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小説の中へ [8]



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投稿日 : 2009/01/22(Thu) 21:58 
投稿者 : 笹  

 不思議な光に照らされる洞窟を歩く凸凹した影が一つ。
そこに忍び寄る丸い影が一つ。
丸い影から放たれる閃光。
そして避けた凸凹の影によって突き立てられる剣、
霧散する丸い影。
「(おかしい……)」
 当てもなくマジルテを彷徨うブレイドナイトは、幾度となくこの光景を演じていた。
そして、終劇の度に同じ疑問を抱く。
「(この剣が本当に話に聞くあの剣なのか……?)」
 そしてその疑問は少しずつ進展していく。
「(確かにダークマターは一撃だが、それはこの剣の力によるものではない)」
 ブレイドナイトは右手に握られたその剣を見やる。
台座にあった時の輝きは何処へやら、剣は鈍い金属光沢を放っていた。
「(同じダークマターを一撃ならば、こっちの方が軽い分優秀ではないのか……)」
 続いて自分の背にくくりつけられた木刀を見やる。
ビュートに斬られた木刀は、外から見る限りでは元のシルエットに戻っていた。
斬れ目は残っている。恐らく中も大きな亀裂が入っているのだろう。
だが、押し当てただけでくっついてしまうと言う事実、
切り出された身でありながら持ち合わせる生命力には、薄ら寒いほどの威圧感もあった。
 そこにまた、丸い影。
「(それに……)」
 霧散。
「(先日に比べて敵が少なすぎる……どういうことだ」
 戦っていれば余計なことは考えないで済む。
そのつもりで歩いていたブレイドナイトには、少々都合の悪い事態だった。



「だいたい今時クレヨンって何なの?
 1024色も集めるぐらいなら自由に混ぜられる絵の具で良いじゃない。
 邪魔だし捨てちゃえ捨てちゃえ」

「やめてくれぇぇぇぇェェ」
「……起きたか、ペイントローラー」
「……あれ、大王サマ……?」
「お前も悪夢を見たようだな」
 ペイントローラーは上半身を起こし、辺りを見回す。
目の前には中腰のデデデ大王。辺りは真っ白…雲の中だから当たり前だ。
窓のようになっている部分からは青白い空が見える。夜明けなのだろう。
今の大声で起きた者達もいたようだが、まだ早いと判断したのか眠りの世界へ帰っていった。
「悪夢……夢…ほんトニ……?」
 ペイントローラーの額から大粒の汗が流れる。
「ああ、悪夢だ。あり得ないはずの、な」
「大王サマ、少々(クレヨンが)心配なので、一度アトリエに戻っても宜しいでしょウカ?」
 いきなりの問いかけに、デデデ大王が一息置いてから答える。
「(アイスクリームアイランドが)心配なのは分かる。
 だが、お前に頼みたいことがあるのだ」
「しかし……はい、何でしョウ?」
 非常事態だと言うことを思い出し、ひとまず用件を伺う。
「悪夢の原因を調査して欲しい。正確に言うと、悪夢の流れを、だ」
「流れ…トハ…?」
「……そもそも、悪夢を見ると言うことは二つの意味で異常だ。
 一つは、悪夢という存在自体。
 もう一つは、夢の泉が機能していないのに夢を見ていると言うこと」
 デデデの簡単な説明に、ペイントローラーはハッと目を醒ます。
そう、夢の泉…スターロッドがない限り、たとえナイトメアのような強大な力があろうとも、
ポップスターの住人に夢を見させることは出来ないのだ。
「それに、数日経ったが、どうやら悪夢は全員が連日見ているわけではない。
 夢の流れは安定していないようなのだ」
 そういえば、ペイントローラーが魘される傍ら、何事もなかったように寝直した者が多かった。
ペイントローラー自身が夢を見るのもあれから初めてだ。
「なるホド……おかしいでスナ……」
 デデデ大王が立ち上がる。
「原因が特定できなくても良い。
 何かおかしなことが起きていないか、近場を見て回ってきてくれないか」
 ペイントローラーは少し黙った後、起きあがって伸びをした。
「分かりまシタ。少々見回って参りましョウ」
 そして物音で他の者を起こさぬよう注意しながら、善は急げと出口に向かっていった。
「ああ、そうそう」
 出口でデデデ大王に呼び止められる。デデデ大王が再び近づいてきた。
「道中でクラッコJr.を見かけたら引っ張ってきてくれ。
 でないとアレが役にたたん」
 デデデ大王が指さす上空では、一つ目の雲が目を充血させながらブツブツと何かを呟いていた

