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小説の中へ [9]



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投稿日 : 2009/02/01(Sun) 21:45 
投稿者 : あおかび  


 隠れ家で一夜を過ごした後、トライデントナイト、ジャベリンナイト、バルとカプセルJは、技師が泊まっているホテルへ向かって出発した。



 雲の隠れ家を訪れたトライデントナイトが、メタナイトにバル元艦長、そしてカプセルJのことを話した後、
隠れ家に来るよう、オレンジオーシャンに残っている面々にメタナイトは指示を出した。
 この状況下では安全と呼べる場所がほとんどないため、バルたちが再び危険に晒されることもあり得ない話ではないからだ。

「要塞は既に機能を失ったのだろう?
 ならば、敵が攻撃してくることはしばらくあるまい」

 残される要塞のことを心配していたアックスナイトは、最後までこれを拒んでいたものの、
主君のこの一言でとうとう折れて、しぶしぶながらも一旦向かうことにした。



 カプセルJが手に持っている地図は、先日要塞で印刷してもらったものだ。
最新の技術の粋を集めたコンピュータからプリントアウトされた代物なだけあって、大小問わず全ての道が網羅されている。
メイスナイトがホテルまでの最短ルートを赤ペンでマーキングしてくれなかったら、彼らは却って迷っていたかもしれない。

 徐々に周りの景色が建物で埋め尽くされていく。
地図によると、街に入ったらすぐにホテルが見えるらしい。

 そして、まもなく地図が示しているポイントにたどり着いた。
――が、思わぬ光景に度肝を抜かれた。
あまりにも突飛な異物を前にして、しばらくの間硬直していた。
その姿はよくできすぎた蝋人形と何ら変わらなかった。

 まず、外壁の至る所にヒビが入っていた。
どんなに大目に見ても、どの亀裂も相当深いところまで入っている。
風が少しでも吹くと、どこからかコンクリートの粒が落ちてくる。

 どこの窓ガラスも割られており、そうでなくても落書きされている。
縁起の悪い汚い単語だらけであった。

 そして、ホテルを取り囲むようにして異常な数のカラスが飛び交っている。
羽ばたくときの音と、ハスキーボイスな鳴き声が調和して、不吉な音色になっていた。

「閑古鳥が鳴いてるな……」
「むしろ、サスペンスドラマの舞台ですね……」
「本当にこんな所にいんのか……」
「物好きというレベルではありませんな……」

 変人だ、と4人の声がピッタリ重なった。



 縄張りを犯した輩に制裁をくだそうと、カラスというカラスが急降下して攻撃してくるせいで、目的の部屋を発見したときには誰もが満身創痍だった。
トライデントナイトがドアノブに手をかける。
不安を押し殺すように、ひと思いに扉を開けた。

 当然、扉の先が天国でないことぐらい、全員が分かっていた。
地獄ではないにしても、中はひどい有様だった。

 壁や床、あちこちに染み着いたオイルから、鼻を突く臭いが襲いかかってくる。
また、足の踏み場がなくなるほど、床は鉄クズや工具で埋め尽くされていた。
踏み入るものなら、足が串刺しにされることは間違いない。

 そんな独特すぎる世界の中心で、一人の女性が鉄クズをいじっていた。
その姿は、純粋無垢な機械オタクの男の子の姿を彷彿とさせた。

「お客さんですか。さぁ、どうぞお掛けくださいまし」

 せっせと手を動かしながら、女性はさらりと言った。

――――こんな所に腰掛けたら体が蜂の巣になりかねないって。

カプセルJを除いた一行は、心の中で突っ込んだ。

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投稿日 : 2009/02/05(Thu) 18:03 
投稿者 : ヨツケン  


「はぁ…」

水の星にひとつのため息、それに気付いたワドルディが少女の方を見る。

「ルナさん、大丈夫ですか?」「うん…大丈夫」

其れなら良かったとワドルディは再び歩き出す。
少女はバルと会った日の事を思い出していた、自分に向かって飛んでくる斧、自分を庇って倒れるバル艦長、そして…

「お兄ちゃん…」

----
私はあの時、自分を庇って倒れるバル艦長を見て、昔同じように私を庇って死んだお兄ちゃんが重なった…思い出したくなく、忘れたくない過去…


「やっと着いた〜」

不意になカービィの声を聞き、現実に戻される、目の前には静かに水を湛える夢の泉が有った…

「早く行きましょう!!」

その言葉に頭の痛みを抑えながら、付いて行く…その背中に巨体が迫る…

「ルナちゃん危ない!!」

少女が振り向いた時、その巨体―ファッティホエールは目の前に来ていた…

ドカッ…

横から来たワドルディに突き飛ばされ、少女が横に飛ぶ。少女の眼に再び兄の姿が浮かぶ…

ドゴォォン!!

