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ふしぎワールドと魔法のピース [3]



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投稿日 : 2007/05/11(Fri) 15:52 
投稿者 : てぃと(A)  


 紅の団アジトを目指して山中を歩く二人を照らし出す光が、徐々(じょじょ)に少なく
なっていく。カービィは辺りをぐるっと見回してから、空を見た。

「随分(ずいぶん)と森が深くなってきたみたいだね。ツインウッズの森までもうそろそ
ろ?」

 そうだね、とレナードが相槌を打つ。

「さっき僕が話した集落も近い。ツインウッズの森に入る前に、そこに立ち寄ろう」



 ツインウッズの森の近くにあるという集落にやってきた二人を出迎えたのは、物音一つ
しない空間だった。

 森を背後に、木製の家がまばらに立つ集落……『村』と称(しょう)するのが適切(て
きせつ)な規模(きぼ)だ……には小さな畑があったり、かやぶきの物置(ものおき)と
思(おぼ)しき小屋が建ってたり、何よりも立ち並ぶ小屋は小さいながらも手入れが行き
届いた雰囲気(ふんいき)を纏(まと)っており、間違(まちが)いなくここに暮(く)
らしているヒトがいることを示している。

 それなのに、誰も居ない。

 カービィはレナードを見上げた。

「ここがレナードの言っていた集落なんだよね?」

「うん? まぁ、そうだね」

「でも、誰も居ないよ? ……あ! もしかしてかくれんぼか何か?」

「かくれんぼ……そうだね、その表現は言いえて妙(みょう)かもしれない。きっと村の
ヒトたちは、僕らを紅の団と間違えて隠れているのかもしれないね。というか、多分そう
だと思うよ」

 レナードが言葉を紡(つむ)ぎ終(お)える前にカービィは地面を蹴(け)り、村の真
ん中へと走っていった。

「誰か居ませんかー! ボクたちは怪しい者じゃありません! 紅の団を倒しにきたんで
す!」

 誰か居ませんかー! と声を張り上げるカービィを見遣(みや)り、レナードは苦笑と
共に一つ息を吐いた。

「自ら怪しくないと公言する者ほど怪しく見えるものだけど。……ん?」

 家の影からこちらの様子を窺う視線に、ふとレナードは気が付いた。カービィを赤とベー
ジュで塗り分けたような丸い生物が、彼らの様子を窺っている。

 そして、その円らな瞳とレナードのそれが合った。


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カービィの能力ストック:
ボム  残り回数……は、物語の中で明記しそびれたので、
    次にボムを使用する時にでも決めてください。
    個人的には、10回未満を希望。


レナードと目が合ったのは、ワドルディ……のつもり。

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投稿日 : 2007/05/12(Sat) 19:14 
投稿者 : くるみ(A)  

「……ワドルディ?」

レナードがぽつりと声を洩らす。カービィがその声に振り向くと、ワドルディが丁度家の
陰に逃げていく所だった。

「あ、ちょっと待って!」

カービィが慌てて後を追う。それにつられてレナードも走り出す。カービィも足には自信
があったけれど、ワドルディも素早かった。右に左に曲がり、とうとう見失ってしまう。

 せっかく人と会えたのに。 カービィ達が途方にくれた時。

「ぅわぁ!」

悲鳴の元に向かうと先ほどのワドルディが赤装束のポピーとワドルドゥに捕まっている。

「やっと見つけた……。来てもらうぞ!」

「や、やややややだ!」

「いやだといっても連れて行く! 親分の命令だ!」


「その子を放せ!」

声と共に放たれたレナードの槍がワドルドゥとポピーの間に突き刺さる。驚いたポピーが
ワドルディを抱えて逃げようとしたが、そこにカービィがスライディングで足払いを食ら
わせる。そのショックでワドルディはポピーの手から離れ、宙に飛ぶ。
 落ちる! 恐怖にワドルディは目をつむったが、いつまでもその感覚が来ない。