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投稿日 : 2009/01/23(Fri) 02:18 
投稿者 : ヨツケン  

少女はいつの間にか、真っ白な世界に居た…

「あれ?ここは…どこ?」
(ルナ…)
「誰?」
少女が振り替えると、そこには懐かしい顔をした男の子が倒れていた…

(ルナ…逃…げ…ろ…)
「えっ…お兄ちゃん?」
(彼奴等が攻めてきた…早く…逃げ…ろ)

不意に少女の視界が変わり、今度は男の人が現れる…
 (ルナ…)
「お父さん…」
(逃げろ…ここももう持たない…)

不意に男の人が倒れ、再び視界が変わる…
(ルナ…)
「お母さん…」
少女の目の前に、少女そっくりの綺麗な女の人が現れる…
(生きて…私の分まで…私の可愛いルナ…)

血を吐き、女の人が倒れ、少女の純白のローブに赤い斑点が付く… 少女の視界が真っ暗になり、少女の耳に聞こえない筈の声が響く…

(ルナ…)
「止めて…」

少女が耳を塞ぐ…

(ルナちゃん…)
「止めてってば…」

少女が頭を抱える…

(ル…ナ…)
「イヤャァー!」

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「ルナ…ちゃん…ルナちゃん!!」

ううん…

「あっ♪やっと起きた〜」「大丈夫ですか?ずいぶんうなされてましたけど…」
少女が飛び起きて辺りを見渡す…辺りには星が輝き、足元には黄色い星があった…

(夢…か)

安心したのか少女がため息を付く…

「ルナちゃん、もうすぐで着くよ〜」

カービィが1つの大きな惑星を指さし、ワープスターがそっちに向かう…

水の星…アクアリスへ…

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投稿日 : 2009/01/23(Fri) 08:08 
投稿者 : あおかび  

 カービィたちが宇宙へ飛び出してから数日が過ぎていた。

 上下左右、東西南北とどこに顔を向けても、深遠の中で細かな光がきらめいている。
銀河――とりわけミルキーウェイの星たちは、自分達を歓迎しているかのように瞬いていた。
もちろん、星々に意思はなく恒星から光を得て輝いているだけ、と言ってしまえばそれまでだが。
それでも、理屈を抜きにして見とれるだけの素晴らしさがこの景色にはあった。

 が、それを楽しめたのはここに訪れた初日、いや、数時間だけだったのかもしれない。
『美人も3日で飽きる』という先人の言葉と同じで、いかに綺麗な風景でも一旦飽きてしまえばそれで終わり。
星の輝きが眼に入るたびに、食い意地の張ったピンク玉は山のようなゆで卵をほおばっている様な気分になった。
傍らに座っているお二方も、それと似たような様子であったことだろう。

 鈍行列車に揺られるような長旅の中、宇宙へ送り出された戦士たちは既に疲労困憊していた。
いつの間にかカービィはいびきをたてながら、ルナはすやすやと静かにそれぞれ眠っていた。
目指す所には、あとほんのわずかで着くのだが。
唯一起きているワドルディでさえ、その虚ろな目がちゃんと機能しているかどうか分からない。
何も知らない者が覗いたら、数多の戦いを潜り抜けた英雄達の休息に見えるのだろうか。
とは言え、彼らは外に出てから1度も戦闘していないのだが。

 そんな状況だったからであろう。
――――気が付いたときには、彼らは崖っぷちに立たされていたのだ。

「……なんか、音がする」

 寝ぼけ眼のワドルディは、ずれたバンダナを整えて真後ろに振り向いた。
ただでさえ暗い宇宙空間の中でもはっきりと分かるほど黒い、3つの小さな斑点があった。
目をこすり、さらに凝らしてみる。
すると、「ソレ」がだんだん大きくなってくることに気が付いて――――
異常を察知したバンダナワドルディは、相変わらず眠り続けているカービィとルナの身体を強く揺すった。