目標を失った巨体が地面に落ちる。

「痛いたた、ルナさん大丈夫で…!!」

「ワドくん…逃げて」

ワドルディは目の前に居る少女を見て、驚く。

「うっ…痛い…」

少女の眼が何時もの蒼い眼から緋色に変わり、背中の魔力の翼は、鮮血の様な紅に染まる、そして虚ろな紅い眼は…

「ブォォオ!!」

----ファッティホエールを見つめて居た…

「私の大切な人達をこれ以上…」

少女の右手にバチバチと鳴る光の球体が出来る…

「傷付けないで!」

少女の手のひらから放たれる無数の雷の矢、その矢を喰らった鯨は既に満身創痍で有る。

「止めて!!」

カービィが既に次の魔法の詠唱に入って居るルナに呼び掛ける、だが少女の耳にカービィの声は届かなかった…

「ノヴァを導きし七つの星の光よ…闇を滅する為…その偉大な光を放たん…」

少女の周りに七つの魔法の星が煌めく…

ガシッ…

「もう止めてよ…可哀想だよ…」

カービィに抱きつかれ、少女の眼の色が元の蒼色に戻り翼も白に戻る…

「--カー君?私は一体…」

ルナが正気に戻り安心したのかワドルディが座り込む…
「これは私がやったの?私は何を…」
少女が傷だらけのファッティホエールを見つめて泣き崩れる。

ギュッ…

「大丈夫だよ、ルナちゃんはルナちゃんだし、ぼくもワドルディも死なないよ…約束する」

カービィがルナを強く抱き締める…

----ありがとう

ルナは優しくカービィを降ろし、ファッティホエールの方に行き、回復呪文を唱え頭を撫でる。

「ごめんね…痛かったでしょう…」
「ルナさん…」

ワドルディがルナの背中を優しく撫でる。

「さぁ、早く夢の泉に願って行きましょ!!」

ルナが涙を拭きながら夢の泉の方へ向かう…

「カー君…ありがとう、私を止めてくれて…」
「良いよ〜そんなの、早く願って一旦ポップスターに戻ろ!」

うん、と答えた少女の眼は静かに海を湛えていた…

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投稿日 : 2009/02/06(Fri) 00:38 
投稿者 : 笹  


 夢の泉の水面に現れた大きな眼球は、暫くドロシアを見上げた後、ゆったりと上昇を始
めた。一瞬、黒い水の中から眼球が飛び出してくるかのような錯覚を受けたが、実際は眼
球は黒い何かを引きずり出すようにして纏いながら空中に浮かび上がった。
「あらまぁ、随分大きくなっちゃって…」
 今度はドロシアが大きな眼球を見上げる。その光を宿していない眼球――尤も、ダーク
マターら闇の者の眼は概ねそうだが――の周りには、球体と呼ぶべきかためらうような、
酷くうねった巨大な黒い塊が付随していた。
「……!」
 不意に、黒い塊が大きく脈動し、眼球が見開かれ、若干飛び出したようになる。同時に、
眼球の周囲から、黒いエネルギーの塊が複数発射された。同じ黒でもダークマター等と異
なり、高濃縮なイメージを持ち、角張ったそれは、さながら黒い星形弾と言ったところだ
ろうか。それらは各々バラバラな方向に、直線的に飛散する。
「…随分元気の良い子ねぇ。それとも、まさかアタシを倒して下克上、とか?」
 自分をめがけて真っ直ぐに飛んできた黒い星をスッとかわしながら、ドロシアが声をか
ける。眼球は依然僅かに飛び出した状態のまま、ドロシアとは90度ほど異なった方角の斜
め上方を向いている。
「…おーい、話を聞けー」
 ドロシアが一歩近づくが、眼球は一切の反応を見せず、黒い塊としてうねり続けている。
「……もしかしてあんた、力尽きちゃった…?」
 やはり、眼球は反応を示さない。その代わり、数秒の後、再び黒い星を放出した。今度
はドロシアの方角には飛んでこない。
「……はぁ。面白いことになるかと思ったのに……」
 ドロシアが、大げさに肩を落とす挙動を見せる。
「……まぁ良いわ、そのエネルギーも本物のようだし、黒い星からは禍々しい気も感じる。
そうやって放出し続ければ、星の精気を汚染することぐらい出来るでしょ」
 三度、眼球の周囲から黒い星が発生する。今度のそれは、周囲の岩にあたり破片を四散
させた。石片の一つがドロシアに向かって直進してきたが、ドロシアは石片を気にもとめ
ず、たまにエサぐらい持ってきてあげるわ、と付け足して夢の泉に背を向ける。石片は、
ドロシアに到達する直前で『何もない空間』にぶつかり、『何もない空間』を硝子のよう
に振動させて落下した。
「あーあ、それにしてもアタシが自分で侵略するのかぁ……。ただでさえ面倒な上に、こ
の星のヤツら、本腰入れて攻めなきゃいけないほどは強くないのよねぇ……」
 ドロシアはそんなことを呟きながら、僅かに浮かび上がり、地面の上を滑るように音も
なく夢の泉を後にした。