「大丈夫かい?」

「レナード!離れててねー!」

 その声にワドルディが恐る恐る目を開くと、自分がレナードに抱
えられているのとカー
ビィが二人と対峙しているのがわかった。勝負は一瞬。カービィと二人がすれ違った瞬間、
二人の頭にいつの間にか爆弾が乗っていた。
 そして爆発。二人は空高く吹き飛ばされ、三人だけが残った。



 助けたワドルディはディディといい、レナード達が事情を説明すると、ディディは二人
を家に招待した。

「これ、お茶です」

「ありがとうございます」

「ねぇディディ。もう一人誰か住んでいるの?」

カービィは部屋を見渡しながらそう言う。小さな家にはベッドやイスが置いてあった。
マグカップもペアのものだ。

「……兄ちゃん」

「お兄さんは今どこに?」

レナードがそう問いかけると、ディディはうつむいて首を振った。

「…………出てっちゃったんだ」

「……ぇ」

 ディディはぽつぽつと話しだす。森で兄が素晴らしいものを見つけたと言い、その日か
ら変わっていってしまった事。好きだった村や森の仕事を嫌う様になり、ある日突然消え
てしまった事。探そうにも紅の団が現れる様になってしまった事。

 なんだか泣きそうなディディの様子に話を振ってしまったカービィは困ってしまう。だ
がレナードは少し眉を寄せて考えていた。

「……さっき、連れて行かれそうになっていたけれど、。狙われているのかい?」

「うん……。わかんないけど。でも、ルギ兄ちゃんがいてくれたから大丈夫だったんだ」

「ルギさん?」

「うん。『壁耳のルギ』っていうんだって」

「壁耳…………それって情報屋の!?」

「う、うん。そんなこと、言ってたけど。……レナードさん、ルギ兄ちゃんの事,知らな
いの?」

突然の言葉にレナードは困惑する。だが、その後に続く言葉でそれは驚きに変わった。

「だって、ルギ兄ちゃん。紅の団に忍び込みに行っちゃったんだ。レナードって人がいる
からって。」

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<状況>
ボム …残り八回
ビーム…残り二回
文字数の関係により削ってしまったのですが、ボムは最高十回でカウントしています。

ふと思ったんですけれど、この場合まだコピーストックを習得して
いないのでビームはボムに上書きされているのではないでしょうか?
よくわからなかったので触れなかったのですが。


下にゲストキャラ、ルギの設定を書きます。

名前 ルギド=シャノワール
通称 壁耳のルギ 
外見 黒に白の模様がついた猫。バンダナを鉢巻状につけている
   ナゴの黒猫バージョンと考えていただければOKです。
口調 な行がにゃににゅにぇにょ。ま行がみゃみみゅ〜になる(ひらがなのときだけ)
   いちいちもったいぶった生意気な口調で話す。情報屋だからね。
能力 壁走り。壁、天井を走れる。音をたてず移動することが可能。まだ未定部分が多いのでどんどんアレンジしてください。

他  レナードの関係者らしい。戦闘方法、レナードとの関係はご自由にお願いします。  

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投稿日 : 2007/05/13(Sun) 13:59 
投稿者 : 鏡の題名旧(B)  


 太陽が徐々に沈みかけ、暗みを帯びた森の下で赤装束のバイオスパークが周囲に目を配
りながら一つの洞の中に入っていった。

「首領、報告では遠征に出た部隊は約一時間後に到着する予定です」

 紅の団の首領は洞の奥に安置されている巨大な卵を見つめ、少し間をおいてからその部
下に「下がれ」と命令し、再び細い目で卵を見つめた。

「あの世から見ているかレナード?俺の計画はここまで進んだ。たくさんの同志もいる。
結局俺の考えが正しかったと言うことだ。この汚れた世界など滅びればいいのだ」

 彼は一人で呟き、久しく旧友の顔を思い浮かべた。

 レナード・ノエル。かつて白狼(ホワイト・ウルフ)の名で知られた冷酷無比の殺し屋
――最もあの一件以来冷酷さはなくなったが――で自分の仲間でもあった。五年前紅の魔
竜の卵を見つけ、紅の団を結成するが自分との考えの違いから最終的にこの手で殺した。