「カービィ、起きてカービィ! ルナさんも起きて! すぐに!!」

 ご機嫌斜めなご様子で、2人は身体を起こした。
危機感を欠片も感じていないカービィが、ワドに納得の行く理由を聞こうとしたときに――――

「って、うわあああぁぁぁ!!」

 ワドに尋ねる言葉の代わりに情けない悲鳴が、カービィの口をついて出た。
それもそのはず、ワープスターが突然ぐるりと1回転したのだ。
カービィにとっては背後からの不意打ちと何ら変わりない。
回転の余韻で、ワープスターは左右にぐらぐらと不安定そうに揺れていた。

「ねぇ、これは一体何!? 最近の地震は宇宙でも起きるようになったの?」
「おもしろくもなんともないって、カービィ。
 ……じゃなくて、ダークマターです! ダークマターがぶつかってきたんです!!」

 ぴくりと耳を動かしたルナは、迎撃しようとして右手を構えて魔力を溜め込み始める。
けれど、その準備が終わる前に次のダークマターがワープスターに猛スピードで飛び込んできた。
質量を持った黒い煙は加速度的に勢いを増し、やがてワープスターにぶつかるときにはミサイル並みの速さになっていた。
そして、ワープスターは再び横転した。また情けない悲鳴が響く。
体勢を立て直す前に、3つめのダークマターが一目散に向かってきた。

「十分じゃないけど、これで行くしか――――」

 苦肉の策として、ルナは溜めた魔力を全て放出し、右手から雷の矢を何本も放った。
そのときに発せられた強い光によって、もともと白いルナの肌がさらに真っ白になった。
矢の速さは、こちらに向かってくるダークマターのそれを圧倒的に上回っていた。
雷の矢はあっという間に黒い煙に全弾命中し、暗い宇宙の中で星よりも明るい閃光が一瞬だけ灯った。
それを見て、カービィとワドルディは驚きと喜びが入り混じった声をあげた、のだが――――

「……駄目みたい」

 雷の矢を受け、既に満身創痍であると思われたダークマターは、何事もなかったように勢いを増しながら近づいてきていた。
次にカービィが口を開く前に、ダークマターの突進が決まった。
今までのなかで最も強い一撃だったのかもしれない。
今度はワープスターが3回転した。

「あー、良い知らせと悪い知らせがあるけど……。まず、良い方からね?」

 冷や汗をかいた上司のような頼りなさげな声で、カービィは話し始めた。

「まず左手……じゃなかった、右手の方を見てね。もうすぐアクアリスに着くみたい。さっきも言ったけど」

 ワドルディとルナが言われたとおりの方に振り向くと、そこには巨大な蒼い球――惑星アクアリスがあった。
その蒼さと言えば、ポップスターの海よりも清らかで空よりも凛としたものだったが、そんなことを楽しんでいる余裕は誰にもなかった。

「次に悪い方だけど、ワープスターの制御が利かないみたい。多分不時着すると思うから頑張ってね」
「頑張ってね、って何を頑張るんですか。……ってウィンクして誤魔化さないでくださいよ」
「しょうがないなぁ。それじゃ、景気付けにここで1曲歌うから」

 そう言って、なおも陽気なピンク玉は、どこからか何の変哲もないマイクを取り出した。
それが視界に入った途端、ワドルディはぎょっとした。
みかん球のそんな様子を見て、ルナはきょとんと首をかしげた。

「生存確率が下がりますって! 今すぐしまってください、その兵器を!」

 数秒後、ワープスターは螺旋を描きながら蒼い球に向かって落ち始めた。
大気圏に入ると、紅の炎がワープスター繭のように包み込んだ。
あまりのスピードに、ワドルディは酔って吐き出しそうになっていた。

 暗かった周囲が急に明るくなった刹那、一行はそのまま海の中に飛び込んだ。

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投稿日 : 2009/01/23(Fri) 20:43 
投稿者 : フラービィ  