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投稿日 : 2009/02/06(Fri) 20:54 
投稿者 : あおかび  

一行は、足に刺さらないように鉄クズをどかし、なるべくオイルが付いていない場所を選んで座った。
カプセルJの真下には、未だに鉄クズがばら撒かれてはいるのだが。

「さて、ご用件はなんざしょ」

中年の女性は、いかにも楽しそうに一際大きな鉄クズをいじり倒していた。
バルは作業が終わってから話を切り出そうと考えているのだが、世界が滅んでも終わる様子はなさそうだ。

「俺のボディのメンテを頼みたい。ぶっ壊れている所もあるみたいでよ」

そんなバルをじれったいと思ったのか、それとも別の所に原因はあるのか。
カプセルJは半ばイラついた声色で話しかけた。
それは見かたによっては八つ当たりとも、恐喝ともとれるものだった。

「それで?」

そんな物を気にせずに、技師のバードンはあっけらかんと返した。

「金なら用意できる。額は――――」

後に続いた数字を聞いて、連れの者は皆仰天した。
何日食べていけるのか、と無駄な計算をする者もいれば、
ボディの修理はこんなにもかかるのか……、という声を漏らす者もいた。

「どこで修理するにしろ、これぐらいはかかるだろ。相場ってもんだ。だから――――」
「やだ」

刹那、身体が急速に錆付いたようにカプセルJは黙り込んだ。
腕はだらんと浮いているだけで、小さな呼吸音(動作音と言うべきか)すら聞こえない。
カラーリングも剥がれ落ち、電源も落ちてしまったように見えなくもない。
相変わらずバードンは、無垢に鉄クズのネジを回していた。

しばらくの間、スパナでボルトを回す音が聞こえるのみだった。

(カプセルJがすごく哀れだ……)
(一筋縄では行かないと思っていましたが……)
(やはり、とんでもない方ですね……)

変人だ、と3人の心の声がピッタリと合った。

そのとき、無機質な静寂が破られた。
カプセルJの脇から何かが落ちてきたのだ。

3人はぎょっとしたが、バルはおそるおそるソレを手に取った。
ビニール袋に包まれた「ソレ」は、お徳用の焼きそばパンだった。

「とは言え、匂いがちょっぴり酸っぱい気が……。
 あぁ、消費期限が切れてますね。1週間ばかり」
「あ、それでいいや。うん、ボディのメンテぐらいしてあげる」

その言葉に魔法がかけられていたわけはないはずだが、
蘇生呪文をかけられたかのように、カプセルJの意識が復活した。

「って、本気かあんた!? そんなゴミのようなパンだけでいいなんて――――」
「そりゃ、お金は食べられないしね。実はしばらく何も食べちゃいないんだ」
「しばらくって、どれくらいでぇ?」
「ひぃ、ふぅ、みぃ……ざっと3週間だね」

よいしょ、と呟きながらバードンは手を動かしていた。
ボルトの回転がピタッと止まった。

◇◆◇◆◇

「あ、いたいた」

水晶を寄せ集めて作られた手――ワムバムジュエルの手は、乗っている少女の意思に合わせて空中で停止した。
ふわふわと浮遊している手に揺られるのが嫌なのか、少女は手の上から飛び降りた。

少女の手には、彼女自身の身長ほどもある弓が握られていた。
この姿を見て、弓兵と思わなくとも剣士や武闘家と考える者はまさかいるまい。

けれども、彼女の髪は派手なオレンジ色に染まっていた。
生まれ持った天然の色ではなく、後天的な人工の色である。
眼にはマスカラが塗られていた。
神聖な道場で中貫久を重んじて弓を射るところを、この姿から想像するのは難しい。