 当初の紅の団は紅の魔竜の卵から取り出した力で人々を助ける義賊(ぎぞく)集団だっ
たがレナード亡き今では自分の考えに基づいて紅の魔竜を孵化(ふか)させ、今の世界を
破壊し、自分達が新たな世界を創るという目的のために強奪を繰り返している。

「見ていろレナード。もうすぐ俺の世界が完成する」

 その目は間近に迫った未来を見据えていた。

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<状況>
コピー ボム8回

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投稿日 : 2007/05/17(Thu) 13:59 
投稿者 : てぃと(A)  

「僕が……紅の団にいるから……?」

 レナードはこめかみに指を当て押し黙(だま)った。何かを思い出そうとしているのか、
端正(たんせい)な眉(まゆ)が寄(よ)り、時折表情が険(けわ)しくなる。

「でもその、壁耳のルギさんがここに居ないってことは、ボク達が話を聞こうと思ってい
た情報屋も居ないってことなんだよね……って、アレはナニ?」

 とカービィが小首を傾(かし)げた。ディディがカービィの視線を追うと、小窓から部
屋の様子を覗(のぞ)き込んでいる小柄なワドルディが一人。頭の上でリボンがひらひら
と揺れるそのワドルディは、ディディと目が合うと手を振った。

「どうしたの?」

 窓枠まで歩み寄ったディディが、窓の外に居るワドルディに話し掛けた。

「村長様が心配してるわよ。ディディのヤツめはどこに行ったー! って」

 ディディは、あ……と小さく呻(うめ)き、照れ隠しに頭を掻(か)いた。

「後で村長様に二人のことを知らせなきゃ」

「ねぇ、ディディ。その人達は大丈夫なの? あの……特にその白い人とか、白狼(ホワ
イト・ウルフ)のに似てなくない?」

 リボンのワドルディのトーンが下がる。

「そう、かな? でもレナードさんはルギ兄ちゃんの知り合いだし……」

「とにかく、村長様にはちゃんと報告しなさいよ。伝えたからね」

 そう言い残し、リボンのワドルディは小走りに去っていった。

 ディディが二人の来訪者(らいほうしゃ)の方を向き直ると、彼らは席を立ち、出発す
る準備を整えているところだった。

「もう行っちゃうの? もっとゆっくりしてっていいのに」

「ボク達は紅の団を倒しにきたんだよ? のんびりはしていられないから。さっきみたい
に、君がまた危険な目に遭(あ)うとも限らないし」

「ここで情報屋に会えなかったのは残念だけど、彼も紅の団のアジトへ行ったのなら、こ
のまま追えば途中で会えるかもしれないしね。ディディ、お茶ありがとう、美味(おい)
しかったよ。……でも、もう少し紅の団に関する情報は欲しいかな」

 レナードの言葉を聞き逃さなかったディディが、ぱっと顔を上げた。

「紅の団のことなら、村長様に話を聞くといいよ。ついて来て!」

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状況@カービィ
コピー ボム8回

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投稿日 : 2007/06/01(Fri) 15:37 
投稿者 : 鏡の題名旧(B)  