ペイントローラーの叫びで、眠りの世界からフラービィが戻ってきた。
何をやっていたのか、フラービィの周りには様々な薬品その他諸々が散らばっている。
どうやら作業の途中で寝てしまっていたらしい。
「眠気まですっ飛んじゃったな……」
フラービィのいる場所には備え付けの(ような)机がある。
隠れ家の一角であるこのスペースを借りて、待ち受けているであろう戦闘の準備をしていたことを
転がっている薬品が物語っている。
自分が今、腕を枕に、机の上に頭を突っ伏した状態(学校とかで居眠りする時のスタイル)
であることをやっと悟る。
起きたばかりで少しぼんやりしている頭を思いっきり回した。
「ふう、作業の続きでもするかな」
まだ眠っている者も多いため、大きな音を出さないよう慎重にバックパックの中を探る。
もっとも、使えそうな物はほとんどバックパックから出ているため、これはいわば最終チェックである。
しばらくして、円筒形の何かを中から引っ張り出してきた。
「……まあ、入っててもそこまでおかしくはないけど」
大きな破壊力を誇る爆弾、ダイナマイトである。
よく今まで探り当てなかったなと思いつつ、バックパックを机から降ろし、床に転がっているビンを
机の上に置く。
――そういえば、床に落ちてたけど大丈夫かな?
ビンを手にとって眺める。目立ったキズは無く、中の薬品が静かに揺れているのが見えた。
他のビンも同様に、自身の頑丈さを表している。
もしかして実験道具も、とフラービィは思ったようだが、近所迷惑なため、
調べるのはやめることにしたようだ。
――それに、あの時は簡単に割れたみたいだし。
大きなあくびをし、また机に突っ伏した。飛んでいっていた眠気が戻ってきたらしい。
フラービィの意識が次第に、眠りの中へと落ちていく。

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投稿日 : 2009/01/24(Sat) 17:11 
投稿者 : guri  


 高い高い空の上。
 雲の神殿は、今日も元気に晴れていた。
「うーん、今日もいい朝だ」
 フラービィは、雲のベットの上で伸びをする。
 雲の上にあるから、晴れてるのは当然といえば当然なのだが。
 それでもカラッとしてるのは、気持ちのいいものである。
 部屋の片隅にある小さい雨雲を叩くと、冷水が降り出したので顔を洗った。

 気持ちよく部屋を出ると、そこは雨雲よりもどんよりした空間だった。
 アックスナイトとワドルディとすれ違ったが、酷く沈んだ表情をしている。
 果てはメタナイトまでが「仮面が……仮面が……」
と、ブツブツ言いながら通り過ぎていく。

 誰にも話し掛けられる状態じゃないので、デデデ大王の部屋を訪れてみた。
「デデデ大王ー。何かあったの?」
「む……フラービィか。お主は悪夢を見なかったのか?」
「悪夢〜?」
 確かに何か悪い夢を見たような気もする、もう殆ど覚えてないが。
「見たような見なかったような、それがどうかしたのさ」
「それが……って一大事だろう。夢こそ全ての活力!
夢・食・住!この三大要素が揃ってこそ、人は元気に生きられるのだ!!」
 いや真顔でそんなコト言われても、ていうか服はどーした服は。
 突っ込みを入れかけたが、口に出すのは危うく思いとどまった。
 よく考えたら、服を着てるほうが稀だな、うん。
「まぁ、そこらの調査はペイントローラーに任せてある。……うむ、そうだ。お主ちょいと手伝ってくれんか?」
「手伝う?」
「ああ、このハンマーを強化したいのだ」
 そう言うと、デデデ大王は機械仕掛けのハンマーをゴロンと取り出した。

「デデデ城が落ちてから、各地で散発的に戦が起こっているのは知っておるな?
幸いにも敵の統率が取れておらず、敵の進行を食い止められておるそうだ」
 デデデ大王は語る、だがフラービィは知っていた。
 報告が入る度に騒々しくなっていた事を。
 きっと被害も大きいのだろう。
「だが奴等の首魁が出て来たら、そうもいかんだろう。
我らの中で最強の兵、即ちワシとメタナイトをもって対処せねばならん」
 デデデ大王は親指で自分を指すと、自信タップリに微笑んだ。
「お主は知識豊富と聞く、何か良いアイディアは無いか?」
「うーん、機械工学はよく解らないけど……」
 フラービィは少し悩んだ末、バックから固形物を取り出した。
「ダイナマイト。ニトログリセリンを珪藻土に染み込ませた、僕の世界の強烈な爆薬だけど。使う?」