「何者だ。ワムバムジュエルが運んでいる限りでは、敵ではないと思うが」

口ではそう言っておきながら、ダークブラウンの2二刀流使い――ビュートは、太刀の鞘に手をかけていた。
ツリ目の少女を警戒しているのは、誰から見ても明らかだった。

「なんだ、話が分かるじゃない」

にも関わらず、オレンジ色の少女の声色は快活だ。
けれども、その奥底には小さな棘が無数にばら撒かれていた。

「アタシは、……えと、チナツでいいや。
 これからアンタたちを手伝うわ。
 手始めにドロッチェ、だっけ? ネズミからアンタを呼んでくるように言われたのよ」

『ドロッチェ』の名を耳にしたとたん、ビュートの手に力がこめられた。
そして、『警戒』ではなく『敵視』のために、少女を睨みつけていた。

「アレはネズミという可愛いものではない。タヌキだ。
 それに、お前は子どもじゃないか。何がお手伝いだ、笑わせる」

チナツの顔が真っ赤に染まり始めた。
もう少し経ったら、沸騰したヤカンのように湯気が立ち上ってくるかもしれない。

「しかも、その手に持っているのは弓矢か。卑怯者の鏡だな。
 それ以上口を開かないでくれると有難い。私は、そこまで落ちぶれたくはないからな」

湯気は立たないものの、チナツの表情が激変した。
迫力はあるが、鬼の形相というわけではない。
間違いを指摘されて逆ギレした子どものそれと何ら変わりはない。

「アタシだって、好きでこうしているわけじゃないのよ!
 道端で変な本を拾って、それを読んでいたらいきなりこんな所に来ちゃったんだから!
 眼が覚めたら背が縮んでいたのよ!
 それに、アンタなんかと口なんて聞きたくないわよ!」
「私の事が嫌いか、それはお互い様だな。……用件はそれだけか?」

ビュートの目つきがさらに険しくなった。
そのまま眼を貫かれる感覚に襲われ、少女はハッと我に返った。

「次の仕事があるみたい。詳しいことはネズミにでも聞いて確かめといて」
「私はこのまま徒歩で帰るべきなのか? お前は便利な物に乗っているみたいだが」
「――――ッ!! 乗せればいいんでしょ、乗せれば!」

そう言って、彼女は水晶の手に飛び乗った。
勢い余って滑り落ちそうになったが、ワムバムジュエルが自ら動いてフォローしてくれたため助かった。
体勢を立て直し、「悪夢ね。今までの中でさいっあく」と呟いた。

鞘から手を離したビュートも、手の平の上に乗った。
ビュートは端の方に乗っていたが、チナツは反対側へ寄った。
それを横目で見て、青年は「ふん」と鼻を鳴らした。


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出す出す言って結局出さなかったらアレなので、無理やりですがオリキャラを登場させてみました。


名前:チナツ(本名:梅路千夏)
性別:♀ 
年齢:14歳
外見:オレンジ色のショートヘアー、つり目(茶色)、日本人。
   身長はビュートとフラービィより低い(と思う)。アドレーヌよりもちょっと低いです。
口調:一人称「アタシ」 二人称「アンタ」
   失礼なヤツです。攻撃的。
立場:ゼロサイド
備考:フラービィと同じ感じで、本を読んでこの世界にやってきた。
   が、『カービィに会いたいから』という理由ではないみたいです。
   元の世界に戻るため、ゼロのお手伝いをする羽目になっています。
   ドロッチェに騙されたのかもしれません。
   武器は木製の弓矢。ドロッチェとドロシアが魔法で作ってくれました。
   矢は無尽蔵です。念じればいくらでも。

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投稿日 : 2009/02/07(Sat) 18:59 
投稿者 : ヨツケン  


「ふーい、久しぶりに鏡の国から出たなぁ♪」

空に浮かぶ大きな鏡から、黒いシルクハットに赤いマントを羽織った魔導師が出てくる。

「うーん、久しぶりに弟たちに会いに行くか…ん?」
魔導師--ウィズが下を見ると黒い球体が遠ざかり、横に動く小さな雲の近くを落ちて行くのが見える…

「アレは…シャドー殿?」
――――

「早く父さんの所に戻らないと…」

クラッコJr.が雲の隠れ家に向かって一目散に飛んで行く…

ヒュン!!

