きた物体があっという間に二人を取り囲んだ。

 手の中にあったマキシムトマトを慌てて飲み込み、カービィはぴょんと立ち上がった。
そして素早く周囲に視線を走らせる。彼らを取り囲んでいたのは、鈍色(にびいろ)の両
刃の剣を手にしたソードナイトとブレードナイト。その後方には唐草模様(からくさもよ
う)の風呂敷を背負ったタックがわらわらと控えている。数は両手で数えて足りるか足り
ないかと言ったところ。

 不思議なことに、ソードナイトもブレードナイトも、そしてタックも揃って赤を基調と
した防具を身に纏(まと)っていた。

 一際体の大きなブレードナイトが、一歩前に出た。

「お前らが闖入者(ちんにゅうしゃ)だな。ここはオレ達『紅の団』のテリトリーだ。大
人しく出て行けばそれでよし、さもなくば痛い目に遭って貰うことになるぜ!」

 彼の手の中にある刃――他の者の持つ剣と異なり、片刃の刀身は緩く反り返っている―
―が、ギラリと不敵に輝いた。

----

<じょうきょう>
 コピー ビーム残り5回

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投稿日 : 2006/12/18(Mon) 01:17 
投稿者 : わかんないんです><(C)  


「ど、どうしよう?」

「勿論(もちろん)、倒す他はないだろうね」

 慌てるカービィをよそにレナードはいたって冷静だった。

 布の拘束(こうそく)を取り払い、中身が現れる。
 それはいたってシンプルな槍――白い棒の先端部に小さい両刃が付いているだけ――で
あった。

 同時にカービィも戦いの準備を始めた。といっても暖色系の、星柄模様(もよう)二つ
に分かれたのナイトキャップを被っただけではあるが、表情も先ほどとは違い、真剣な表
情である。

 いきなりの変化にレナードは少し驚いたがカービィに向かってアイコンタクトを取ると、
カービィもそれに気付いて、コクリ、と頷く。

 対する紅の団――ブレードナイト達は――レナード達を眉間(みけん)に皺(しわ)を
寄せて(もっとも寄せられるかどうかわからないが)睨(にら)んでいた。

―――――――――――――

〈じょうきょう〉
ビーム…残り五回

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投稿日 : 2006/12/18(Mon) 21:17 
投稿者 : 鏡の題名旧(B)  



「ほぅ、どうやらここで命を落としたいようだな」

 リーダー格と思われるブレードナイトが剣を持った手を掲げながら言った。それを合図
に全ての敵が武器を構える。その気になれば次の瞬間にでも二人をあの世に送れる状態だ。

「ねえレナード。やっぱりこれってやばいんじゃ……」

 カービィが急に青ざめた顔で弱気になって言う。だがそう言っている間に敵のリーダー
が剣を前に突き出した。恐らく攻撃の合図なのだろう。敵の集団が雪崩(なだれ)の如く
押し寄せてくる。カービィは「うわっ!」と言い、反射的に腕を振り、ビームを出す。

「えっ?ちょっ……ぐわあっ!」

 カービィの正面にいたソードナイト二人は一瞬何かに驚き足を止めたところでビームを
まともに喰らい、絶命した。カービィは慌てて他の敵の動きを確認するが、どうも様子が
おかしい。全ての敵が足を止め、キョロキョロと辺りを見回している。