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「焦滅しやがれっ!!」
 陽炎が生まれ、大気が大きく歪む。
 Mr.ブライトから放たれた激しい光が、あたりの温度を一気に上昇させる。
 一小隊はあるであろうダークマターの軍勢が、灰も残さず蒸発してゆく。
 積もっていた雪は一気に気体となり、剥き出た地肌すら黒く焦がしていた。
「も、もう大丈夫……ですか?」
 Mr.シャインの影から、おそるおそるクラッコJrが顔を出す。
「おう、もう出てきていいぞ坊主」
 Mr.ブライトの景気良い声は、当面のダークマターを一掃した事を意味していた。
 レインボーリゾートと他の地域の境目、ツンドラ地帯に彼等は居る。
 地理的にはオレンジオーシャンから見て、レインボーリゾートを挟みほぼ対岸に位置するだろうか。
 周囲への影響を考えずに戦えるこの地帯が、彼らのポテンシャルを生かせると考えたデデデ大王の策であった。
「聞き及んでいた数より、少ないようですね……」
 景気良いMr.ブライトに対し、Mr.シャインは不安そうな声をあげた。
「ここらへんは生き物が少ないからな、ダークマター共もあまり楽しくないんだろうよ」
 ここが少ないと言うことは、他の同僚達への攻勢が苛烈になるということ。
 Mr.ブライトは苦虫を噛み潰したような顔で地平線を睨んでいた。

「そういえばクラッコ君、ペイントローラー殿から帰還命令が出ていますよ」
 戦闘中でしたので言いそびれてしまいましたが。と、Mr.シャインはクラッコJrを振り向く。
「ボ……ボクの仕事は、お二人を陛下のとこへ連れていくコトですっ」
 初めての大仕事を完遂させたい、クラッコJrなりの意地であった。
 その一心でここまで付いてきてしまったと言える。
「そうは言っても、お父上も心配なさってる事でしょう」
 Mr.シャインの言葉にも、黙ったままだった。

 そんなクラッコJrにMr.シャインが近付く。
「なぁ坊主、俺らは強いか?」
「は、はいっ」
 即答した返事は、心からのものだった。
 数日だが、敵の軍勢を切り裂き焼き払うのを間近で見て来たのだから。
「俺らの火力はデデデ城でも最強だろう。例えメタナイト殿でも敵わないハズだ」
 恥ずかしい程の自画自賛に、Mr.シャインは思わず苦笑いを浮かべる。
「だが俺らでも出来ない事がある、城の内部とかでチマチマ戦う事だ。
お前ならそれが出来るだろう。そういう場所に加勢してこい、いいな?」
「は、い……」
 クラッコJrがようやく頷く。
「この戦いが無事終ったら、空で稽古をつけてやるよ。死ぬんじゃないぞ!」
「……はいっ!」
 ソレが一番大変なんですけどね。
 Mr.シャインはこれからの戦局に思いを馳せると、クラッコJrの安全な帰路を調べる事にした。

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投稿日 : 2009/01/30(Fri) 19:50 
投稿者 : フラービィ  


「……まさか僕だけでやる羽目になるとは思わなかったな」
もはや自身のスペースと化した部屋の真ん中には、デデデ大王愛用のハンマーがドンと置いてある。
「まあ、誰にも頼める状況じゃないのは確かなんだけど」
自室以外で隠れ家の中にいるよりは、むしろ外のほうが気持ちいいであろう空気の重さで、
普通なら快く引き受けてくれそうな相手でもあっさりと断られるだろう。
実際、数人に話しかけたが、ことごとく拒否された。
――そういえば、工具なんて持ってたっけ……?
今更ながらそのことに気づく。実験道具ならバックパックにあふれるほどあるのだが、
工具まで入っているかといわれたら少し考えざるを得ないだろう。
机の上に置いてあるバックパックをあさってみるが、やはりそれらしき物は無いようだ。
代用品も見当たらなかったらしく、自室を出て誰かから工具を分けてもらうことにしたようだ。
――今のうちに、やれるだけのことをやってみよう。それしかできないのだから。