クラッコJr.の目の前を黒い球体が落ちて行く。

「今のは…行ってみよう!!」

クラッコJr.が黒い球体が落ちた所に行くと、其所には黒いカービィが倒れていた…

「カービィさん!大丈夫ですか!!」

いくら呼び掛けでも返事が無い、すると其所にひとりの魔導師が降りてきた。

「シャドー殿大丈夫か!おや、君は…もしやクラッコJr君.かね?」
「貴方は?」

クラッコJr.は知らない魔導師にいきなり名前を呼ばれて驚いたが、直ぐに聞き返した。
「私はウィズ、君のお父さんと鏡の国を守って居たんだ」
ウィズはシルクハットを下ろし、頭を下げ軽く挨拶する。
「そうですか…、それでこの人は?」
クラッコJr.が黒いカービィを見る、まだその黒いカービィは起きていない。

「その人はシャドー、同じく鏡の国を守って居たが、どうやらダークマインドが復活したらしい…ひどい怪我だ、早く治療せねば…」
ウィズと名乗った魔導師が淡々と話す、どうやら緊急事態なのはクラッコJr.もわかったらしく、少し、慌てている。

「そ、其れでどうすれば…」

--ふむ…ウィズはステッキを回しながら考える、だがどうやら良い案が浮かんだらしく、シルクハットのつばを押し上げる。

「私が彼を運ぶから、Jr.君はお父さんの所まで道案内してくれるかな?」
そう言いつつウィズはシャドーをシルクハットの中へ入れる。
「は、はい!!」

――――

「クククこれで良い、マスターはもうない」
宙に浮かぶ大きな目玉は周りにある鏡を回しながら考える。 

「さて、これからどうするか…」

すると其所に剣を持ちローブを着たダークマターが近づく。

「何者だ!!」

ダークマインドが怒鳴る、するとそのダークマターは更に近ずき、話し掛ける。
「ワタシハ、ダークマター…ゼロサマノメイニヨリ、アナタヲオムカエニアガリマシタ」

ダークマターは剣を収め、ダークマインドの前にひざまずく。

「ゼロか…面白い、連れて行くが良い!!」

そして、ダークマターはダークマインドを連れてゼロのいるハイパーゾーンへ向かう…

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投稿日 : 2009/02/07(Sat) 22:36 
投稿者 : フラービィ  


「さっさとやらなきゃ日が暮れるな」
何とかあるだけの工具を貸してもらい、満足そうな表情――不満そうな影が見え隠れするが――
でフラービィが自分の部屋へと戻ってきた。
図面もないまま始めるため、製図作業と分解を交互に繰り返していく。
このような作業にはほとんど向いていないらしく、分解作業だけでも多大な時間がかかった。
ただ、時間をかけたせいもあってか、元の形にすぐに戻せるような設計図が何枚も出来上がっている。
二度とやりたくないな、と不満をこぼしながらも分解した、ハンマーの残骸が転がっているのを前に、
ダイナマイトを片手にフラービィは一人唸っている。
「……どう組み込もう」
普通はどう組み込むか考えてからバラすのだが、内心焦っていたらしく、冷静さが若干抜け落ちていたようだ。
それでも組み立てようと、必死にアイデアをひねり出そうとする。
このようなアイデアは、大体はフッと降りてくるようなものなのだ、とわかってはいるものの、
焦りが思考をやめることを許してくれない。気持ちを切り替えようにも、焦りがその邪魔をする。
――何を焦る必要がある。ゆっくりやればいいんだ。
必死に自分に言い聞かせ、やっと焦りが無くなったようだ。
外を見ると、雲が朱に染まり、太陽が地平線ならぬ雲平線の向こうに沈みかけていた。
外の景色を見たせいでか、一気に体の力が抜け、崩れ落ちた。精神的な疲労がよほどたまっていたのだろう。
意識が溶け出し、眠りへと融合する……。

――――

「貴様か、ゼロと言う輩は」
「ダークマインドか。意外と遅かったようだな」
「遅いも何も、あれだけ遠かったら遅くなるに決まっているだろう!」
ゼロのいるハイパーゾーンにダークマインドが到着したようだが、いきなり怒鳴り散らしている。
「だいたい、この遠さは何だ!」
具体的な数値こそ出せないが、ポップスターからフロリア等の惑星をたどり、
ノヴァにたどり着く距離よりは若干長いようだ。
「作戦上、仕方の無い事だ。それより、あの姿になったらどうだ? ここなら闇が無尽蔵にある」
「作戦……というと、カービィをここにおびき寄せる、といったやつか?」
以前の、腕組みをしていた姿に戻りつつ、質問を行う。
「おびき寄せるまでは、見つかってはならないのでな」
「さて、何故我輩をここに呼んだのだ? まさかそんな話をしに呼んだわけではあるまい」
ゼロはうっすらと笑みを浮かべた。とはいえ、目だけしかないので、わかりづらいことこの上ないのだが。
「いや、本当にあれだけだ。それに、顔を合わせておいたほうが後々楽だろうしな」

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