 どうしたんだろう? カービィがそう思っているとあることに気づく。レナードがいな
いのだ。どこにも。

「そんな馬鹿な……」

 敵のリーダーも後退り(あとずさり)、他の者と同じように辺りを見回す。次の瞬間彼
の断末魔の叫びが辺りに響いた。彼は胸に大きな穴を開けて地に倒れた。

「言い忘れてたけど僕は幽霊になれるんだ」

 倒れた敵のリーダーの真後ろにはレナードが立っていた。

「さて、大将は討ち取ったけど君らはまだ続けるのかい?」

 レナードは微笑み、言った。

――――
というわけでレナードの能力を説明します。
レナードは半人間半霊体なのです。
そのため彼は実体化と霊体化を使い分けることができます。
霊体でのメリットは自分の姿が見えなくなり、自由に空を飛べ、
障害物をすり抜け、また疲労しません。
デメリットは敵に攻撃するには実体化する必要があることと一度に十秒以上霊体化すると
なかなか実体化できなくなり、場合によっては完全に霊体になってしまい
事実上死んだことになってしまいます。
一度実体化した後は霊体になっていたのと同じ時間が経たないと再び霊体化できません。
ちなみに今回は六秒です。
<状況>
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レナード再霊体化 あと六秒以降

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投稿日 : 2006/12/19(Tue) 19:23 
投稿者 : BOMB(B)  


「『ゴースト』?」

 「幽霊になれる」という言葉を耳にして、カービィは、ドロッチェ団に奪われたショー
トケーキを探し、最終的に宇宙まで飛び出した冒険の事を思い出していた。あの時に使っ
た「ゴースト」の能力、カービィ自身が幽霊になって敵を操る、という力だったが、レナ
ードのように、何かに憑りつかなくても完全な無敵状態になれる、という物ではなかった。

 敵達は暫く騒然(そうぜん)としていたが、突如、ビデオの停止ボタンを押したかのよ
うに、不意にピタリと静まる。そして数秒後、敵の中の誰かが突然叫んだ。

「先生! お願いします!」

 その声と共に、敵の集団の中の一部分が輪の形に広がり、中から一人の男が現れた。そ
れは、タックの中に紛れていて気付かなかったが、額にハチマキを巻いたポピーブロスSr.
だった。

「……君は?」

カービィの問いかけに、ポピーブロスが薄ら笑いを浮かべながら答える。

「俺はダイナマイト・ジョン。紅の団に雇われた、ただのチンピラさ」

 ポピーブロス、ダイナマイト・ジョンはそう言うと、手近に居たタックを引っ掴み(タ
ックは後ずさりして嫌そうな素振りを見せ、捕まれると「ひっ!」と声を上げたが、無視
された)、無造作に上空に放り投げた。

「お前らみたいな骨のある奴らをぶっ殺すのが仕事でな。だから死んでくれ」

 そう叫ぶと同時に、ジョンは落ちてきたタックを、振り下ろすようなストレートで、レ
ナード目掛け、勢い良く殴り飛ばした。

 早い! そう感じたレナードは槍でタックを叩き落とそうとするが、何かに気付いたカ
ービィが、「避けて!」と叫んだため、素早く防御から回避に切り替え、幽霊になり、す
り抜ける。タックはレナードの居た場所を飛び越え、後方の地面に激と……

「言い忘れていたが、俺の力は『ボムファイター』! 能力は、『殴った物』を……」

 「激突」と書きそうになったが、訂正しよう。「着弾」した。地面にぶつかったタック
は、轟音(ごうおん)と共に大爆発を起こし、粉々に四散した。砂の破片がカービィと、
霊体を解除したレナードにぱらぱらと降り注ぐ。

「『爆弾』に変えるッ!」

――――
名前:ダイナマイト・ジョン
性別:男
武器:無し(素手)
能力:『ボムファイター』。殴った物を爆弾に変える。細かい事は不明(後に書く人が自由に決めてください)。
   カービィもミックスすれば使用可能だと思われる。
解説:ザコ敵です。やっつけちゃってください。

いきなりキャラ登場。ザコ敵出し放題は、バトル大好きな私にはいいですね。
ルビの付け方の勝手がよく分からない…。普通の小説なら、分からない漢字が出てきても、
適当な場所にコピペして再変換すれば分かるんですが、この小説を主に読むと思われる若い人に対してこれを多用させるのはアレだし…
『』の使い方ってこれでいいんでしょうか。

<状況>
コピー ビーム残り4回
レナード再霊体化 いつでも可能(変身したのは一瞬だったので)

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