――――

『ゼロサマ』
「む?一体どうしたというのだ」
宇宙のどこぞに存在するハイパーゾーンで、どうやらゼロが部下のテレパシーをキャッチしたようだ。
『ぽっぷすたーシュウヘンニテ、ヒコウスルナゾノブッタイヲハッケンイタシマシタ。
 ソノブッタイハドウヤラ、あくありすニラッカシタモヨウデス』
「ごく……いや、『落下』と言ったな?」
ゼロはこの時、御苦労と言おうとしたようだが、最後の「落下」と言う言葉が気なったようだ。
『ハイ。ヒコウブッタイニハかーびぃトオモワレルモノガノッテオリ、シュウゲキイタシ……』
「現時点ではカービィに襲い掛かるなと、何度も忠告しておいたはずだが?」
テレパシー越しだが、相手がビクッとしたのを感じ取った。どうやら相当おびえているようだ。
「まあよい。済んだことはしょうがないからな」
後で罰則を受けてもらうがな。と付け足し、交信を終えた。少なくともゼロ本人はそのつもりだった。
『ソノヒコウブッタイニハ、わどるでぃトオボシキモノガイッタイト、
ミシラヌセイメイタイガ、イッタイイタノヲカクニンシマシタ。
マタ、ミシラヌセイメイタイノホウノ、セントウノウリョクハタカメデス』
また続けてテレパシーが届いた。若干震えている感じがまだする。
「ワドルディタイプが一体と、見知らぬ生命体だな?」
『ハイ。ショウショウトハイエ、ソノセイメイタイカライタデヲオイマシタ」
「わかった。これで交信を終えるぞ」
先程のようなことになりたくないのか、今度はわざわざ伝えてから交信を終えた。

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投稿日 : 2009/01/31(Sat) 21:14 
投稿者 : ヨツケン  


ガキィィン!!
暗い闇の空間に金属音が鳴り響き、火花が飛び散る…
「フハハハハ!どうしたシャドー…それでもカービィの影か!!」
「くっ…ダークマインドぉぉーー!!」
黒い球体が輝く剣を持ち、ゼロとは違う目玉に飛び掛かる!!
「フン!!」
目玉は鏡で球体をぶっ飛ばし、レーザーを放つ!!

ジュビィィイ!!
「ぐはぁ!!」
図太いレーザーを食らって黒い球体が壁に叩きつけられ、手に持っていた剣が折れる…
「所詮は影…マスターを使っても本物には及ばないか…」
黒い球体が持ってる剣が折れてるのを確認すると目玉は何処かにテレポートした…
「カービィ…」
球体が呟く…

--すまない…約束守れなかった…この国を守れなかった…

黒い球体が必死の力で手に持っていた折れた剣が収まりし筈の台座の真上の大きな鏡に入り、姿を消す… 
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「うわ〜!!」
ズボーン…!!
静かな水の惑星に空を突き破って真っ赤な星が落下し、水面を揺らす…
「痛たたた…みんな大丈夫?」
ピンクの球体が他の2人に呼び掛ける。それに対し、ワドルディがバンダナを直しつつ、大丈夫と手を振って合図する、ルナは怪我を魔法で直しつつ合図する。「とりあえず皆無事で良かったわ♪」
「ルナちゃんが咄嗟に張った魔法障壁のおかげだよ♪」
カービィが辺りを見渡しながら言う、確かに周りは衝突の衝撃で数メートルに渡って陥没しているが、ワープスターには傷ひとつ入っていない…
「そういえばカービィ、さっきの鱗の無いダークマターは何者なんですか?」

えっ?、っと声を上げカービィが悩み考え込み、顔を上げ答える。
「忘れた♪」
ズシャャア…
ルナとワドルディの2人が見事にずっこけ、カービィが申し訳なさそうに頭を掻く…
「まぁ良いわ、早く夢の泉に行きましょ♪」
ルナが2人を連れて歩き出す。

----カービィ…
咄嗟にカービィが振り向き後ろを確認するが誰も居ない…
「あれ?おかしくな〜」
立ち止まってるカービィをワドルディが呼び掛ける。
「カービィ〜置いて行きますよ〜」
「あぁ〜待って〜」

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