 カービィとレナードはディディの案内で村長の家に向かって歩いていた。さっきと比べ
ると外に出てる村人が少し増えていたがそれでもまだ不信感を持つ者もいるようだ。

「ボク達あんまり歓迎されてないみたいだね」

 毎日外でにぎわう生活をしていたカービィには何か違和感のある雰囲気だった。

「さっき紅の団が出てきたから警戒してるんだと思うよ。それよりもうすぐ村長様の家に
着くよ」

「待った」

 突然レナードが静止した。

「どうしたのレナード?」

 カービィが不安げにレナードを見つめる。

「敵に尾行されてる。三人ぐらいいるね。多分村長の家を見つけるためだと思うよ」

「えっ!?」

 言われてみれば当然のことだった。わざわざこの村に刺客を送り込むのなら二人だけと
は限らないだろう。

「ど、ど、どうしよう」

 慌てるディディをレナードがなだめ、小声である提案をした。

「寄り道をしないかい? どこか見晴らしのいい所におびき寄せて迎え撃とう」

 そういうレナードの表情はイタズラしようとするかのように楽しげだった。


 遠くから三人を尾行している紅の団は茂みに身を隠して様子を伺っていた。そのうちの
一人――恐らく三人の隊長――がため息をついた。

「予定変更だ。尾行がバレてるぜ」

 赤茶色の髪でコートを着た男が言った。

「で、ではどうするのですかザイル隊長」

「慌てんな。向こうだってこっちの能力は知らないだろうからな。片っ端から家燃やして
やれば慌てて出てくるだろ。首領の弟さえかっぱらえばいいんだからな」

 その男、ザイルは不気味に笑った。

――――

名前:ザイル=マーウィン
性別:男
武器:コンバットナイフ、投擲(とうてき)ダガー(これらはコートの裏に隠している)
能力:炎を作り出し、それを飛ばしたりコンバットナイフや投擲ダガーの刃に炎をつけて
攻撃したりできる。また自分の周囲に火柱を作り出して対接近戦用の盾にできる。

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投稿日 : 2007/08/29(Wed) 15:24 
投稿者 : てぃと(A)  


 不意にレナードの顔から笑みが消えた。

「ディディ、ちょっといいかい?」

「何? レナードさん」

 ほてほてと足元に寄ってきたディディの腕を掴(つか)むと、レナードが横に飛んだ。
ワンテンポ遅れてカービィも横に飛ぶ。

 その直後、それまで二人が立っていたところ目掛(めが)けて真っ直ぐ炎が飛んできた。
いや、二人目掛けて飛んできたように見えた炎は、地面ではなくその背後に立っていた民
家にぶつかった。最初から的は周囲に立ち並ぶ民家だったのだろう。

 木製の小さな家を、炎が舐(な)め始めた。

「ああっ、家が!」

「レナード、どうしよう! このままだと村が燃えちゃうよ!」

 ちらりと後方……炎に包まれつつある民家を窺(うかが)ってから、レナードは炎の
飛んできた方向を睨(ね)め付けた。

「大丈夫。これだけ間隔(かんかく)があれば延焼(えんしょう)はしないよ、風もない
しね。火の付いてしまった家のヒトには申し訳ないけど……敵を倒すのが先だ」

 小脇(こわき)に抱えたディディのしょげ返った顔が、レナードの視界の隅(すみ)に
写る。

 ――ゴメンね、でも今は敵を先に倒さないと。敵には炎使いがいるみたいだから……

「おっと、動くなよ。抵抗の意思を見せたら、その隣の家も燃えちまうぜ?」

 レナードとカービィが戦う意思を見せた刹那(せつな)、人間大の影が一つ、村の中に
飛び込んできた。赤茶けた髪とコートの裾(すそ)が、炎が作り出し始めた風に僅(わず)
かに弄(なぶ)られている。部下を率いてカービィ達を尾行していたザイルだ。

 彼は対峙(たいじ)する二人を牽制(けんせい)するかのごとく、掌の中に火球を作り
出した。

「一つ聞くぜ。ディディってのはどいつだ?」

「ぼっ、ボクッ……だけど」

 相変わらずレナードに抱えられたままになっているディディが、恐々と小さな手を挙げ
た。遠目にも分かるほどぷるぷる震えているちまっこいワドルディが名乗り出たのを見て、
ザイルは一頻(ひとしき)り哄笑(こうしょう)し、掌(てのひら)の炎を握りつぶした。

「お前か、首領の弟ってヤツは。こんな状況で名乗り出るとは、なかなか肝が据わってや
がる」

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 状況@カービィ
 コピー ボム8回

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